仮面ライダー鎧武 第20話★ヘルヘイムの都市遺構で腰を抜かす紘汰(佐野岳)
- 2014.03.02 Sunday
- 10:56
- ウルトラマン、仮面ライダー、特撮
今回は、ヘルヘイムの森での紘汰と貴虎の会話と、ユグドラシルでの戦極凌馬と戒斗の会話があわただしく同時並行して 数々の「謎」がある程度明かされる濃厚なエピソードでした。
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貴虎(久保田悠来)に誘われてヘルヘイムの森に入った紘汰(佐野岳)が「あんたたち こんなところで何をしてるんだ?」
貴虎「ここは地球とは別の惑星なのか、時間軸の異なる平行世界なのか、正確なところは我々にもわからない。」
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ユグドラシルでは戦極凌馬が「 ヘルヘイムにつながるクラックの出現頻度が統計上最も多かったのがここ 日本の沢芽市だ。10年前にこの沢芽市で発見された貴重なサンプルでね。」
鎮守の森の巨木を差して凌馬が「これはもともと地球の植物ではない。遠い昔にクラックから入り込んだヘルヘイムの種が なぜか繁殖せずに単体で樹齢を重ねたものだ。」
戒斗「貴様らはこの木を目当てに神社を潰したのか。」
戦極凌馬「こいつを利用して 我々は人口クラックの形成に成功した。ヘルヘイムの研究は飛躍的に進んだ。」
怒る戒斗!
凌馬「我々が憎いかね?」
戒斗「憎しみは、晴らさなければ意味がない。」
古いハードボイルド小説のようなセリフ・・・。
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ヘルヘイムの森。
紘汰(佐野岳)「この森を調べるためだけに あんたたちは街を丸ごと乗っとったのか?」
貴虎は「それが人類の命運を決めるからだ。」と言ってヘルヘイムの森の先を見るよう促します。
」
高台の上から森の先にあるモノを見下ろして唖然とする紘汰(佐野岳)
「あっ!」
アンコールワットのような都市遺構が広がっています。
(やっぱり『牙狼〈GARO〉〜闇を照らす者』と似てるわ)
貴虎「かつてはこの世界にも人間がいて 街を作り文明を築いていた。」
頭が混乱している紘汰は「ここに住んでいた人たちはどこへ?」
貴虎「お前も見ただろう。この世界の果実を食べた人間がどうなったか・・・我々がインベスと呼んでいる怪生物 彼はかつてこの世界に住んでいた動物たちのなれの果てだ。その中には、この町を作った文明人も含まれる。」
主人公なのに、いよいよアワワ状態の紘汰(佐野岳)。
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ユグドラシル。
凌馬「あの世界の生態系は段階を負った進化をしていない。ある時期を境に以前とは異なる動植物によって根こそぎ塗り替えられている。森はある日突然に現れ、世界を覆いつくした。」
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ヘルヘイムの森。
貴虎「今の沢芽市と同じような出来事が おそらくはこの世界でも起こったのだろう。突如開いたクラックから流れ込む異世界の種。圧倒的な繁殖力に加え この植物は土壌汚染し 他の草木を全て枯らしてしまう。」
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ユグドラシル。
凌馬「この果実はいわば時空を超えた外来種だ。圧倒的な繁殖力に加え、実を食べた動物を支配し種を運ばせる。そのせいであの世界の文明は破滅した。そして次はこの地球の番。」
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ヘルヘイムの森の先。
かつて生活が営まれていた遺構に食器などが残っているリビングだったらしき場所があって、これを見て激しく動揺する紘汰(佐野岳)が「なんでだ、どうしてこんなことに!」
さっきから貴虎が説明したことを聞いてないんかいな!?
貴虎「理由などない。言ったはずだ。これは理由のない悪意だと。」
紘汰「俺たちの地球も 滅ぶのか?」
貴虎「専門家の予測によれば、猶予はあと10年。それで我々の世界はここと同じ森に覆われ、新たなヘルヘイムと化す。」
遺構に残された食器を手にするも、すぐに割れ落ちてしまい腰を抜かす紘汰(佐野岳)。
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沢芽市ではユグドラシルの研究員が見守る中、光実(高杉真宙)が龍玄に変身し、インベスを駆除。
その後、何事もなかったかのようにチーム鎧武に合流。ダンスの練習をする舞(志田友美)らを見つめながら、<これでいいんだ、真実はすべて隠しておけば・・・みんなの笑顔を守り通せる>
ダンスがらみの場面を観るとテンションが下がります。
もう、ビートラーダーズのことは無かったことにしてくれないかな・・・。
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1人だけ妙に演技が重い紘汰(佐野岳)が「なんで、なんでそんな大切なこと隠すんだ!」
貴虎「知らせた結果 引き起こされるパニックが想像できんのか!? 人々は自分の身を守るためだけに暴徒と化す。ヘルヘイムに侵略されるまでもなく 文明は崩壊する。」
枝野官房長官ら福島第一原発事故当時の政権が《緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)》の演算結果を伏せたのと同じ発想??
