「アナと雪の女王」★★★★なるほど

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    映画「アナと雪の女王」

    毎月1日の映画の日(安い日)を狙って、ようやく鑑賞。(吹き替え版)
    ウイークデーだったけど、さすがに行列が出来る盛況ぶりでした。
    −◆−

    触れるものを凍らせてしまう禁断の力をもった女王エルサと、彼女を愛している妹アナの物語。

    もはや内容は言わずもがなな。

    前半はやや退屈でしたが、エルサが北の山にたどり着いて、例の「レット・イット・ゴー」を唄った頃から俄然物語が走り出して面白くなりました。(エルサは唄いながらグレちゃってる、あるいは開き直ってるんですよね?)

    氷を溶かす真の愛が、ハンスやクリストフ相手の男女の愛ではなく、エルサとアナの姉妹愛だったのが意外でした。
    −◆−

    日本語版なので・・・・。
    松たか子がすごいのは当たり前なんですが、神田沙也加もよかったからビックリ。

    神田沙也加なんて「松田聖子の娘」だという認識しかなかったけど、本作で見直しました。
    なかなか堂に入ってました。

    もしも『X−MEN』の新作みたいに剛力を起用していたら、スクリーンの中だけじゃなくて客席まで凍り付いたでしょうね・・・。

    (原語版のエルサは『ヴェロニカ・マーズ』のクリスティン・ベルだったのかぁ・・・。)
    −◆−

    雪だるまのオラフが可愛らしくて、すごく愛嬌がありました。
    ピエール瀧の起用は正解でがす。

    アナやエルサも可愛いキャラクターでしたねぇ。
    目が可愛かったわ。

    CG的に言うと、アナがお姫様抱っこされるときの質感とかがリアルでした。
    −◆−

    この映画、『トイストーリー3』の世界興行収入を超えてアニメ歴代1位(1000億円以上!?)なんだそうですが、キャラクターという面から考えると、『アナと雪の女王』はキャラクター数が絞り込まれていたので、登場人物(玩具)が多彩な『トイストーリー』には敵いませんね。

    マクドの「ハッピーセット」のオマケになりそうなキャラが少ないでしょ・・・。
    −◆−

    日本語版を見ちゃったせいで、今度は字幕版を見てみたくなります。
    原語の歌による『アナと雪の女王』を見てみたい。

    こんな風に、日本語版と字幕版の両方を見たくなるのは珍しいかも・・・・。
    (剛力が吹きかえした『プロメテウス』も、字幕版で見直したくなりましたけど意味が違う)

    率直に言って他愛もない映画かもしれませんけど、とにかく歌が素敵な映画でした。
    (小生はMay Jの「Let It Go〜ありのままで〜」より松たか子の歌の方が好き)






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    映画「ホビット 竜に奪われた王国」★★★★邪竜スマウグ凄すぎ!

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      映画「ホビット 竜に奪われた王国」
      【 ネタバレ有り 】

      試写会を見てきました。
      『ロード・オブ・ザ・リング』からの相変わらずの長さで161分の上映時間。
      面白いけど さすがに長くて、背中とかが痛くなっちゃいました。
      −◆−

      『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの60年前を舞台にした『ホビット』3部作の第2章。

      魔法使いガンダルフ(イアン・マッケラン)に誘われ、トーリン・オーケンシールド(リチャード・アーミティッジ)ら13人のドワーフたちとともに、邪竜スマウグ(声=ベネディクト・カンバーバッチ)に奪われたドワーフの地下王国エレボールを取り戻す旅に出たビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)の物語・・・。

      糸で絡め取りに来る獰猛な巨大なクモの群れや、急流を樽に乗って下りながらの魔族オークとの死闘など、ぐいぐいと物語に引き込まれるも、長尺の映画なので中盤は小生の集中力が切れそうに・・・。(トイレ休憩が欲しいかも・・・)

      なんとか気力を維持しながら見ていたら、新キャラの女エルフ・タウリエル登場。

      どこかで見たことがあるような顔・・・『LOST』のケイト(エバンジェリン・リリー)ではないの!

      エルフらしい透明感には欠けるけど、その分たくましいわ。

      あと同じくエルフのレゴラス(オーランド・ブルーム)は さすがに格好いい!!

      オークに近距離から弓を放つ戦いぶりが超クール。
      −◆−

      ついに「はぐれ山」へとたどり着き、ビルボの機転で秘密の扉が開いて地下王国エレボールへ・・・。

      そこには王国を奪った超巨大邪竜スマウグが金銀財宝に埋もれて眠っていた。

      邪竜スマウグが目覚めてからが凄いのなんのって!!!

      ドワーフ+ビルボに襲いかかってきて、紅蓮の炎で焼き尽くそうとするあの迫力!!


      これはもう怪獣映画ですわ。

      首が1本のキングギドラみたいな邪竜スマウグは、ウルトラマンとかじゃないと倒せそうにない。


      (カンバーバッチはスタートレックでは優生人間カーン・ノニエン・シンを演じ、ホビットでは強烈な邪竜スマウグ・・・すさまじい悪役ぶり!!)
      −◆−

      この巨大龍が暴れ回る地下王国のスケール感も凄い。
      高い天井や、金ぴかの財宝!!

