「マッサン」第3回★ウイスキー造りに命を懸ける覚悟があるか
- 2014.10.01 Wednesday
- 09:30
- NHKドラマ・番組
食事時。
<エリーが初めて経験する日本の食卓です。>
ところがエリーの膳だけ見当たりません。
政春「エリーの膳は?」
腫れぼったい真四角な顔の早苗(泉ピン子)が低いテンションで「家族でない者と食べる道理はない。後で女中らと一緒に食べてもらいんさい。」
朝から濃厚・・・。
泉ピン子の顔がテレビ画面から飛び出してきそう。
政春「もうええ。もうわしらは部屋で食うけん。」
典型的な嫁いびりシーンなのですが、このドラマはとことん陰気にはならず、どこか救いが残ってる感じがするので精神衛生的にセーフ。
政春(玉山鉄二)が言い返さずに受け流しちゃうのと、エリーが深刻にならないのが良いわ。
−◆−
政春が、父・政志(前田吟)と田んぼで3年ぶりの再会。
<政春のお父さんは亀山酒造に婿養子で入り以来酒米の世話から仕込みに至るまで日本酒造りに没頭する毎日を送っていました。>
政春「親父!ただいま。」
政志「おお。」
言葉には出さなかったけど、息子と再会できたうれしさが表情に滲み出ている政志(前田吟)さん。
その後、畦で休憩しながら父・政志さんが「何でウイスキーなんね。何で日本酒じゃいけんのじゃ。」
政春「わしが子どもの頃親父よう言いよったじゃろう。『灘・伏見に負けん日本酒を造るんじゃ』言うてのう。親父が婿に来た頃は、広島の柔い水ではうまい酒が造れん言われとった。じゃけど親父は頑張って柔い水でもうまい酒を造る方法をこの土地のみんなと築き上げた。」
父が酒造りに頑張る姿を目にしたこども時代を思い起こす政春。
「わしも親父みたいに新しい事に挑戦してみたいんじゃ。」
政志「ウイスキーはそがにうまいんか?」
政春「初めて飲んだんはのう二十歳の時じゃ。世の中にこがいにうまい酒があるんかと・・・。スコットランドに行ってその造り方を勉強して儂ゃ決めたんじゃ。まだこの国で誰もやった事がない新しい事に挑戦してみよういうて。」
政志「命を懸けるんか?ウイスキー造りに命を懸ける覚悟があるかと聞いとるんじゃ。」
前田吟さんの表情が良いわぁ。
さすがに年季を積んでる表情だわ。
それとスタジオではなくて田んぼの真ん中でのロケなのも なんか良い感じ。
あと、『花子とアン』は徹底的に女性が軸になってエピソードが組み立てられて、男は添え物みたいな感じだったから、このシーンでの”男と男の会話”が新鮮に感じられました。
−◆−
スコットランドの母に結婚を反対されたことを思い起こしながら、エリーは「政春のためなら私は日本人になってみせる!私頑張る。」
こんな風に芯が強いんだけど、それが表に出ないのが印象を良くしてる。
−◆−
<いよいよやって来た法事の日。>
着物での挨拶の作法をエリーに教える政春(玉山鉄二)のノリツッコミ!
自分の失敗にもいちいち笑うエリー。
この明るさが彼女の強さかな・・・。
さて、法事本番は、次回・・・。
−◆−
こんな感じで、早苗(泉ピン子)さんの「陰気パート」と、政春とエリーの「快活パート」でバランスが取れている『マッサン』第3話でした。
島爺(高橋元太郎)やすみれ(早見あかり)の存在も深刻さを緩和してくれておりますねぇ。
すみれまでが「小姑」だったら、重すぎますものね・・・。
◇◆◇ 連ドラなどテレビ感想 ◇◆◇
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★仮面ライダー鎧武 第47話(最終話)
★花子とアン#156(最終回)
★孤独のグルメSeason4 第12話(最終回)
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