満島ひかり「Woman」第10話★胸張って言えるよ。うちは3人家族です。

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    満島ひかり「Woman」第10話
    「お母さん、ほんとうのこと言って!」


    今回もヨカッタわぁ〜〜〜。(またまた前回と同じ書き出し・・・だって、凄くヨカッタから仕方ない)
    −◆−

    栞に償いについて言い聞かせているうちに川にはまった健太郎(小林薫)さん、救急車で病院送り。

    入院してベッドの上の健太郎「まさかあんなところに川があるとは。ほら、日光に被っていった帽子流されちゃった。」

    紗千(田中裕子)「帽子くらい。」

    ホームから信が落ちて亡くなった”取り返しの付かない出来事”に比べれば、ナマケモノさんは足の怪我だけで済んだのだから帽子くらいどうってことない・・・。


    栞(二階堂ふみ)の行方を心配する健太郎さんが「ほら、あそこどう、え〜っと、ネット喫茶・・。」

    紗千「栞は探します。病院で適合検査受けさせます。」

    健太郎「し〜ちゃんのことが不憫でならない。どうにか反省させて、どうにか償いさせて、人生前向きにやり直しさせてやりたいです。」

    この発想、この角度からの視点は凄いなぁ・・・。
    娘がしでかしたことを嘆くこともなく、単純に我が子をかばうのでもなく、静かに事実を受け止める健太郎さんの懐の深さ。

    反省と償いでしっかりとケジメを付けて人生をやり直させたいと願う温かさ。

    少なくとも、反省と償いをすっ飛ばして我が子をかばい立てする”モンスター親”とは大違い。
    −◆−

    Tシャツ、長いスカートとサンダルという着の身着のまま状態の栞(二階堂ふみ)が繁華街を歩いています。

    ふと気づくと、エディオンで買い物をしてるスーツ姿の男。

    栞の脳裏に駅のホームでの出来事が浮かび、梨を拾おうとしていた信(小栗旬)の後ろに居た男とエディオンの男が一致。

    栞は、店を出た男の後をついて行きます。


    紗千(田中裕子)の電話に着信。
    「もしもし栞? いまどこ? あなたに用があるの。一緒に病院に行って頂戴。」

    「いるの。いたの。あの人。」と一方的に呟きます。

    「あの人って?」
    「青柳信さんの背中押した人。多分そう。分かんないけど、でも、多分そう。」
    脚本家・坂元裕二らしい独特のセリフ。

    紗千「栞、いまどこにいるの?」

    栞は「コーヒー飲んでるの。」と男の様子を呟き、紗千の問い掛けには全く答えません。

    紗千「お母さんすぐ行くから。どこにいるの!?」

    「スマホ買ったの、スマホ見てるの。」と、引き続き男の様子ばかり呟きます。

    心配が高じてきた紗千は「栞、お、おかしなことしちゃだめよ。」

    しかし、返事もせず電話を切って男のあとを追う栞。

    心配している紗千と栞の通話が全く噛み合わない”焦れったさ”が堪りません。
    巧い造りです。
    −◆−

    過日、小春と紗千が病気のことを話していたのを立ち聞きしていた望海は、小春から「お母さん元気だよ。なんでそんなこと思っちゃった? 大丈夫、心配しなくても。お母さん元気だから。す〜ごく元気。」と言われたんですが、どうしても心配で学校帰りにランドセル背負ったまま病院に向かい、母を探します。

    望海が病院にやって来ていることを知らされた小春は、あくまでも病気のことを子供には伏せておこうと考え「いないと言ってください。」


    一方、望海が待合室で手に取っていた絵本には<ウーギークックは言いました。人間は悲しい。人間だけがいつか死ぬことを知っている生き物だ。ウーギークックは動かなくなり、やがて灰になって飛んでいきました。>というくだり・・・。

