『軍師官兵衛』第25回「栄華の極み」★光秀(春風亭小朝)が「わしとて上様が恐ろしい」

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    『軍師官兵衛』第25回「栄華の極み」

    今回の『軍師官兵衛』で印象に残ったのは次の3点。
    1)明智光秀(春風亭小朝)の内面。
    2)信長(江口洋介)の栄華。
    3)元服した黒田長政(松坂桃李)登場。


    なかでも内面を表情に出さない明智光秀が信長について語ったシーンは印象的でした。
    −◆−

    近江坂本城の明智光秀のもとを公家の吉田兼和(堀内正美)が訪れ、朝廷の意向を伝えます。
    「帝はひとかたならずお喜びであられましたぞ。狼藉者に奪われた丹波山国荘を明智様が取り戻し、帝に献上為されたこと。まことに良い働き。」

    光秀(春風亭小朝)はまんざらでもなさそうで、信長の前では見せたことが無いような表情になっております。

    信長の前ではいつも表情が険しいですもんねぇ・・・。

    さらに吉田兼和(堀内正美)は「帝はそなたを あてにしておられる。」
    帝が明智の忠勤に言及したことを聞かされた明智、心が動いた様子。

    まずは本能寺の変に向かって「朝廷説」をチョイ出しであります。

    で、信長が官職を返上したことを帝が御心を悩まされており、なんとか新しい官職を受けるよう取り計らい願いたい旨を依頼されちゃいました。

    光秀「力の及ぶ限りのことはいたしましょう。」
    −◆−

    毛利攻めの件で坂本城を訪れた官兵衛(岡田准一)。

    光秀が現れる前に明智光秀の娘・お倫(石橋杏奈)が官兵衛の前に現れます。

    石橋杏奈ちゃん、こういう衣装も似合ってる。見栄えが良いわ。

    お倫は荒木村重(田中哲司)の嫡男・村次の嫁だったけど、謀反の際に光秀が有岡から連れ戻したとのこと。

    城に残った幼い子供や女性も含めて処刑されたことが心の傷となって気持ちが塞いでおり、わけても美しく優しかっただし(桐谷美玲)のことを思うと「胸が張り裂けそう」だと涙ながらに語るお倫(石橋杏奈)。

    光秀がやって来て、倫(石橋杏奈)を下がらせます。
    もっと石橋杏奈ちゃんを見ていたかったのに・・・・。
    −◆−

    光秀は荒木村重(田中哲司)が毛利を頼って安芸に逃げ延びているとの情報を口にします。

    その上で「儂は村重と久しかった故、あの男の気持ちが分かるような気がする。」と光秀。

    信長の逆鱗に触れた荒木村重の気持ちが分かるなんて、かなりヤバイことを言いますねぇ。
    これが信長に知れたら光秀もただで済まないでしょ。

    官兵衛が信長にチクッたら、光秀も佐久間信盛みたいに追放されちゃうか、もっと酷い目に遭う可能性が高いし・・・。

    光秀は官兵衛がチクったりしないと信じてる。

    さらに光秀は荒木村重の気持ちを忖度し「恐ろしかったのだ、上様が。同時にお慕いする思いもあった。その二つの思いがせめぎ合い、ついには怖れる方が勝った。わしとて上様が恐ろしい。だがそれ故に懸命に働くのだ。」

    信長の前では口数も少なく、腹の内を顔に出さない光秀(春風亭小朝)が、珍しく本音を口に出した、このシーンが本日のハイライトの一つでした。

    光秀は官兵衛への信頼感を滲ませ、脚本家さんは本能寺への序章を滲ませた。
    どうやら「朝廷説」「信長への恐怖説」で本能寺を描きたそうな気配ですねぇ。
    −◆−

    光秀は5万石で官兵衛を軍師にスカウトします。官兵衛は秀吉に義理立てしてお断り。

    それでも光秀は「なんとしてもお主のような優れた軍師が欲しい。儂はあきらめんぞ。」

    軍師が欲しいってことは、自らが主導して何らかの戦を仕掛けるってこと??
    優秀な軍師を配下において謀反を起こすことを思いを描いているのか??

