僕のいた時間 第9話★拓人(三浦春馬)の決意「自分の気持ちだけはALSに奪われたくない」

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    僕のいた時間 第9話

    人の命や病気について描いているので感情が反応して当たり前だといえば当たり前なのですが、結構真面目、且つ丁寧に作りこまれているので、ウルウルっときたりドキドキしたり・・・。

    要するに良いドラマだと思います。
    −◆−

    拓人(三浦春馬)が繁之(斎藤工)に連絡をとって街で待ち合わせ。

    恵(多部未華子)を”略奪”してしまったことについて仁義を切る必要がありますもんね・・・。

    やってきた繁之に頭を下げる拓人・・・。

    繁之「話って?」
    拓人「なんて言ったらいいか分からなくて。」

    繁之「俺が今 1番会いたくないの誰かわかってる?」
    拓人「すいません。」 繁之の目を見据え「俺が全部悪いんで・・・・メグのこと許してやってください。」

    繁之は返事をする代わりに思いっきり拓人を殴りつけました。
    体が不自由な人を、車いすからずり落ちるほど激しく殴りつける絵面はある意味衝撃的です。

    拓人は車椅子から体が半分ずれ落ちてしまいますが、自分では体勢を元に戻せません。

    繁之がおもむろに拓人の体を抱きかかえるようにして車いすに戻します。
    そして、拓人に目を合わせ「二度と来るな。もうお前たちに会う事は二度とない。」と言って立ち去っていった繁之。

    言い換えれば「これで最後にしよう」ってことだから、繁之なりの「ケジメ」と「思いやり」と「赦し」かな・・・。
    −◆−

    帰宅した拓人の頬を見て「どうしたの?」と恵。

    拓人「殴ってくれた。」
    全てを察した恵が「そっか。」

    殴るというのは少々手荒いけども、拓人も恵もこれで繁之への”気兼ね”を払拭できたんでしょうね。

    そういう内面を「殴ってくれた。」と言う短いセリフで表現したことと、それ以上は余計なセリフを挟まず「そっか。」で終わったところが実に上手い。
    よく出来た脚本だと思いました。

    −◆−

    拓人は、恵とともに主治医・谷本(吹越満)を訪ねました。

    谷本医師は病状を説明し始めます。
    「呼吸が少し弱くなっています。これから先、呼吸筋が衰えていくことが予想されます。呼吸筋の麻痺が強くなった場合は 気管に穴を開けて人工呼吸を行う方法を取ります。」と気管切開の図を示します。

    さらに谷本医師は「人工呼吸器を装着するかしないかを決めなければなりませんが、この問題の難しいところは 症状が進むにつれて装着するかしないかの考えが変化していくことです。」

    症状が進行してしまうと、人工呼吸器をつけて少しでも長く生きたいという思いが薄れるということでしょうか??

    谷本医師は敢えてサラっと説明してくれていますが、その内容は切ないです・・・・。

    谷本医師「命に関わる大切なことですから、人工呼吸器が必要な症状が表れたときに、ご家族を交え一緒に考えていくことになります。」

    そのときの家族の身になると 辛いものがあります・・・・。

    診察を終え病院を後にした拓人が「何回 覚悟が必要なんだろ。」

    切ないセリフです・・・・。
    −◆−

    喋ることができなくなったALS患者の今井保(河原健二)さん。
    「ひらがな50音」が並んでいる透明なボードに視線を合わせて自分の意思を伝えていて、ヘルパーで来ている恵に「せ・な・か」

    背中がかゆいのだと意味を読み取った恵が背中をかいてあげます・・・。

    ちゃんと喋れていても、背中のどこが痒いかを上手く説明できなくて痒いところを掻いてもらえないのに、あんなふうにしか意思疎通できないのは想像が出来ないほど大変でしょうね・・・。

