満島ひかり「Woman」第8話★どうして栞を悪く言うかなぁ。良い子なの、みんなそう言ってる

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    満島ひかり「Woman」第8話
    「あの子を殺して私も死ねばいいの?」


    帰宅してきた紗千(田中裕子)に、小春(満島ひかり)が「植杉さん、ご存じだったんですか? 私の夫が事故に遭った理由。」

    前回、栞が信の死に関わっていたことを告白した件です。

    紗千は「その電車には乗り合わせたみたいなんだけど、そういうことじゃないと思うのよ。そういう年齢だったしね、そういう思春期ていうか・・混乱してるだけなの。」と、歯切れの悪い抽象的な返事。

    代名詞の使い方に、坂元裕二・脚本らしさが出てる。

    小春は「混乱してるのはこっちです。」
    満島ひかりのキレの良い発声を聞いてるだけで痺れちゃう。

    紗千「私の責任なの。」「あの子は関係ないの。」
    田中裕子が醸し出す独特の雰囲気。

    栞(二階堂ふみ)が部屋の外で、二人の話を立ち聞きしいています。


    紗千「我慢、我慢してほしいの。栞さっき踏切に立っていたの、そういう子なの。責任、感じてます。ふ、踏切立ってたの。恨むんだったら私を恨んで下さい。」

    「あの、私、何言ってるのか分かりません。全然分かりません。全然あなたが何言ってるのか分かりません。」と、刺すような目線で母・紗千を睨みつける小春。

    紗千は「私を恨んで下さい。」と嗚咽。

    小春「あ、ダメだ、この人、話しになんない。」と半笑い。
    このシチュエーションでこのセリフは、坂元裕二しか書けないセリフだろうなぁ・・・。
    満島ひかりだから演じられるセリフでもある感じ・・・。


    泣きながら小春の後から縋り付く紗千(田中裕子)。

    「信さん、死んだんですよ。私とあなたの仲、取り持とうとして。ここに来て、その帰り道に死んだんですよ。もう帰ってこないんですよ。」と、強烈なやるせなさを滲ませる小春。

    自室にで栞が「ごめんなさい」と独りごちます。
    −◆−

    お祭りが近づいています。

    神社で望海(鈴木梨央)が「子供みこしだよ。望海もだし、陸もおみこしできるんだって。」と小春に話しかけます。

    栞との経緯もあって、祭りどころではないのか小春は沈黙しています。

    そんな母の様子を察して望海は「ダメ? ダメだったらいいよ。ねっ。」と、ことさら明るく陸(盒勤)に語りかけます。

    陸も「ダメだったらいいよ。」と聞き分けの良い返事を姉に返します。

    ドラマの中の話し、作ったセリフってことは分かってるんですけど、望海(鈴木梨央)&陸(盒勤)の健気さに打たれます。

    鈴木梨央ちゃん盒勤垠には、それだけの”説得力・訴求力”があります。
    凄い子役さんです。
    −◆−

    紗千(田中裕子)が吉川春菜(大平奈津美)という栞の同級生と出会いました。

    かつて栞がイジメのターゲットにされていた頃のことに話題が及び「私は、栞のことイジメなかったけど、助けもしなかったんです。ごめんなさい。」と春菜。

    紗千は、どうして栞がターゲットになったのか尋ねます。

    春菜「栞がクラスで一番良い子だったからです。クラスで一番優しくて、クラスで一番繊細で、一番真面目で、一番人の気持ちが分かる子だったからです。」

    これを聞いてすすり泣く紗千(田中裕子)。

    栞が本当にそうだったのかどうかは分からんのですが、基本的に人の気持ちが分かる人間は苦労しますわ。
    鈍感な奴の方が楽に生きられることが多いんだと思います。
    繊細でありたいですけどね・・・。

    そういえば、イジメについては『あまちゃん』でも出てきてましたね。

    太巻(古田新太)から、東京の学校でイジメられていたことを問われたアキ(能年玲奈)ちゃんが「いじめられてたというより、いじめられるほどの個性もなかったんです。イジメられる子って多分目立つ子なんだと思います。」

    クラスで一番良い子、クラスで一番優しくて、一番繊細で、一番真面目で、一番人の気持ちが分かる子だという栞(二階堂ふみ)は、アキが言うところの”目立つ子”に当たるのかもしれません。

    で、いじめのみならず、くしくも『あまちゃん』でも『Woman』でも母と娘の物語。
    −◆−

    病院から帰ってきた小春に子供たちが「おかえり〜〜!。」

    居間で望海が「お母さん、ヤットナ 知ってる?」
    陸と望海が「ヤットナットナ、ヨイヨイヨイ」と健太郎(小林薫)に習った東京音頭を踊って見せます。

    メッチャ可愛い。
    無邪気な子供の可愛さこそが親への最高のご褒美ですわ。

    これがあるから、小春は必死で働き、必死で生きてられる。

    この無垢な可愛らしさを表現できる子役さんでないと『Woman』は成立しないかも・・・。
    −◆−

    お祭り本番。
    紗千(田中裕子)と栞(二階堂ふみ)も浴衣。

    祭の最中、ヨーヨー釣をしていた栞が「陸君、あのね・・・」
    言葉の途中で場面が途切れます。
    栞は陸に何を話したのかな??

