橋本愛「ハードナッツ!」第1回★出た! 刑務所の嶋田久作!
- 2013.10.22 Tuesday
- 12:29
- NHKドラマ・番組
同名のコミックとは無関係。
名門・東都大学の数学科に通う女子大生・くるみ(橋本愛)はコミュニケーション能力に乏しいかなりの変人。
マニアックで天才的なひらめきで難事件を解決していく・・・そんな物語。
−◆−
番組冒頭、くるみ(橋本愛)のモノローグ。
< 世界中のほとんどの人は気づいていないけれど、この世の中を支配しているのは いくつかの数式だ。私たちの行動は記録され、何を買わせるか、どんな本を読ませ、誰と恋に落ちるかまで誰かがどこかで計算している。伝染病の感染ルート、テロリストのあぶり出し、どうしたら強い野球チームが作れるか、それらすべてに数式が存在する。パーン>
画面上のくるみ(橋本愛)の周りに浮かんでいる数式を指鉄砲で撃ち落とす仕草が可愛らしい。
モノローグは続きます。
< 私が数学を必死になって勉強したのは、数学を使ってある人間たちに復讐してやりたいと思ったからだ。まぁ、それは後の話。>
早くも伏線敷いたのね・・。
<でもほんの時たま、数学を魔法か何かだと信じて訪ねてくる人間もいる。事件は数式によって解き明かされる。>
冒頭のモノローグだけで橋本愛ちゃんの演技力に惚れ惚れ。
「発声・発音・抑揚・呼吸・間」などセリフの基本に加え、語尾にクセを付けたり声の調子を可愛い目にしたりしてキャラクターに個性付けしている橋本愛ちゃんは、役作りが上手。
若手の中では指折りの実力派です。
−◆−
東都大学文学部の浅尾奈津子(岡野真也)が数学科にやってきて「(ポーカーが)得意そうよねぇ数学科なんだから。」とくるみ(橋本愛)に声を掛けてきます。
くるみ、元気よく「はい、負けた事はないです。」
奈津子「やっつけて欲しいやつらがいるの。」
奈津子の話を聞いたくるみは心の中で <彼女は賭けポーカーで大きな借金を作ってしまったらしい。返さなければ体で返せと迫られ、相談に来た。だったらそうすればいいじゃないか、と思ったが、聞けば、相手は皆 大会社の御曹司たち。だったらここらでひねりつぶしておくのも悪くはない。>
ドライで自信満々な性格が滲み出るフレーズ。
やったことがないから負けたことのないポーカーも、数学の力で絶対に負けないと確信してるくるみ。
−◆−
<そしていよいよ決戦の時は来た。>
奈津子とカモにしたキング(森田 甘路)、ヤス(藤村 直樹)、レイジ(北代 高士)と賭けポーカー開始。
くるみがジャックのスリーカード。
プロデューサー巻で小太りの男・キング(森田 甘路)が「強いなぁくるみちゃん、僕たちとてもかなわないよ。」と くるみを煽てます。
今度はクイーンのフォーカードが来て<クイーンのフォーカード、ときにはこんな良い手札が揃うこともある。ポアソン・クランピングという現象だ。>とくるみ。
聞いたことがない確率論や統計学の用語が出てくるし、数式が宙に浮かぶし、なんかオシャレ。
でポーカーは続きキングが「ここは一気に勝負だ。」として 300万賭けてきます。
くるみも奈津子もそんな大金を持ち合わせていないのですが、レイジが口を挟んできて「俺がこの子に貸すよ」
くるみ(橋本愛)、数学では天才的だけど、世間知らずらしくレイジから金を借りて勝負に出ます
<向こうはこちらより良い手札を持っている確率は0.017%、行ける。>と自信満々のくるみ。
で、くるみ「クイーンのフォーカード」
しかしキングは「キングのフォーカード。」
<そんなバカな、なぜ>
敗北して借金を背負ったくるみ(橋本愛)の周りに浮かんでいた数式がバラバラとテーブルの上に落ちていきます。
賭けポーカーは本筋である事件と直接的な関係は無いのだけど、くるみ(橋本愛)の人物設定がよく分かる場面になっていました。
清楚な女子高生・ユイ(橋本愛)ちゃんでもなく、ヤンキーユイ(橋本愛)でもない変わり者の女子大生くるみ(橋本愛)の面白味が伝わってきました。
−◆−
3件の連続爆破事件が起き、湯沢(嶋田久作)が警察に犯行を名乗り出ました。
ところが17歳でハーバード工科大学を卒業した天才数学者である湯沢(嶋田久作)は、15年前に独自の微分方程式を解くことにより、金融の不健全な発達が人類を奴隷化するとし、金融機関をターゲットに3件の爆破事件を起こして無期懲役の判決を受け、今も関東刑務所に服役中なのです。
だから新聞もニュースも見ていないはずなのに、今回の爆発事件の場所と日時を正確に言い当てたので警察も湯沢を無視できず小林管理官(勝村政信) と高垣刑事(波岡一喜)が取り調べを行います。
小林管理官「ここにいてどうやって爆弾を仕掛けたんですか。」
湯沢「私は時々ここを抜け出すことができます。」
嶋田久作の個性炸裂!!
