あまちゃん 第118回★北三陸のアンジーと足立家再結成、ユイちゃん完全復活の兆し?

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    連続テレビ小説「あまちゃん」第118回

    アキ(能年玲奈)ちゃんと種市先輩(福士蒼汰)が無頼鮨の外で、つかの間の逢瀬。

    ベンチで並んで腰掛けてユイちゃんの事を話している二人、初々しくて可愛らしいカップルです。

    で、種市先輩がため息混じりに「あぁあ、なんだかなぁ〜〜。」

    種市先輩のため息に不服そうな顔をするアキが「なんすか?」

    種市先輩「せっかく天野とつぎあったのに、顔を合わせるとユイの話ばっかだ。」

    アキちゃんが微笑んで「しゃあねえべ。ユイちゃんはおらたちのアイドルだもん。」

    夏ばっばには橋幸夫、大吉さんには春子、そしてアキと種市先輩にはユイちゃんがアイドル・・・今週はひたすらそれぞれにとってのアイドル。

    種市先輩が得心した時、アキに携帯にメール着信。
    アキ「じぇじぇじぇ」

    携帯のディスプレーにはユイ(橋本愛)ちゃんの変顔。
    アキからの励ましの変顔メールに変顔を返してきたユイちゃん。

    アキ「すげえよ、やっぱユイちゃん、かっけーよ。」
    そういうけど、”変顔”対戦では能年ちゃんの方が勝ってるぞ。

    種市先輩にもメールが届き、ユイちゃんの別バージョンの変顔。

    アキへのメールには<アキちゃん、逆回転してよ( TjjjT ) >とメッセージが綴られています。

    アキちゃんが出演してる『見つけて こわそう』が回想され、落として割れた大きなツボが逆回転して元に戻ります。

    なんどみても『見つけて こわそう』のアキ(能年玲奈)ちゃんは愛らしいなぁ。

    さらには春子が「逆回転できないもんね人生は。」とよしえ(八木亜希子)に言った時のことも・・・。

    物思いに耽るアキちゃん。
    −◆−

    『スナック梨明日』では町の人々に囲まえれたよしえ(八木亜希子)さんが、春子に「壊れたら壊れっぱなし、もうもとには戻らない。」と逆回転のことを言われた件を話しています。

    弱い自分をさらけ出してしまった自分が悔しいというよしえ。
    「弱い自分を隠しながら日々暮らしていましたから。でも、あなたが倒れてしまって・・・。」

    言葉に詰まったよしえに美寿々(美保純)が「言いたいことは言っつまえ。」

    弥生(渡辺えり)さん「そうだ、ここはスナックだ。犯罪以外は、な〜んでも許される場所だ。」

    吉田くん「そこまで自由でねえです。」

    犯罪じゃなくても、都会だと人の心に立ち入ったり、思ってることをさらけ出すことが許されないことが多いんですけど、北三陸の『スナック梨明日』は精神的な治外法権!

    シンプルに渡辺えりさんの台詞が面白いのと、そういう《何でも許される場所》への憧れみたいなものも感じちゃう。

    弥生さんたちに促されたよしえが「夫の居ない生活想像して、怖くなったんです。わたし何のために感じのいい奥さんやってきたんだろうって。え? 子育て終わったらわたし終わり? かといって、よそ者だし、今更『じぇじぇじぇ』とかいえないじゃないですか・・・。」


    いまさらながら『あまちゃん』って感情移入できる対象が多いですね。

    我に返った主婦・よしえだとか、地方から東京に行きたいという強い思いを持っていたユイちゃんだとか、春子やヒロシや安部ちゃんみたいに東京で挫折を経験する者たちとか、アイドルに半世紀ちかくも憧れ続けていた夏ばっばだとか、春子に想いを寄せ続けていた大吉だとか、上司と意見が食い違ってしまったミズタクだとか、なんらかの部分で自分自身と重るところが見つかる登場人物に共感したり感情移入できちゃう。

    ”感じのいい奥さん”に限らず、感じのイイ部下、感じのイイ上司、感じのいい人として普段振る舞ってるだけでも、共感できちゃう。
    −◆−

    よしえは「やっぱりここが好きなんだと思います。ここで家族と一緒に過ごした時間が、その思い出が暗いう過去になるなんて耐えられないから。」と、帰ってきた訳を縷々と話します。

    そして、おもむろに椅子から立ち上がったよしえは、夫・功(平泉成)とヒロシ(小池徹平)に「許してくれなくて構いません。家に置いてください。元通りに修復できるなんて思ってません。特にユイのこと、ユイのことは・・・取り返しの付かないことしちゃった・・・。母親失格です。だけどまた4人で暮らしたい・・・」

    最後は泣き崩れました。

    功さんが「元通りになんかならなくたっていいよ。だってここにいる皆さんは、君が弱い人間だと知ってるんだから・・。」

    大吉「んだな、逃げて帰ってきたんだから、もう”よそ者”じゃねえ。」

    功さん「私だってな、以前の体じゃない。ヒロシもユイも1年前とは違う。なんもかも元通りじゃないんだよぉ。」

    ”元通りになんかならなくたっていいよ。”ってフレーズ良いなぁ。

    挫折したり病気したりして以前の生活を取り戻せないでいる人への力づけになるわ。
    気が楽になるもの・・・。
    −◆−

    皆がよしえを受け入れる気持ちが固まり、かつ枝(木野花)さんが「ためしにおらのこと眼鏡会計ばばあと呼んでみろ。」

    よしえ、おずおずと「眼鏡会計、眼鏡ばばあ。」

    弥生さんは「騒音ばばあ」ではなく「アンジェリーナ・ジョリーって呼んでみろ。」とハードルの高すぎる要求!

