アリスの棘 第1話★上野樹里の逆襲開始
- 2014.04.12 Saturday
- 10:26
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何をやっても「のだめ」だという批判は 映画『奈緒子』やドラマ『ラストフレンズ』を観れば当たらないと今でも思っていて、役者としては「憑依型の女優」だと評価していたんだけど、『江』を境にテレビからほぼ消えてしまっていた上野樹里・・・・。
そんな背景もあってか、ドラマ設定以上に暗〜〜〜い雰囲気がただよい、上野樹里ちゃんがかつて放っていたシャープな輝きも幾分薄れちゃってる印象。
彼女のファンなんだけど、旬を過ぎてると感じちゃいました。
−◆−
15年前、優しかった父親の小山内孝夫(眞島秀和)を手術中に亡くしていた明日美(上野樹里)。
幼くして母も亡くしていただけに悲しみは大きい。
父の死を聞いた当時の明日美「命に関わる病気じゃないって言ってたのに」「どうしてお父さんの手術は失敗したんですか!?」「何で…」
病院側は医療ミスでは無いと主張するどころか、「小山内先生にはだまされたよ汚い金稼いでやがった」「君のお父さんはね人間のクズだ」と誹謗する有様。
明日美「嘘だお父さんがそんなことするはずない!」
これが復讐劇の原点。
(『江』だったら、回想シーンに出てきた中学時代の明日美も上野樹里に演じさせたかも・・・。)
−◆−
明日美(上野樹里)が着任した聖林大学付属病院では蛭子看護師長(六平直政)が幅を利かせていて、パワハラまがいの発言も目立っています。
で、蛭子看護師長が15年前の手術の担当看護師だったことを調べ上げていた明日美は、隠蔽されたカルテのコピーをパンくずのように夜の病院に並べてネズミを誘い出すように蛭子を屋上に誘導。
屋上のペントハウスの壁一面や、足場でも使わないと貼れないような外壁にまでカルテのコピーが貼り付けられていて、あわを食った蛭子は、縄はしごを下ろして外壁のカルテを剥がそうとします。
するとハサミを持った明日美が屋上の縁に不気味に現れ、縄ばしごを一本チョッキン・・・。
これで死ぬほどビビった蛭子看護師長は「俺は言われたとおりにやっただけだ。悪いのは執刀医の伊達だ。伊達は自分の評価を上げるためだけに当時の最先端技術だった腹腔鏡手術に手を出した。しかもまったくの初心者のくせにマニュアル本とにらめっこしながら手術したんだ。そしてミスが起こった。アンタの親父は伊達に殺されたんだよ!」とペラッペラ秘密を暴露。
明日美「ハンプティ・ダンプティは落ちて壊れるって決まってるの。」
ハンプティ・ダンプティの「頭」の見た目から六平直政さんがこの役に起用されたのかぁ・・・。
父から貰った大事な本が『鏡の国のアリス』で、だからハンプティ・ダンプティなんだけど、むしろアガサ・クリスティを読んできた世代の小生は『マザー・グース』にした方が雰囲気でそうな気がしないでもないと思いました。
で、はしごにぶら下がってる蛭子は「やめてくれッ切るな!切ったらお前も人殺しだぞ」
明日美「あなたがのうのうと生きてきたこの15年間 私は医者になって名前を変えてそしてこの病院にもぐり込んだ。もう全部捨ててきたのよ父を死に追いやった人間に一人残らず復讐するために。」
蛭子「許してくれ何でもするから、あーっ何でもする? お願いします、何でもします。」
これで蛭子に軽く復讐して、何でも言うことを聞く「手下」にしちゃったのであります。
さて、明日美はどうやってあれだけ大量のカルテのコピーを外壁に貼れたのか、足場もない所にまでどうやって貼ったのか・・・。
ハサミで簡単に切れちゃう縄ばしごって、不良品じゃないのか・・・などなど、説得力に欠ける部分がございましたですねぇ。
そんな細かいことを神経質に気にしていたらTBSのドラマは見られません。
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最新鋭の3Dナノサージェリーロボット「NOA」は3Dグラスの中で術野を見ながら施術できる画期的な装置。
これを使った手術で教授に出世しようともくろむ講師・伊達(藤原紀香)。
「私は失敗しないので」とは言えず、どうやら失敗しまくってきて患者が何人も死んでる様子ですが、そんなこと全然気にしていません。
伊達は米山さんという老女の食道狭窄を「NOA」で手術しようとするんですが、本当は患部が広くて手術に時間が掛かり老女の体力が持たないと考えられます。
そこで伊達は患部が狭い別の患者のレントゲンと差し替えて資料をねつ造し「米山さんの場合狭窄の範囲は食道の下の部分ここは比較的範囲も狭いので3時間以内には終わらせられます。」と米山さんに虚偽説明して手術に同意させちゃいました。
画像差し替えって、おまえは小保方さんか!?
