「ごちそうさん」第63回と「真夜中のパン屋さん」第6話…主人公が対照的
- 2013.12.11 Wednesday
- 11:34
- NHKドラマ・番組
『真夜中のパン屋さん』第6話と『ごちそうさん』 第63回。
朝と夜で凄く対照的なドラマです。
市役所に竹元(ムロツヨシ)。
クソ熱いのにスーツ姿で扇風機にへばりついてます。
特段意味のある会話をするわけでもないですけど、約1分間のムロツヨシ・ショーはさすがに存在感そのものが面白い・・・・と思ってったら突如シーンが切り替わって画面中央に「匂い袋」が映し出され、め以子(杏)と和枝(キムラ緑子)の会話につづきます。
「お姉さんの匂い袋、擦り切れそうになってましたけど繕ろっときましょうか?」
和枝「あれは擦り切れてええねん。」
「え、え、どうしてですか?」
人の心の中にズケズケと踏み込んでくるタイプの”め以子らしさ”がここでも滲み出ています。
触れられたくない和枝は「「何でもや。」」と はぐらかします。
OP曲へ・・・。
OP曲前まで「ムロツヨシのシーン」から「匂い袋のシーン」への切り替えが凄く”雑”に思えたんですけど、あんなもんなんでしょうか??
和枝(キムラ緑子)が安西(古舘寛治)とともに墓参り。
亡くした子供に結婚を報告してるようですねぇ・・・。
帰り道、川縁の道を歩く二人。
川には小ぶりに船が一艘・・・。
どこでロケしてるのか、良い場所ですねぇ。
6歳の時に池に落ちて亡くなった子供のことや、それを理由に嫁ぎ先を追われたことを語る和枝は「それからも苦労続きで、何とか踏ん張ってこられたんは この子のおかげです。」と言って懐から匂い袋を取り出します。
「気持ちがくじけそうになるたんびに、この子を握り締めましてなぁ、この不幸を忘れたらアカン。こんだけ不幸なんやから 幸せになってええはずや。せやないと人生のそろばんが合わんやろて…。とどのつまり、恨みを力に気張ってきましたんや。」
安西「もう擦り切れてますね。」
和枝「もうそういう生き方 やめ言われてるんやと思います。同じ生地であたらしいの作ろう思てますねん。今度はもっと優しゅう撫でてやろう思います。」
さすがに墓参りから始まったシーンなので、和枝(キムラ緑子)の不運続きの人生に同情しちゃいました。
誰もが平等に「運」を持ってるとかいいますけど、そんなん嘘ですわ。
あと、平気な顔で墓参りにつきあい、死んだ子供の話を淡々と聞いてる あこぎな詐欺師・安西のポーカーフェイスに呆れちゃいます。
詐欺師からしたら 和枝みたいに悲しい過去を背負ってる人間が いいカモなんですかね。
場面変わって「うま介」で焼き氷を食べた竹元。
「なんだこの 人の心を惑わす罪深い黒い魔女は!?」
昨夜の『真夜中のパン屋さん』ではオカマのソフィアを演じ、今朝は天才建築家・竹元を演じるムロツヨシは、焼き氷を食べてるだけでも面白い。
で、悠太郎「そういえば、経済学部の安西教授って知ってはります?」
竹元「安西? あの夢と現(うつつ)の間を行き交う先生だ。ボーっとしてて人の話を聞いてるんだが聞いてないんだかわからんような先生だろ。そのくせに言うことは やけに鋭い。」
ドラマの本筋とは関係なく、ムロツヨシが面白い。
悠太郎「いや、あのシュッとしたええ男の・・・。」
東出昌大君、「ええ男」って部分、関西アクセントを外しすぎやわ・・・。
竹元「お前の審美眼はどうなってるんだ!? 懇親会の写真あったなぁ、見るか?」
(この人は懇親会の写真を背広にいつも入れてるはるのやろか??)
