隠蔽捜査 第8話★被害者はコロンビア・ネクタイで…

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    隠蔽捜査 第8話

    今週もヨカッタです。
    公安と所轄。警察と外務省。警察と厚生労働省の対立ともたれあいの構図があるから面白い。

    そして、各官僚組織に属する升毅、飯田基祐、堀部圭亮らの手堅い存在感がスパイスとなって良い仕上がりになっていました。
    −◆−

    大森北署署長・竜崎(杉本哲太)が赴任してきてから初めて平和な日々が・・・。

    貝沼副署長(松澤一之)「こう 何もない時の方が、かえって胸騒ぎがいたします。」

    竜崎「胸騒ぎか、ならば何が起きても対応措置がとれるよう準備をしておいてくれ。胸騒ぎがするのは、いざ何か起きた時にきちんと対応できないのではないかという不安があるからだ。我々警察官には嵐こそが日常だ。

    竜崎の超・生真面目な性格が滲むとともに、「我々警察官には嵐こそが日常だ。」ってセリフが決まってますねぇ。

    メインエピソードが始まる前から、竜崎のキャラがバシッと立ってます。
    −◆−

    ひき逃げ事件の緊急配備中で、人手を送る余裕どころか、犯人の逃走を許してしまった大森北署。

    さっそく警視庁第二方面本部管理官・野間崎(古舘寛治)が性懲りもなく署長室に現れます。

    書類仕事をしている竜崎に「ひき逃げ車両を取り逃しておいてハンコ押しとはずいぶん余裕ですね。失態を演じたという自覚はおありなんですか?」と嫌味を述べる野間崎。

    竜崎は動じることなく書類に署長印を押しながら「緊配はぬかりなく行われました。犯人は網にかからなかったというだけです。」

    部下のせいにして保身をはかったりせず、事実関係のみを述べて堂々としてる竜崎は上司としてカッケーー。

    で、嫌味な男・野間崎(古舘寛治)も、捨てがたい存在感を醸し出しているわけであります。
    −◆−

    麻薬売買の男を戸高(安田顕)が現行犯逮捕。

    ところが、このことについて厚生労働省の麻薬取締部から抗議の電話が入ります。
    戸高が捕まえた男は、麻薬売買に関わる指定暴力団・隆東会の捜査のために厚労省・麻取(マトリ)が泳がせていた売人だったのです。

    電話口に出た竜崎に麻取の矢島(升毅)が名前も要件も言わずに、いきなり「あんたが署長か、今すぐ地方厚生局の麻薬取締部に来い。」とまくし立ててくる

    竜崎、あわてずさわがず「その前にお名前をおうかがいできませんか。」

    矢島は「なんで所轄ごときに名乗らなきゃならないんだ。」と失礼な物言い。

    竜崎「厚生労働省が そんなに偉いんですか。」
    矢島「当然だ、旧・内務省だからな。」
    いまだにそういう旧態依然としたヒエラルキーが残っている官僚の世界・・・。

    ようやく名乗った矢島に竜崎は「そちらに伺うかどうかは、用件を聞いてから判断します。」

    矢島「あんまり舐めたことばっかり言ってると、警視庁の生活安全部長に電話するぞ。」
    偉いさんにチクれば竜崎がビビると思っている・・・官僚組織のヒエラルキーにどっぷりつかっているからそんな発想になる。

    竜崎はびくともせず「生安部長に電話することを私に断る必要はありません。」

    矢島「今回の不手際を報告されても構わないと言ってるのか。」

    竜崎「構いません。私は捜査に落ち度はなかったと信じています。もし麻薬の操作をすべて麻取に任せろとおっしゃるのなら、交渉相手は私でも生安部長でもない。警察庁長官か国家公安委員会にお話しください。」

    矢島「ふざけるな!!できるわけないだろ。」
    竜崎「あなたの要求レベルは それぐらいの立場の人間でないと対処できません。」

    「もういい!そっちに来る気がないなら俺が行く!!」
    竜崎「お好きにどうぞ。」

    気分イイわぁ〜〜〜!!

