ドラマ10「ガラスの家」第2話★斎藤工「政治主導による変革が絶対に必要です!」 民主党か!?

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    ドラマ10「ガラスの家」
    第2話「ふたりの月」:作・大石静


    <黎さんが来て、この家は儚いガラスの家のようになった。>
    いきなり”古めかしい昼メロ”みたいな斎藤工のナレーションから第2話スタート・・・。

    そして < かず(一成)さんは私のアパートに来ていた頃よりヤキモチや気になったし気難しくもなった。>

    この黎(井川遥)のモノローグがドラマの半分くらいを語り尽くしております。
    ことあるごとに険しい顔で嫉妬の炎をメラメラさせる一成(藤本隆宏)が起点となって、今回もひたすら「嫉妬・愛憎」。

    一成(藤本隆宏)が嫉妬深くなくてカラッとした性格だったら何も起きそうにないのですが、それではドラマになりません。
    −◆−

    朝、家を出て財務省に向かう仁志(斎藤工)がとすれ違った瞬間「仁志さん」と言う声が聞こえた気がしました。

    幻聴!? なにやら因縁がありそうな女。

    一方、自宅で公用車がやって来るのを待ってる一成(藤本隆宏)に佐野大臣官房参事官(小野了)から日本改革党の村木陽介(片岡愛之助)を陥れる工作について電話が入ります。

    佐野「明日、村木が支援企業を脱税指南したという記事が『週刊トレンド』に出ます。国税がなかなか動かないので先に週刊誌にリークしました。これで村木のイメージはダウンします。霞ヶ関の誇りに賭けて頑張りました。と、”お手柄”を褒めて欲しそうな口ぶり。

    しかし財務省主計局長・澁澤一成(藤本隆宏)は「私の知らぬことだ。」と佐野大臣官房参事官を突き放し、手を汚さない第三者として自分を安全圏に置きます。

    根性ババ色のお偉いさんです。
    ハシゴを外された形の佐野大臣官房参事官は泣きそうな顔。

    半沢直樹(堺雅人)なら「倍返し」を誓う場面ですが、トホホ・キャラの佐野(小野了)には半沢のような精神力は無さそう。

    とはいえ、椅子の上に押しピンを置いたり雑巾を絞った水でお茶を入れそうな小者キャラの佐野(小野了)が、そのうち澁澤主計局長を裏切りそうな予感がしますよねぇ。


    このあたりの財務省内部での駆け引きを巧く描けば面白いはずですが「霞ヶ関の誇りに賭けて頑張りました。」なんて幼稚なセリフから考えますと”組織モノ”としての期待は出来そうにないです。

    『官僚=悪』として描きたいなら、もう少しまともなセリフを言わせたら良いのに、「霞ヶ関の誇りに賭けて頑張りました。」というベタすぎるセリフは、仮にも財務省大臣官房参事官という地位にある人間とは思えません。

    『欲望、嫉妬、愛憎』がメインだから、官僚のセリフにリアルを求めても詮ないことなのかなぁ・・・。
    −◆−

    一成(藤本隆宏)が開いている朝刊に「公務員改革」「政治主導」を唱える村木陽介の記事。

    黎(井川遥)が「この前、仁志さんに村木に洗脳されるなって言ってたけど、この人のこと?」

    一成は「黎ちゃんも日本改革党の村木のことを良いと思ってるのか? この政治家は顔が良いだけだよ。真に日本のことを考えてるのは政治家じゃない。我々官僚なんだ。と噛んで含めるように説明。

    なんとまあベタなセリフ!!!!
    官僚の思い上がりを描くにせよ、ストレートすぎるセリフはほとんど陳腐の域!?

    ネタ的にも、”官僚支配・官僚主導”の打破への期待が高まった09年の「民主党への政権交代」の頃なら新鮮味があったかもしれないけど、今では店内を5周した回転寿司のネタみたいにパッサパサな感じ・・・・。

    作者の大石静氏は、タイムリーなものを狙ってる訳じゃない??
    −◆−

    深夜残業の仁志(斎藤工)のもとを、財務省担当の新聞記者であり仁志の高校・大学を通じての友人でもある森田(鈴木裕樹)が訪ねてきます。

    森田「公務員改革を進めるべきだという過激な報告書を書いたそうじゃないか。」
    直属の課長に却下されたという仁志。

    森田「親父さんに潰されたんじゃないのか?」
    父・一成(藤本隆宏)の主計局と仁志が属する官房総合政策課は関係ないと答える仁志。

    村木(片岡愛之助)の脱税指南について大きな記事が載った『週刊トレンド』のゲラを提示してみせる森田。
    「村木陽介を潰そうとしてるのは財務省だ。財務省というより澁澤主計局長。お前の親父さんなんじゃないかと思うんだ。消費税増税を果たした財務省が次にやりたいのは村木が唱える公務員改革を潰すことだ。その使命をになってるのが次期事務次官の親父さんだよ。」

    さらに森田は「俺はこんなことで村木陽介に潰れて欲しくないんだよ。彼のような日本のことを考えてる政治家は、今はいないから!!!」と熱く語ります。

    あちゃ〜〜なんとも青臭いセリフだこと。
    ベテラン脚本家・大石静氏とは思えない乳臭いセリフ・・・。

    鈴木裕樹の生硬な演技と、青臭いセリフが相まって、なんだか”寒い場面”になっちゃった印象。
    −◆−

    黎(井川遥)がテレビを観ていますと、記者に囲まれちゃってる村木陽介(片岡愛之助)が映っています。
    「国税の調査なんか入ってませんよ。」などと釈明。

    今にもオネエ言葉が炸裂しそうに見えちゃうけど、番組が違います。

    そのとき澁澤家では「ピンポ〜〜ン」とドアベル。

    カメラ付きインターホン越しに「昔、主計局で秘書をやっておりました尾中と申します。そのころ澁澤さんには大変お世話になっておりました。近くまで参りましたので奥様だけにでもご挨拶できたらと思いまして。」

    選挙前になると現れる創価学会の方みたいな雰囲気の女!?

