あさきゆめみし 八百屋お七異聞 最終話★炎に包まれる前田敦子

0
    あさきゆめみし 〜八百屋お七異聞
    最終話「蝶々」


    さすがにお七(前田敦子)が火刑に処されるクライマックスを迎えた回だけあって、全10話を通じて最高の視聴率6.0%となりました・・・全話平均視聴率は「4.50%」となり、いわゆる『5下』作品となってしまいました。
    −◆−

    お七の事で心を痛めている喜兵衛(中村雅俊)とお房(竹下景子)に松尾芭蕉(平田満)が語りかけます。

    「私はお七さんに感服しております。恋する人のために自ら命を投げ出す。これほど美しい行いは他にない。色恋や男女の情を汚れたもの恥ずべきものと蔑むのは大きな間違いです。この世に生まれたものは、獣も鳥も魚も蝶々も虫けらも すべて恋をします。およそ生きとし生けるものは花も草木も恋をするのです。恋をしなければ命の引き継ぎが断たれてしまう。忠義のために死ぬるの新しくて恋のために死ぬのは罪悪だと一体誰が決められますか? 1人ひとりの心の中は空よりも広く海よりも深い。何が正しくて何が間違ってるかは誰にもわかりません。お七さんは『恋をしたから大人だ』と言った。長生きよりも永遠に生きる道を選んだ。そうやって命を引き継いだ。そう思えば いくらか気持ちが和ませんかな。」

    芭蕉がお七の行為を美しくまとめてくれて、両親には慰めになったんでしょうか?

    芭蕉の長セリフ、言葉が美しすぎて「つくりもの」っぽく感じられ、心に響きませんでした。
    −◆−

    奉行所の計らいにより、捕らえられたお七(前田敦子)と面会できることになった喜兵衛(中村雅俊)とお房(竹下景子)。

    面会の日が近づき、お七が希望した差し入れ品の「蝶々の柄が染められた帯」について語らっておりますと、お露(麻生祐未)が「『生まれ変わる時は蝶々になりたい』と言ってました。」とお七の言葉を両親に伝えます。

    ラストシーンへの伏線となるセリフ・・・・。
    −◆−

    お七(前田敦子)と両親が今生の別れとなる最後の面会。

    母・お房が「お前は命を断たれるんだよ。怖くは無いの?」
    これって、けっこう残酷な言葉で、母親がこんなこと聞きますかね??
    小生がお七だったら「怖いに決まってるやろ!!」とキレちゃうかもしれません。

    キレたりしないお七は、目に涙をためながら「怖くないと言えば嘘になりますが、気持ちだけはすっきりしています。死ぬのは生きていた証です。私はお二人のおかげで悔いのない生き方をしました。思い残す事はありません。」

    ここは泣けるシーンの筈なんですけど、初話からこれまでの残念すぎる演技や深みのない演出によって小生の神経が麻痺してしまっていて、まったく感情が反応しません・・・・。
    −◆−

    瓦版売りが「武士は忠義じゃ、女は恋じゃ。恋に罪などあるものか。」等々とお七の純愛物語を口伝すると、涙する町人たち・・・。

    恋に身を捧げたお七に同情が集まり、「お七の潔さに胸を打たれ、恋のために命を捨てられるとは女として羨ましい限りだ」などとお七の生き方を支持する声も高まりますが、大老・堀田正俊(中山城治)は「綸言汗のごとし」として一度下った裁定を曲げようとはしません。

    政治的、行政的な思惑からお七の火刑を断固執り行うこととするわけですが、そこいらの駆け引きなどは詳細に描かれることなく、物語は淡々と先へ進んで行っちゃいます。
    −◆−

    処刑の日。市中引き回しのあと鈴ヶ森の刑場に到着し、いっとき小屋に置かれたお七。
    そこに末期の水を持った僧侶が訪ねてきます。

    小屋に入ってきて笠をとった僧侶が吉三(池松壮亮)だったのでハッとするお七(前田敦子)。

    「私は夢を見てるのでしょうか?」

    お七を抱きしめた吉三は「お前1人では決して行かせぬ。私もすぐに後を追う。そう心に決めた。」

    お七は「なりませぬ! 私は死にません。たとえこの身が消え失せても七はずっとあなたのおそばにいます。ですから、いつまでも生きてください。私は吉三様に恋をしました。この人のためなら死んでもいいと思いました。だから一緒に死なれたら困ります。どうか、いつまでも生き長らえてください。私の為にも。お目にかかれて嬉しゅうございました。心残りはございません。」
    −◆−

