あまちゃん 第130回★天野アキをやらせたら、あんたの右に出る女優はいません

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    連続テレビ小説「あまちゃん」第130回(8月29日)

    映画「潮騒のメモリー〜母娘の島」の撮影最終日。

    「母ちゃん、親孝行できなくてごめんなさい」
    アキ(能年玲奈)ちゃんのセリフ、微妙に感情がこもってない?

    布団にふせっていた鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)が少し身体を起こしてアキの膝を指でとんとんと叩き始めます。

    鈴鹿ひろ美、アキちゃんの演技に納得できなくてNGにするのか??

    無言のまま数秒が流れ、助監督(大賀)が太巻に「カットかけますか?」
    モニターに見入る太巻。

    鈴鹿ひろ美が「ちょっと待てや。」
    アドリブ??

    太巻が助監督に「続けろ。」

    鈴鹿ひろ美、布団から這い出します。
    助監督「まさか出るとは思ってないから下ジャージだし。」

    太巻「逃げろ、逃げろ。」
    助監督「パンして、パン。」
    映像業界用語連発。
    逃げろ。パン・・・『ドラゴンボールGT』かと思うようなフレーズだわさ。

    撮影を見つめるミズタクが祈るように「芝居続けろアキちゃん。」と呟いてます。


    アキちゃんが「寝てなきゃダメだ母ちゃん。」とシチュエーションに合わせたセリフを発します。

    鈴鹿ひろ美は這い進んでタンスを引き開けます。

    助監督「まさか開けると持ってないから、美術部の備品しか入ってないっす。ペンキとか刷毛とか。」
    太巻「映すな逃げろ。」

    タンスから雑巾みたいな布きれを取り出した鈴鹿ひろ美が「この先、つらいことがあったら、これで涙拭きなさい。」

    東京に向かうときに、夏ばっば(宮本信子)から”北の海女の手拭い”を手渡され「この先、つれえことがあったら、こいつで涙ふけ。そんで思い出せ。寒い朝、浜さ出て潜ったときのこどを。あれよりつれえことはまずねえから。」と言われたときのことを思い出したアキ。

    思わず涙が出て、あの時と同じように涙を拭こうとします。

    鈴鹿ひろ美「今でねバカ。東京さ行ってからだ。」
    (”今でしょ”とは真反対やね。)

    アキ「母ちゃん、ゴメン、母ちゃん。」
    今度は感情がグッとこもってます。

    鈴鹿ひろ美「アキ、達者でな。」
    そういってアキを愛おしげに抱きしめます。
    背中に回した手をトントンする鈴鹿ひろ美、愛情がほとばしるような演技。

    太巻「はい、カット!」
    鈴鹿ひろ美「お疲れ、アキ、ヨカッタよ。」

    感極まって「ずれえ(ずるい)、ずれえよ鈴鹿さん!」とアキ(能年玲奈)ちゃん泣きべそ。

    「ごめん、ごめん、あんたの顔見てたら続けたくなっちゃった。」

    アキちゃんは芝居が巧いわけじゃないけど、鈴鹿ひろ美に「この子が持ってるものをもっと引き出してあげたい」と思わせる何かを持ってるんだろうなぁ・・・。

    大女優の母性本能をくすぐるような魅力とか・・・。


    アキちゃん、大泣き。
    ミズタクもジワっときている様子。
    −◆−

    映像チェックする太巻「あ〜あ、タオル見えちゃってる。」「こて使えねえな。鈴鹿さん撮り直ししません?」

    鈴鹿ひろ美「もう無理、出来ない。」
    太巻「そうですねよ。」

    鈴鹿ひろ美「私の芝居なんかどうでもいいの、彼女のリアクションさえ撮れていれば。ほら、ここ。」
    布で涙を拭ったあの場面です。

    太巻「ほんじゃOK〜〜〜!!」

    アキちゃん、全編撮影終了、オールアップ。

    太巻と鈴鹿ひろ美から花束を受け取るアキちゃん。

    挨拶を促されたアキは「迷惑ばかり掛けてしまって、もう監督おっかねえし、鈴鹿さんやがましいし、めんどくせえし、ラブシーンやりたぐねえし。こんな映画、誰が見るんだとか・・・。」
    (「こんな映画、誰が見る」って実写版『ガッチャマン』かよ! G3剛かよ!)

