橋本愛「ハードナッツ!」第6回★2人の男が私に夢中

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    ドラマ10 ハードナッツ!
    数学girlの恋する事件簿 第6回

    「対決!!未来を読む男」


    いきなり画面中心にたい焼き。
    『ふぞろいの林檎たち』のOP画面の「リンゴ」を「たい焼き」に置き換えたような絵柄。

    そしてカメラが引くと、くるみ(橋本愛)がたい焼きをパクリ。
    <多くの人は気にしていないけれど、この世の中を動かしているのはいくつかの数式だ。今や生活に欠かせないカードの数々。何処へ行き、何を買うのか。膨大なデータは日々細かく分析され将来のマーケティングに利用されている。人間からデータが生まれ、そしてデータが人間を形成する。今もどこかで未来の自分が予測されているのかもしれない。これがビッグデータの力である。>

    鉄道カードからスパコンまでIT関連の背景映像と、たい焼きを食べるくるみと、橋本愛ちゃんのモノローグが三位一体になって『ビッグデータ』を簡潔に説明したオープニング・・・。

    絵面も良いし、テーマの説明も手際が良くて小洒落てる。
    このドラマのセンスの良さを感じるオープニングです。

    −◆−

    サイエンスデータ社の貴島(吉沢悠)が、警察関係者に犯罪予知システムをプレゼン。
    「これが今回試験導入する犯罪予知システムCPSです。このシステムは、過去の犯罪データや地域のデータなどを解析し、次に犯罪が発生する地域を予測するというものです。ご覧のように、最も犯罪が起きる可能性の高いエリアが、いわゆるホットスポットです。」

    実際に警察庁の科学警察研究所では犯罪ホットスポットについて研究が為されてる様子だから、まんざら絵空事じゃない・・・。

    で、青山捜査第一課長(矢島健一)は 「犯人より先に、事件現場に駆けつける警察官の実現を、われわれは目指します。」

    科学警察研究所の文章を引用すると「検挙にまさる防犯なし」ってことであります。
    −◆−

    研究室に森崎教授を訪ねてきた貴島(吉沢悠)をくるみ(橋本愛)が応対。

    ちょうど伴田刑事(高良健吾)が研究室にやってきてCPSの仕組みをくるみに尋ねます。

    貴島はこれを見て「刑事さんが直々にアドバイスをもらいに来るなんて大したもんだ くるみちゃんも。」

    くるみは心の中で< く、くるみちゃん? 会って間もない男性から いきなりちゃん付けされるなんて! しかも呼び方は自然で美しくフェルマーの最終定理のようにエレガント。>とドギマギ・・・。

    で、貴島とくるみがCPSの概要について伴田に説明しますが、伴田の頭の上にはクエスチョンマークがいくつか浮かんでおります。
    −◆−

    貴島がくるみと親しげに会話してから帰って行ったあと、伴田が「彼は何をしに?」

    「教授のお知り合いみたいなんですよ。私も初めてお会いしたんですけど。」

    伴田「へぇー。君にも気の合う人がいるんだな。」

    <えっ? もしかして嫉妬してるの? 私に。>と、かすかにニヤけるくるみ・・。

    数学では天才だけど、恋愛はド素人の天然系くるみ(橋本愛)ちゃん、お茶目で可愛らしい。
    −◆−

    5日間で9件の犯罪を予知したCPSシステムのことがTVニュースで報道されています。

    くるみ <5日間、10回目の予測で9回の的中。一体どんなデータを使えばここまで精度が上がるんだろう?>

    考え込んでるくるみ(橋本愛)ちゃんの表情が良いわぁ・・・。
    仄暗い研究室で琥珀色の照明がくるみの顔に当たり、ほのかな陰影が浮き上がるのも凄くイイ感じ。
    −◆−

    貴島からくるみに「どこかで食事でも」と電話が入ります。

    くるみ「そっちの予習はまだというか、あの、え・・それはそれで困るというか、何か正しい手順があるというか・・・。」

    「大学の近くまで来てるから5分か10分で迎えにいけると思うけど。」

    くるみ「えっ、そんなに早くですか? そんなの無理。実力テストを勉強せずに実力で受けるみたいなこと・・」

    恋に不器用なくるみちゃんの「実力テストを勉強せずに実力で受けるみたいな‥」ってフレーズにはクスッと笑えた。

    そんな通話の最中に、貴島が暴漢に襲われ、くるみが伴田に急ぎ連絡・・・。
    −◆−

    襲われて怪我を負った貴島(吉沢悠)は応急処置を受けながら伴田から事情を聞かれています。
    そのとき、くるみ(橋本愛)は物思いに耽るような表情で貴島を見つめてます。

    この時の橋本愛ちゃんの表情もとっても良い!!

    フワッとした不思議ちゃんのときの顔と、考え込んでるときの顔の表情の使い分けが巧い。
    『あまちゃん』の時も思ったけど、橋本愛ちゃんは演技が巧みだわ。
    −◆−

    貴島たちが帰って行って伴田とくるみが二人になりました。

    伴田「残念だったな食事にいけなくて。約束してたんだろう貴島さんと。」

    <え、私と貴島さんの関係に探りを入れてる?>
    なんでも恋愛に結びつけちゃうくるみ、可愛らしいし可笑しい。

    伴田「気をつけた方がいい。もしかしたら君の連中に狙われてるかもしれない。貴島さんの近くにいたら巻き添えを食らうかもしれないだろ。」

    <つまり、一緒に居て欲しくないってことを遠回しに・・・2人の男が私に夢中>と、ニンマリ。

    橋本愛ちゃん、キャラの作り方が巧い。ホントに良い演技するなぁ・・・
    −◆−

    CPSシステムがあまりにも的中することに違和感を覚えた伴田(高良健吾)が「当たりすぎてる。」

    くるみ「当たりすぎかどうかを判断する数字があるんです。よく使われているのは5%という基準です。」

    統計学的に当たりすぎているCPSシステムのはずれ率は4.7%。

    ちなみに低視聴率が話題の『夫のカノジョ』の第5話の平均視聴率は3.0%、前田敦子の『あさきゆめみし〜八百屋お七異聞』の第6話の平均視聴率は3.2%、『家族の裏事情』の第5話の平均視聴率は3.8%・・・。