魔人のような風体からして、壁抜けでもできちゃいそうな不気味さ・・・。
小林管理官「バカタレ! お前には共犯者がいる。」
湯沢「私には外と連絡を取る方法がありません。調べていただければわかります。」
高垣刑事「貴様! 俺たちをなめんな!!!」
取り調べを受ける側に居ることが多い波岡一喜らしく荒っぽい刑事です。
小林管理官「お前がやったんだとしよう、目的は何だ?」
表情一つ変えない湯沢が淡々と「私が15年前に発表した論文を読んでいただければわかります。信じていただけないならそれで結構です。次はもっと大きな爆発が起きるだけです。」
こういう役は嶋田久作に限るなぁ・・・。
−◆−
湯沢に差し入れられていた『数理統計』という本の1部の紙質が違うことに気付いた伴田刑事(高良健吾)。
数表がぎっしり書かれたページが差し替えられていたようで、これが刑務所外の共犯との暗号だと推測した警察は、東都大学数学科・森崎教授に暗号解読を依頼することにしました。
さっそく伴田刑事が東都大学数学科の研究室に足を運び「森崎教授はいらっしゃいますでしょうか?」
研究室にいたくるみが「はい おりますが。」
伴田刑事「大至急応援したいんだけど」
くるみ「大至急というのはどの程度の大至急でしょうか?」
なるほど、数学マニアのくるみちゃんは理屈優先で空気を読まないタイプなのね・
伴田刑事「そんなこと言ってる場合じゃないんだ。それに君じゃわからないと思うし。」
くるみ「君じゃわからない? 何を根拠に? 何なんだこの男?」
伴田刑事「これ教授に渡してもらえるかな。その暗号を解いてもらいたいんだ。」と『数理統計』の差し替えられたページのコピーを手渡します。
くるみ「π2乗分布表 F分布表 これ全部デタラメですね。」
伴田刑事を無視して、湯川(福山雅治)みたいに黒板に数式を書き始めちゃいます。
伴田刑事「次の爆破と時間を示すメッセージかもしれない。科捜研に回したが、誰もその暗号を解けなかった。森崎教授なら暗号の専門家だからわかるんじゃないかって言われて・・・君、俺の話聞いてるか! こっちは急いでるんだ。」
くるみは平然と「教授は今、アメリカに出張中です。」
焦ってる伴田刑事に、軽〜〜い口調で答えるくるみ(橋本愛)。
伴田刑事「さっき おりますって・・。」
くるみ「おりますが、アメリカに出張中です。」
伴田とくるみのチグハグ感が面白い。
−◆−
そうこうしてるうちに数表が円周率の倍であることを発見して暗号の”とっかかり”を見つけたくるみは「これが書かれていた、実物を見せてもらえますか。それと、これが誰から誰に送られてきたものでしょうか。」と、オモチャを見つけた子供のようにはしゃいでます。
くるみ「私を同じ刑務所に閉じ込めてもらえますでしょうか。朝までにメッセージの意味を解読して差し上げます。」
こうしてくるみが関東刑務所へ・・・。
湯沢と同タイプの房で一晩過ごして「解けました。」と、くるみ。
伴田刑事に「数列は警察を欺くためのダミーなったんじゃないかと思うんです。本当のメッセージはここに書かれていました。」と本のしおり紐を掲げるくるみ。
「コレをここに巻きつけると・・・。」
窓にはめられた鉄格子に栞を巻き付けると「0909 IJK Bomb」と文字が浮かび上がり、くるみ嬉しそう。
−◆−
小林管理官と高垣刑事が栞の暗号が解けたことを湯沢(嶋田久作)に突きつけます。
全く同様を見せない湯沢は「ここから出してくれるならご案内します。嫌なら私は何も喋りません。予定通り3日後に爆発が起きる。」
湯沢に案内させて爆発物を探すことになりましたが、これが実は湯沢の罠で、協力者の手を借りて湯沢(嶋田久作)はまんまと逃走・・・・。
−◆−
相前後しますが、くるみはポーカーのことで伴田刑事(高良健吾)に「わたしあの人達ともう一度勝負して逆に叩きのめしてやりたいんです。計算では絶対勝つはずだったんですよ。」と相談。
伴田はイカサマにヤラれたであろうことをくるみに教えて、イカサマの手口を実演。
くるみはキング(森田 甘路)ヤス(藤村 直樹)レイジ(北代 高士)と再戦し、1300万円儲けるという4倍返し!!
で、イカサマ・ポーカーに詳しかったり、ホームレスを蹴りまくったりしていた伴田刑事(高良健吾)って、表裏がありそうな・・・。
−◆−
湯沢(嶋田久作)に逃げられて後編へと話しは続いた『ハードナッツ!』第1話。
橋本愛ちゃんの周りには数式が浮かんだり、突然数式を書き始めたりと『ガリレオ』との共通点も感じさせますが、副題込みのタイトル『ハードナッツ! 数学girlの恋する事件簿』からすると海外ドラマの『NUMBERS 天才数学者の事件ファイル』や『パーセプション 天才教授の推理ノート』を意識してる感じもあるかな・・・。
ただし数式空間の中心に居るのが学者さんではなく、学生のくるみ(橋本愛)であることが『ガリレオ』なんかとは違ってる部分。
女子大生が中心に居るからライト・タッチではあるけど、適度にシリアスでもあって、なかなかイイ感じに仕上がってます。
橋本愛ちゃんも高良健吾君も演技にナイーブというかストイックだから、演技力が物足りないタレントが主役に置かれている安直なドラマとは出来が違うように感じました。
例えば『ビブリア古書堂の事件手帖』なんかより遥かにシッカリした造りです。
◇◆◇ 連ドラなど感想 ◇◆◇
★極悪がんぼ 最終回
★新解釈・日本史 最終回
★ルーズヴェルト・ゲーム 第9話(終)
★『軍師官兵衛』第25回
★仮面ライダー鎧武 第34話
★「シドニアの騎士」第11話
★花咲舞が黙ってない第10話(終)
★能年玲奈のGIRLS LOCKS!
★「BORDER」第9話(終)
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◇◆◇ 滝藤賢一「俺のダンディズム」感想 ◇◆◇
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