    ミズタク、軽く制止。

    「でも、よく考えたら鈴鹿さんに憧れで、この『潮騒のメモリー』をやりたくでこの世界さ入ったので、んだから、私を選んでくれた太巻さんは大したもんだと思います。」

    映画を撮り終えた達成感でキラキラしてるアキ(能年玲奈)ちゃんの爽やかな笑顔、半端ない。

    「一度はポンコツのガラクタ扱いされたおらを、拾ってくれてどうもありがとう。」頭をぺこり。

    「それから鈴鹿さんは、なんだべ、めんどくせえ、めんどくせえところを直せば、もっと良い女優になれると思います。」

    口が過ぎると干されるぞ。
    だけどアキ(能年玲奈)ちゃんは憎めない性格だし、言葉の向こう側に相手への素直なリスペクトの念が籠もってるから許されるのだ!

    「ここさいねえけどママにも。おらにブス、ブス、言われたけど、それを言って許されるのはママだけなので、大したもんだと思います。」

    廊下のモニターで春子が見ていました。

    アキ、ミズタク「ありがとうございました。」

    <こうして、1ヶ月半に及ぶ撮影は無事終了しました。>
    −◆−

    撮影所の廊下でアキと出会った春子。
    「もう帰れんの?」

    アキ「それが、鈴鹿さんとお寿司食べる約束しちゃって。」

    ユイちゃんから聞き出した”彼氏”のことを思い出した春子が「お寿司ぃ!?」

    アキ「ダメ?」
    春子は感情を押し殺して「じゃ、いってらっしゃいな。」

    そのかわり「水口、こっちきて。」
    −◆−

    無頼寿司。
    種市先輩が包丁を持たせてもらって刺身を作ってます。

    カウンター席の水口が「と言う訳で、お母さんにバレたっぽい。」
    種市先輩「じぇじぇ!」

    大将「種!」 種市先輩「あ、すみません。」

    大将がミズタクのメガネの異変に気づきました。

    刺身を作ってる種市先輩気を取られて気づかなかったけど、よく見るとミズタクのメガネが壊れていてツルをテープで補修してあります。

    水口「いや〜〜さすが元スケバン、追い込み方が半端なかった。」

    撮影所の「水口、こっちきて。」の続きのシーンが回想されます。
    ミズタクを物陰に連れ込んだ春子が「ちょっとメガネ外してくれる。」

    言われたとおり外した途端、春子が右手でミズタクのアゴから頬の辺りをギュッと掴んで「あんたがついていて、どういうことよ!」

    春子さん、太巻のことを「ダンサー崩れの踊りヤクザ」って言ってたけど、彼女のほうがよほどヤクザであります。

    「すいません。」と謝るミズタクに「分かってるよねぇ。来年の夏まで恋愛禁止っていう条件で予備校のCM受けたよねぇ、ねえ水口!、ねえ水口!水口!水口!こら水口!」と言いながら、ボディ・ブロウを何発もお見舞いする春子。

    『クレヨンしんちゃん』で、ねねちゃんのお母さんがウサギの縫いぐるみにパンチを入れるみたいな恐ろしさ!!

    ミズタク「でも・・」

    「でもじゃねえんだよ。」と春子がミズタクの頭をはたくとメガネが落ちます。

    ミズタク「でも、二人はプラトニックです。神の名にかけて、”じっちゃん”の名にかけてプラトニックですから。」

    「”じっちゃん”て誰だよ! ”じっちゃん”て誰だよ!」

    春子にぐいぐい押し込まれた水口がフロアに落ちてるメガネを踏んづけて無残にグシャ。

    ちなにみ、”金田一少年”のじっちゃんは”金田一耕助”なわけでありまして、松田龍平の母上・松田美由紀は『金田一耕助の冒険』で映画デビュー。


    で、回想が終わって、テープで繋いで歪んだメガネを掛けた水口が「そういうわけで、来年までプラトニックで頼むわ。」

    「ずぶん、キスしちゃいましたけど。」
    嘘がつけない純朴好青年!!!
    素直すぎる種市先輩!!