    意思が上手く伝わらなくて苛つくこともあるでしょうねぇ・・・。

    この病気の大変さの一端が凄くリアルに伝わってきました。
    −◆−

    医大に通わなくなっている陸人(野村周平)のことについて、拓人(三浦春馬)、母・佐和子(原田美枝子)、父・昭夫(小市慢太郎)が顔を合わせてお話し合い・・・。

    人とのコミュニケーションをとれないで悩んでいる陸人に父・昭夫は「そんなことも自分で解決できないで、いちいち閉じこもっててどうするんだ。」

    自分のせいだと口を挟む母・佐和子と父・昭夫が口論になります。
    両親の口論を制止した拓人は「まずは陸人が何に苦しんでるのか理解してやってよ。」

    昭夫「だからそんな事は甘えだって言ってるんだ。」

    拓人「陸人は悪気なく人を不愉快にさせたり傷つけるところがあって 人との関わりがうまくいかなくて悩んでる。簡単に直せることじゃなくて苦しんでる。父さんにはただの甘えに見えるかもしれないけど 陸人はいま追い詰められてるんだよ。 俺はひと目見れば誰にでも助けが必要な人間だって気付いてもらえるけど 陸人は誰も気づいてもらえない。俺達は陸人の苦しみをわかってやれなくて何のための家族なの?

    このセリフには痺れました。

    まず、自分がすごい難病にかかっているのに、弟を思いやれる拓人の優しさがすごい。

    さらには、他人に気づいてもらえない心の中の苦しみについて理解している拓人の優しさがすごい。

    小生は 人に苦しみを気づいてもらえない「うつ病持ち」なので、拓人の言葉が凄く沁みました。
    −◆−

    ALS患者の今井保さんから拓人にメールが届きました。
    <私はついにしゃべれなくなった。思っていた以上に進行が早くて驚いたよ。呼吸も辛くなってきた。その日は近そうだ。澤田君はもう決めているの? 私は人工呼吸器をつけない。人工呼吸器をつけずに死んでいく訳ではない。人工呼吸器をつけないという生き方を私は選んだのだ。

    このメール文も凄くて 感情が圧倒されます。
    軽々しく感想を言える範疇を超えています。

    先ほどの谷本医師との場面と 保さんのメールから、やがて拓人にもその日が来ることが想起されてドキドキしてきます。
    −◆−

    ついにトラックボールをうまく使いこなせなくなり仕事をやめることにした拓人は、陸人に付き添ってもらって会社に出かけます。

    最後のチラシを作り終えた拓人が社員一同に挨拶。
    入社試験を受けた時を振り返り「あの時の私は やろうと思えばなんだってできるのに特に目標もなく どっかに就職さえできればいいと思って毎日生きていました。病気になってからは 一つ一つできないことが増えていきましたが、この会社で一つ一つ目標を見つけていくことができました。皆さんに助けていただいて生きがいを持つことができました。」

    晴れ晴れとした笑顔を見せる拓人に社員一同拍手。
    拓人の湿っぽくない口調で、かえってウルッと来ちゃいます。

    で、拓人の挨拶はけっこう奥深かったですね。

    ただ惰性で生きている小生は、思わず反省・・・。
    −◆−

    帰宅してきて最後の広告チラシを佐和子(原田美枝子)に見せた拓人。

    SummerFairのチラシをじっくり目にした佐和子が「素敵ね。」といい、拓人の頭を撫で撫で・・・。

    その夜、拓人はノートに<母さんが ほめてくれた>と書き込みました。

    文字は弱々しくてカクカクしています。
    母に褒められた喜びと、病状が進行してることが伝わってきます。
    −◆−

    尋常ではない様子で拓人のマンションにやってきた恵が「保さんが亡くなった。」

    これはショック・・・・。
    さすがに拓人も表情を失います。
    拓人にとっては 人ごとではないのですもんね・・・。

    「私は人工呼吸器をつけない。人工呼吸器をつけずに死んでいく訳ではない。人工呼吸器をつけないという生き方を私は選んだのだ。」という保さんのメールを思い起こす拓人。

    画面には拓人が返信した文面が映し出されます。
    <俺も、人工呼吸器はつけないと思います。>

    ベッドをソファーのように起こしてたたずんでいる拓人の肩に頭を乗せた恵が「できるだけ一緒にいたい。1分1秒でも一緒にいたい。」

    拓人「うん、いよう一緒に。」

    まだ終盤じゃないのにRihwaの「♪春風」が流れています。

    で、拓人「メグ、俺、新しい目標決めたよ。」

    夜が明けて、早朝6時13分に陸人が寝室に飛び込んできて「決めたよ、僕の目標 やりたいこと。」

    陸人は拓人の退社挨拶に触発されたんでしょうね・・・。
    −◆−

    目標が決まった拓人と陸人が両親をマンションに招きました。

    まず陸人が大学に入り直して恐竜の研究をしたいと しっかり意思表示。

    次に拓人が「俺も大学にいかせてください。医学部に入って勉強したいんだ。医学部に入れたとしても実習ができないから卒業できるかわからない。今から受験勉強して最短で合格できても1年後。その時 自分がどういう状態かわからない。でも、自分の気持ちだけはALSに奪われたくない。