    官兵衛が光秀に着いていたら「三日天下」で終わらなかったのかも・・・歴史にifはない。
    −◆−

    宣教師がアフリカ系の外国人を連れてきて信長を驚かせます。

    『信長公記』には「切支丹国より、黒坊主参り候」と記述されているそうな。
    好奇心旺盛の信長はこの男を勝手に「弥助」と名付け、正式な武士の身分に取り立てて身近に置くことに・・・・。
    −◆−

    光秀がアポを取って信長と吉田兼和(堀内正美)が会談。

    左大臣に任じたいとの帝の内意を伝える吉田兼和。

    予想外にあっさりと承諾した信長。
    ところが「正し引き換えとして、帝が御譲位なさればお受けいたそう。」

    光秀、我を忘れたのか思わず「何故そのようなことを!?」

    信長が立ち上がって光秀の前に進み「光秀。そちは何も分かっておらぬ!」と言い置いて、その場から立ち去っちゃいました。

    光秀、びびったやろなぁ・・・。

    吉田兼和「なんということじゃ、帝に御譲位を迫るとは・・・」

    帝より立場が上にあるように振る舞う信長・・・これもまた一つ「栄華の極み」
    −◆−

    安土城下で灯火管制。
    「弥助」を連れてきた礼に、とびっきり面白いものを見せると信長が企画。

    お濃(内田有紀)をはべらせた信長が縁側の幕を下ろさせると、目の前にライトアップされた安土城。

    侍女たちがあまりの美しさに歓声を上げます。
    領民も「さすがに織田様だ。」

    今にたとえるなら3Dマッピングを見てるほどの感覚ですかねぇ・・・。

    高山右近(生田斗真)は「美しすぎる。恐ろしいほどに。」

    当の織田信長「かようなもの世界中探してもどこにもあるまい。」とご満悦。

    <信長は我が世の春を謳歌していた>

    これもまた一つ「栄華の極み」
    −◆−

    天正十年。
    信長への年頭の挨拶に列をなす武将たち。
    絵に描いたような「栄華の極み」

    ようやく秀吉と官兵衛が謁見。
    そこで信長は、新しい国づくりは信忠に任せ、自分は世界進出すると宣言。
    「この小さな日ノ本から飛び出し。広い世界を見てみたい。南蛮人がやってきた海を逆にたどってく。そこには我らが思いも寄らぬ世界が広がっておるのだ。その全てを儂は手に入れたい。」

    秀吉「さすが上様。それがしもお供しとう存じます。上様の夢は大きく、聞いてるだけでこの胸が熱くなりまする!」

    官兵衛も南蛮へのあこがれを口に・・・。

    信長「おかしなものよ。天下に名乗りを上げ、ここまでに至ったと言うに、儂の誠の心中をわかっておるのは、そのほうらだけとはな・・・。」

    明智光秀には「そちは何も分かっておらぬ!」と怒鳴りつけ、秀吉と官兵衛には「儂の誠の心中をわかっておるのは、そのほうらだけ…」

    光秀と秀吉で大きな差が開いちゃいました。
    −◆−

    姫路の官兵衛の屋敷では厳粛な儀式が執り行われています。

    「本当に立派になって」と涙ぽろぽろ・・・。

    官兵衛「松寿、お主は本日をもって名を長政と改めよ。」

    「はっ!」
    官兵衛「面を上げよ。黒田長政。」

    ここまで顔が映らなかった黒田長政が顔を上げます。
    松坂桃李くん。

    松寿丸から黒田長政への成長が速いわ!!
    この前まで子供やったのに・・・・。

    次回へ続く・・・・。
    −◆−

    光(中谷美紀)のご懐妊なんかもあった軍師官兵衛 第25回「栄華の極み」はこんな感じでした。

    「栄華の極み」というサブタイトルは、「栄華のピーク」って風にも解釈できますかねぇ。

    そこに持ってきて、明智光秀(春風亭小朝)の内面にさざ波が立ってる様子だしね・・。

    歴史通り進むと分かてるんだけど、そこそこ面白く見ることが出来ました。

    全体的に堅実で良い感じです・・・・。
    −◆−

    『軍師官兵衛』が始まったころは違和感を感じた春風亭小朝の明智光秀でしたが、役作りにために18キロ減量したのが功を奏したのか、だんだん小朝っぽさが消えて、明智光秀に見えてきました。

    言葉少なで、何を考えてるのか見せないのが良いですわ。





    ◇◆◇ 花子とアン感想 ◇◆◇
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