あまちゃん 第133回★3.11 トンネルの外に死の淵を見たユイ(橋本愛)ちゃん

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    連続テレビ小説「あまちゃん」第133回(9月2日)

    小泉今日子の語り<それは、突然やって来ました。>

    夏ばっばの携帯がブーブー 緊急警報。

    組合長「な、何の音だ!?」
    8月8日16時55分頃、スマホで緊急地震速報が鳴動したとき、「何の音だ!? 誰の携帯?」って感じでピンとこなかった小生と組合長(でんでん)は同じようなものですが、幸い「奈良で震度7」という警報は誤報。

    だけど北三陸の警報は本物中の本物。
    未曾有の大地震がやって来る。

    ユイ(橋本愛)ちゃんが乗っている宮古行きの北鉄がガタッ!
    奈落でコンサートの練習をしているアキ(能年玲奈)ちゃんも、揺れで足がふらつく。

    ”スリーJプロダクション”の春子(小泉今日子)「地震、地震だ地震。」

    事務所に置かれていたアキちゃん版の『潮騒のメモリー』のCDが揺れで床に落ちて散乱。

    『潮騒のメモリー』が落ちてしまうと言う縁起の悪い事象。

    ”ハートフル”でも大きな揺れ、”無頼寿司”でも大きな揺れ。

    EDO劇場に飾り付けられたアキちゃんのイニシャルを象った『AA』の飾り付けも倒れ落ち、これからのことを予感させます。

    再び映った奈落では、安部ちゃんがアキの頭を抱きかかるようにしてしゃがみ込んでる。
    アキちゃん、守られてる。


    色んな場所での「揺れ」を短く繋いだことで、あの日、もの凄く広い範囲で揺れて、多くの人が揺れに驚いた様が伝わってきて、生々しく記憶が蘇ります。

    あの日、遠く関西に住まう小生も、長い長い大きな揺れで乗り物酔いしたような感じになったのを思い出す。
    −◆−

    大吉「止めろーーブレーキ、ブレーキ!」

    ユイちゃんが東京に向かうための汽車が畑野トンネルの中で緊急停車。

    修学旅行の時は怪我、家出の時は母が失踪、夏ばっばと上京しようとしたときは母発見、そして今回も足止めとなったユイちゃん。


    トンネルの出口の光が遠くに小さく見えています。

    震災後の長いトンネル、長い道のりを象徴しているのか、はたまた小さくても先の方に光が差しているということを表しているのか・・・。
    −◆−

    奈落。
    河島が「震源地宮城らしいぞ。」
    太巻「小野寺、実家に電話しなさい。」
    小野寺ちゃん、半端ない不安顔。

    <じぇじぇ、明日お披露目ライブなのに・・・あの日、多くの人々がそうだったように、アキもまた事態の深刻さを理解していませんでした。>

    『あまちゃん』ではクドカンを全面支持している小生ですけど、この語りだけはあの日小生が思ったことと少し違う。

    関西で、震源地から遠く離れているせいか、妙に長い妙な揺れが続き、実体験した『阪神淡路大震災』とも違う不気味な気配があって、直感的に「ヤバいことが起きる」と、もの凄い不安な気分になったもの・・・。