    ”自分の気持ちだけはALSに奪われたくない。”という部分に心打たれるわぁ・・・。

    全身が麻痺していっても、生きてる証として自分の心や意思だけは保ち続けたいという決意ですよね。
    −◆−

    陸人と拓人の願いを聞き入れた父・昭夫(小市慢太郎)。

    拓人と陸人「ありがとう。」

    帰ろうとする昭夫を引き留めて「父さんと母さんにプレゼントがあるんだ。」

    プレゼントは拓人と陸人が作ったスライドショー。
    若き日の両親や、赤ん坊だった拓人と陸人が映ってる・・・。

    今回はゆずの挿入歌が終盤のBGMかぁ・・・。

    そして最後に<結婚記念日おめでとう>とクレジットが入ります。
    さらに<いつまでも元気でいてください。>
    どうやら拓人の手書き文字らしく、カクカクです。

    涙ぐんでる母・佐和子が「ありがとう。2人の母親で幸せだわ。」

    昭夫「記念に写真でも撮るか。」
    家族4人で写真に収まった。2014年1月11日・・・・次回へ続く。
    −◆−

    こんな感じだった『僕のいた時間』第9話。

    ALSの上っ面しか分からない素人だから偉そうなことは言えませんが、病気についてかなり丁寧に描かれているように見えます。

    回が進むにつれて病状に関してのリアリティが増し、内容がピュアになってきて、登場人物の心模様も相まってドラマ世界に引き込まれます。

    ”お涙ちょうだい”だと言われたらそれまでですが、感情が反応するから仕方がないのであります。

    で、このまま病状が進んで、どういうラストを迎えるのかを考えるのが怖くなっちゃいます。



    ◇◆◇ 「僕のいた時間」感想 ◇◆◇
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      拓人はとうとう右手にも限界がきた…ということですね。 呼吸筋も少し弱ってるようだし、この先人工呼吸器という選択肢が待ってると…。 今は人工呼吸器を使わないと考えてるようだけど、同じ選択をしたALSの患者さんが亡くなったと知って気持ちは揺れる…という訳で
      • ドラマ de りんりん
      • 2014/03/08 10:04 PM
      『お父さん、お母さんありがとう!そして』
      • ぐ〜たらにっき
      • 2014/03/08 8:49 PM
      陸ちゃんの恐竜博士はいいとして拓人の医学部って・・現実離れしすぎじゃない?
      • エリのささやき
      • 2014/03/07 8:09 PM
      愛する人を選ぶ自由は自由の基本である。 愛する人に愛されるかどうかはまた別の問題だ。 愛し合う二人が結婚する自由も大切だ。 家族や周囲の人間が祝福するかどうかは別の問題だ。 男と女が子供を作る自由は切実である。 子供の幸福については人それぞれと言うしかな
      • キッドのブログinココログ
      • 2014/03/07 6:34 PM
      この回が一番泣いたかも(/_;)家族の再生ドラマを見てるようでした。それぞれの心変わりを、セリフなしで時間をかけて見せるんですよね〜。役者の表情だけで想像させて見せる。そのお陰で作り物やきれい事に思わせない。本当にバランスが良くて、穏やかな気持ちで見守れ
      • 美容師は見た…
      • 2014/03/07 5:09 PM
      Story #9「お父さん、お母さんありがとう!そして」2014.3.5 Wed On-Air 拓人(三浦春馬)は、母親の佐和子(原田美枝子)に恵(多部未華子)のことを紹介する。佐和子は、陸人(野村周平)から、拓人と恵が以前交際していたことを教えられる。その後、本郷家を訪れた
      • ドラマハンティングP2G
      • 2014/03/06 5:57 PM

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