「ハードナッツ!」第4回★ラブレターが痛い くるみ(橋本愛)

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    BSプレミアム ハードナッツ!
    数学girlの恋する事件簿 第4回

    「ラブレターと企業恐喝テロ」


    どうやらラブレターを書こうとしているくるみ(橋本愛)。

    手書きで「『あなたと出会ったあの日から、私はあなたのことが好きでした。今晩、私は1人です研究室の鍵はかけず待っているわ。どうぞ私を好きなようにしていいのよ。』 フフっ気持ち悪い。」

    ”文案1”はボツとなって紙をくしゃくしゃに・・・。

    「『あなたの気持ちを五十音の最初の2文字を使って表せと言われたら、私はためらわず『愛』。そう『愛』と答えるでしょう。』 当たり前か・・・。」

    またもやボツ。

    で、ふと書架に目をやると『計量文献学』という書籍が目にとまります。

    <世界中の誰も気づいていないけれ、この世の中を動かしているのは、いくつかの数式だ。絵画や彫刻、音楽、そして文学の世界だって例外ではない。センテンスの長さ、形容詞の使用頻度、読点の打ち方、助詞の使い方、すべては数値に置き換えられどんなに偽装しようとも書き手の特徴は、必ずその数値に現れる。それを解析しようというのが計量文献学だ。かつて数学者や統計学者たちはこの計量文献学を使って、源氏物語は、本当に紫式部が書いたのか? シェイクスピアは1人だけだったのか? などということを解き明かそうとした。>

    研究室のバルコニーに立ったくるみは「あなたはなぜロミオなの。こんな塀、軽い恋の翼で乗り越えました。」とロミオとジュリエットの一節を声に出して読みます。

    <この計量文献学を逆に使えば、究極のあらゆる男たちの心を揺さぶらずにはおかないラブレターを書くことができる。‥はずだ。何に使うのかって? ウフフ・・。ある男を使ってチョッとした行動心理学の実験をしてみたいと思ってるだけだ。>

    彼女の命題の一つである「数学」と文学を絡めながら、もう一つの命題である「恋」に関しても「ラブレター」と「ロミオとジュリエット」で表し、くるみのとぼけた性格も相まって今週の「可愛らしい導入部」となりました。
    −◆−

    水道の浄水器カートリッジ「硬軟です」に異物が混入され、多くの被害者が出る事件が発生。

    計量文献学の研究に精を出すくるみ(橋本愛)も、そのカートリッジの水を飲んでフラフラーーーっと意識が霞みます。

    なんとか伴田刑事(高良健吾)に電話できたので救急車と伴田が駆けつけ病院へ・・・。
    119番に電話せず、伴田に電話したのがくるみの女心ですわ。
    −◆−

    「あ〜〜よく寝た。えっ、ここどこ!?」

    くるみが目覚めたのは病院のベッドの上。
    「あれ? 気分爽快! 何で? もしかしてただの寝不足?」

    浄水器カートリッジに仕掛けられた毒物ではなく、研究で3日徹夜したことが倒れた原因だと気づくくるみ・・・・オモロイ。

    腕を伸ばして気持ちよさそうにしてると、伴田がやって来たので「おえ、ゴホッ、うっぷ、ああ、お〜〜。う〜〜。」と苦しいふりをしてみせます。

    既に毒物が入ってなかったことを伴田は分かっていて「良かった安心したよ。」

    くるみ「エヘッ」と笑顔。

    導入部からここまでだけでも 充分にヒロイン・くるみ(橋本愛)の魅力が描かれていて可愛らしいこと・・・。
    −◆−

    カートリッジのメーカー「サエキ浄水」の社長(目黒祐樹)が誘拐され1億円の身代金が要求されました。

    くるみが『計量文献学』の本を手にしながら伴田刑事に「人は文章を書くとき、どこかに必ず本人が気づかないクセが出てきちゃうんです。例えば読点から読点までの平均の文字数。それからK特性と行って同じ単語を繰り返し使ってしまう割合。それらを数値化して解析していくんです。そうするとどんなに隠そうとも隠しきれない文章の指紋とでも言うべきものが見つけ出せるんです。これを使って今まで送られてきた2つの文章を解析してみたんです。カートリッジに本物の毒を入れますという手紙と、社長を誘拐しましたという手紙。そしたら意外なことが分かったんです。その結果がこれです。」

    くるみは何かニヤニヤしながら伴田に紙を渡し「びっくりしたでしょう〜。」

    伴田「え? 何なんだこれは。」

    くるみは大袈裟に驚いて「あ〜〜間違えた〜! スミマセン。これはあとで好きな男の人にあげるつもりで・・・。」

    ニヤニヤしてるくるみは心の中で <ウフフ、思った通り動揺している。>

    橋本愛ちゃんのニヤニヤ顔が可笑しいわぁ。
    クールなユイ(橋本愛)ちゃんとは随分と違ったキャラクターだけど、見事に味を出してるものなぁ・・・。

    何をやっても代わり映えしない”剛力彩芽”あたりと演技力・表現力の差が大きいわ。
    −◆−

    そうこうして事件が進んで、毒物犯が自殺して社長が発見されます。

    くるみは事件に関わる4つの文章「1,最初の犯行声明」「2,誘拐犯の手紙」「3,社長が監禁されてる場所を知らせてきた第三者の手紙」「4,毒物犯の遺書」を分析し、本来なら3だけが違う人物が書いたはずなのに2〜4が同じ人物の文章だと結論づけます。

