あまちゃん 第117回★橋本愛ちゃん劇場「あたし高校やめたんだよ。何もかも諦めたんだよ!」
- 2013.08.14 Wednesday
- 12:24
- NHKドラマ・番組
<夏ばっばが橋幸夫さんと感動の再会を果たしていたちょうどその頃、大吉さんと正宗さんは・・・>
二人は純喫茶『アイドル』に来ています。
大吉「今日は、朝からあっちゃこっちゃ連れてってもらった。井の頭公園、スーパー銭湯、駒沢公園、スーパー銭湯、代々木公園、スーパー銭湯・・。」
いくら大吉が田舎者だからって、ユニークすぎる東京観光!!
大吉「汚れて、洗って、汚れて、童心に返った。楽しかった。テレビで見たラーメン屋さ行きてえって言ったら名前も分からねえのに探してくれて、行列が出来ていたらサッと抜け道さ入って、上野美術館のエジプト展さ連れてってくれた。おかげで並ばずにラーメン食えた上にツタンカーメンまで見れた。あの一連の無駄のねえ移動は、行き当たりばったりか?」
正宗がたまたま知ってる店だったからと答えると、大吉さん目を剥いて「アドリブか! アドリブなのか!?」
正宗「ですね、もう20年も走ってますから。」
愕然としちゃった大吉さん「参った。かっこいいよ正宗君。それにひきかえ俺は・・・敷かれたレールの上をダイヤどおり走るだけ。毎日毎日、鉄道マニアと病院臭え老人を乗せて・・。」「途中でラーメン食いたくなっても途中で回り道も出来ねえ、抜け道もねえ。」「大都会東京で渋滞を避け、縦横無尽に駆けめぐるあんたとは同じ運転手でも格が違いすぎる・・・。」
敷かれたレール、渋滞、回り道、抜け道・・・人生を象徴。
半泣きの大吉は「第三セクター敗れたり。モータリゼーション大勝利だ! プロポーズ撤回、俺は潔く身を引く。春子さんをよろしく頼む。」と頭を下げました。
春子を巡る恋の戦いに降参です。
ほっとした様子の正宗が「何となく今日はこんな展開になるような気がして、最悪、話し合いで決着付かなかったら、もう決闘もアリかなぁって・・。」
決闘なるかもと思って井の頭公園、駒沢公園、代々木公園を巡った様子の正宗。
「広いとこに連れ込んで肉弾戦になれば勝てるかと思って・・・。」
腹には衣服の下に週刊誌を挟んであって殴られてもダメージを吸収出来るように準備し、特殊警棒や鎖まで隠し持っていました。
正宗の方が春子への思いが勝ってたか・・・。
ああ見えて武闘派!?
カウンター席で”武装運転手・正宗”にドン引きしていた小太りの男性客、誰?
隠し小ネタかも知れないから気になるなぁ。
−◆−
北三陸に帰る日がやってきました。
大吉さん「春ちゃん、俺の思いは重すぎるから 正宗さんさ全部託したから。」
きょとんとするキョンキョンの仕草が可愛い。
目に涙をにじませた大吉「あの男は本物だ。春ちゃん、大事にしてもらうんだぞぉ。」
目をきょろきょろさせて頷いたり首を捻ったりの春子。
小泉今日子に可愛い仕草をさせたなぁ・・・。
で、夏ばっばと大吉さんの上京エピソードは、これでカタが付いた感じ・・・。
夏ばっばにとっての永遠のアイドル・橋幸夫と再会するという長年の「夢」が実現し、大吉にとっての永遠のアイドル・春子(小泉今日子)への思いを整理できて、二人とも自分にとっての「憧れの存在・思い人・アイドル」に抱いていた思いに区切りが付きました。
夏ばっばの上京は、アイドルとはなんぞやを描くためのエピソード・・・。
−◆−
マンションを出る間際の夏ばっばに、「持ってってもらいたいものがある」という春子。
春子が北三陸に持ち帰って欲しいものとは、ユイちゃんママ・よしえ(八木亜希子)さんのことでした。
春子「許してもらえなくても良いんだって、それでも家族に会いたいんだって。」
こうして夏ばっば、大吉さんとともによしえ(八木亜希子)が北三陸へ・・・。
あんだけ重苦しい雰囲気のよしえを一人で返すのもしのびないし、なにかと心配だわなぁ。
危ない感じだもの・・・
−◆−
北三陸駅に到着した夏ばっば(宮本信子)たち。
よしえの目の前には”ミス北鉄・ユイちゃん”のポスター。
吹き出しには「とびきりの笑顔が待ってます。」