悠太郎が写真を見ると本物の安西は偽・安西(古舘寛治)とは全くの別人でした。
これをキッカケに、和枝が安西のすすめで買った株が、全くのインチキであることを調べ上げた悠太郎は「詐欺やったんですよ!」
にわかには信じられない和枝・・・・。
「あの人も騙されたんとちがう?」
安西が詐欺師だとは信じたくないんでしょうね・・・・。
また不幸に見舞われたとは思いたくないんでしょう・・・・。
大規模な詐欺事件。犯人は海外逃亡かと報じられています。
桜子(前田亜季)がめ以子に「お姉さん、相変わらず?」
め以子「うん、寝込んだまま。」
馬介(中村靖日)が「食事は? 食べてはる?」
どうしても話の方向を「食い物」に向けるための馬介の台詞。
脚本的にややあざといですね・・・。
株式取引所のサロンで悠太郎と倉田(綾田俊樹)が話をしています。
同情で目頭を押さえる倉田は「和枝ちゃんが、あんまりにも 可哀想でなぁ。いつもいつも報われんで。なんであの子だけこんな目ぇに。」
「報われない」ことは辛いことです。
頑張っても頑張っても報われず、逆に頑張ってない奴がイイ目を見ていたりすると、心が壊れそうになります。
正蔵(近藤正臣)のところに足を運んだめ以子(杏)。
正蔵「和枝はどないや?」
め以子「食べれば少しは気力も出ると思うんで、何か好きな物でも作ってあげたいと思うんですけど」
ここでも「食い物」へとドラマのベクトルを向けちゃう脚本家さん・・・。
番組のコンセプトに沿って「食い物」で和枝を元気づけようと考えるめ以子は、正蔵に和枝の好物を尋ねます。
正蔵「強いて言うたらイワシかいな。」
あちゃ〜〜、って顔になるめ以子。
「私、イワシだけはどうも好きになれないんです。」
小生、思わず<今は あんたの好き嫌いはどうでもええやろ!!>と心の中で毒づいちゃいました・・・。
イワシの小骨や生臭さより、め以子の自己中な性分の方が嫌いやわ。
正蔵(近藤正臣)は、イワシが苦手なら、敢えて和枝にイワシ料理を教えてもらうようめ以子にアドバイスし「頼られるちゅうのも張り合いの出るこっちゃ。」と大人の発言。
そのころ西門家では和枝が行方不明に・・・・次回へ続く。
昨夜の『真夜中のパン屋さん』
もはやエピソードをつまんで、個々の箇所について感想を述べるのは難しくて、「なんか良い感じ」としか言いようがないです。
主な登場人物の暮林(滝沢秀明)、弘基(桐山照史)、希実(土屋太鳳)、美和子(伊藤歩)、こだま(藤野大輝)、斑目(六角精児)、ソフィア(ムロツヨシ)がそれぞれ嫌味が無くて良い感じなんです。
中でも六角精児とムロツヨシの使い方が上手い。
あと、「ブランジェリークレバヤシ」での生活にすっかり慣れた希実(土屋太鳳)が、パン作りを手伝ってるシーンとかが無条件に良い感じ・・・。
土屋太鳳ちゃんはパン職人の装束が似合っていて清潔感が滲んでる・・・。
彼女の個性が、確実にドラマにフィットしています。
チャライ感じが全くないのが良いわぁ・・・・。
今回のキーとなる人物の佳乃(野村麻純)は、奇しくも結婚詐欺を働いていても安西(古舘寛治)と同類なんだけど、なんとなく魅力があってねぇ・・・。
野村麻純をこの役に当てた配役がナイスでした。
何事が起きても慌てず騒がず、ふわっと受け止めちゃう主人公・暮林(滝沢秀明)。
カレの穏やかな性格は、やや独善的で自己中のめ以子(杏)とは対照的です。
自分の考えを押しつけてきたりしないから暮林にイラッとすることは皆無。
そんなこんなで今回も『真夜中のパン屋さん』に癒やされました。
朝と夜で凄く対照的なドラマです。
市役所に竹元(ムロツヨシ)。
クソ熱いのにスーツ姿で扇風機にへばりついてます。
特段意味のある会話をするわけでもないですけど、約1分間のムロツヨシ・ショーはさすがに存在感そのものが面白い・・・・と思ってったら突如シーンが切り替わって画面中央に「匂い袋」が映し出され、め以子(杏)と和枝(キムラ緑子)の会話につづきます。
「お姉さんの匂い袋、擦り切れそうになってましたけど繕ろっときましょうか?」
和枝「あれは擦り切れてええねん。」
「え、え、どうしてですか?」
人の心の中にズケズケと踏み込んでくるタイプの”め以子らしさ”がここでも滲み出ています。
触れられたくない和枝は「「何でもや。」」と はぐらかします。
OP曲へ・・・。
OP曲前まで「ムロツヨシのシーン」から「匂い袋のシーン」への切り替えが凄く”雑”に思えたんですけど、あんなもんなんでしょうか??