    相手の勢いに動じることなく、腹が据わっている竜崎に痺れます。

    お偉いさん相手に米つきバッタみたいになる上司に仕えた経験があるので、背筋がビシッとしている竜崎が余計に格好良く見えちゃう。
    −◆−

    妻の冴子(鈴木砂羽)から、娘・美紀(三倉茉奈)の彼氏でカザフスタンに出張している三村が、墜落した飛行機に乗っていた可能性があり、連絡が取れないという知らせを受ける竜崎。

    冴子は個人的な伝を使ってでも外務省へ問い合わせて欲しいと頼みます。

    竜崎はおもむろにA4見開きの名刺ホルダーを取り出して外務省の伝手を探します。

    何かの時のために名刺を残しておくのが組織人としてリアル・・・。
    あんな感じで名刺をいっぱいためますものねぇ・・・。

    で、竜崎は長官官房時代に付き合いがあった、外務省第三国際情報室の内山(堀部圭亮)に連絡を・・・。

    なんか、この1〜2週間の間に堀部圭亮を何度も見るわぁ。
    時代劇も含めて色んなドラマに出てるなぁ〜〜!
    −◆−

    麻取の矢島(升毅)が部下を何人も引き連れて署長室に乗り込んで来ました。

    黒崎(片岡愛之助) が国税局の部下をぞろぞろと引き連れてくるときと似た感じ・・・。
    そもそも、主人公がイヤな奴と対峙する構図は『半沢直樹』っぽいですね。

    で、またもや名乗ったり挨拶したりせず、いきなり「おたくが検挙した売人を今すぐ釈放しろ。」と矢崎。

    失礼なことを失礼だと思ってない。

    当然拒否する竜崎に矢島は「俺たちは常に大きな事案を追っている。そのためなら売人や麻薬を購入したものを泳がせこともある。大きな組織に打撃を与えてこそ、麻薬覚醒剤の追放に効果があるんだ。そのためなら売人の1人や2人 見逃すことも必要なんだよ。」と偉そうなことを言います。

    竜崎「まったく理由になっていません。」と、きっぱり。

    矢島「警察は自分の所管内であげた売人を取調室で叩くだけだ。そいつが薬の供給源を吐かなければそれで終わりだ。そのせいで重要な情報源も失われていく。」

    「だからといって麻薬売買の実態を放っておくわけにはいきません!」

    署長机をバンッと叩いた矢島は「水道の水漏れが起こったら、元栓を締めなければ根本的な解決にならないんだよ!!!」

    「水漏れしているところの修理も必要です。」

    にらみ合う2人。
    矢島は「あんたじゃ話にならん、もっと上に言うことにする。」と捨て台詞を口にして去って行きました。

    上下関係や組織の論理なんかにとらわれず、しきたりなどにもとらわれることもなく、ひたずら筋を通す竜崎が素敵です。

    組織のしがらみと距離を置くのは難しいですものね・・・。
    −◆−

    そんなこんなで、ひき逃げ事件(被害者・八田道夫)と殺害事件(被害者・若尾光弘)が繋がって来ます。

    双方が外務省と関係アリ。
    殺害事件のコロンビア・ネクタイという残忍な手口からコロンビアマフィアの陰が・・・。
    (怖すぎてコロンビア・ネクタイがどういう殺し方か書くのがはばかれる〜〜〜。)

    竜崎と警視庁刑事部長・伊丹(古田新太)が事件を追う内に、警察庁が在外公館を通じて外務省職員(&)に違法な潜入捜査をさせていた疑いが浮上。

    そのとき大使館書記官としてコロンビアに赴任していたのが、現・公安部長の折口秀彦(飯田基祐)で、折口の当時の直属の上司が上條審議官(生瀬勝久)・・・。

    要するに上條審議官が大和田部長の位置づけ!?
    −◆−

    こんな感じだった『隠蔽捜査』第8話。

    竜崎というキャラクターの魅力と、官僚・矢島(升毅)らとの軋轢の面白さ、さらには麻薬と南米が絡む事件そのものの面白さがない交ぜになって、なかなかの仕上がりでした。

    こんなに面白いのに、どうして視聴率が一桁なのか不思議・・・・。




    ◇◆◇ 「ごちそうさん」不定期感想 ◇◆◇
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