ごちそうさん 第122回★ぶくぶくに太った猫を抱いてる和枝(キムラ緑子)
- 2014.02.25 Tuesday
- 10:04
- NHKドラマ・番組
め以子(杏)と静(宮崎美子)は、ふ久(松浦雅)の疎開を頼みこもうと、静の一張羅を持って、和枝(キムラ緑子)の農家を訪ねました。
そこではすでに買い出しの列。
縁側で丸々と太った猫を抱いた和枝が上から目線で「次の方ぁ・・・」
深刻さの無い ややコミカルなBGMが流れる中、買い出し客が「お願いします。着物です。」
差し出された着物を値踏みした和枝は、升でコメを3杯すくって買い出し客のザルに入れ「これぐらいで どないでしゃろなぁ。」
着物をよく見て「ああ、これ日焼けがありまんなぁ。」と、ザルから升一杯分の米を取り返す和枝(キムラ緑子)。
次々と持ち込まれた骨董品や時計を査定する強欲ババァ・和枝。
何十万の戦死者を出して戦局悪化をたどる日本とは思えない切迫感の無い雰囲気。
BGMの選択を間違ってるような・・・。
−◆−
列に並んでいため以子がぬか床を差し出して久々の再会。
め以子「お久しぶりでございます。」
和枝「どちらさんでっか・・・」
新たにコミカルな感じのBGM・・・
お静さん「かわいい かわいいあんたの妹と、あんたのお母さんやないのぉ。」と喜劇口調。
和枝「お引き取りねがえまっか。」
笑顔のお静さんは「お邪魔しますわな・・・。」と家に上がり込み、め以子も後ろについて家に入ります。
−◆−
家の中にあふれそうな壺らや金目ものを見て呆れ加減のめ以子とお静さん。
縁側からやってきた和枝が「買い出しの足もと見て、また えらいこと集めはったなぁ。よっぽど ごうつくなことしてはんのやろなぁ・・・相変わらす考えが透けて見えまんなぁ。」
相変わらず20才台にしか見えない若々しいめ以子が「そんなこと、思ってませんよ。」
お静さんは、おべんちゃらで猫褒め。
都会では子供が痩せ始めているのに、和枝の所は食い物に困っていないから猫がぶくぶくに肥えています。
で、和枝とお静さんが皮肉合戦。
こういうシーンを面白いと感じる人が多くいらっしゃるから、ずっと視聴率が20%を超えてるの??
−◆−
どうやら和枝は舅・姑・旦那が亡くなり、子供も独り立ちしており、農家を一人で受け継いでるようです。
め以子「あ、あの〜、実は ふ久にややこがでけたんです。」と本題を切り出します。
あいかわらず、語頭で詰まって喋り始める古典的なパターン・・・。
和枝「ふ久?」
め以子「悠太郎さんの娘です。お姉さんの姪っ子です。」
和枝「ああ〜〜ほんなん おりましたかいなぁ?」
め以子はふ久の疎開を受け入れて欲しいと願い出ます。
またまた戦時とは思えないコミカルなBGM。
和枝「受け入れてあげてもええでぇ。西門の子ぉやないの。わてにかて情はあるわ。ただし一つ条件がおます。」
め以子「なんですか? なんでも言うてください。」
杏ちゃん、ここいらの口調もアラフォーって感じがしないなぁ・・・。
和枝「西門の家の”権利”を、わてに渡すことだす。おイヤなら無理にとは言わしまへんけどぉ。」
反発するめ以子たちと、余裕綽々の和枝・・・すっかり喜劇!?
戦時中でも、国民が一人残らず深刻顔で過ごしているわけでもないのかもしれないけど、和枝宅での雰囲気(演出)には強く違和感を覚えます。
関東大震災の被災者のこと、正蔵(近藤正臣)が関わった鉱山の鉱毒問題、戦地から帰ってきた源太(和田正人)のPTSD、そしてふ久の疎開問題など戦時中の日本----いすれも描き方が凄くテキトーですねぇ。
脚本家さんは深刻な話題を敢えて意図的に明るくユーモラスに書いてるつもりなんだそうですが、なんか違う気がします。不快です。
−◆−
西門家に藤井(木本武宏)がやって来て、悠太郎たちと4人で夕食。
またまた浮いた感じの軽いBGM。
これが ほんまに昭和19年かぁ??
お静さんの一張羅の着物を和枝宅に持参しながら、コメにも変えずに帰って来たことでめ以子とお静さんが軽い口論。
お静さん「ふ久の疎開のためや言うから出したんや。食べもんに換えられてたまるかいな。」
め以子「もう着てくとこもないのに。」
お静さん「戦争終わったらパーーっと着るんです!」
め以子「それまで生きてはるんですかねぇ?」
平時なら冗談として通じるかもしれないけど、昭和19年に「それまで生きてはるんですかねぇ?」なんて言うのはシャレにならん気がするなぁ・・・。
これもまた、戦時中の日本を明るく描く脚本家さんの意図によるシーンなんでしょうね。
のほほんとした《戦時中ホームコメディ》って感じですかねぇ・・・。
−◆−
藤井とめ以子がぬか床についてあれやこれや会話。
め以子「あ、ぬか床おわけしましょうか?」
藤井「この時局に、僕は守り切れるんでしょうか、べにこさんを?」
愛おしげにぬか床の入った壺を抱える藤井。
め以子「藤井さんも食べ物の声、聞こえたりします?」
この二人は食い物とおしゃべりできるSPECホルダーなのね!!
ここの会話も嫌いです。
上手く説明できないけど、意味も無く不快・・・。
−◆−
後日。悠太郎(東出昌大)が担当する建物疎開の現場で、学徒動員の中学生が、家の台所で食べ物をあさっていることに気づかず作業を進め、家を引き倒して死亡する事故が発生。
食糧不足が生んだ悲劇か・・・。
和枝(キムラ緑子)の農家では猫も丸々肥えているのに・・・。
被害者宅を訪れ、頭を畳にこすりつけて謝罪する悠太郎。
被害者の母「なんで、こんな情けない死に方せなあかんのですか?」
悠太郎「申し訳ございませんでした。」
脚本家さん、このシリアスな出来事をちゃんと着地させられる??
−◆−
のんきにしてるめ以子のもとに軍事郵便が・・・。
め以子「かっちゃん・・・」
次回へ続く・・・。
−◆−
こんな感じだった『ごちそうさん』第122話。
好みに合わない『ごちそうさん』を、ブロガー的な日課として野次馬的に見続けてるだけなので、常にネガティブなことばかり書いてるけど、今回はいつにも増してモヤモヤと不快感がこみ上げてきました。
で、このドラマが始まる前は好きだった杏ちゃんですが、アラフォーらしさを演じられていないのが残念・・・・・・。
◇◆◇ 連ドラなど感想 ◇◆◇
★隠蔽捜査 第7話
★Eテレ:橋本愛主演『ねんりき!』
★仮面ライダー鎧武 第19話
★緊急取調室 第5話
★僕のいた時間 第7話
★映画「ホビット 竜に奪われた王国」
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