    これを読むと、余計に不安が募るわ・・・。


    小春が由季(臼田あさ美)に頼んで望海を迎えに来てもらいましたが、望海は廊下を走って病棟に・・・。

    行き着いた場所で不安げに廊下を歩く望海は、とある部屋の扉を開き「お母さん。」

    ベッドには酸素マスクをした意識のない女性が処置を受けていますが、小春ではありません。

    望海ちゃんは不安だったろうなぁ、ドキドキしたろうなぁ・・・。
    −◆−

    廊下にポツンと棒立ちの望海の後ろ姿を見つけた小春が「望海。」

    傍らに歩み寄ってきた小春に「お母さん、ごめん。廊下走っちゃった。知らない人のお部屋入っちゃった。」

    小春「大丈夫、お母さん、ごめんなさい言っとくから。」
    望海「ごめんなさい。」

    望海の素直で健気な謝り方と、「大丈夫・・・」と答えた小春の受け止め方に降参。
    お互いの「思いやり・優しさ・愛情」がたまらない・・・。


    で、二人は少し沈黙。そして小春がやや深刻な雰囲気で「おかあさんね・・。」
    病気のことを打ち明けようとしたんでしょうね。

    望海ちゃんはこれを遮るように「由季ちゃんが待ってるから行くね。迎えに来てくれたの。陸も居るの、人生ゲームするの。」

    望海ちゃんはお母さんが病気かどうか確かめたいんだけど、真実を知るのも怖いし、小春が真実を口にするのを辛そうにしてるし、だから会話をそらせたのかもしれないなぁ・・・。

    さらに望海は「学校ね、お友達5人出来たの・・・」云々と、学校の話を事細かに話し始めました。

    話が途切れるのが怖いみたいに、5人の友達に名前を一人ずつ口にしたり、背が高い担任の先生の話しとかを続けます。

    頷きながら聞き続ける小春。

    とうとう喋ることがなくなってきた望海ちゃん「それでね・・・あとね・・・それでね・・・あとね・・・それでね。」
    必死で話題を探しましたが、とうとう話しが途絶えます。

    小春が「望海、目をつぶって。」
    望海の顔に手をやり目の周りを拭くような仕草。
    望海ちゃん、涙が出てたのか・・・。

    母親への精一杯の思いやりを見せてくれた望海を、小春が愛おしげに抱きしめます。
    望海も母の背中に手を回します。

    思わず心が反応するもの凄く素敵なシーンです。

    その後、ランドセルを背負った望海と小春が手を繋いで病院から帰って行きます。
    二人の後ろ姿、何とも言えない良い絵です。
    −◆−

    男の後ろをずっとついて行ってる栞。

    男が立ち止まって「何、何ですか? どこかでお会いしましたか?」

    「4年前、北新宿の駅のホームで・・・あなた酔ってて・・・。」

    「覚えてないわ。記憶無くなるほうなんで。」

    「背中押しましたよね。背中押しましたよね。それで人が・・。」

    男は栞をあしらってタクシーを拾って乗り込もうとしますが、栞が食い下がって「お姉ちゃんに会って下さい。」

    それまで穏やかに振る舞っていた男が表情を一変させて「俺のせいじゃないよ。」と言い、タクシーに乗って去って行きました。

    「俺のせいじゃない」という言い方は、きっかけを作った栞には「お前のせいだ」って言われたように思えたかもしれず、精神的に打ちのめされるフレーズですね。
    −◆−

    ビルの高所に栞。
    屋上に続く螺旋階段を上りながら電話でに「お母さん、ごめん、忘れられなかった。青柳信さんのこと。忘れられなかった。会いたい。青柳信さんに会いたい。会いたい。会いたい。会いたい。」

    信(小栗旬)と会うために”あの世”に行きたいってことか??

    電話を切ってから走りに走ってビルに辿り着いた紗千(田中裕子)が螺旋階段を伝って屋上へ・・・

    屋上には、手すりに身体を預けるように遠くを見ている栞が居ました。
    栞、無言です。

    紗千が沈黙を破り「楽になることを選んだらダメなの。もうね、あなたも、私も、それは選べないの。小春が生きようとしてるのに。」

    ずしりと栞の心に響くような言葉。

    紗千「人でなしになってもよかった。できることなら忘れて欲しかった。忘れさせてあげたかった。お父さん言ってた。『償おう』って、『3人で償って生きていこう』って、こう言ってた『人生をやり直させてやりたい』って、お母さん、それは無理だと思うの。亡くなった人に謝っても聞こえないのよ。残された人に尽くしても届くはずないのよ。取り返しのつかない事だから。かけがえのないものだったから。命は戻らないものだから・・・・あなたはもう、一生許されないの。」