    CPSシステムは当たりすぎだけど、『夫のカノジョ』『あさきゆめみし』『家族の裏事情』は外しすぎ!?
    (『東京バンドワゴン〜下町大家族物語』の第7話の平均視聴率は6.1%、『ダンダリン-労働基準監督官』の第8話の平均視聴率は5.6%・・・基準の5%を超えてるからギリセーフ!?)

    話が逸れすぎ・・・。
    くるみが犯人の狙いを推理。
    「犯人としてはホットスポットから最も遠い場所を狙うのが自然ではないでしょうか。警察が駆けつけるのに最も時間がかかるのはホットスポットを点A、初音署を点Bとすると、APとBPの距離が最も大きくなるような点Pなんです。」

    伴田「わかったぞ奴らの狙いは宝石だ。」
    点Pの一つである美術館で行われている宝石展のことです。
    −◆−

    貴島が開くITセミナーに先駆けて、くるみだけが参加したリハーサルが行われます。

    貴島に対して「今回の場合、 14カ所のうち13件の事件が起こる確率は4.7%ですが、これは統計学的な基準の5%を下回っています。」とくるみが指摘

    貴島「つまりイカサマだって言いたいのかな?」

    くるみは笑顔で「はい!」
    またまたキャラクターの個性を炸裂させた橋本愛ちゃん。

    あれやこれやとやりとりがあって、くるみが「情報を漏らしたのは警察ではありません。このシステムを最も知り尽くした人間。そう、城島さん、あなたですね。」と微笑みながら指摘。

    貴島は「そういう事は想像で言っちゃ駄目だな理系らしくないらしくない」云々と釈明・・・。

    しかし、くるみが誘導尋問的な会話を仕掛けると、貴島はまんまと引っかかって犯人しか知り得ないことを口にしちゃいます。

    くるみ「貴島さんやっぱりあなただったんですね。」
    ミステリではお約束の「犯人はお前だ!」的なセリフが心地よいです。
    犯人との1対1での対決って構図もイケてる。

    本性を現した貴島は「警察の蓄積している犯罪データなんてたかが知れてる。そんな程度のもので、完全な犯罪予知などできるものか! 個人情報が使えればシステムはもっと良くなるのに。CPSには未来がある。こいつに全国民のDNA情報を入れることができれば、 DNAを調べればその人間がおかしやすい犯罪すら特定できる。そこにその人間が生まれてから蓄積されたすべてのデータを取り組めば、完全な犯罪予知ができるんだ。人間なんて所詮愚かな生き物だ。誰かが徹底して完治してやる必要がある。」

    ビッグデータに取り憑かれた男の狂気が滲んでいます。

    天然系の表情を封印し、クールな顔つきになったくるみは「それは間違っています。数式は人間の幸福のために生かされるべきです。人を犯罪者に貶めるために存在するべきではありません。それに、未来は自分の手で選んでいくべきだと私は信じています。」

    かすかに目が潤んでいる「クール・くるみ」も良いわぁ・・・。
    −◆−

    後日、研究室に伴田が来て解決した事件の詳細を説明

    一通り聞き終えたくるみが「お腹が空いた」と机につっぷしちゃいます。

    伴田「何か食いにいくか? 腹減ってんだろう?どっか連れてってやるよ。」

    恋愛モードのスイッチが入ったくるみ。
    <フレンチ、イタリアン、創作和食、無国籍料理・・・。少なくとも国籍はわかったほうがいいか・・。>

    伴田「何が食べたい?」
    くるみ「あ・・・ プール・ド・カンパーニュが食べたいです!」

    伴田「そんなんでいいのか? ただの大きなパンだぞ。」

    数学オタクの不思議少女と刑事の噛み合わない会話で今回はお終い・・・・。
    −◆−

    結局どういう事件かをほとんど書けなかったけど、海外ドラマ『PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット』を可愛らしくしたようなエピソードだった『ハードナッツ!』第6話でした。

    とにかくヒロイン・くるみ(橋本愛)が醸し出す雰囲気が面白いし、今回は過去5話よりも一層キュートに映し出されてた印象・・・。

    ドラマ全体としても琥珀色の照明、クラシックをベースにしたBGM(くるみの電話の着信音もクラシック)や、数字や数式が宙に浮かぶ映像などなど、どれをとっても都会的でオシャレ。

    どっちかというとクールなイメージが先行していた橋本愛ちゃんのコミカルなイメージもすっかり板についているし、事件と数学の関わり方も良い塩梅です。


    で、橋本愛ちゃん、『紅白』に出てくれないかなぁ・・・能年ちゃんとの大晦日限定の”潮騒のメモリーズ”を見たいなぁ。



    ◇◆◇ 橋本愛『ハードナッツ!』感想 ◇◆◇
    #8回(終) #7 #5 #4 #3 #2 #1








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      土用の丑の日なのでささやかなうな重を食べる。 食が細い人はうな重(小)で充分でなんとなくリーズナブルだ。 そういう日にガンマナイフを照射される人もいる。 月の内側にもホットスポットがある。 世界を正しく認識していた人が自分の居場所を忘却する。 完全なデータ
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