      隠れたり逃げたり追いかけたり、目が離せない展開。
      CGのレベルがヤバイほど高いんだろうけど、なんかこのレベルが当たり前みたいになっちゃってますねぇ。

      で、精錬所を再稼働させたドワーフたちが財宝を溶かして作った熱々の金の海にスマウグがはまって、これで倒せたかと思いきや、全然平気なスマウグ。

      かえって怒りまくってしまい、地下帝国から外界へと飛び出し、湖の街へと飛び去ります・・・。

      ここでエンドロール・・・・。

      まさかここで終わると思ってなかったお客さんがザワザワ。

      『ロード・オブ・ザ・リング』の1作目を見たときに「ここで終わるの?」って感じで きょとんとしたことを思い出しちゃう・・・。

      それにしても、試写会場のざわつき方が半端ないな・・・。

      試写会だから もしかすると『ホビット3部作』の「第2章」であることをご存じない方もおられたのかもしれないなぁ・・・。
      −◆−

      3Dだったのですが、小生は軽度の斜視があって立体的に見えない『3D難民』

      ちゃんと3Dで立体的に見えていたらエレボールでのスマウグとの戦いは迫力が凄かったろうなぁ・・・。


      というわけで、長すぎるのが難点(年を取ると腰とかがヤバイのです)でしたが、はやくも第三部が待ち遠しい『ホビット 竜に奪われた王国』(試写会)でした。








      ・ふるさと納税〜総務省HP

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      金曜ロードSHOW『おおかみこどもの雨と雪』★★★★

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        金曜ロードSHOW『おおかみこどもの雨と雪』

        細田守監督は『時をかける少女』で好きになり、『サマーウォーズ』は更に良かったのだけど、『おおかみこどもの雨と雪』って題名が少しダサいので劇場では見ずじまいでした。

        で、テレビ鑑賞したら、思っていたより素晴らしかった。
        −◆−

        都会暮らしの頃・・・。
        乳児の雨は夜泣きが激しく、アパートの住人からクレーム。

        泣いても泣いても泣き止まない雨を見てると、我が子(人間です)が乳児だった頃を思い出しました----どうやっても泣き止まないので、抱っこして家の外に連れ出してなんとか泣き止まそうと歌を聴かせたりゆらゆらしたりしてね…。
        それでも泣き止まないので、こっちが泣きそうになったあの頃・・・。
        (さすがに、夜泣きのひどかった我が子でも「遠吠え」はしなかったから まだマシな方ですけどね。)

        映画は”おおかみこども”というあり得ない存在を描いているけど、子育てという部分では普遍性があって、ファンタジーではなく 痛いほどリアルなんですよねぇ・・・。
        −◆−

        一所懸命に本を読んで”おおかみこども”を育てるための勉強をして寝る間もなくてフラフラになる母・花の姿も、核家族化して祖母世代から知識を得られないお母さんが育児書で知識を得て子育てする姿と重なります・・・。

        で、何となく勝手に思いついたんだけど、満島ひかり主演のドラマ『Woman』ともどことなく共通する部分があるのかなって・・・・。

        少なくとも、夫を亡くして幼い娘と息子を育てるという部分は完全一致しています。
        −◆−

        自分の子供が”おおかみこども”であることを隠しながら生活することが難しくなり、子供たちが人間として生きるか、オオカミとして生きるか選択しやすい場所でもある山奥にある築100年のおんぼろ古民家に移住・・・。

        移住してから、物語が走り始めます。

        自然に囲まれて育つ雨と雪。

        雪が降って大はしゃぎの雨と雪が、山を疾走するシーンの描き方なんてのは圧倒的。

        雨が誤って川に落ちて流されたとき、冷やっとさせられる感じも何とも言えない・・・。
        −◆−

        徐々に里の人たちとの親交が深まり、親切にしてもらえるようになった母・花。

        すぐにオオカミになっちゃう子供らの正体がバレないかとヒヤヒヤ・・・。
        狭い世界だから、オオカミ子供だと判明したら村八分、あるいは狩り立てられちゃうんじゃないかって勝手に想像してヒヤヒヤ・・・。

        そんな幼少期が無事に流れてゆき、雨と雪が小学生になって行く成長の経緯・・・。

        小動物からイノシシまで恐れない活発な子で、母・花をひやひやさせるほど元気いっぱいだった雪が、月日を経て少女に変貌・・・。

        子育てしてると、コロコロっとしていた幼少期から、いつの間にか体がシュッとしてきた我が子の成長を実感するときがありますが、雪の変容に そういう”子供の成長度合い”を感じさせられました。
        −◆−

        転校生・藤井草平が、何の気なしに「獣の臭いがする」
        正体がばれないかと心痛め、彼を避けようとする雪。

        雪との距離を縮めようと近づきたがる草平と、距離をとりたい雪がトラブって、こらえきれずにオオカミに変身。
        爪で引っ掻いてしまい草平に怪我を負わせちゃった雪は登校拒否するようになっちゃいます。

        しかし草平の真心が通じて、少しだけ心を開く雪。

        嵐の日に、学校に二人だけになって、雪はついに自分がオオカミであることをカミングアウト。
        草平は正体を知ってるたど誰にも言わなかったし、これからも言わないと誓ってくれる・・・。

        ほのかな恋心ですかねぇ・・・。
        心の動きが細やかに描かれていて素敵です。

        この経過を通じて、12歳の雪は二度とオオカミにはならないと心に決める。
        雪は”女性”として生きる道を選んだ模様・・・。
        −◆−

        一方、ひ弱な感じでナイーブな雨は、引きこもりがちな日々を過ごしていましたが、とあるキッカケから狼となって山に入ることを好むようになり、一匹の狐を「先生」と呼んで、自然について学び始めます。

        幼少期は雪の方がオオカミになりたがって活発だったのに、成長するにつれ雪は「女子」になり、雨は「男子」になっていってる・・・。

        雨は、人間で言うと思春期みたいな雰囲気をまとって母・花の手から離れようとしてる感じ・・・。

        「男子」と母親の距離感みたいなのが上手く描かれてます。

        そして、嵐が来た日。足を怪我をして先が長くない「先生」の代わりに山で生きていくことを決意し山に入る雨。

        雨がまだ子供だと思っている母・花は、彼を庇護すべく彼を追って山に入り、豪雨の中で雨を探し続けるうちに、斜面を滑落し気を失ってしまいます。

        雨が花を救出して山から里に運びました。
        気を失ってる花は、亡くなった夫の夢を見ます。
        夢の中で夫は、雨はもう大人だと花に告げます。

        オオカミの年齢で10歳は大人・・・・。

        目覚めた花は、山へ戻ろうとする狼の姿の雨を呼び止めるますが、雨は走って急峻な崖を登っていき、遠吠え・・・・。

        姉・雪は人間として生きることを選択したけど、あのひ弱だった雨がオオカミとして生きることを選択した。

        そして親離れした雨と、子離れを余儀なくされた母・花・・・・。

        子供の成長は嬉しいんだけど、親の手元から離れていく部分では寂しくもあることが繊細に描かれていました。

        親子に関しての普遍的な出来事が上手く表現されているから心に沁みます。
        −◆−

        雪は中学に入学して寮生活。
        母・花は独りきりになりましたが、遠くから聞こえてくる雨の遠吠えを聞いて満足げ・・・。

        旅だった雨の成長を実感できてるのでしょうね・・・・。
        子供の巣立ちを受け入れた花、偉い!