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和枝(キムラ緑子)が安西(古舘寛治)とともに墓参り。
亡くした子供に結婚を報告してるようですねぇ・・・。
帰り道、川縁の道を歩く二人。
川には小ぶりに船が一艘・・・。
どこでロケしてるのか、良い場所ですねぇ。
6歳の時に池に落ちて亡くなった子供のことや、それを理由に嫁ぎ先を追われたことを語る和枝は「それからも苦労続きで、何とか踏ん張ってこられたんは この子のおかげです。」と言って懐から匂い袋を取り出します。
「気持ちがくじけそうになるたんびに、この子を握り締めましてなぁ、この不幸を忘れたらアカン。こんだけ不幸なんやから 幸せになってええはずや。せやないと人生のそろばんが合わんやろて…。とどのつまり、恨みを力に気張ってきましたんや。」
安西「もう擦り切れてますね。」
和枝「もうそういう生き方 やめ言われてるんやと思います。同じ生地であたらしいの作ろう思てますねん。今度はもっと優しゅう撫でてやろう思います。」
さすがに墓参りから始まったシーンなので、和枝(キムラ緑子)の不運続きの人生に同情しちゃいました。
誰もが平等に「運」を持ってるとかいいますけど、そんなん嘘ですわ。
あと、平気な顔で墓参りにつきあい、死んだ子供の話を淡々と聞いてる あこぎな詐欺師・安西のポーカーフェイスに呆れちゃいます。
詐欺師からしたら 和枝みたいに悲しい過去を背負ってる人間が いいカモなんですかね。
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場面変わって「うま介」で焼き氷を食べた竹元。
「なんだこの 人の心を惑わす罪深い黒い魔女は!?」
昨夜の『真夜中のパン屋さん』ではオカマのソフィアを演じ、今朝は天才建築家・竹元を演じるムロツヨシは、焼き氷を食べてるだけでも面白い。
で、悠太郎「そういえば、経済学部の安西教授って知ってはります?」
竹元「安西? あの夢と現(うつつ)の間を行き交う先生だ。ボーっとしてて人の話を聞いてるんだが聞いてないんだかわからんような先生だろ。そのくせに言うことは やけに鋭い。」
ドラマの本筋とは関係なく、ムロツヨシが面白い。
悠太郎「いや、あのシュッとしたええ男の・・・。」
東出昌大君、「ええ男」って部分、関西アクセントを外しすぎやわ・・・。
竹元「お前の審美眼はどうなってるんだ!? 懇親会の写真あったなぁ、見るか?」
(この人は懇親会の写真を背広にいつも入れてるはるのやろか??)
悠太郎が写真を見ると本物の安西は偽・安西(古舘寛治)とは全くの別人でした。
これをキッカケに、和枝が安西のすすめで買った株が、全くのインチキであることを調べ上げた悠太郎は「詐欺やったんですよ!」
にわかには信じられない和枝・・・・。
「あの人も騙されたんとちがう?」
安西が詐欺師だとは信じたくないんでしょうね・・・・。
また不幸に見舞われたとは思いたくないんでしょう・・・・。
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大規模な詐欺事件。犯人は海外逃亡かと報じられています。
桜子(前田亜季)がめ以子に「お姉さん、相変わらず?」
め以子「うん、寝込んだまま。」
馬介(中村靖日)が「食事は? 食べてはる?」
どうしても話の方向を「食い物」に向けるための馬介の台詞。
脚本的にややあざといですね・・・。
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株式取引所のサロンで悠太郎と倉田(綾田俊樹)が話をしています。
同情で目頭を押さえる倉田は「和枝ちゃんが、あんまりにも 可哀想でなぁ。いつもいつも報われんで。なんであの子だけこんな目ぇに。」
「報われない」ことは辛いことです。
頑張っても頑張っても報われず、逆に頑張ってない奴がイイ目を見ていたりすると、心が壊れそうになります。
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正蔵(近藤正臣)のところに足を運んだめ以子(杏)。
正蔵「和枝はどないや?」
め以子「食べれば少しは気力も出ると思うんで、何か好きな物でも作ってあげたいと思うんですけど」
ここでも「食い物」へとドラマのベクトルを向けちゃう脚本家さん・・・。
番組のコンセプトに沿って「食い物」で和枝を元気づけようと考えるめ以子は、正蔵に和枝の好物を尋ねます。
正蔵「強いて言うたらイワシかいな。」
あちゃ〜〜、って顔になるめ以子。
「私、イワシだけはどうも好きになれないんです。」
小生、思わず<今は あんたの好き嫌いはどうでもええやろ!!>と心の中で毒づいちゃいました・・・。
イワシの小骨や生臭さより、め以子の自己中な性分の方が嫌いやわ。
正蔵(近藤正臣)は、イワシが苦手なら、敢えて和枝にイワシ料理を教えてもらうようめ以子にアドバイスし「頼られるちゅうのも張り合いの出るこっちゃ。」と大人の発言。
そのころ西門家では和枝が行方不明に・・・・次回へ続く。
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昨夜の『真夜中のパン屋さん』
もはやエピソードをつまんで、個々の箇所について感想を述べるのは難しくて、「なんか良い感じ」としか言いようがないです。
主な登場人物の暮林(滝沢秀明)、弘基(桐山照史)、希実(土屋太鳳)、美和子(伊藤歩)、こだま(藤野大輝)、斑目(六角精児)、ソフィア(ムロツヨシ)がそれぞれ嫌味が無くて良い感じなんです。
中でも六角精児とムロツヨシの使い方が上手い。
あと、「ブランジェリークレバヤシ」での生活にすっかり慣れた希実(土屋太鳳)が、パン作りを手伝ってるシーンとかが無条件に良い感じ・・・。
土屋太鳳ちゃんはパン職人の装束が似合っていて清潔感が滲んでる・・・。
彼女の個性が、確実にドラマにフィットしています。
チャライ感じが全くないのが良いわぁ・・・・。
−◆−
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−◆−
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カレの穏やかな性格は、やや独善的で自己中のめ以子(杏)とは対照的です。
自分の考えを押しつけてきたりしないから暮林にイラッとすることは皆無。
そんなこんなで今回も『真夜中のパン屋さん』に癒やされました。
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