    暗い屋上。
    地上からの光でかすかに浮かぶ二人の顔。
    明るい光なんて望めない二人を象徴するような暗い屋上。

    「栞、あなたの人生は終わったと思いなさい。」
    淡々と、しかし怖いほど端的に言い放った紗千(田中裕子)。

    初回からしばらくは人間としての生気を感じさせない不気味な演技をしてきた田中裕子が、遂に腹の底からマグマが湧き出すような演技を見せました。
    −◆−

    健太郎(小林薫)は入院中で紗千(田中裕子)も居ない家。小春(満島ひかり)と望海(鈴木梨央)と陸(盒勤)の三人きりになりました。

    初めて子供らの前で薬を飲んでみせた小春。
    「望海、今日(病院に)来てくれてありがとうね、お母さん嬉しかったよ。」

    このセリフだけでウルウルくる。かなり来る。

    命に関わる病気を抱えているのに、我が子にこんな愛情深いことを言える小春の姿に感激しちゃう。

    相手を徹底的に思いやる母と子に感動しちゃう。


    子供らもお手伝いして3人で洗濯物をたたみはじめます。
    望海が「あのさお母さん、アリクイさん怒ったらどうなるか知ってる?」

    小春は「立ち上がって、こうなるんでしょ。」と、両腕を広げてアリクイを真似てみせます。

    「そうそうそう、望海ね、実はね、立ち上がってこうしたいくらい怒ってるの。」とアリクイさんが立ち上がったポーズ。

    「すっごく、怒ってるの。エジソンが電球壊すぐらい。ナイチンゲールが患者さん叩くくらい。怒ってるの分かる? ガオー」と再びアリクイさんのポーズ。

    病気を隠していた母への”怒りの表現”・・・すごく良くできたセリフ。

    まるで”伊坂幸太郎”とか”森見登美彦”が思いつきそうな洒落たセリフを「7歳児が言わんやろぉ」・・なんてことを思わせないのが鈴木梨央ちゃんの凄いところ。

    おませでこましゃくれた印象を微塵も感じさせないのも鈴木梨央ちゃんの凄いところ。

    望海ちゃんは「相談してねって言ったのに、助け合おうねって言ったのに・・・。」
    病気のことを一人で抱え込んだ母・小春を諫める望海ちゃん。

    「お母さん、ランチ行かないの?」
    学校のお友達のお母さんたちがホテルでランチをすることを言ってるのです。

    「お母さんは何で行かないの? 望海と陸のお世話が大変だから? お母さん、好きなこと出来なかったでしょ。」「シングルマザーだから病気になったのかな・・。」

    自分たちが負担を掛けているせいで病気まで招いてしまったのかと考えてる望海ちゃん!!

    下手なドラマだと「出来すぎた子供」が嘘っぽく見えるんだろうけど、『Woman』に限っては望海(鈴木梨央)ちゃんがすごく愛おしく思えて感情移入しちゃう。

    演者、脚本、演出、全てが高いレベルにあるから、ドラマ世界にすっと引き込まれちゃう。
    −◆−

    洗濯物が片付いて、小春は望海と陸に「隠してたこと、謝ります。ごめんなさい。ウソついたこと、ごめんなさい」と、丁寧に頭を下げて謝罪。

    「いいよ。」
    可愛い!!! たまらん!!

    陸が座敷の上にゴロリン。
    小春が陸にじゃれかかり、望海も入れて座敷の上で3人が川の字になって身を寄せあいます。

    「お母さんの病気はね、ちょっと難しい名前なの。」と切り出し、再生不良性貧血について説明する小春。

    投薬、輸血、骨髄移植などの治療法を述べ「先生は治るって言ってくれてるし、お母さんもそれを信じてる。治すだけなの。簡単じゃないけど、難しいことでもない。ちょっと坂道だけど道は続いてるビューってね。挨拶もかわらない。朝起きたら『おはよう』って言うし、夜寝るときは『おやすみ〜〜』って。」

    望海と陸が愛おしくて仕方ない母親の姿を見事に演じる満島ひかりの演技に痺れちゃう!!!


    子供二人と手を繋ぎ「望海が生まれて1.2.3.4.5.6.7年。陸が生まれて1.2.3.4年。お母さん好きなことが出来なかったなんて思わない。お母さん、シングルマザー、だなんて思わない。うちは3人家族だよ。」

    目頭が熱くなる〜〜!!

    小春、自分で自分に「青柳小春 は〜い。」
    今度は「青柳望海」 望海「は〜い」
    続いて「青柳陸」 陸「は〜い!」
    親子3人で順番に挙手して笑顔。

    小春「胸張って言えるよ。うちは3人家族です。お父さんが作ってくれた幸せの中ですくすくすくすく、って生きてます。」

    幸せいっぱいの笑顔。

    60年のテレビの歴史の中でも上位に付けてもおかしくないほどの名場面!!!
    素晴らしい場面!!!