        小生も子を持つ親の端くれなので、花に感情移入して目頭が熱くなっちゃいました。

        我が子(中学生の娘)も目を腫らしております。
        −◆−

        花の声が ”宮崎あおい”ってのはよく分かったけど、「雪の声は誰かなあ?」って思ってたんです。

        『純と愛』の千香で、『リーガルハイ』の本田ジェーンを演じた”黒木華”だった---なかなか存在感のある実力派ですね。
        −◆−

        以上、『おおかみこどもの雨と雪』
        予想以上のできばえでした。

        苦しくても笑顔を絶やさない花が素敵だったなぁ・・・・。
        雨のナイーブさも分かる気がするし・・・。
        無邪気だった雪が少女になって行った様子も甘酸っぱいし・・・。

        トータルすると、「子育ての苦労と喜び」「成長」「人生の選択」「親離れ・子離れ」「淡い恋」などなど、人が生きていく上で通り過ぎる普遍的な出来事が精巧に描かれていたように思いました。
        −◆−

        この作品は興行収入40億超で、ジブリ『コクリコ坂から』より少し少ないそうなんだけど、もしも『おおかみこどもの雨と雪』にジブリという”ブランド”が付いていたら、軽く50億円を超えそうな気がします・・・・。

        まあ、細田監督の名前も、今後はもっともっとポピュラーになって「ブランド」として確立されることでしょうね・・・。



        ◇◆◇ 「ごちそうさん」不定期感想 ◇◆◇
        #71 #70 #69 #68 #66 #63 #61 #60







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        映画「スタートレック イントゥ・ダークネス」鏡像世界★★★★

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          スタートレック イントゥ・ダークネス
          (以下、思いっきりネタバレあります。)

          40年近く前、関西テレビの深夜枠で放送されていた『宇宙大作戦』にハマって以来のガチガチのスタートレック・ファン(トレッキー)です。

          ベネディクト・カンバーバッチが悪役であることを除けば、予備知識ゼロの真っ白け状態で『スター・トレック イントゥ・ダークネス』を鑑賞。
          −◆−

          艦隊士官ジョン・ハリソン中佐(ベネディクト・カンバーバッチ)が艦隊に反旗を翻してロンドンの施設を爆破。

          さらには善後策を話し合うべくサンフランシスコの艦隊本部に集まっていた幹部や高級士官を小型機で攻撃。

          カーク船長(クリス・パイン)の師匠格であるクリストファー・パイク提督が犠牲に・・・。

          ジョン・ハリソンはクリンゴン人の主星クロノスに逃走。

          マーカス提督(ロボコップ:ピーター・ウェラー)の命を受け、クリンゴンの月プラクシスが落下して居住できなくなった地域に潜んでるハリソンを抹殺するミッションに出発するカーク・・・。

          こんな感じで進んでいきます。
          −◆−

          このシリーズになって2本目なのに、いまだに元祖ウイリアム・シャトナーではないジム・カーク(クリス・パイン)に馴染むのに少し時間が・・・。

          やっぱりカークと言えばウイリアム・シャトナー。

          新しい艦長、新しいクルーの方がいいのに・・・なんてことを思いながら見始めましたけど、犯罪者ハリソン(ベネディクト・カンバーバッチ)の正体が、あの”優生人間カーン・ノニエン・シン”であることが分かってからは否応なく物語に引きずり込まれました。

          だってオリジナルシリーズ『宇宙大作戦』第15話「宇宙の帝王」、映画版『スタートレックII カーンの逆襲』とリンクしてるんですもん・・・。

          ボタニーベイのカーンですもん。

          予備知識ゼロだったお陰で、20世紀の遺伝子工学によって生まれ優生戦争を起こした宿敵カーン登場に興奮しました。


          で、オリジナルシリーズでは筋肉ムキムキのリカルド・モンタルバンが演じていた優生人間カーン役に、『SHERLOCK』での知的なイメージが強いカンバーバッチを充てた意外性に感心。

          そのせいもあって、今回はカーンの肉体能力のみならず、”攻撃的な知性”も強調されていましたね。
          −◆−

          惑星クロノスでクリンゴン人と地上戦になったカークたち。

          クリンゴン人たち、顔も覆うギザギザの鉄兜を被ってる。
          一人だけが鉄兜を脱いで顔出し。

          黒々とした髪の毛が無いから戸惑うな・・・。
          で、兵士に鉄兜を被せたのは特殊メイクをしないで済ませるためでしょうね。
          金と手間を掛けられるハリウッドでも、こういう”手抜き”をするんですね。

          その後、あれやこれやがあってカーンが投降して逮捕。

          エンタープライズに連行してマッコイがカーンから採血。
          死んだトリブル=クアドロトリティケールにカーンの血を輸血して再生能力の実験。

          オリジナルシリーズの『トリブル騒動』でお馴染みの繁殖力が凄い毛玉のような宇宙生物トリブルが出てきただけでもニヤリとしたんだけど、これが伏線になってた・・・・。
          −◆−

          事件の首謀者はマーカス提督。
          カーンたち優生人間を利用してクリンゴンと開戦する算段でした。

          木星付近の秘密基地で建造していたドレッドノート級の超巨大新造戦闘艦U.S.S.ヴェンジェンスでマーカス提督が出撃し、秘密を知ったカークをエンタープライズごと抹殺しようとします。