そのまま『スナック梨明日』に・・・。
地元の面々が勢揃いしている店に夏ばっばが入ってくると、ユイちゃんが明るく「お帰りなさい。」
夏ばっば「懐かし〜いお客、連れてきたぞ。」
誰のことかと入り口の方に可愛い顔を向けたユイちゃん。
ところが、よしえが店に入ってきて一瞬で表情フリーズで、”とびきりの笑顔”どころではありません。
一同「じぇじぇ。」
選挙で落選した候補者みたいに深々と頭を下げるよしえ。
怖い顔を半笑いにしたユイちゃんが「何、何、何、何これ・・ちょっと、え、こういうの困るんですけど。」
やっぱり橋本愛ちゃんは良い芝居する。
憔悴しきったよしえが「ユイ」
ユイちゃん「リアクションできないこんなの、分かんない、分かんない、分かんない。」
橋本愛ちゃんの横顔が良いわぁ。
ユイちゃん「なんで黙ってんの。」
よしえ「ごねんね。」
声が裏返ったユイちゃん「ごめんねじゃなくてさぁ。何帰ってきてんの?」とキツい言葉。
ユイちゃん「今更、今更、今更だよ。ハハ帰ってきた、ハハハ駄目だ、笑けてきた。」
限りなく笑い顔なんだけど、可笑しくって笑ってる訳ではない微妙な表情を見事に演じる橋本愛ちゃん。
それと「笑えてきた」ではなくて「笑けてきた。」にしたクドカンの言葉のチョイスも良い!
−◆−
大吉や菅原(吹越満)たちが、凍り付いた空気を取り繕います。
美寿々(美保純)がよしえさんに飲み物をすすめ、弥生さんが「あれもあっべ、カスス、カスス、カスス・・・」
かつ枝(木野花)さん「粕漬けか?」
弥生さん「カススオレンズ!!」
今野「カシスオレンジだベ。」
一同「アハハハハハハ」
カウンターに入っていたユイちゃんがカウンターをバシンと叩いて「うるさいよ!!!」
両目から涙がこぼれてます。
ユイちゃん我に返って「すみません。でも気ぃ使わないでください。知ってるんだから皆さんが、あの人のこと陰で悪く言ってんの。『夫と子供を捨てた、見かけによらずしたたかな女だ』って。」
キッツいなぁ。
陰口たたいてることを知ってても、暗黙の了解で触れないものなのに、ユイちゃんはまともに口にしちゃう・・・。
ユイちゃん「言い返せないよ、そのまんまだから。今だって思ってるよ。『今更どの面下げて帰ってきた』って!」
ナイフのようなユイちゃんの言葉。
よしえは悲壮な表情。
噂好きの地元の皆さんも心の中をズバリ言い当てられて気まずそうに沈黙。
ユイちゃん泣きながら笑い顔で「本当に、よく帰ってこられたよねぇ。」
とことんキツイ。
よしえ「ごめんなさい。」
ユイちゃん「ごめんなさいで済むわけ無いじゃん!!!! あたし高校やめたんだよ。何もかも諦めたんだよ!」と声を張り上げます。
ほんの少しだけど、まだ子供だと思わせる口ぶりも・・・。
父・功(平泉成)が「そのくらいにしておきなさい。もういいだろう、母さん責めてもしようがないんだから。」と、感情が爆発してるユイちゃんにブレーキを掛けました。
ユイちゃん、何も言わず店から出て行きます。
『北三陸編』のころは、ある部分ではヒロイン・アキ(能年玲奈)を食うほどの濃厚な演技を見せていたユイ(橋本愛)ちゃんが帰ってきた感じ。
橋本愛ちゃんは若いけど、奥深い芝居をするなぁ。
−◆−
待合室の椅子でポツンと一人すすり泣いているユイちゃん。
携帯にメール着信。
ユイちゃんが開くと、種市先輩の変顔画像。
続いてメールが届いて、こんどはアキ(能年玲奈)の超・変顔!!
ユイちゃん「ヘヘヘヘヘ、へへへへっ」
アキが夏ばっばたちが到着した時間を見計らって、ユイちゃんに送った画像2枚でユイちゃんが小さく笑い声を上げて、次回へ続く。
この場面のアキがセリフ無しの”変顔画像”だけだったことをはじめ、全般にヒロイン・アキのセリフが少なかった分、今回はユイ(橋本愛)ちゃんに見せ場。
キラッキラの能年ちゃんと演技派の橋本愛ちゃん、タイプは違うけどベストミックスな2人です。
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
- NHKドラマ・番組
- -
- -
- -
- -