ルーズヴェルト・ゲーム 第1話★林田融資課長(宮川一朗太)が泣いちゃった
- 2014.04.28 Monday
- 10:43
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傾きつつある企業の再生と、野球部の存亡にまつわる痛快な物語。(の はず)
初回を見た感じだと、TBSは『半沢直樹』の成功体験を引きずってる様子がありあり。
香川照之にはじまって、宮川一朗太、石丸幹二、小須田康人、手塚とおる、須田邦裕----挙げ句の果てはナレーションの山根基世さんまでが『半沢直樹OB』
小生は『ルーズヴェルト・ゲーム』の原作既読なのですが、初回から「『半沢直樹』風味が加えられてるなぁ。」って印象でした。
−◆−
白水銀行(半沢にも出てきた)との2度目の融資ヒアリング。
融資課長・林田(宮川一朗太)がクソ偉そうな態度でジメジメ・チクチクと口撃してきます。
しかし細川社長(唐沢寿明)が反論開始「融資をとりやめる前提で話をされるのと まずは私達を助けるため改善策をともに模索してもらうのとでは180度違います。いざというとき企業に手を差し伸べるのか、それとも切り捨てるのかメインバンクである御行はどちらなんですか?」
徐々に”半沢テイスト”が滲み始めています。
白水銀行の磯部支店長(峰竜太)が話をペンディングにしようとすると、細川社長は「いいや結構です最初から稟議を通す気がないならお預けする意味などない。」と強気な発言。
林田(宮川一朗太)が上から目線でニヤニヤ笑いながら「そんなことを言ってよろしいのか?ウチから融資がおりなければ青島製作所は3ヵ月ともちませんよ。」
やはり『半沢直樹』に出てくる「嫌な奴」風味。
細川社長「元々 私は新参者ですから新しく力を貸してくれる銀行を開拓してみせます。」
林田「あるといいですがねえそんな所が。」
林田融資課長の口角が上がって悪魔の異様な表情に・・・。
細川社長「勝負は試合終了まで分かりませんよ。」
細川は野球への関心が強いわけでは無いのに、野球を喩えに使いましたねぇ・・・。
細川社長は、証拠となるカメラ画像を示しながら林田(宮川一朗太)がライバル会社・ジャパニクスと繋がっていることを指摘し始めます。
細川社長「メインバンクの融資担当としてあってはならない許し難い裏切り行為だ!」
林田融資課長が机をバンッと激しく叩き「融資先が危ないと分かれば対処するのは当然だろ。すべては銀行の利益を守るためにしたことだ!!」
机を叩くのは《半沢名物》だと思っていたけど、本作でも机をバンバンやるのかな・・・。
細川社長「本当か? 関東シティ銀行府中支店 口座番号8847290。名義はハヤシダキクオ。あなたの口座で間違いないな?」
林田(宮川一朗太)の顔面ド・アップになって「何で!?」
細川社長「2ヵ月前の1月16日。ジャパニクスのメインバンクである帝都銀行の諸田社長名義の口座からあなたのその口座に300万もの金が送金されました。一体何の金ですか?」
あわを食ってる模様の磯部支店長「ちょっと待ってくれ。話が見えないんだが!?」
細川社長「その出入り明細を、私は確かにこの目で見た!!」
ここで5日前の回想シーン。
帝都銀行本店の行員が会議室らしき場所で細川社長に「ここだけの話あの方のやり方は断じて許せない。理由は聞かないでください。この場で目を通すだけにしてください。」と言って、ジャパニクスの諸田清文社長の出入金利用明細書を差し出します。
んん・・・ちょっと無理があるような。
いくら義憤にかられても、仮にも銀行員たるものが一企業の社長に第三者の出入り明細を見せちゃうなんて現実的じゃないように思えるんだけど・・・・。
原作には無い”付け足し部分”で、こういう現実離れしたツッコミどころが挿入されるのは宜しくないわぁ。
とりあえず、ツッコミどころは無視して先に進むことに・・・。
細川社長「林田!!! お前は諸田社長から金をもらってウチの融資をストップさせようとした!」
林田融資課長、顔を歪ませ「知らんと言ってるだろうが!!」
パソコンで口座にログインして取り引き履歴を見せるよう迫る細川社長(唐沢寿明)は「何もやましいことがないならぜひそれを証明してください。」
弱気の表情が見え始めた林田融資課長(宮川一朗太)は、なんと涙を流し始めウウウーーーーと嗚咽。
細川社長「銀行の利益を守るため? 笑わせるな! あんたは自分の利益が欲しかっただけだ! 金をもらって我が社を潰そうとしたその行為はもはや立派な犯罪だ!警察マスコミ会社家族お前のしたことをすべてリークしてやる! お前はもう、ゲームセットだ。」
またまた野球への関心が強いわけでは無いのに、野球を喩えに「ゲームセットだ」って。
というわけで、細川社長(唐沢寿明)が名探偵みたいになって林田融資課長(宮川一朗太)の悪事を明らかにしたこのシーンが本ドラマを象徴してるような気がしました。
原作に無い場面をこしらえてでも『半沢直樹』風の攻防を突っ込む------それが面白さを増すのか、あざといと言われてしまうのかは視聴者次第ですかねぇ。
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全般の感想・・・。
経団連のパーティーシーンや、青島杯野球大会でのエキストラの多さからは、それなりのやる気を感じました。
野球場の映し方も悪くないですね。
まずまず手間暇かけてるように見えました。
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個別のキャストについて・・・。
「青島杯」で急遽かり出された沖原(工藤阿須加)
どこかで見たと思ったら、八重さんの弟・三郎じゃん。
西武で活躍した工藤公康投手の息子さんだと言うことを今まで知らなかったわぁ。
お父さんは背が高い方では無かったけど、息子・工藤阿須加のほうが身長があって投手向きなのに、役者になったのね・・・。
とりあえず、原作を読んでいるので ついつい沖原(工藤阿須加)には肩入れしたくなりました。
工藤阿須加は原作のイメージと近いし。
ただし、彼の投球で「153キロ」を計測したのはやり過ぎじゃないかな・・。
実戦のブランクがある上に ろくにキャッチボールもせずにマウンドに上がって「153キロ」は無いわ・・・。
脚本家さん、野球を舐めてる??
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ヤジばかり飛ばしている製造部梱包配送課長・長門をマキタスポーツが演じてる。
彼がドラマに出演するたびに、同じことを書くんだけど、テレビ東京の『みんなエスパーだよ!』における”神演技”でマキタスポーツに心酔してるので、彼の顔を見るだけでなんか嬉しくまります・・・。
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社長秘書・仲本(檀れい)。
微妙にとうが立った秘書ですね。
檀れいは、年齢的にも もう秘書って感じじゃないように思うけどなぁ・・・。
そもそも原作には居ないドラマだけの登場人物。
『福家警部補の挨拶』での残念なイメージが残っているせいか、このキャラが必要だとは思いませんでした。
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以上が『ルーズヴェルト・ゲーム』第1話の大雑把な感想であります。
『弱くても勝てます』を少し真面目にした部分と、『半沢直樹』を薄くした部分が絡み合うようなストーリーになるはずです。
出演者も多い中、「野球」と「企業経営」が収まりよく併走して、収斂していくのかどうか期待と不安がハーフハーフ。
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★「BORDER」第4話
★花咲舞が黙ってない 第3話
★俺のダンディズム 第3話
★極悪がんぼ 第3話
★新解釈・日本史 第1話
★映画「アナと雪の女王」
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