    名演の満島ひかり、鈴木梨央ちゃん、盒勤圓んに脱帽!!!
    −◆−

    病院に栞。採血。

    紗千(田中裕子)と健太郎(小林薫)は氷川神社で手を合わせて祈願。
    小春の治癒と、栞の行く末を思ってのお祈りでしょう・・・。

    最終回へ続く・・・・・。
    −◆−

    苦難に満ちた物語なんだけど、思いやりを持ってつつましく生きる小春(満島ひかり)、望海(鈴木梨央) 、陸(盒勤)がとっても素敵だった『Woman』第10話。

    紗千が栞の居る屋上に簡単に辿り着いたところだとか、砂川良祐(三浦貴大)&藍子(谷村美月)夫妻のパートだとか、本当はツッコみたくなる部分もないわけじゃないんだけど、役者さんのパワーやドラマ全体の魅力が勝っていて長所ばかりが印象に残ります。





    ◇◆◇ 満島ひかり『Woman』感想 ◇◆◇
    #9 #8 #7 #6 #5 #4 #3 #2 #1


    ◇◆◇ 「半沢直樹」 感想 ◇◆◇
    #8 #7 #6 #5 #4 #3 #2 #1









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      お母さん、ほんとうのこと言って! 視聴率は 14.0%・・・前回(14.9)より
      • ドラ☆カフェ
      • 2013/09/08 12:03 PM
      ヾ(@† ▽ †@)ノうわーん  ナマケモノさんはうっかり川に落ちて足を怪我しただけで無事でしたやん。 もう〜、例のフラグが立っちゃったかと思って、一週間心配でヤキモキした時間を返して!笑 いや、ご無...
      • ドラマ de りんりん
      • 2013/09/07 9:44 PM
      望海が、何も言わないで帰ってこなかったり、ずっと長袖を着ている母を心配しだした。 母と、その母とのやり取りを聞いたり、した。「ごめんね、丈夫に産んでやれなくて」などという言葉を小耳にはさみ、もうすっかり不安ではちきれそうになっていった。
      • まぁ、お茶でも
      • 2013/09/07 8:15 PM
      まさかここで、あのサラリーマンが出て来るなんて(*゚0゚)事故後に相当苦しんで来た栞とは対照的な見せ方が巧み〜。「俺のせいじゃないよ」信の背中を押したサラリーマンに対しての怒りより、それが普通かもって、忘れようとするだろうって、4年の月日がそうさせるだろ
      • 美容師は見た…
      • 2013/09/06 5:28 PM
      望海が生まれて1・2・3・4・5・6…7年。 陸が生まれて1・2・3…4年。 おかあさん、好きなことができなかったなんて思わない。 おかあさん、シングルマザーだなんて思わない。 うちは3人家族...
      • ドラマ@見取り八段・実0段
      • 2013/09/06 3:44 PM
      「Woman」第10話は健太郎が栞を説得に熱心になったために川に落ちたが軽傷だった。栞は健太郎の説得に心を動かされ街を歩いていたら4年前に信さんを止めた男を見つけて後を追う。 ...
      • オールマイティにコメンテート
      • 2013/09/06 6:28 AM
      『お母さん、ほんとうのこと言って!』
      • ぐ〜たらにっき
      • 2013/09/05 8:16 PM
      第10話「お母さん、ほんとうのこと言って!」 2013年9月4日放送 望海(鈴木梨央)は、小春(満島ひかり)に異変が起こっていることを敏感に察する。 小春は、望海が受けるショックの大きさを考えると、自分の病気について絶対に知らせたくないと考えていた。 しかし
      • ドラマハンティングP2G
      • 2013/09/05 5:46 PM
      頭から「地元に帰ろう」が離れない水曜日である。 「朝まであまテレビ」を見ていないと知らない部分がオンエアされて・・・「なんで宮城でなくて仙台なんだ〜」と疑問が渦巻くのだった。 夢の中では、魔法少女のアキと種市少年が学園ファンタジーを繰り広げる今日この頃
      • キッドのブログinココログ
      • 2013/09/05 3:41 PM
      日テレ『Woman』(公式) 第10話『お母さん、ほんとうのこと言って!』の感想。 確かに“シングルマザーの応援歌”になってきてるような… 番組が始まる前から、公式サイトにこう記載されている...
      • ディレクターの目線blog@FC2
      • 2013/09/05 2:55 PM

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