          マーカス提督の娘・キャロル・マーカス博士(アリス・イブ)が父親には伝えずにエンタープライズに乗艦しており、マーカス提督を説得。

          キャロル・マーカスが登場した時点でニヤリです。
          オリジナル映画シリーズではカークの息子デビッドの母親となる女性ですから・・・。

          なかなかキュートな子です。
          −◆−

          話しを端折りますが、カーン(ベネディクト・カンバーバッチ)がU.S.S.ヴェンジェンスのコントロールを奪いエンタープライズに猛攻撃。

          スポック(ザッカリー・クイント)の秘策でU.S.S.ヴェンジェンスが大破。

          戦闘で深いダメージを負ったエンタープライズも地球の引力に捕まって墜落を始めます。

          カークは鑑のパワーを回復させるべく放射線で汚染された区域にあるメインコアを修復。

          雲を突き抜け落下していたエンタープライズは奇跡的にパワーを取り戻して雲の上に浮上・・・この場面、鳥肌もの。


          で、スコッティーがスポックを機関室に呼びます。
          ガラスで仕切られたコアルームの中には、放射線を浴びて瀕死のカーク。

          映画版『スタートレックII カーンの逆襲』では同じような状況でスポックがリアクターの中に入っていって自らを犠牲にしてエンタープライズを救ったことと真逆の状況!!!

          1982年の映画ではスポックがガラスの向こうでカークがこっち側だったのに・・・。

          新映画シリーズの前作で、このスタートレック世界はオリジナルシリーズのパラレルワールドだと分かっていたんだけど、ここまで真逆の鏡像世界を仕立て上げたのには降参。
          −◆−

          カーンは大破したU.S.S.ヴェンジェンスをサンフランシスコの艦隊本部に向けて墜落させます。

          落下してきた巨大艦に破壊されるビル群。
          凄まじいテロです。
          (サンフランシスコの街、未来的に建物が巨大化しすぎでベイブリッジがかすかにしか見えない。テレビシリーズでは残っていたサンフランシスコの風情が消えてるのは少し惜しい)

          これでも優生人間カーンは死んでいませんでした。

          カーンを捕獲すべくスポックが転送で地上に降りて全力走で追跡。
          逃げるカーンも全力走。
          名優ベネディクト・カンバーバッチの走る姿が美しくさえあります。

          その後、飛行マシン上で格闘となるスポックとカーン。
          スピード感のあるアクションです。

          スポックの必殺技ヴァルカン・ビンチでも昏倒しないカーン!!

          スポックが劣勢になりますが、恋人であるウラ(ゾーイ・サルダナ)が転送で助太刀。

          ヴァルカン式に感情を完全にコントロールしているスポックですが、半分流れる地球人の血がそうさせたのか激情に駆られてカーンをボコボコに殴り続けます。

          ウラがカークを救うためにカーンを殺してはいけないことを必死で伝えてようやく留まったスポック。

          この一連のアクションの間を含めて、ザッカリー・クイントは時折オリジナル・スポック=レナード・ニモイと同じ表情を出す。

          まだまだ若さが垣間見えるけど、役作りの努力が伝わってきます。

          ただし、スポックのとんがり耳が「肉厚」になったのは少しキモいかな・・・。
          −◆−

          『スタートレックII カーンの逆襲』で死んだスポックは『スタートレック掘戮泙派活を待たなければなりませんでしたが、本作では拘束したカーンの血を輸血することでカーク復活。

          トリブルの実験がここで活きました。

          その1年後、事件での犠牲者を悼む追悼式と、再艤装なったエンタープライズの再命名式。

          演説するカークが「Space, the final frontier・・・」とお馴染みのフレーズ。
          また鳥肌もの。


          修復が済んだエンタープライズは5年間の深宇宙探査航海に出発。

          なんと、オリジナルシリーズでは5年間の深宇宙探査航海を終えたカークたちが巻き込まれる事件が『スタートレックII カーンの逆襲』で描かれたのに、エイブラムス版では順序が逆転

          これまた鏡像!!!

          (この鏡像世界では、本来は5年間の深宇宙探査航海で出会うはずの「トリブル」をドクター・マッコイが実験に使い、同じくマッコイが「ゴーンの帝王切開をしたことがある。」と爬虫類型異星人に関する武勇伝を語ったことからして時系列が入り込んでいて、ややこしいことこの上ない。)

          ブリッジでカークがキャロルに「君も家族みたいなものだ」
          家族そのものになるはず・・なんですけど、先々どういう展開になるのやら。


          で、エンドロールでオリジナルシリーズのテレビテーマが流れてくると、『スタートレック愛』で涙・・・。
          −◆−

          根っからのスタートレックファンなので贔屓の引き倒し。細かい突っ込みどころがあっても、のめり込んじゃう。

          カーン、キャロル、トリブルが出てきてるだけでテンションが上がっちゃう。

          オリジナルシリーズの鏡像世界であるという物語の仕掛けに興奮する。

          スポック(ザッカリー・クイント)がニュー・ヴァルカンに居るミスター・スポック(レナード・ニモイ)に通信を入れて別世界でのカーンのことを聞いたところもやっぱり興奮。

          予備知識ゼロでレナード・ニモイの出演を知らなかったのが良かった。


          艦内で聞こえる未来的な効果音も心地良い。
          オリジナルシリーズの効果音を踏襲しながらも、スマートにアレンジした効果音の数々。ナイス。


          で、冬眠装置で凍らされているカーン(ベネディクト・カンバーバッチ)たちは、死んでいないわけでして、カンバーバッチ再登場の余地も残しました。


          次回作、東京オリンピックより先に完成させてね。







          ・ふるさと納税〜総務省HP

          ◇◆◇ 「半沢直樹」 感想 ◇◆◇
          #8 #7 #6 #5 #4 #3 #2 #1


          ◇◆◇ 満島ひかり『Woman』感想 ◇◆◇
          #11(終)  #10 #9 #8 #7 #6 #5 #4 #3 #2 #1


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          「パシフィック・リム」ロボもマッチョなアメリカ映画★★★★