    あんな揺れ方は未体験だったから『阪神淡路大震災』よりひどいことが起きるんじゃないかって・・・。

    ただ、津波に関しては昭和58年の日本海中部地震レベルは考えたけど、あそこまでむごい津波が襲ってくることまでは想像できなかった。
    −◆−

    しおり(松岡茉優)が「実家は?」
    アキちゃん「あ、うん・・・。」
    まだピンときていない。

    ミズタク「ユイちゃんに電話してみれば?」

    つながらない電話。
    <しばらくたってからお掛け直し下さい>

    「しばらくたったからかけたのに・・・。」と小さく怒ってるアキちゃん。

    機械音声は、何事が起きてもお構いなしに機械的にしか喋らない。こういう時はひときわ冷たく聞こえます。
    −◆−

    トンネルの中で停車中の車両。
    無線から吉田君の声「現在地、教えて下さい。」

    大吉「現在地、畑野トンネルです。」
    吉田君「こちらから、指示を出します。(雑音)お待ち下さい。」

    薄暗い車内、外の世界と隔絶してるみたいで不気味。

    大吉「吉田君、もしもし・・・」
    向こうには聞こえていないようで「お待ち下さい。」と吉田君が一方的に話しかけてくるだけ。

    余震におののくユイちゃん。
    片手には携帯、もう片手にはアキちゃんのコンサートのチケットをしっかり手に持ってる。

    乗客を不安にさせないように笑顔で「ただいま大きな地震がありました。あの〜、ご心配ねぐ。」

    その時無線で吉田君が「津波!! 津波が来まーす! 大津波警報発令! 避難しまーす。」とただならぬ様子の声。

    吉田君自体は映らず、ただ無線の声だけ聞こえるのは怖いなぁ・・・。

    で、真っ暗な窓を無言で見つめるユイちゃん。
    −◆−

    観光協会のジオラマが損壊していて、波消しブロックや防潮堤の内側に青色の割れたガラス。
    これでもって津波を表現してる。

    津波再現が生々しすぎると打ちのめされちゃうけど、ジオラマなら小生の神経もギリギリもちます。

    ジオラマがこんな形で活用されるとは思いもしなかったなぁ・・・。
    ここまで計算して観光協会にジオラマを作ってあったの??
    −◆−

    15:53
    アキちゃん、ハートフルにあるテレビで津波来襲を目に・・・。

    <映画か何かみてえだなぁ、とても現実に起こってることとは思えませんでした。>
    語りを能年ちゃんから小泉今日子に代替わりしたのは正解だった。
    包み込むような小泉今日子の声じゃないと、このシチュエーションに耐えられない。

    太巻「天野、お前の実家海沿いだろ。」
    アキちゃん、あの日の多くの人と同じく、見た目は落ち着いてるけど、形のない狼狽を抱いてる。

    安部ちゃんが漁協に電話するも不通。
    アキちゃんは夏ばっばに電話。つながらない。

    小野寺ちゃん、青い顔して不安の極致。

    アキ(能年玲奈)、徐々に不安が顔に広がります。
    セリフがないけど、凄く心の中が滲んできます。
    −◆−

    久しぶりに体温が低そうなユイちゃん、無表情で列車の椅子にかけてます。

    震災ど真ん中のエピソードで不謹慎な気もするけど、独り何かを思ってるユイ(橋本愛)ちゃん、ゾッとするほど綺麗な横顔。

    16:30
    発災から2時間近く経ってる。

    大吉が「ご存じの通りディーゼル車だから停電はしません。燃料もたっぷり積んであります。暖房もあるし、トイレもある。」と乗客に語りかけています。

    温かい人柄が滲んでいて、こんなところで小生はウルウル来そう。

    列車に乗り合わせていた子供2人が「腹減ったよう。」

    鈴木のばっばが「大吉さん、おら”ゆべし”持ってるぞ。」
    乗客も大吉の名前を知っていて、大吉もばっばを知ってる。人と人が疎遠ではない田舎町の良い部分。

    「ゆべしもありま〜〜す。」と車内を和ませる大吉(杉本哲太)。

    不安の中で2時間も留め置かれたら気持ちがささくれ立つものだけど、乗客を不安にさせないように頑張ってる大吉はある意味ヒーロー。列車内のヒーロー。

    大吉が子供らに「はいどうぞ。」
    子供「ありがとう。」

    母親「ありがとうございます。」

    こんなところでも、助け合い、支え合いがはじまってる。

    で、カメラワークのせいか、ドラマではなくドキュメンタリーみたいに見える小さな場面。不安と温かさが同居する場面。
    −◆−

    <救助は来ない。いつまでたっても埒は明かない。ついに大吉さんは決断しました。>

    「すぐ戻ってきますから、お待ち下さい。」
    外の状況を確認しに列車を降りてトンネルの外を目指した大吉。

    大吉「こっちが近けえか・・・」
    小さな小さな白い光がトンネルの出口。

    気持ちを紛らわすために「ズンチャカチャッカチャッ、ゴーストバスターズ♪」と『GHOSTBUSTERS』のリズムを口ずさみながら歩を進める大吉。

    状況とは不似合いだけど、暗いトンネルの中だけに、妙に『GHOSTBUSTERS』がフィットしているのかも・・。
    −◆−

    大吉がようやくトンネルの出口に近づいて、うっすらと明るくなってきました。

    単線の狭いトンネル口から外に出た大吉(杉本哲太)さん。
    大吉の正面からカメラが撮っているのでトンネルの外がどうなっているかは映っていません。

    外の景色を見て呼吸が乱れ表情もこわばる大吉。
    後からユイ(橋本愛)ちゃんが現れました。

    大吉「見るな。ユイちゃん、見てはダメだ。」
    殺人現場で子供や女性に死体を見るなと言うときと同じ感覚でしょうか・・・。

    大吉のところまでやって来たユイちゃん「ごめん。もう遅い。」

    目は開いてるし、喋っているんだけど、まるで気絶しているような気配のユイちゃん。
    顔が固まったまま、視線も微動だにしない。
    彼女の目に何が見えているのか不安になるような凍った表情。


    今にも泣きそうな大吉。

    <そこで二人が見た光景は、言葉に出来るものではありませんでした。>

    次のトンネルとの間は、瓦礫が散乱。
    2本のレールの真ん中に立って惨状を見つめ、立ち尽くすユイちゃん。

    大吉、涙。
    アップになったユイちゃん、悲しみなどを突き抜けた表現のしようのない表情。

    <ただ一つ言えるのは、あのときブレーキを掛けなければ2人はその光景を見ることも叶わなかったと言うこと。>

    観光協会のジオラマが映り、トンネルの手前の鉄橋が破壊されています。

    大吉とユイちゃんが目にしたのはただの瓦礫ではなく、崩落した鉄橋---即ち二人や他の乗客にとっての『死の淵』を覗いたということだったのかぁ・・・。

    ユイちゃんの凄い表情は、死を垣間見た表情!!!!