    その後、祭の喧噪に紛れて栞は帰宅し、紗千(田中裕子)には黙ったまま家を出て行きました。
    −◆−

    祭の終わった夜、寝床で親子の会話。

    望海が高揚気味に「怖いくらい楽しかった。どこまで楽しくなっちゃうんだろって思った。」

    本当に楽しかったという雰囲気がセリフから溢れます。

    陸も「人生でいっちばん楽しかった。」と言ってます。
    ヤバイほど可愛いです。

    「来年も出来る?」
    望海「お母さんも大人のおみこしやってみなよ。」

    小春(満島ひかり)の病気を知らない子供らの無邪気で正直な言葉。
    下手したら小春に来年はやってこない可能性もあるんですもんねぇ。

    小春は「来年」に関する答えは口にせず子供二人を目一杯抱きしめます。

    親子の愛情が溢れる良い絵です。
    満島ひかりの感情表現が半端なくリアルです。
    −◆−

    栞が家を出て行ったことを知ってショックを受けている紗千(田中裕子)。

    そんな彼女に小春が「私ちょっと病気をしてて、そんことで植杉さんに、再生不良性貧血という病気です。一緒にお話を聞いてもらえないでしょうか。」

    紗千「どうして今、そんな話をするかなぁ。」と言って席を立ち浴衣のママ風呂掃除を始めます。

    濡れるのも平気な風にシャワーヘッドから水を出して風呂掃除をする紗千は「栞、出て行ったの。私に言わずに出て行ったの。罪の意識で出て行ったの、違うのに。あの子のせいじゃないのに出て行ったの。背中押した人が、ナシを渡した私が悪いのに。そうでしょ、どうして栞を悪く言うかなぁ。良い子なの、みんなそう言ってる。私が悪いの、そうでしょ。」

    小春に向き直った紗千「あなたはどうして居るの? どうしてあなたがいるの? 栞は居なくなったのに。あなたはどうしてここに居るのって聞いてるの!」

    栞が家を出たショックで半ば正気を失ってるような雰囲気。

    さらに紗千は「警察でもどこでも行ってちょうだい。行って、行って! あの子なにもしてないもん。どうすればいいの?あの子殺して・・殺せばいいの? 私も死ねば良いの!? 許してくれるの?」

    かなりヤバイ様子を演じる田中裕子が見事。

    紗千に小さく首を横に振った小春が「どれでもありません。そのどれでもありません。どこにもありません。」

    望みがあるとしたら信(小栗旬)を生き返らせることくらいだろけど、出来るはずもない。

    涙しながら、小春に抱きつく紗千。

    小春は紗千に深い同情を示すでもなく「私は望海と陸の母親です。あの子たちが大きくなるまで一緒に生きていたいだけの、母親です。私たちここに居るしかないんです。お願いします。」と頭を下げます。

    子供たちへの愛情が小春の全てで、紗千には表だった”親子の情”みたいなものは示しません。

    紗千は「娘にまた捨てられちゃった。」とポツリ。

    栞が出て行ったことと、小春から同情や共感を示してもらえなかったことの両方かな??

    この場面、レンブラントの絵みたいな陰影と色使いが印象的。
    半ば陰に覆われた”満島ひかり”の表情がたまらんです。
    −◆−

    紗千(田中裕子)が一人で病院に行って澤村(高橋一生)のもとへ・・・。

    どんな会話があって、骨髄が適合するのかどうかもうかがえません。

    一方、家では陸が勝手に栞の部屋に入っていきます。
    望海がこれを咎めますが、陸は「しーちゃんが言ってたも〜ん。」

    あの、ヨーヨー釣の時の会話から繋がってるんやね・・・。

    栞の部屋に有った携帯音楽プレイヤーのイヤホンを望海と陸が片方ずつ耳に付けますと、信(小栗旬)が好きだったという曲『BELIEVE』が流れてきます。

    <たとえば君が 傷ついて くじけそうに なった時は 必ずぼくが そばにいて ささえてあげるよ その肩を 世界中の 希望のせて・・・・いま未来の 扉を開けるとき 悲しみや 苦しみが いつの日か 喜びに変わるだろう アイ ビリーブ イン フューチャー 信じてる〜〜♪>