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ユグドラシルでは凌馬が戒斗に「たとえ破滅の危機に瀕しても、互いに憎みあい、争うことをやめられない。それが人間というものだ。戦争 宗教 民族の違い・・・抱えている問題をすべて棚上げにしてヘルヘイムの脅威に立ち向かうなど、不可能な話だと思わないか?」
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ヘルヘイムの遺構。
貴虎「だからユグドラシルは全てを担う。世界を救う責任を 誰よりも公平に果たせるのは我々だけだ。」
紘汰(佐野岳)は必死のパッチの表情で「おかしいだろ。こんなときこそ人間って1つになるんじゃないのか? みんな滅びるってわかったら お互いに争ってる場合じゃないだろう!」と正義感を発露。
貴虎「ユグドラシルの研究成果を手に入れるためなら、各国はどんな強硬な手段でもとるだろう。ヘルヘイムに対処する手段を独占すれば、もはや世界を手に入れたに等しい。」
紘汰「誰も、信じられないってのかよ。」
貴虎「 1人の憎しみは、 100人の善意を打ち砕く力を持つ。そうやって人の歴史は幾度となく血に染まってきた。」
またまた古いハードボイルド小説かなにかのようなディープなセリフ・・・。
脳内の温度が上がって半泣きの紘汰は「他の人間は何も知らないままでいろってのか?」
貴虎「お前の家族や友人たちのことを考えてみろ。たとえ事実を知ったところで 何もできない無力な人々は ただ絶望に怯えながら破滅の時を待つしかない。彼らの平穏な日々を奪うのが お前の考える正義なのか? 侵略の恐怖に立ち向かう役目は 立ち向かう力を備えた者たちだけが担えばいい。 」
そのときインベスが数体現れ、貴虎が斬月・真に変身。
紘汰は「あいつらも、元はこの世界の人間なのか・・!」と戦いを躊躇。
斬月・真「ためらうな、果実を食って理性を失えば、もう死体と同じだ! こいつらはもうヘルヘイムの種を運ぶインベスでしかない!」
『ウォーキング・デッド』みたいな・・・。
紘汰も変身しますが、インベスの真実を知った鎧武は腰が引けた戦いぶり・・・。
斬月・真「なにをやってる!」
鎧武「でも・・・」
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ユグドラシル。
戦極凌馬「ここまで説明すればユグドラシルの理念について納得してもらえただろう。世界の平和を守るため協力してもらえるね?」
拒む戒斗「俺は何も納得していない!! そもそもなぜこの世界を守る必要がある? 平和のために秘密を守るだと? ふざけるな!そんな嘘偽りで塗り固められた世界など いっそ壊れてしまえばいい! 戦うことを忘れた者に生きる資格なんてない。むしろ侵略は絶好のチャンスだ。力のある者と弱いものがはっきりと分かれる。」
さらには置いてあったロックシードをグシャッと握りつぶし「ヘルヘイムと戦って生き延びた者だけが未来をつかめばいい。」と戒斗。
凌馬「君ならそう答えると思ったよ。期待通りだ。駆紋戒斗君。」
芝居がかったそぶりで両手を広げ「改めて歓迎しよう我らが同志よ。これからは我々と共に野望の道を歩もうじゃないか。」
戒斗「貴様ら何を企んでる?」
次回続く・・・。
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以上『仮面ライダー鎧武』第20話。
30分をフルに使って「謎」の一端を明らかにした今回は、セリフに色んなものを詰め込んであったので、いつに増してセリフをつまんで追いかけるような感想になりました。
無職少年たちがチマチマとダンスの場所を取り合う内向きなストーリーがほぼ払拭されて、良い感じに物語が暖まってきました。
『ライダー戦国時代』というキャッチコピーとは世界観が変わって来たのは、脚本的に方針転換があったのかな??
とにもかくにも、ヘルヘイム=放射能汚染だと考えると、「理由のない悪意」というフレーズが今日的な社会性に繋がるのかも・・・。(考えすぎ?)
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