    大吉とユイちゃんの表情とジオラマを間接的に用いただけで、これほど深くて凄い場面!
    −◆−

    19:33。
    いまだに夏ばっばと電話が通じないアキちゃん。

    安否サイトで小野寺ちゃんのお母さんを探している河島。

    安部ちゃんが奈落に豚汁の差し入れ。
    喜屋武ちゃん「あ、豚汁!?」

    安部ちゃん「まめぶのほうが、いがったですか?」

    しおり「なんか今はまめぶ食べてぇ文句言いたかった。」
    喜屋武ちゃん「甘いとか、しょっぱいとかね。」

    真奈「安部ちゃんといえば”まめぶ”やもんね。ドラえもんのどら焼きみたいなもんたい。」

    安部ちゃん「まめぶはポケットには入りません。」と真顔でお返事。

    皆が笑い、アキちゃんも5時間ぶりくらいの笑顔。
    非常時でも、少しは「普通」がないと人は耐えられないものね・・・。

    河島が奈落に駆けつけて「小野寺、お母さん無事だったぞ。」

    この河島みたいに、あの頃はけっこうみんな優しくなれて、親身になって人の心配が出来てたなぁ・・・。

    お母さんが仙台中央体育館に居ると、小野寺ちゃんのファンが書き込んでいて無事が分かったのでした。

    小野寺ちゃん大泣き。
    GMTみんな大喜びで「よかった〜〜!」
    −◆−

    ユイちゃんとは未だ連絡が取れません。

    ミズタク「時間的には、ちょうど北鉄 乗ってる頃だな。」
    磯野先生と一瞬電話がつながったことを知らせに来ていた種市先輩が「大丈夫だ。ユイは大丈夫ですよね。」

    アキちゃん、不安顔。

    太巻「みんな、残念だが明日のイベントは延期する。中止じゃなくて延期だ。なっ。」

    俯いたアキちゃんが床に這うように妙な挙動を始めます。
    机の下に潜ったかとおもうと「あった。」

    切れたミサンガを見つけたのです。
    「大丈夫だ、絶対みんな無事だ。」

    今日は極端にセリフの少なかったアキちゃん、最後のセリフはアキちゃんらしい”前向きさ”が出ていて、なんかウルウル・・・。
    (ダメ、震災ってだけでウルウル来かけてるから)

    で、奈落に置いてきたアキちゃんの携帯から着信音。

    サブ画面に<新着メール 夏ばっば>という表示・・・次回へ続く。
    −◆−

    あの日、あの時のことを間接的な手法で上手に描いてくれた『あまちゃん』第132話〜震災話。

    能年ちゃん橋本愛ちゃんもセリフ少なめなんだけど、心の内が滲む好演ぶり。
    若いのに表現力があるから感心します。

    特に、トンネルを出てきたときの橋本愛ちゃんの演技には凄みさえありました。

    杉本哲太の人間味のある演技にも降参。

    こういう悲しいエピソードに際して、慰めてくれてるような小泉今日子の甘くて少しハスキーな声と口調にも降参。

    とにかく降参。
    やっぱ『あまちゃん』は凄い。







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    • 2020.04.03 Friday
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      厳粛な気持ちでテレビの前に座る朝、ああついにこの日が現実となってやってきた。 何と、壊れたジオラマで表現される大地震、そのリアルを超えたリアル。 トンネルを出るとそこに破滅的な世界が広がって...
      • 今日も何かあたらしいドラマ
      • 2013/09/02 11:00 PM
      実を言うと いや、言わなくても分かってるだろうけど(笑) このドラマで泣いたことはなかった 夏さんの大漁旗に元ネタ(と思われる)『ちりとて』を思い出し ウルウルしたことはあるけれど 涙が零れ...
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      • 2013/09/02 9:36 PM
      実を言うといや、言わなくても分かってるだろうけど(笑)このドラマで泣いたことはなかった夏さんの大漁旗に元ネタ(と思われる)『ちりとて』を思い出しウルウルしたことはあるけ...
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      • ショコラの日記帳・別館
      • 2013/09/02 9:16 PM
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      • 2013/09/02 9:15 PM
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