    病院を出て町中を走って小春の仕事場を見に行く紗千(田中裕子)が曲に被ります。
    −◆−

    植杉真希(柊瑠美)と牛丼屋に行ってる栞(二階堂ふみ)が「初めて食べた。」

    真希「元気そうじゃない。」
    「だって、やっと逃げ出したんだもん。」

    真希「何かあったの?」
    「忘れた、フフフ。」

    一見するとケロッとした顔なんだけど、栞の内面は読み切れないわ。

    顔で笑って心で泣いて・・ってやつなのか??
    −◆−

    以上、今回も濃厚だった『WOMAN』第8話。

    この世界にハマると、ストーリー以前に、演者のパワーに引きずり込まれますね。

    また、セリフに息吹を感じさせる坂元裕二脚本のパワーも凄い。

    文章的ではなくて、生きてる人間の口から出る言葉なんですよね。

    セリフのリズム感やビートが何とも言えません。




    ◇◆◇ 満島ひかり『Woman』感想 ◇◆◇
    #11(終)  #10 #9 #7 #6 #5 #4 #3 #2 #1


    ◇◆◇ 「半沢直樹」 感想 ◇◆◇
    #8 #7 #6 #5 #4 #3 #2 #1








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      あの子を殺して私も死ねばいいの? 視聴率は 13.0%・・・前回(13.0)と同じ
      • ドラ☆カフェ
      • 2013/08/24 3:55 PM
      公式サイト 栞(二階堂ふみ)が信(小栗旬)にしたことを知り、激しく動揺する小春(
      • 昼寝の時間
      • 2013/08/23 11:27 PM
      「娘に、また捨てられちゃった…」 この紗千の台詞で、ずっとモヤモヤしてた色んな違和感がやっと繋がりましたわ。 やはり小春を置いて家を出たのは「娘に捨てられた」と思い込んでいたから。 栞を異常に溺...
      • ドラマ de りんりん
      • 2013/08/23 9:09 PM
      あんなに振ったら崩れるってば…と心配したケーキは無事でした。が!喉を通らず、味も分からず。タイミング悪し。「植杉さん、 ご存じだったんですか? 私の夫が事故に遭った理由」  小春…「前にも話したでしょ? 梨を私があげて。その通りなの。 私の責任なの。
      • 美容師は見た…
      • 2013/08/23 1:54 PM
      「Woman」第8話は栞の告白に小春は動揺して掴みかかるも望海が起きて踏み止まった。しかしそれ以来修復不可能なほどの状況となり健太郎がそれを知らずKYな発言でさらに小春と栞 ...
      • オールマイティにコメンテート
      • 2013/08/23 6:11 AM
      栞、こわい・・・((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル 家を出て行きたいと言い出したのは、小春親子に対して罪の意識にさいなまれて・・・ と、思いきや「やっと逃げ出せたんだもん」と笑いながら牛丼食ってるよぉ〜〜〜 反省してるように見せかけてたのも、全て
      • あるがまま・・・
      • 2013/08/22 9:52 PM
      植杉紗千がケーキを買って戻る頃、健太郎が踏切で、「さっちゃん!」と呼んだ。飲み足りないから、どっかで飲み直ししようと駆け寄った。紗千は外で大きな声で「さっちゃん」と呼ばないでと文句言ったが、素直に一緒に店に入った。 健太郎は、小春と栞を差別する紗千に
      • まぁ、お茶でも
      • 2013/08/22 9:01 PM
      『あの子を殺して私も死ねばいいの?』
      • ぐ〜たらにっき
      • 2013/08/22 7:28 PM
      来たな・・・怒涛の映像ポエム攻撃が・・・。 もう、目に映るものすべてが意味深に見えてくるのである。 たとえば・・・今回・・・心を許せるらしい親戚もしくは知人女性・マキちゃんと栞が「初めての牛丼」を食べる。 栞(二階堂ふみ)というこのドラマで一番、世間の波
      • キッドのブログinココログ
      • 2013/08/22 5:54 PM
      日テレ『Woman』(公式) 第8話『あの子を殺して私も死ねばいいの?』の感想。 紆余曲折か?遠回りか? 人公・小春(満島ひかり)の亡き夫信(小栗旬)の壮絶な過去が描かれたと思ったら、今...
      • ディレクターの目線blog@FC2
      • 2013/08/22 5:31 PM
      さっちゃんさ…。 うん。 し〜ちゃん、もう二十歳だよ。 二十歳だから何よ。 独り立ちしたいんだよ。 さっちゃんはもう十分にあの子を育てた。 一番の子育ては「親はもう必要ない」って子供が思...
      • ドラマ@見取り八段・実0段
      • 2013/08/22 5:12 PM

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