    吉三「水を」
    お七「死に水ですね。」

    吉三「三三九度だ。」

    吉三がお七の口に杯を・・・。
    吉三も杯を口に・・・。

    「これで私たちは夫婦(めおと)になりました。」と呟いたお七の顔にうっすらと微笑が浮かびます。

    水盃での二人だけの祝言----感動のシーンにウルウルくるべきなんだろうけど、どうしても感情が反応しません。

    ドラマ全体が醸し出すものが足りないとしか言いようがありません。

    前田敦子と池松壮亮の演技は温度が低くて、見ていて心が熱くなりません。
    −◆−

    お七が刑場へ・・・。

    自分が括られる棒杭を無表情に見上げるお七。

    ついに薪に火がつけられました。
    棒杭に戒められているお七を囲む薪に火が燃え移り、煙が上がります。

    煙が上がってきても無表情のまま宙を見つめるお七。
    いよいよ炎が上がってきても、自分が決めた運命を受け止めているのか、まったく表情を変えないお七。

    柵の外から見つめる吉三が「お七」と小声で呟きます。

    安らかな表情で目を閉じ、死を待つお七・・・。

    前田敦子に炎の映像が重ねられて火刑が表現されました。

    演技力に難のある前田敦子でなくてもこのシーンは難しいんだと思うし、映像的にも生々しく描けるはずもないから、なんだか半端な印象が残る場面になっちゃいました。

    かなりの知恵と工夫がなければ映像化できないネタだったんじゃないのかなぁ・・・。
    −◆−

    場面変わって、錫杖をつきながら森を歩く僧侶・吉三(池松壮亮)。

    「吉三様」とお七に呼び止められた気がして振り返りますが、姿が見えるはずもありません・・・。

    そんな吉三の横を黄色い蝶々が舞っております。
    あの帯と同じ色・・・。

    蝶に生まれ変わりたいと願っていたお七が、吉三のそばを舞い続けて恋を成就させました・・・って感じ?

    エンディング曲が流れ終わり<その後吉三郎は誰を娶ることもなく、お七の霊を弔って生涯を終えた。>とテロップが入ってTHE END・・・。

    なんとも言えない後味・・・・。
    −◆−

    以上、『あさきゆめみし 八百屋お七異聞』全巻の終わり・・・。

    ずっと同じ事を書き続けてきたので些かくどくなりますが、 前田敦子と池松壮亮の演技力不足、表現力不足がね・・・・。

    前田敦子は、「所作」や「発声・発音」「表情の作り方・感情表現」など時代劇に不向きでしたし、ヒロインなのにセリフが妙に少なかったことも酷く不自然でした。(今回はまだ多い方だったけど)

    池松壮亮は、命がけの恋の対象としてのオーラが決定的に足りないし、やはり「発声・発音」にも難があった印象。

    この二人のヒリヒリするほどの熱い思いが物語の軸なのに、熱くなれなかったのが一番の敗因かな・・・。

    あと、照明やBGM、カット割りなどもドラマのムードを高めたとは言いがたい出来映え。

    手練れの脚本家ジェームス三木さんにしては、書き込みが充分でないようにも思いましたし・・・。

    ジェームス三木脚本の『薄桜記』のレベルを期待して見始めたのですが、結果的には受信料を返して欲しいほど残念な時代劇でした。




    ▽▼▽ あさきゆめみし 感想 ▽▼▽
    #9 #7 #6 #5 #4 #3 #2 #1


    ◇◆◇ 「ごちそうさん」不定期感想 ◇◆◇
    #48 #46 #43-44 #42 #41 #40 #38

    ◇◆◇ 『ハードナッツ!』感想 ◇◆◇
    #6 #5 #4 #3 #2 #1





    にほんブログ村 テレビブログ テレビ番組へにほんブログ村新ドラマQ


    JUGEMテーマ:日本のTVドラマ



    スポンサーサイト

    • 2017.12.18 Monday
    • -
    0
      • -
      • -
      • -
      • -
      • -

      この記事のトラックバックURL
      トラックバック
      『木曜時代劇 あさきゆめみし 〜八百屋お七異聞』(もくようじだいげき あさきゆめみし やおやおしちいぶん)は、NHK総合テレビで、2013年9月19日(毎週木曜日20:00 - 20:43)から同年11月21日まで放送された。全10回。 木曜時代劇25年度新シリーズ(新作としての)第
      • ドラマハンティングP2G
      • 2013/11/23 12:11 AM

      calendar

      S M T W T F S
           12
      3456789
      10111213141516
      17181920212223
      24252627282930
      31      
      << December 2017 >>

      プロフィ-ル

      profilephoto
      スポンサード リンク

      最近の記事

      過去記事(プルダウン)

      ショップ

      新ドラマQ

      Rakuten

      スポンサード リンク


      カテゴリー

      一日一善!!

      忍者アド


      楽天

      recent trackback

      リンク

      search this site.

      others

      レバレッジ

      PR

      mobile

      qrcode

      powered

      無料ブログ作成サービス JUGEM
      QLOOKアクセス解析 ドラマQ

      Rakuten