下町ロケット 第3話★部品供給
- 2015.11.02 Monday
- 09:56
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ナカシマ工業との和解に成功した佃(阿部寛)は、バルブシステムの特許を帝国重工に売却するか使用契約にするかの選択を迫られる。佃はそこで、部品供給という第三の道を選択。それだけは認められない財前(吉川晃司)は佃たちの周辺を探り、説得のための材料を集める。佃製作所の社内では、部品供給の話を聞いた営業部の唐木田(谷田歩)らは猛反発。一方、技術開発部の山崎(安田顕)らは肯定的で、険悪な空気が漂う。<財前は焦っていた。佃製作所からバルブシステムの特許買い取りが失敗すれば藤間社長が掲げる主要部品の完全自社開発内製化の意向に反することとなる。しかし…バルブシステムが使えなければスターダスト計画そのものが破綻するそれだけは絶対に避けなければならない。>
難しい立場に立たされる財前(吉川晃司)
−◆−
「今日中に何としても特許使用契約の確約をとる」
そんな決意の財前であったが…
佃「部品供給できないだろうか特許売却でも使用契約でもなくウチでつくったバルブを御社に部品供給したい。」
−◆−
財前「クソッ中小企業の社長って人種はいつも全て自分の思いどおりになると勘違いしていやがる富山どんなものでもかまわん佃を説得できる材料を集めろ。」
富山「佃の弱みを握れと?」
財前「手段を選んでる余裕などない。」
この時点では中小企業を見下し、どうにかなると思っていた財前。
−◆−
一方、佃製作所では幹部が集まって話し合い。
唐木田「何で部品供給する必要があるんですか。」
佃「ウチはエンジンメーカーで特許で儲ける会社じゃないウチで部品をつくって帝国重工に売るそれが当たり前なんだ。」
唐木田「でも特許使用契約にしたら毎年巨額の使用料が入るんですしかもノーリスクノーコストで儲かるんです。」
佃「金の問題だけじゃない、これはエンジンメーカーとしての夢とプライドの問題なんだ。」
唐木田「プライドと言われても。」
殿村「ナカシマ工業との和解金56億で確かに当面の資金難は免れました。しかし白水に約20億の借り入れを全額返還して、その他の経費を捻出すると、あぐらをかいていられる状況ではない。倒産を免れたというだけで会社自体は赤字のままです。どちらの選択肢が10年先の佃製作所にとってメリットがありますか?もしウチがロケットエンジンの開発を手がけてそれが新たな事業と結びつくのならその方が儲かるかもしれません。ビジネスの広がりを考えれば一時的に金をもらってあとは見ているだけというのはチャンスを逃している気がします。」
唐木田「そんな目算どれだけのリスクがあるか分かったもんじゃない。」
殿村「リスクのないところにビジネスがありますか?」
殿村(立川談春)、かっけーー。
この殿村の発言で佃製作所は帝国重工に対して部品供給の道一本で迫ることが決まった。
−◆−
しかし社内は賛成派と反対派に分断されて、若手社員までが社長を突き上げます。
江原(和田聰宏)や迫田(今野浩喜)、真野(山崎育三郎)が反対派を代表して「会社は社長の私物ですか?社長がこの方針を決めた時少しでも俺達のことを考えていただけましたか?社長の夢のために会社を食いものにされちゃかなわないよ。」
ヒリヒリする展開です。
−◆−
ある日、佃は娘の利菜(土屋太鳳)から突然「1億貸してください。ヒロミのウチこないだ倒産して1億円の借金抱えて大変なのもうすぐ転校するってだから助けてあげて。」と頼まれます。
さらに「ウチの会社何十億ってお金入ったんでしょ1億円ぐらいどうってことないじゃない。」
しかし良い返事をしない佃。
利菜は硬い表情で「結局パパもママと同じ自分さえよければそれでいいんでしょ。」と捨て台詞を残して行ってしまいました。
『まれ』トラウマのせいで、利菜(土屋太鳳)にイラッとします。
−◆−
タカモリ電工から引き抜きの話があって、佃製作所内がガタガタしていることを知った財前(吉川晃司)は、特許使用契約の確約をとるべく佃製作所を訪れます。
佃(阿部寛)は「工場も見せずに部品供給の検討をしてくれなんてそれじゃあ結論なんか出せませんよね失礼しましたいやさあどうぞ。」と社内を案内し始めます。
佃のペースで社内を案内される財前は、工員が佃に親しく語りかけてくる姿を見て、自分の父親が経営していた中小企業との差を感じるのでした。
そしていよいよ技術開発部へ・・・。
精密部品を手作業で作っていることに驚かされる財前。
佃「コンピューター制御の自動機より手でやった方が融通がきくんですよ。つくってからうまく作動しないことも手作業の方が少ない。結果的に作業効率を上げることになるんです。」
「手作業の方が精度が高いとおっしゃるんですか?」
佃「試してみますか?これは水素エンジン用のバルブパーツです。全工程をコンピューターを使ったマシニングセンタなら僅か30分でつくり上げることができる。このパーツの仕上げを手作業でやります。」
部品供給反対派の真野が作業にかかります。
バルブパーツが出来上がりました。
山崎「これがマシンのみでつくったもの。そしてこれが手作業で仕上げたものです。仕上がりを確認してみてください。」
二つを見比べる財前(吉川晃司)は、手作業で出来上がったパーツのすばらしさに目を見張ります。
「乱反射がまったくない!」
佃「財前さん改めて部品供給の件どうかよろしくお願いします。」
財前「一つ伺ってもいいですか?どうしてロケットエンジンのバルブなんかつくろうと思われたんですか?御社にとっては無駄になるかもしれない技術じゃないですか。それなのにどうして?」
「まあ強いて言えばチャレンジですかね。」
「チャレンジ?」
佃「はい。ロケットに搭載する技術はネジ一本に及ぶまで最高の信頼性が要求される。そういう研究は今後の生産活動に必ず生きてくるはずです。難しいからこそやる価値があるんだ。どんな難問にも必ず答えはある。挑戦すれば必ずその答えを見つけだせる。私はそう信じてるんです。」
「思い出しました。私も帝国重工に入りたての頃は、あなたと同じ気持ちだった。だがいつの間にか仕事や義務に追われてそういう情熱を忘れていました。どうやらここは私の知ってる中小企業とは違うようだ・・・。」
こうして財前は佃製作所がもつポテンシャルを知り、技術者として夢を持ち続けている純粋な佃(阿部寛)に魅入られていった様子・・・・。
この財前の心の動きが今回の見所でした。
−◆−
以上、手段を選ばないと考えていた財前が、実際に佃製作所を見て心変わりした様子が良い感じの『下町ロケット』第3話でした。
見ていて気持ちいいです。
吉川晃司の枯れた演技が素敵です。
で、視聴率が第1話:16.1%→第2話:17.8%→第3話:18.6%。
ジワジワと上がっております。
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