    玄関先に出て尾中と名乗る女(菊池桃子)に対応する黎(井川遥)。

    スポーツジムを経営しているという尾中寛子(菊池桃子)は、一成(藤本隆宏)と黎(井川遥)が結婚してたことも知ってた上に、手土産に持ってきたのが「プリン」と「たい焼き」。

    あとで分かるのですが、憲司(永山絢斗)たちの好物でした。

    妙に澁澤家のことを把握していて「澁澤さんには大変お世話になっておりました。」なんて思わせぶりなことを語った尾中寛子を不審に思う黎(井川遥)。
    −◆−

    大臣室で一成(藤本隆宏)が伊佐野財務相(鶴田忍)にレクチャー。
    「・・・来年度は公務員宿舎の売却戸数を倍増いたします・・・」

    ボーッとした顔の伊佐野財務大臣は最後まで説明を聞こうとせず「君に任せるよ。それより村木の会見、見た? 公務員制度改革を掲げる村木が潰れてくれると嬉しいねぇ。」

    政策は官僚任せのバカ政治家を登場させた脚本家・大石静氏。

    一昔前なら座ってるだけの大臣でもドラマとして成立したかもしれないけど、政治への世間の目も厳しくなった昨今にあって、ここまでバカっぽい政治家を大臣に据えて官僚にコントロールされるところを描くなんて・・・。

    仮にも内閣の最重要ポストの一つである財務大臣に、飛びっ切り無能な感じの人を置くのは作りすぎじゃないかなぁ・・・。

    「政と官」の部分が、どうもイケないですねぇ。
    −◆−

    昼間やってきた女(菊池桃子)について一成(藤本隆宏)に尋ねる黎(井川遥)。

    一成「尾中寛子・・・知らないなぁ。」
    「40代半ばかなぁ・・綺麗な人だったわ。」

    一成「分かんないなぁ、もうだいぶ昔の話しだろ。」

    で、家族4人で夕食。
    憲司(永山絢斗)がつけたテレビに村木陽介(片岡愛之助)が映ったことがきっかけになって一成(藤本隆宏)と仁志(斎藤工)の口論になります。

    仁志「村木さんが今日のような記事で潰されるの堪らないです。村木さんが言うように財政再建のためにはまずは公務員制度改革です。そのためには政治主導による変革が絶対に必要です。

    わちゃ〜〜、”政治主導”は間違っちゃいないんだとは思うけど、政治主導を念仏のように唱え続けた民主党政権の惨憺たる有様を見たあとではねぇ・・・。

    このドラマ、東日本大震災前の世界か、パラレルワールドか、とにかく現実世界とズレてる感じがしてきました。

    で、村木をバラマキだと批判する一成(藤本隆宏)。
    仁志「急がないと、この国は破綻します!」

    一成「破綻はしない。やり方はいくらでもある。」
    仁志が「消費税30%にするんですか?」と父を睨みつけます。

    日本社会が真面目に議論すべき問題ではありますが、ドラマのセリフとしてはあまりにも直線過ぎるやりとり。

    一成「消費税を10%にしただけでは済まないことをマスコミも国民も理解しつつあるはずだ。」

    仁志「省益優先の縦割りはやめて、政治主導で取り組まなければ大胆な歳出削減は出来ません。」

    仁志の真っ直ぐな性格を強調する意図があるにしても、セリフの内容が硬すぎる。
    ロボットみたい。

    これ、本当に大石静氏が書いてるの?
    若いアシスタントさんとかが書いてるんじゃないのかと思うくらい、ステレオタイプで青臭いセリフの羅列。
    −◆−

    面倒くさくなってきた・・・。

    このあと、尾中寛子のことを気にする黎(井川遥)。

    一成「私を信じることが出来ないのか。」

    挙げ句の果てには仕事面で自分を信じない仁志(斎藤工)と、尾中寛子の件で不審を抱いている黎(井川遥)に「2人とも私のことを信じられないなら、この家を出て行きなさい!」

    財布も持たず上着も羽織らず夜の町に飛び出していった黎(井川遥)。
    なぜか家の外に尾中寛子(菊池桃子)がいて、キモい態度。

    少し遅れて仁志は黎を連れ戻しに家を飛び出ていきます。

    探しに探して公園で黎を見つけます。
    空にはお月様。

    遅ればせながら黎を探しに町に出た一成(藤本隆宏)が、公園で向き合ってる黎(井川遥)と仁志(斎藤工)の姿を目撃。

    嫉妬心からか拳を握りしめてます。

    仁志の説得で帰宅した黎。
    一成は二人を目撃したことは口に出しません。

    そして夜の営み。
    うつぶせの黎(井川遥)、切なげな顔。

    遅れて帰ってきた仁志は隣室でじっと佇んでおります・・・・。


    うわっ、肝心の『欲望、嫉妬、愛憎』の部分を端折ってしまった〜〜〜。
    政と官にまつわる部分の青臭さへの文句ばっかりになって思いっきりネガティブな感想になったではないか〜〜。


    こんな感じで、一成(藤本隆宏)・仁志(斎藤工)・黎(井川遥)の「ドロドロ愛憎劇」部分がやや薄く、うまく書けていない《官僚支配vs政治主導》部分に時間が割かれてしまった『ガラスの家』第2話でした。

    かなり痛い脚本かも・・・・。


    ◇◆◇ NHK『ガラスの家』感想 ◇◆◇
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