あからさまな悪意があるから、小保方さんより真っ黒。
そんな風にして、ぎらぎらと出世欲を漂わせる伊達(藤原紀香)は感じが悪いことこの上ない。
さらに患者を人間だとも思っていない伊達は、常日頃から「(患者は)実験用のマウスだと思えばいいのよ。医者はね三人殺してからが一人前よ。」「オペはトレーニング。」などの”名言”を吐いているうえに、小生はたまたま”藤原紀香”を苦手としているので余計にムカムカ・・・。
場面は相前後するけど、伊達(藤原紀香)が屋内プールでハイレグに近いような水着姿まで披露しちゃうあざとい場面も感じが悪い。
たしかに42歳にしては美しいプロポーションなんだけど、どう考えてもあざといし、いつまで”セクシーな藤原紀香”というブランドを引きずってるんだろうか??
『MOZU』の西島秀俊につづいてのサービスカットは、好印象とは行きませんでした。
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伊達(藤原紀香)の画像ねつ造を暴き、さらにスタンガンで気絶させて手術台に拘束してメスで斬り刻まんがばかりのダークな迫力で迫る明日美(上野樹里)。
びびりまくりの伊達「お願い反省してるわ。もう二度とこんなまねはしな。私患者のためにまっとうな医者になるだからお願いお願い許して。」
明日美「あなたに医者でいる資格はない!」
伊達「やめてやめてやめて!」
明日美「もし私のことを誰かに話したら 犠牲になった患者達の遺族全員と一斉に裁判を起こす。そしたらアンタは立派な連続殺人犯。それが嫌なら二度と医者だなんて名乗らないで!」
これで伊達は依願退職。
で、このお仕置きのさなかに、15年前に伊達の指導医だった千原准教授(田中直樹)が腹腔鏡で始めた以上腹を開ければ評価が下がるから 絶対に開けるなって指示を出していたことが判明いたしました。
こんな感じだったんですが、全体のトーンがベターっとしていてメリハリにかけてる印象。
1話で蛭子看護師長(六平直政)と伊達(藤原紀香)にお仕置きできちゃったのですが、明日美(上野樹里)が一人で仕込んだにしては簡単にコトが運びすぎてるような気もしました。
あと、『八重の桜』のオダギリ・ジョーと『江』の上野樹里が絡むと不吉な感じ・・・。
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初回はチョロッとしか出番がなかった中村蒼、栗山千明、國村隼、岩城滉一たちが有機的に絡んできたら面白くなるかもしれないけど、あまり大きな期待は出来そうな予感がしません・・・。
あるていど先が読める復讐話だから、明日美の心模様だとかをよほど上手く描かないと 在り来たりなドラマになっちゃう危険性が・・・。
◇◆◇ 連ドラなど感想 ◇◆◇
★極悪がんぼ 第1話
★『軍師官兵衛』第15回
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★弱くても勝てます 第1話
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★『牙狼<GARO>―魔戒ノ花』第2話
★「A-Studio」東出昌大
★「BORDER」第1話vs「MOZU」第1話
★SMOKING GUN 第1話
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