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            パシフィック・リム

            お盆だからか映画館は盛況。

            どうやら小生の隣に陣取ったオバチャンらは、盆休みの時間つぶしに「パシフィック・リム」を観に来ている門外漢だったようで、笑う場面じゃないところで笑ったり、ペチャクチャとおしゃべりしたりで迷惑この上ない。
            −◆−

            さて、映画本編。

            海溝に出来た時空の裂け目からKAIJYU(怪獣)出現。

            人類は二人一組で脳をシンクロさせて操縦する人型巨大兵器イェーガー(ドイツ語で狩人)で怪獣に対抗。

            バロム1、ウルトラマンA、仮面ライダーWなどなど、二人で合体するヒーローと、搭乗型ロボを融合させたような雰囲気。
            −◆−

            怪獣を阻止するために『進撃の巨人』みたいに巨大な壁を築く人類。
            しかし深海からやって来た超巨大怪獣が壁を破って都市を破壊する。

            もしかして、津波と防波堤??
            −◆−

            香港での対決が中盤の山場。

            ロシア製のチェルノ・アルファ、豪州のストライカー・エウレカ、アメリカのジプシー・デンジャー、中国のクリムゾン・タイフーンがカテゴリ4の巨大怪獣を迎え撃ちます。

            巨大ロボ・イェーガーも怪獣も、とにかくヘビー級。
            がっつんがっつんパワー対決。

            ムキムキ・マッチョが肉弾戦を繰り広げるアメリカのプロレスのような面白さ。

            この映画の、「搭乗型・巨大ロボ」や「怪獣」は日本が源流になってるんだと思うんだけど、日本のプロレスとアメリカのド派手なプロレスの違いと同じで、アメリカさんの作る『巨大ロボ VS 怪獣』は繊細さのカケラのもない無骨なパワー勝負。

            イェーガーのフォルムもゴツくて、日本のロボのような美しさとは無縁。
            様式美より、ひたすらマッチョ。

            日米の文化の差や感覚の差。
            −◆−

            終盤の山は、海溝の時空の裂け目を閉じるべく出撃したジプシー・デンジャーとストライカーが、3体の怪獣と最終決戦。

            なかなかの盛り上がり!!
            バトルがあってストライカーが怪獣もろとも自爆。

            時空の裂け目を爆破するために、動力の原子炉を自爆させるジプシー・デンジャー(胸部はガンダム00の太陽炉みたいな)から危機一髪ポッドで脱出するスリリングな展開。

            英雄の自爆や、時間が迫る中での主人公の必死の脱出も、何ら目新しいものはありませんが、とにかく勢いで見せちゃう力業。

            結局、アメリカ人が英雄的な行動で地球を救うというハリウッド的なお約束の展開。
            −◆−

            何かと話題になっていた芦田愛菜ちゃんは、ひたすら泣きじゃくりながらも怪獣に踏みつぶされることなく成人して菊地凛子になりました。

            芦田愛菜ちゃん、日本のテレビに出始めた頃みたいな”泣き芸”に終始しました。

            低学年から習っている英語を行かす場面は残念ながらありませんでした。
            −◆−

            中盤以降、香港を拠点にした戦いになるので、『ブレードランナー』的な東洋趣味の都市が映ってコテコテの映像。

            物語も大味でB級味の超大作。
            ホルモン焼きみたいな映画。(褒め言葉のつもり)

            「ロケット、パーーンチ!」
            −◆−

            ロボも怪獣も、CGで何とでもなる時代だと今更ながら再確認。

            資本さえあれば日本のクリエーターに作らせたいなぁ。
            『GODZILLA・ゴジラ』もまたアメリカでしょ・・・。

            老舗・円谷プロによる最新テレビシリーズ『ウルトラマンギンガ』でも、ものすごく低予算な感じが滲み出ているものなぁ・・・。

            アメリカ、ハリウッドの資金力には悔しいけど勝てないわ。
            −◆−

            吹き替え版ではアムロの古谷徹さん、シャアの池田秀一さん、綾波レイの林原めぐみが起用されていて、「巨大ロボもの」への思いが詰まってる感じが嬉しい。

            その他にも玄田哲章、三ツ矢雄二、千葉繁、浪川大輔ら安心できる声優さんがズラリで、声優さんのキャスティングはけっこう良心的。(門外漢も混じっていたけど・・・。)

            菊地凛子の吹き替えが、あの”剛力彩芽”だったりしたら目も当てられない・・・。


            というわけで、傑作という訳ではないけど、それなりにマニアの心をくすぐる濃厚な映画でした。

            『ウルトラQ』以降、怪獣ブームをリアルタイムで体験した人間として、白黒テレビで『鉄人28号』からロボットアニメを見てきた人間として、そして『ゴジラ』を生んだ日本国民として見ないで済ますわけにいかないもの・・・。

            エンドロール途中に出てきた映像もちゃんと見て帰還したのであります。







            ・ふるさと納税〜総務省HP

            JUGEMテーマ:映画

            ベン・アフレックの「アルゴ」DVDで観たよ★★★★

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              ベン・アフレックの「アルゴ」

              【 概要 】

              1979年、イラン革命が激化。パーレビ元国王を「癌の治療」の名目でアメリカへ入国させたことに抗議する群衆がアメリカ大使館になだれこみ、過激派グループが大使館を占拠。
              からくも大使館を脱出したアメリカ人6名がカナダ大使の自宅にかくまわれるも、革命防衛軍などが監視の目を光らせ、国外に逃れられる状況になく・・・・。

              CIAエージェントのトニー・メンデス(ベン・アフレック)が彼らをイランから救出するため、アルゴという偽SF映画をでっち上げ、6人をカナダ人クルーに偽装して空路脱出を図る・・・。

              【 感想 】

              派手な銃撃戦やアクションは無いんだけど、緊迫感があって面白かった。

              在イラン・アメリカ大使館を殺気立った群衆が取り囲み、塀を後越え殺到してくる様子に、ヒリヒリしました。

              この部分は完全に実話なんだと思うけど、怒りと憎悪に満ち満ちてヒステリー状態とも言える群衆が建物内に入ってきて、大使館員を目隠しして拘束する恐ろしさ・・・。


              その後も、アメリカ人とみるやスパイだとして処刑する気マンマンの革命防衛軍が目を皿のようにしているテヘランにおいて、カナダ大使館で身を潜めることを想像するとまたヒリヒリしちゃいます。
              −◆−