    飛躍しすぎていてよしえさんではリアクションできない。
    −◆−

    東京帰りだった夏ばっばは、ユイちゃんに重そうな荷物を持ってもらって自宅に帰着。

    「悪いなユイちゃん、おら長旅で疲れちまって。」
    スナックでの修羅場があったからユイちゃんを気遣って連れ帰ってきたろうに、そう思わせない夏ばっば。

    荷物を置いたユイちゃんは、お台所に行ってコップに水を入れて飲んでます。
    すっかり、この家の一員のような距離感。

    ユイちゃん「アキちゃん元気だった?」
    夏ばっば「あいつは何も変わってねえ。」

    ユイちゃん「だけど東京でもそこそこ有名人でしょ?」

    夏ばっば「そんなこと気にする奴じゃねぇ、アキは。相変わらず『びゃーびゃーびゃーびゃー』うるさかったぁ。」
    ”言い得て妙”です。

    ユイちゃん、小さく微笑んで「そっか。さすがかっけーなぁ、アキちゃんは。」


    夏ばっばが改まった口調で「ユイちゃん、お母さんと仲良くできっか?」

    お台所で夏ばっばの方に向き直った橋本愛ちゃん、魅力的な表情しました。

    クールな思案顔になったユイちゃん「わかんない。分かんないけど、なんだろう? 顔見た瞬間はなんだろう? わ〜〜って抱きつきたいような。」

    宙を見つめるように答えた橋本愛ちゃんの表情も凄く良い。

    夏ばっば「そりゃおめえ、親子だもんな。」

    春子との20数年間の断絶があった夏ばっばならではの実感のこもった呟き。

    ユイちゃん「抱きつかないけどね。だけどなんか、自分の限界感じたっていうか、『所詮子供なんだな』って感じた。」

    やっぱりそうだったのかぁ・・・。

    前回「ごめんなさいで済むわけ無いじゃん!!!! あたし高校やめたんだよ。何もかも諦めたんだよ!」と叫んだときのユイちゃん、ほんの少しまだ子供だと思わせる口調が混じっていたの。

    あの演技は、今回のこのセリフに繋がってた。
    橋本愛ちゃんの演技は、若いのに大したものです。

    ユイちゃん「ねえ、他には? お台場とか秋葉原とか行ったんでしょ?」

    ムムッ!?
    東京行きを諦めて、東京への興味を失ったかに見えたユイちゃんが、”お台場とか秋葉原”について尋ねようとしたのは、アイドルになりたいという思いが復活する兆し??

    なんしか芸能界と接点のある”お台場とか秋葉原”だもの・・・。
    −◆−

    夏ばっばが返事しなくなって、目を開けたまま横になってるからビックリしたユイちゃんがアキに電話でヘルプを求めます。

    寝間着のアキちゃんは「眠ってる証拠だ。夏ばっば、目ぇ半分開けて眠るんだ。」

    ユイちゃん一安心。
    見てるこっちも一安心。

    アキちゃん「お母さんに会った?」
    ユイちゃん「うん」

    アキ「いがったな。」
    ユイ「いがったのかなぁ?」

    アキ「だって”足立家再結成”だベ。つうことは潮騒のメモリーズも再結成だ。」

    ユイ「え?」
    アキ「水口さんも会いたがってるベ。」

    ユイちゃんの脳裏に「僕は諦めてないよ! 絶対いつかデビューさせるよ。アキちゃんと二人で、また『潮騒のメモリー』歌ってもらうから。お座敷列車で、いや何なら満員電車で歌ってもらうから。そんときは頼むよ。」と熱く語った水口の姿。

    さっきの”お台場と秋葉原”に続いて、ユイちゃんのアイドル願望復活の兆し??

    でも、ユイちゃんは「アキちゃん、もう無理だよ。私もう来年二十歳だよ。」

    アキちゃん「おらも二十歳だ。歳なんか関係ねえべ。二十歳であろうが、三十だろうが、四十だろうが、ユイちゃんはみんなのアイドルだ。」

    前向きで元気で飾りっ気が無くて、人の心を照らしてくれるアキちゃん。


    ユイちゃんは、少しだけ沈黙して「アキちゃん、いつもありがとね。」
    この短い沈黙の間に、ユイ(橋本愛)ちゃんは何を思った??

    なんとなくジワッとくる会話。

    互いに互いの変顔画像を見てる二人。
    夏ばっばは、真顔で目を開けて寝ています。


    こんな感じで、よしえ(八木亜希子)が帰ってきたことをキッカケに、なんとなくユイちゃん(橋本愛)の心に動きがあったような気がした『あまちゃん』第118話。

    逆回転は出来ないけど、もう一度 回り始めることができるかな・・・。

    一度諦めた夢だけど、「いつでも夢を」って感じでリスタートできるのか!?




    ◇◆◇ 「あまちゃん」感想 ◇◆◇
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    ★「スタジオパーク」皆川猿時



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