「リーガルハイ2」第1話★肺に穴があいた検事・醍醐実(松平健)
- 2013.10.10 Thursday
- 11:08
- フジTV系ドラマ、番組
安藤貴和(小雪)が被告の殺人事件を担当する主任検事・醍醐実(松平健)。
彼の人物像が一番面白かった。
醍醐実の居る部屋は何故か零下まで温度が下がり、訪ねてきた古美門(堺雅人)、黛(新垣結衣)は酷く肌寒そう。
そこに『ちびまる子ちゃん』に出てくる”野口さん”みたいに超・陰気なオーラを放ってる本田ジェーン(黒木華・・・純=夏菜の宿敵)が紅茶を運んできて、ホットだと思って飲んだら思いっきり冷えていて古美門たちがさらに震え上がる始末。
当の醍醐実はヘアスタイルも洋服も どこかブラックジャック風の雰囲気をまとっているんだけど、呼吸器がかなり弱いのかゴホゴホ、ゲホゲホ咳き込みまくり。
別の場面で極めて冷静に「肺に穴があいたようだ。」と呟いたのがサイコーにナンセンスで可笑しかった。
法廷ではゴホゴホと咳き込みながら「今日は体調が良い」
執務室では「もう長く無さそうだ。どんなにもっても、あとせいぜい35年。」と醍醐実。
暴れん坊将軍のテーマ曲が流れたり、執務机の上に三つ葉葵の紋が入ったカバンか風呂敷みたいなものも置いてあったり・・・。
『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』で白い馬に乗り「バンサンケツマ」と妙な呪文を唱えていたときと同じく、松平健はバカバカしい仕事を堂々とこなすから面白い。
とにかく、今回は醍醐実(松平健)のシーンにくすぐられました。
こういうの好きです。
−◆−
黛(ガッキー)の服装に目が行きました。
あるときはライトグレーのスーツ。あるときは麻色のワンピース。またあるときは緑色の濃淡でコーディネートされたパンツルック。さらには赤い洋服など、お色直しのたびに可愛らしかった。
約30年ほど前、学生時代にトラッドが流行ったので、新垣結衣ちゃんとの「ローファー&ソックス」がたまらんです。
で、黛(新垣結衣)が法廷で出番だと思ったら古美門が彼女を制止して「き・み・じゃ・な・い・・君じゃない」と”滝川クリステル”しちゃって、代わりに羽生(岡田将生)に弁論させます。
人たらしの羽生の話術にかかってアイドル裁判の傍聴者から裁判長まで涙を流す有様・・・。
新キャラを投入したのね。
これまでは三木(生瀬勝久)vs古美門の構図だったけど、どうやら羽生(岡田将生)が第三極になる様子。
で、羽生(岡田将生)は、性格ががらっと変わった本田ジェーンと、三木の事務所で敗戦処理担当だった磯貝(古舘寛治)とともに、みんなが幸せになる世界の実現のために新事務所を設立。
みんなが幸せに生きられる世界を希求するのは”秘密結社・鷹の爪団”が世界征服を目指しているのと目的は同じじゃなぁ・・・。
で、この低視聴率男・岡田将生の起用が吉と出るか、凶と出るか・・・・。
大雑把な感覚でしかないけど、岡田将生が入ってきた分、服部(里見浩太朗)さんのセリフが減ってしまったような気がしました。
あくまで感覚的なものでしかありませんから本当のところはよく分かりませんが、里見浩太朗さんにはこのドラマの隠し味としての存在意義を感じていましたので軽んじてもらっては困ります。
−◆−
羽生の登場でパワーバランスが変化するかもしれない三木(生瀬勝久)。
さらには古美門が初の敗訴に至ったりして三木(生瀬勝久)が古美門を思いやるような姿も・・・。
なんか、シックリこない面もありました。
−◆−
さて、メインの古美門(堺雅人)のあれやこれについて・・・。
番組冒頭から、どこかで見たことのあるような眉間のしわを深くした堺雅人のアップ。
そして法廷で『妄想腐女子Girl』を振りを付けてノリノリで歌って見せて、傍聴席も大盛り上がり!?
インド映画みたいな絵面。
前述したように「オ・モ・テ・ナ・シ」のパクリネタや、AKB指原らアイドルのスキャンダルをからかうような弁論でドタバタコメディ満開!!
んんんん???
『リーガル・ハイ』って、ただのドタバタだっけか??
実は、セカンドシーズン初見で少々当惑してます。
ファーストシーズンと なんか違う気がして仕方ない。
ファーストシーズンで「正義は特撮ヒーローものと少年ジャンプの中にしかないと思え。」などと、コミカルだけど琴線に触れる小洒落たセリフを発した古美門(堺雅人)は何処かに行ってしまい、なんだか視聴者に媚びたようなギャグが増えちゃったような・・・。
で、誰もがピンとくるあのシーン。
黛(新垣結衣)が「やられたら やり返す・・」
古美門が彼女の前に出てきて「甘い!! やられてなくてもやり返す。身に覚えがなくてもやり返す。誰彼構わず 八つ当たりだ!」
言わずと知れた倍返しのパロディ。
シンプルに”半沢直樹ネタ”を面白く思った人もいれば、ウチの息子みたいに「あざとすぎる」と言って背を向ける人間もおります。
”ノリ”でのギャグなので目くじら立てることもないし、腹の皮がよじれるほど面白いとも思うことはなかったのですが、「正義は特撮ヒーローものと少年ジャンプの中にしかないと思え。」的な小洒落たセリフが見つからないのが残念。
法廷で朗々と畳みかけてくる長ゼリフのなかに、キラッと光るフレーズがあってこその古美門(堺雅人)だと思うのですが・・・。
『半沢直樹』の開始当初は「古美門みたい」って声も聞かれましたから、今度は「半沢直樹みたい」って言われないようにするために古美門研介の人物造形をファーストシーズンより一層エキセントリックにした様子も垣間見えましたですねぇ。
−◆−
相前後しますが、連ドラ要素として毒殺犯・安藤貴和(小雪)が登場。
彼女を弁護する報酬として、裁判に勝った暁には1億円プラス、ウッフンなこともしてもらえることになった古美門(堺雅人)は雑誌の袋とじで知識を吸収して『高速回転三所攻め』を熱望。
拘置所で貴和に接見した後も妙に腰がグリグリと動いてたり・・・・。
またまたストレートなギャグ。
やっぱりファーストシーズンと なんか違う。
『ガリレオ2』の第1話の時と少し似た感覚・・・・。
で、今回は彼女を弁護する古美門が負けて死刑判決がでたんだけど、黛(新垣結衣)と羽生(岡田将生)は安藤貴和が真犯人で有ろうが無かろうが死刑制度に反対している・・・・。
ドタバタ劇に埋もれてるけど、死刑反対を訴えるメッセージ色の強い部分も入ってきたのかな??
−◆−
こんな感じで、勢いと華があるのは確かな『リーガル・ハイ2』
ただ勢いつきすぎて、安藤貴和に関わる事件像が頭の中で美味く整理できないまま、古美門が負けたことだけが理解できたような・・・。
初回に関しては脚本家・古沢良太氏の筆が走りすぎてしまった印象です。
2話目からは落ち着きが戻ってくるかな・・・・・。
『ダンダリン』は視聴率が7%台という気の毒なことになっちゃって、大コケした『ショムニ』のカタキ討ちされちゃってますね
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