    伴田は毒物犯が自殺したことから「事件はもう解決したんだ。君は余計なことを考えるな。」

    くるみ「一応解析したデータを持ってって下さい。」
    伴田が去った後「あ、間違えた・・」

    またラブレターを渡しちゃった様子・・・。
    −◆−

    伴田刑事(高良健吾)が怪しげな場所で怪しげな男・板東(渋川清彦)「龍闘会を倒すチャンスかもしれません。」云々と話した直後、くるみは権堂教授(大河内浩)の使いの者だと偽ってサエキ浄水の社長室に入り込み、机の引き出しにあったノートPCを見つけ出して犯行文が入ってないか探し出そうとしています。

    パソコンを開きますが、まずパスワードに突き当たります。

    机の上に飾ってあった子供の写真に誕生日が記載されていたのでもしやと思いながらも「フッ、いやいや、まさか、まさか」と半笑いで試しに打ち込んじゃいます。

    5桁の数字だから60通りの組み合わせがあって60回試す覚悟だったのに、1回目でアタリ!

    くるみは笑けそうになって必死で口を押さえても「フッフッフッフッフッフッ・・。あ〜〜。」

    橋本愛ちゃんも仕草が可笑しすぎるぅ!!

    「こんな単純な人は、ゴミ箱に入れただけでファイルが削除されたと思いがちですが・・・。いやいや、まさか、まさか・・・。」

    ゴミ箱を開いたくるみ、ビンゴだったので「フッフッフッ・・やっぱり。」と、のけぞって笑ってます。

    余裕で笑っていたら社長(目黒祐樹)に見つかってしまい、手下に囲まれます。

    くるみは「本当に申し訳ありませんでした」と謝って帰ろうとしますが、帰してくれるはずがありません。

    部下「浦賀造船所海に突き落としましょう。」
    社長「すまんな、よろしく頼む。」

    引きずって行かれるくるみですが、何やらメモを残していきました。
    −◆−

    しばらくしてから伴田が社長室に来ましたが、くるみのことは知らぬ存ぜぬの社長(目黒祐樹)。

    帰り際、くるみが残したメモを見つけて持ち去る伴田。

    で、浦賀造船所海に連れて行かれたくるみがジタバタしてると、悪者の一人に何かを嗅がされて気を失っちゃいます。

    ふと気づくと研究所のバルコニー。
    「あっ、そうか。私 殺されてしまったんだ。私のロミオに出会うこともなく死んでしまうとは・・。」

    「くるみ!」
    伴田が木を登ってバルコニーにやって来ます。

    『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラとレット・バトラーみたいな形で伴田に抱きかかえられたくるみが、目をつむってキス待機・・・。

    なのに何故か頬を軽くぴしゃっと叩かれます。
    「え、痛っ、ちょっと、ちょっと」

    今度はホントに気がついて「伴田さん」

    見回すと周りには悪者数名が倒れています。

    メモの暗号を解読してきたのかと思いきや、板東(渋川清彦)の手の者の協力を得て社長一味の動きを追ってきたようです。

    怪しい男・板東って何者??
    伴田の裏の顔もどういうことなのか??

    −◆−

    事件が解決して研究室にやって来た伴田が、例の間違って渡したラブレターを取りだし「絶対に渡さない方が良いと思うよ。」

    <え? もしかして嫉妬?>と小さく期待を膨らませちゃう可愛らしいくるみ。

    しかし伴田は「じゃあ。」と言って帰って行きました。

    半笑いのくるみは心の中でラブレターを読み返してみます。

    <大切なあなたへ。私にとってあなたは精力満点の栄養ドリンクのような存在。いえ、誤解なさらないで下さい。精力満点といっても今とっさにあなたが想像したような ふしだらな意味で申し上げたのではありません。こんな私の気持ちを愛と叫ぶべきなんでしょうか? それにはまず愛という言葉を定義しなくてはなりません。>

    へらへらと笑いながらラブレターをビリビリにして宙に飛ばしちゃうくるみ(橋本愛)・・・今回はお終い。

    ことごとく痛いラブレター、可笑しかった・・・。
    −◆−

    前回の音楽と数学を絡めたエピソードの方がエレガントだった気もしますし、『計量文献学』による事件へのアプローチが少し薄めだった気もしましたが、橋本愛ちゃんが演じる「変人で天才のくるみ」というキャラクターの面白さと可愛らしさでカバーしていた『ハードナッツ!』第4話。

    このくらいキャラが立ってると面白いですよね。

    裏がありそうな高良健吾くんもイイ感じです。
    ラブレターと犯行文を絡めて、くるみの恋と事件も絡んでくる構成もスタイリッシュで且つ可愛らしいし。

    橋本愛ちゃんも高良健吾くんもシッカリした演技を見せていて好感度が高いです。




    ◇◆◇ 橋本愛『ハードナッツ!』感想 ◇◆◇
    #8回(終) #7 #6 #5 #3 #2 #1









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      自筆というものが衰退し筆跡鑑定が効力を失う。 恐ろしいことである。 タイピングされた文章の真贋を判定することは・・・時代の要求の一つである。 そこで計量文献学が注目される。 だが・・・その実態は多くの場合、不可解なものとなる。 なぜならば・・・人間の脳に
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