ごちそうさん 第115回★ふ久(松浦雅)「うち 諸岡君のこと複製したい」
- 2014.02.17 Monday
- 10:43
- NHKドラマ・番組
昭和19年春に時は移っております。
ちなみに大阪大空襲は昭和20年3月ですから、まだ焼け野が原ではないわけです。
−◆−
防火改修課に異動した悠太郎(東出昌大)は、空襲に備えて家屋を取り壊し 防火帯を作る建物疎開と呼ばれる業務にあたっています。
対象住民へのヒアリングに出席した悠太郎。
当然、家を壊され移転を余儀なくされる住民からはブーイング。
悠太郎が思いっきり机をたたきつけ「どのみち死ぬことになると思いますが、米軍が本土に来た場合変電所は必ず爆撃の対象となります。電圧塔はなぎ倒され、切断された高圧線からは電流が漏れ出し、皆さんのお住まいは跡形も無く焼き尽くされることでしょう。」
この冷然とした悠太郎の言葉でびびった住民は沈黙し、次々と移転証明書に署名。
防火改修課の部下・中西が「課長、こういうのお上手ですよね。」と無神経な発言をしてきます。
好きでやってるわけではない悠太郎は奥歯をかみしめるように「やらんと みんな死ぬやろが。」
「浮気週」と「代用品発言」の時以来 評判ダダ落ちの悠太郎ですが、彼なりに苦しみながら建物を壊す仕事を進めております。
頑丈な建物を作ることが彼の夢だったのに、壊すことが仕事になってしまって悶々としてる。
−◆−
お静さん(宮崎美子)がふ久(松浦雅)の縁談を持ってきました。
政府が「産めよ増やせよ」をスローガンにし、また男子が兵隊に取られて減っていく状況だから、ふ久の結婚を急がせたいのかな・・・。
お静さんが軍服姿の青年の写真をふ久に見せて「どない思う?」
ふ久「地下鉄に似てる。」
んん?
脚本家さんはどういう意図でそう言わせたんだろうか?
悠太郎が手がけていた地下鉄のことと関連があるのか、大した意味は無いのか??
家長の悠太郎は「ふ久は嫁に行かんでええ思います。ええですか、ふ久は勉強したい子なんですよ。家庭に入ったら、いざ勉学できる状態になったとき、動けへんようなるでしょう。」
建物疎開のパートでの悠太郎とは別人のようになっていて、普通に娘を嫁にやりたくない親父になってる??
それとも「産めよ増やせよ」という時流への反抗心??
そこまで深くないか・・・・。
−◆−
め以子とお静さんと希子(高畑充希)がふ久(松浦雅)の恋愛観について問いただします。
お静さん「恋ってしたことあるか?」
悠太郎が考え込むときと同じく、あごに手をやって考え込んだふ久が「あの〜、何をもって人は『恋』いうん? 恋の必要条件って何?」
リケジョを通り越して、アンドロイドのデータ少佐を女子にしたようなタイプです。
結局、話はかみ合わず、ちんぷんかんぷんに終わります。
−◆−
わんさかと居る子供らを玄関先で見送るめ以子。
男の子「おおきに、ごちそうさん。」
子供一同「ごちそうさん。」
別の子「今日も美味かったで。また明日来るで。」
こいつら新興宗教・ごちそうさん教の予備軍やな・・・。
で、め以子の『無料おやつ配布所』で子供も満足、め以子も自己満足・・・・。
なんかね、め以子が”ごちそうさん”と称されておやつを配ってるという設定自体が苦手です。
−◆−
京都で寮生活をしている高校2年生・泰介(菅田将暉)が諸岡(中山義紘)と一緒に戻ってきました。
空襲被害が少ない”京都”で下宿してるってのがミソかな・・・。
泰介(菅田将暉)は比較的安全な状況で居られる。
一方、諸岡(中山義紘)は乙号の国民服を身にまとっており、恐縮ながら戦死しそうな雰囲気を漂わせています。
茶の間に落ち着いた一同。
カツオが「諸岡さん、今日はどないしはったんですか?」
すると泰介(菅田将暉)と諸岡(中山義紘)が目と目を見つめ合って何かを確かめ合うような姿を見せます。
久々に泰介と諸岡の心の会話をふ久が想像。
想像の諸岡<西門、お前に会いに来たんや>
現実の諸岡は「先日、徴兵検査を終えまして、出征することになると思います。」
泰介「最後に挨拶に来はったんや。」
最後って、縁起悪すぎるやろーーーーー!!
どういう神経してるねん。
−◆−
ナレ<もしかしたら、もうあの楽しい時間は戻ってこないかもしれないねぇ。>
自室で考え込むふ久。
家の前の路地でキャッチボールをしてる泰介と諸岡。
余談ながら、諸岡(中山義紘)君、スローイングが硬いな。肘の使い方とか、投手とは思えん。
ナレ<二人を見るのは、これっきりになるかもしれないねぇ。>
ナレーションからすると、やっぱり諸岡を戦死させる気満々??
で、門から歩み出たふ久(松浦雅)がつかつかと諸岡に歩み寄り「諸岡君、うち諸岡君のこと複製したい。」と『スタートレック(VOY)』のセブン・オブ・ナインかと思うような人間離れしたことを言います。
まるで自分の子宮を提供してクローンを作りたいと言ってるように聞こえちゃいます!?
当惑した諸岡は「ふ、複製って?」
ふ久、表情を変えずに淡々と「諸岡君の子供が産みたい。」
諸岡「えっ、え〜〜〜〜!?」
ふ久が諸岡のDNAを残すと決意して次回へ続く・・・・。
−◆−
というわけで、アンドロイドのようなふ久(松浦雅)が目をむくような発言をした『ごちそうさん』第115話でした。
極端なリケジョを描いてるんでしょうけど、なんぼなんでも「諸岡君のこと複製したい。」なんてことを昭和20年の女子が口にするとは思えませんでした。
タイムスリップしてきて小保方晴子さんと一緒にSTAP細胞でも研究した方が良いかも。
あと、諸岡のDNAを是が非でも残すってことは、やっぱり諸岡は戦死するという予告のような・・・・。
とりあえず、視聴者の気を引くには充分な変人キャラであります。
◇◆◇ 連ドラなど感想 ◇◆◇
★「三匹のおっさん」第7話
★緊急取調室 第8話
★僕のいた時間 第9話
★隠蔽捜査 第8話
★『軍師官兵衛』第9回
★仮面ライダー鎧武 第20話
★映画「ホビット 竜に奪われた王国」
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