              話しを端折りますが・・・。

              カナダ人映画クルーに身分を偽って、空港にチェックインし、出国手続きするくだりもドキドキです。

              ヒヤヒヤするように作られていて、結果が分かっていてもジャンボジェットが離陸するまでハラハラしました。


              飛行機がイラン領空を脱し、アルコール解禁になった瞬間にようやく一息・・・。
              −◆−

              実話をベースに、良い塩梅に脚色されていて退屈することなく楽しめました。(人質だった人々には「楽しんだ」なんて言うのは恐縮ですけどね。)


              とにかく、目を瞠るCGや、派手な銃撃戦やアクション抜きでも、こういう作品を作れるんだなぁ、と感心した作品でした。
              −◆−

              ちなみに、作戦終了後、メンデス(ベン・アフレック)が息子の部屋を訪ねると、カーク船長、ミスター・スポック、ウラ中尉や、ダース・ベイダー、ボバ・フェットから猿の惑星にいたるSF映画系のフィギュアがたくさん飾られていてワクワクしてしまいました。

              カーク船長とダース・ベイダーの共演なんてあり得ませんからねぇ・・・・。







              ・ふるさと納税〜総務省HP

              JUGEMテーマ:映画

              金曜ロードSHOW! 「ハンコック」吹き替えはファンを愚弄してる。

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                2013年5月24日、金曜ロードSHOW! 「ハンコック」

                踏切でハンコックに救われた男レイ役のジェイソン・ベイトマンの吹き替え(眞木大輔;EXILE) が異様に単調!!!

                これは酷い。
                イライラする。
                視聴者や映画ファンを愚弄してる。

                この仕事が眞木大輔(EXILE)の為になるとも思えない。

                プロパーの声優さんをも蔑む行為だと思う。
                やめて欲しい!!
                −◆−

                『プロメテウス』の剛力彩芽でお馴染みの「非声優・著名人吹き替え」は、映画破壊行為。


                こんな吹き替えは、映画館で前の席を蹴ったりデラックスボンバーを撃つのと同レベルだから鷹の爪団の吉田君も怒ってるに違いない。

                カメラ頭のダンサーが「No more 映画泥棒」と呼びかけてるけど、むしろ「No more 非声優・吹き替え」である。
                −◆−

                映画が変な吹き替えに走る一方で、アートネイチャー「マープマッハ」のCMは、『ガンダム』アムロの古谷徹さんとシャアの池田秀一さん、『ドラゴンボール』悟空の野沢雅子さんとフリーザの中尾隆聖さん、『サザエさん』のマスオさん役・増岡弘さんと穴子役の若本規夫さんをコンビで起用してファンをワクワクさせてくれてる。

                声優さんへの思いが『ハンコック』と真逆であります。













                ・ふるさと納税〜総務省HP

                JUGEMテーマ:テレビ全般

                映画「クラウド アトラス」ソンミ451(ペ・ドゥナ)が印象に残る

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                  トム・ハンクス主演の映画「クラウド アトラス」の試写会を観てきました。
                  (以下ネタバレも含めての感想・・・)

                  19世紀から文明崩壊後の24世紀にかかる六つの時代と場所を同時並行させて物語が進む「クラウド アトラス」

                  上映時間「2時間53分」の長きにわたる深淵で難解なストーリーを見終えた多くのお客さんの頭の上には「?」が浮かんでたように感じました。

                  昔、映画館で『2001年宇宙の旅』を観たとき、モノリスの影響を受けた猿が骨を投げたあたりで、周りのお客さんの頭の上に「?」が浮かんでたのと似た感覚・・・・。

                  小生も、トム・ハンクスのオチの場面は得心できるものの、物語全体を通しての「解」が見つかりませんでした。

                  会場を出て地下鉄の乗っても、「クラウド アトラス」のパンフを持ったお客さん同士で「あそこはああ繋がってた?」などなど、ややこしい物語を整理しようと復習にいそしんでおられました。
                  −◆−

                  物語は次の6つの物語の断片が、入れ替わり立ち替わり現れます。
                • 1892年の奴隷船の公証人・ユーイング(ジム・スタージェス)が奴隷解放に目覚める物語。
                • 1931年のゲイの若き音楽家・フロビッシャー(ベン・ウィショー)が「クラウド アトラス 六重奏」を生み出す物語。
                • 1973年に原発の不正を追及する女性ジャーナリスト・ルイサ(ハル・ベリー)の物語。
                • 2012年、老人施設に囚われてしまった老編集者・キャビンディッシュ(ジム・ブロードベント)の物語。
                • 2144年。労働専用のクローンであるソンミ451(ペ・ドゥナ)が革命に身を投じる物語。
                • 2321年(地球崩壊後106度目の冬)、羊飼いザックリー(トム・ハンクス)とメロニム(ハル・ベリー)の物語。

                • 細切れの断片を頭で整理するのがけっこう大変で、最初のうちは、何が何やら・・・。

                  で、トム・ハンクス、ハル・ベリー、ヒュー・グラント、ヒューゴ・ウィーヴィング、ジム・スタージェスが6つの時代でそれぞれ別の6役を演じるなど、「彗星型の痣」がある主要人物が多くの役を演じています。

                  特殊メイクがあって、性別さえ入れ替わっていたりするから誰が誰だか・・・。

                  トム・ハンクスにいたっては若きザックリーと、異星に移住した老・ザックリーを演じてるからほとんと7役状態ですが、彼の場合は声で判別できましたが、他の役者さんは判別が付かない場合がほとんど。

                  ただし、エンドロールで俳優名のクレジットに演じた役の写真が添えられるので、誰が誰だか分かる仕掛けになっていて「えっ、ヒュー・グラントが○○役だったの!?」「ヒューゴ・ウィービング(マトリックスのエージェント役の人)が女看護師!?」などなど、ビックリ仰天させられ、観客席から”どよめき”も起きていました。

