世事熟視〜コソダチP

城西支部に暴力団幹部を襲撃して殺害したと、警察に出頭した被疑者・権藤（池内博之）が送致され、久利生（木村拓哉）が担当となった。

権藤の取り調べが始まるが、異様なまでによどみなく事件の経緯を語る権藤に、久利生は身代わりであろうと推認。

暴力団の脅しをも怖れないで真相に迫ろうとする久利生に宇野（濱田岳）が「いつも理想論が通じるわけじゃないでしょう？ この事件で誰かを起訴できなければ世間を不安にさせることになるんです。」

久利生「宇野君さ。俺たちの仕事に例外はないんじゃない？ 責任取るべきやつに責任取らせんのが俺ら検事の役目でしょ？」

”例外はない”というのが久利生らしさ。

怖いヤクザであっても、特捜部のエリートであっても、どんな相手であろうと誇示する力やステータスに囚われずに正義を追求するのが久利生（木村拓哉）。

それを一番表しているのが自らの中卒という学歴であり、スーツを着ない服装と”公平”という名前かな。

とにかくそういうものに左右されずに職責を果たしているからＨＥＲＯなのでしょう・・・。

権藤（池内博之）を再取り調べしたうえで「証拠不十分で不起訴」と申し渡し。

不服をたれる権藤に「確信を持たないかぎり、検事っていうのは起訴はしません。あんたんとこの組が何をたくらんでいようが、俺は絶対に認めませんから」

で、麻木（北川景子）が警察の関刑事（マキタスポーツ）の所に不起訴決定書を持参。

関「ちっ、やっぱり不起訴ですか？」

麻木、誇らしげに「絶対に信念を曲げない人ですから、久利生さんは。」

後日、権藤（池内博之）が釈放されました。

すると警察の外で待っていた組員に囲まれちゃう久利生（木村拓哉）。

ひるむことの無い久利生は若頭らしき蒲田という組員に「組長さんに伝えてもらっていいですか？ 全然納得できねえし！ 身代わりなんていらねえから真犯人出せって！」

組員一同、怒りの声。
小生なら縮み上がるわ。

蒲田が「これからは夜道を歩くときは気をつけて下さい。」と超古典的な脅し文句。

心配そうに綺麗な顔で見つめる麻木（北川景子）。

久利生「覚えときます。・・・・でも、やっぱり無理かな？ どうしても夜中にラーメン食いたくなっちゃうんで。あ、それから今 俺に言ったセリフでじゅうぶん脅迫罪と公務執行妨害で現行犯逮捕できちゃいますけど、どうします？ まあ聞かなかったことにするんで、帰ったら俺が言ったこと組長さんにヨロシコ。」

暴力団にびびらなかった久利生、格好いい！！

暴力団の顧問弁護士・小此木（鶴見辰吾）が城西支部にやってきて「検察はもう少し融通を利かせたほうがいい。人間がやることを簡単に善悪で線引きしてると恨まれますよ。」

川尻検事部長（松重豊）の顔つきが変わり「暴力団に恨まれるなら望むところだ。そちらに喧嘩する覚悟があるのなら喜んで受けて立ちます！ それからもし久利生が危険な目に遭うなんてことがあったら許しませんからね。我々検察は総力を挙げて川藤組をつぶします。」

小此木が帰った後、腰が抜けちゃう川尻検事部長ですが、とりあえず格好良かったわぁ。

ただし、久利生が危険な目に遭わなくても暴力団は全力を挙げて壊滅させて欲しいな・・・。

暴力団の脅しに屈することなく夜中に屋台でラーメンを食べる久利生。

関刑事がやって来て、真犯人の目撃情報が得られたことを伝えました・・・。

以上、「HERO」第８話はこんな感じでした。

テンポが良くて間延び感が無いのが長所ですねぇ・・・。

スーツを着ない検事・久利生の揺るぎない信念も魅力。

個人的には大好きな”マキタスポーツ”にもっと目立って欲しかったかな。