    水口「聞いてねえよ。」
    大将「よそ見すんな種。」

    水口「調子のってんじゃねえぞ、この野郎、種。」
    大将「種、種、言われてんだこの野郎、種。」

    「すいません。」
    大将「種、手動かせ、種。」

    種づくし。可笑しい。
    −◆−

    <おらの大事な先輩が「種!、種!」とひどい扱いを受けている頃、鈴鹿さんと二人だけでささやかな打ち上げをやってました。>

    ”おらの大事な先輩”ってフレーズが可愛らしいわぁ。

    鈴鹿ひろ美「天野さん、よく逃げ出さなかったわね。ご立派。」

    アキ(能年玲奈)ちゃん「とにかく必死でした。才能がねえから。」

    NG40回で鈴鹿ひろ美から「女優はダメ、向いてない」と言われた時を思い起こしながら「あの言葉、案外おらの中では重くて、鈴鹿さんに認めてもらうには鈴鹿さんと共演するしかねえと思ってオーディション受けました。で、どうですか、女優として、天野アキは?」

    「ダメね、やっぱり向いてない。」

    アキちゃん、うつむき加減で「そうですか。」

    鈴鹿ひろ美「ゴメンね、嘘言っても仕方ないから。」
    アキ「ですよね、今日だって結局助けて貰って。」

    「まあ、確かに良かったけど、でもあれは鈴鹿アキじゃなくって、天野アキだったわよね。天野アキがヨカッタのよ。」

    アキ「え?」
    鈴鹿ひろ美「今、日本で天野アキをやらせたら、あんたの右に出る女優はいません。だから、続けなさい。向いてないけど、向いてないけど続けるって言うのも才能よ。」

    アキ「母ちゃん。」
    まだ役の余韻が残ってる

    「母ちゃんじゃないわよ、もう終わったんだから。」

    アキ「すいません。うれしい。おら、やっていがった。」
    目に涙を溜めて瑞々しい表情。

    カウンターで聞き耳を立てていたミズタクもお手ふきで顔を拭うふりをして目頭を押さえます

    種市先輩が「お話中すいません。ずぶん、初めてのお造りです。」

    アキ「うん、うめえ。」
    種市先輩「いがったぁ。」


    <その年の暮れ、主題歌のレコーディングが行われました。>
    広いレコーディングブースでマイクの前に立ってるアキ(能年玲奈)ちゃん。
    『潮騒のメモリー』のイントロが流れ初めて、次回へ続く。
    −◆−

    こんな感じの『あまちゃん』第130話。

    勝手な想像なんだけど、鈴鹿ひろ美が言った「今、日本で天野アキをやらせたら、あんたの右に出る女優はいません。」ってセリフがね、クドカンが能年ちゃんにそう言いたいのかなぁって・・・。

    脚本家から最大の賛辞を送られたのかなぁって・・・。

    劇中でのクランクアップだったんだけど、能年ちゃんがクランクアップでクドカンに褒められたような感じ。

    天野アキという登場人物をこれほど魅力的に演じてる能年ちゃんは、まさに「今、日本で天野アキをやらせたら、あんたの右に出る女優はいません。」って思うもの・・・。


    勝手に想像して、勝手に感動しちゃいます。


    あと、クドカンは、小ギャグを入れながらも、徐々にしっとりとしたパートを増やして、結末に向けてのシフトチェンジをしはじめてるのかな。

    だって、物語は「2010年暮れ」まで来ちゃったもんね・・・。
    2011年が近づいてきた。





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