                  ソンミ451役のバリバリの東洋人ペ・ドゥナが、メキシコ人女性・ティルダだったなんてのが一番の驚きだったかなぁ・・・。

                  思索的な物語に、ややげんなりしていた人もエンドロールは楽しめた様子。
                  −◆−

                  悪徳医師(トム・ハンクス)に毒を盛られていたユーイング(ジム・スタージェス)が、奴隷の黒人に救われたことで「人間には序列がある」という古い価値観から開放される『1892年の奴隷船』の物語と、人間として扱われない韓国ネオ・ソウルの接客クローン(複製種)・ソンミ451が社会を改編するために自我に目覚める物語は、それぞれの”共通項”が一番分かり易かったように思います。

                  またソンミ451がらみでは、『ブレードランナー』を彷彿とさせるネオ・ソウルの未来映像や、革命軍側のチャン(ジム・スタージェス)のアクションは、スピード感のある分かり易いSF活劇の要素があるし、ジム・スタージェスの”一重まぶた”の東洋人風の奇妙なメイクが印象的。

                  (主演はトム・ハンクスなんだろうけども、印象に残ったのはソンミ451役のペ・ドゥナだったかな・・・。)

                  崩壊後の世界ではソンミ451が神として崇められていたりするのも興味深く、どことなくチャールトン・ヘストン主演の『猿の惑星』(1968年)と同じ終末感も・・・・。
                  −◆−

                  1970年代の原発を巡る陰謀と、崩壊後の24世紀の世界は緩やかに繋がってる??

                  原発が人類のであり、また原発事故を起こして利権を得ようとする人間そのものが人類のとなるものの象徴??

                  「答え」が見つからない・・・。
                  −◆−

                  若き音楽家で同性愛者のフロビッシャーが拳銃自殺するパートも、単体として観ると哲学的な映画なんだけど、この物語全体での役割は「クラウド アトラス 六重奏」という曲以外に何をどう解釈して良いのか「答え」が見つからない・・・。

                  同性愛に対する古い価値観と、奴隷制度やクローンに対する人間の価値観が共通項なんだろうか?

                  同性愛者であるフロビッシャーとシックススミスの「愛の形」と、クローンであるソンミ451と純粋種・チャンの間に生まれた「愛の形」など、既成概念の枠を越えた「愛の形」が答えの一つなんだろうか・・・。
                  −◆−

                  老人施設で虐待されていた老編集者・キャビンディッシュが仲間の老人と作戦を立てて脱走するパートはシンプルに面白い。

                  キャビンディッシュが担当した『顔面パンチ』という本の作者・ダーモット(トム・ハンクス)が、悪評を書き連ねた書評家をビルから突き落とす無茶苦茶ぶりだとかも面白い。

                  でも、やっぱりこの物語全体での役割がつかめない。
                  虐げられた老人達の人権問題が、奴隷制度やクローンと繋がってる??

                  老人施設での騒動が『キャベンディッシュの大災難』という映画になって、近未来のソンミ451がチャンとともに鑑賞したりするのだけど、どうしても「答え」が見えてこない。
                  −◆−

                  結論としては1回観ただけでは掴みきれない映画だって感じ・・・。

                  図書館に予約を入れている原作小説を読んだら、もう少し理解できるか、あるいは逆に挫折するか・・・。

                  とにかく、上映時間「2時間53分」の手強い映画は「万人受け」する感じではなさそうな気がしました。





                  ◇◆◇ 「あまちゃん」感想 ◇◆◇
                  #96 #95 #94 #93 #91-92 #90 #88-89
                  #87 #86 #85 #84 #83 #82 #81
                  #80 #79 #78 #77 #76 #75 #73-74







                  ・ふるさと納税〜総務省HP

                  JUGEMテーマ:映画

                  映画「ストロベリーナイト」〜菊田(西島秀俊)切ない

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                    映画『ストロベリーナイト〜インビジブルレイン』

                    なかなかの出来映えで、心打たれる場面もありました。
                    竹内結子、西島秀俊、大沢たかおにシビレました。

                    西島秀俊と大沢たかおの”役者力”はシャレにならん!!!
                    −◆−

                    暴力団構成員が次々と惨殺され、警察内では『組対』vs『捜一』で捜査方針対立。

                    『全柔連』のお偉いさんみたいな雰囲気の刑事たちの『組対』は内部抗争説。

                    姫川(竹内結子)は、単なる内部抗争ではないと考えてる。

                    そんななか、姫川に不審な”たれ込み”電話が入って「柳井健斗」の名前が・・・。

                    ところが橋爪管理官(渡辺いっけい)や今泉係長(高嶋政宏)らは、柳井健斗にはこれ以上関わらないよう厳命。


                    ことのはじまりは9年前の殺人事件。
                    警視庁は、被害者・柳井千恵(横山美雪)をレイプし続けていた変態父・篤司(飯田基祐)に容疑をかけ追及。

                    父は否認したまま署内で拳銃を奪い、柳井健斗(染谷将太)の目前で自殺。

                    その後、警察内でも父・篤司にアリバイがあったことや、真犯人は千恵の恋人だった小林(金子ノブアキ)だったのではないかという噂が立ったものの、うやむやのまま被疑者自殺で幕引き。

                    9年前のことを知る警察上層部は「柳井健斗」が出てくることを避けたいのです。


                    父親が妹を犯し、その妹が殺され、父親の自殺まで目にした柳井健斗の峻烈すぎる人生!!
                    壮絶です。

                    レイプと言えば、高校時代に強姦されて未だに心に闇を引きずる姫川(竹内結子)とも繋がります。
                    −◆−

                    柳井健斗のアパートを単独で張り込んでいた姫川(竹内結子)の前に現れたのが龍崎組の若頭補佐・牧田勲(大沢たかお)。

                    姫川から事情を聞かれた牧田(大沢たかお)は不動産屋の槇田だと偽って無難な情報だけを姫川に回答。

                    牧田勲(大沢たかお)が、姫川のあらゆる質問に”当意即妙”で答えて見事にツボを外す様が凄いんです。
                    表向きは極めて紳士的なインテリ・ヤクザ。
                    あの上目遣いの表情が凄すぎる!!


                    不動産屋を装う牧田から情報を得るために何度か会う内に立場や理屈と関係の無い感情が芽生えた??


                    やがて物語は進み、牧田の正体を知った姫川(竹内結子)が、真実を引き出すために彼のバンに乗り込んで・・・。

                    牧田(大沢たかお)は、強姦犯を殺したいとまで思ってる姫川(竹内結子)と血の臭いで引き合うのだと言います。

                    なかば姫川から求めるように牧田(大沢たかお)にキス。

                    暗くて苛烈な過去を持つ姫川(竹内結子)と牧田(大沢たかお)が共鳴し、情動に身を任せて激しく重なり合う。

                    姫川、やめて。
                    菊田(西島秀俊)が可哀想や〜〜。


                    牧田の下から姫川が上を見ると、降りしきる雨がウインドウを叩いてる。
                    −◆−

                    菊田(西島秀俊)は、姫川が乗った牧田のバンを追っていたので、姫川と牧田が身体を重ねているときも、バンを眺めていた・・・。

                    切ないわぁ〜〜〜〜〜。

                    牧田のバンを降りてきた姫川の肘を引き、菊田「帰りましょう」

                    しかし姫川は菊田の好意に応えられるはずもなく、一人去ってきました。

                    菊田(西島秀俊)との普通の幸せを求めることができない姫川(竹内結子)も切ない・・・・。

                    ひたすら降り続ける雨が染みてくる。
                    BGMも相まって、鼻の奥がツーンとくる。目頭が熱くなる。


                    牧田勲(大沢たかお)は、彼を出世させるために連続殺人に手を染めていた部下・義則(金子賢) のナイフを腹に受けて死んでしまいました。
                    −◆−

                    竹内結子、西島秀俊、大沢たかおを巡るストーリーの流れはそんな感じでしたが、他の役者さんもヨカッタ。

                    単独行動して捜査会議も欠席し続ける姫川に「2日間は保たせる」とフォローした日下(遠藤憲一)の渋さ!!
                    日下は、すっかり姫川を認めるようになって、ある意味丸くなった・・・。

                    市民のためだと言って組織防衛を一義にしている嫌味なキャリア・長岡刑事部長(田中哲司)や、最後に真実を語った和田捜査一課長(三浦友和)も、それぞれ流石の力量を見せてくれました。

                    大笑いさせてくれた井岡(生瀬勝久)や、姫川班で言葉少なくも絶妙の調整役に徹した石倉(宇梶剛士)も、とっても良い。

                    不可欠の存在です。

                    姫川班の葉山(小出恵介)、湯田(丸山隆平)から、監察医・國奥(津川雅彦)、鑑識・小峰(田中要次)までレギュラー陣もオールスターで出番があって、隅々まで退屈しない造りになっていました。
                    −◆−

                    話しが戻っちゃいますが、部下であることをわきまえながら一途に姫川を思い続けた菊田(西島秀俊)の全てが格好良かった。

                    『八重の桜』で会津藩士をしてるせいもあるけど、菊田の振る舞いは武士道に通じるわ。

                    そして、所轄に飛ばされた姫川と菊田が別れていく最後---どちらかが振り返って走り寄ったりしそうなものなのに、そうせずに別れていった場面が何とも言えない。


                    まあとにかく「西島秀俊」と「大沢たかお」は凄かった・・・。
                    言葉に出来ないほどの存在感。
                    −◆−

                    エンドロール。

                    メイン・テーマが流れ、雨粒がやがて血の色に変わっていく・・・。
                    音楽も良い!!

                    なぜか、竹内結子の小さい目の折りたたみ傘も目に焼き付いた・・・。
                    縊死の柳井健斗(染谷将太)の首の伸びっぷりとかも凄かった。

                    蛇足ながら、金子ノブアキは結局、あの手の役になっちゃうなぁ・・・。



                    ◇◆◇ 花子とアン感想 ◇◆◇
                    #12 #11 #10 #9 #8 #7 #6 #5 #4






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                    JUGEMテーマ:映画

                    怪獣映画「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」★★★★★

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                      大昔、映画館で見て震え上がった怪獣映画『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(1965年)をケーブルテレビで視聴。

                      フランケンシュタイン技術で生まれた巨大生物。

                      細胞分裂で山のフランケンシュタイン=サンダと、海のフランケンシュタイン=ガイラに分裂。

                      サンダは穏やかな性格ですが、ガイラはどう猛で人間をムシャクシャと食べちゃう・・・。

                      大まかには、ガイラの「食人」を知って怒ったサンダが戦いを挑むという物語。

                      2体は戦いながら海底火山の爆発に巻き込まれ、切なさも感じる結末・・・。
                      −◆−

                      ゴジラでもガメラでもない人型フォルムの怪獣だから、ロボットの外観や動作が人間らし過ぎると強い嫌悪感を覚える『不気味の谷現象』に近い感覚があって妙に怖いんです。

                      のっしのっしと歩く怪獣ではなく、巨大な体で身軽に走ってくるのも怖い。

                      特にガイラの人食いは怖くて、『ジュラシックパーク』のティラノサウルスや『ガメラ』のギャオスが人を食べるシーンより怖い。

                      巨人がバリバリと人を食べるコミック『進撃の巨人』と共通点を感じました。
                      −◆−

                      CGなんて無い時代のアナログ・ローテクによるいわゆる『特撮』の出来が良くて、先人の技に改めて感服。

                      ビルなどの崩壊の様子や、自衛隊の『メーサー光線車』の造形などにシビレちゃう。
                      伊福部昭の劇中音楽も堪らない。


                      とにかく、昭和のクリエーターの熱気を感じさせる作品です。
                      日本が右肩上がりだった頃の勢いもヒシヒシと伝わってきました。







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