満島ひかり「Woman」第6話★骨髄、嘘、水辺の帽子と栞(二階堂ふみ)、マフラー

0
    満島ひかり「Woman」第6話
    「生きるための嘘、我が子のために」

    澤村医師(高橋一生)が自分の妻も小春(満島ひかり)と同じ病気で死んだのだとサラっと呟き「僕の骨髄では適合しなかったんです。」

    戸惑ったのか沈黙している小春に澤村は「青柳さん、お母さんのお歳おいくつですか?」
    小春、やや考えてから「57です。」

    澤村「輸血と投薬が効かなかった時のために今から骨髄移植の適合検査だけでも受けといてもらったほうがいいかもしれません。」

    小春「それは・・・」
    澤村「どんなに嫌いで憎んでる相手でも適合するときはします。どんなに愛情があっても、しないときはしない。」

    冒頭わずか数分のシーンながら、このドラマの核心部分を示唆しているのかもしれない会話。


    自分を捨てて行った母・紗千(田中裕子)からの骨髄移植の可能性。

    小春は知る由もないのだけど、最愛の夫・信(小栗旬)の事故死のきっかけとなった栞(二階堂ふみ)だって、血がつながっているから骨髄移植のドナーになる可能性・・・・最愛の夫の命を奪った栞が、小春の命を救う可能性。

    最愛の妻に骨髄が適合しなかった澤村医師とは真逆に、血はつながっているけど愛情は感じていない紗千(田中裕子)や栞(二階堂ふみ)からの移植。

    小春にとってシニカルで切ない運命が待ち受けてる??
    −◆−

    自分が倒れた時、入院することになったとき、子どもたちだけで取り残される可能性を指摘された小春(満島ひかり)は、植杉家に転居することを思い立ちます。

    病気のことは誰にも伏せたまま、アパートの契約更新料が払えないので一室貸して欲しいと健太郎(小林薫)に願い出ます。

    健太郎さんは前向きなんですが、紗千(田中裕子)は更新料を現金で手渡して追い返そうとします。

    しかし小春は「ごめんなさい。嫌です。」として帰ろうとしません。

    紗千「嫌って何なの?」
    小春「ここに住みたいんです。」

    紗千「ずうずうしいのね。」
    小春は「はい。ずうずうしいです。動きません。」と望海たちのために、ずうずうしく振舞います。

    紗千「あなた、こないだ言ってることが違うじゃないの。私のこと恨んでるみたいな・・」
    小春「恨んでません。感謝しています。」

    紗千「どうしてそんなウソ言うの?」
    小春「嘘じゃありません。」

    紗千「そんなウソ言ってまでここに住む理由があるの?」
    健太郎さんが「家族なんだもん、一緒に住みたいんだよ。」と援護射撃。

    紗千「家族? 家族なの?」
    小春「はい。」

    紗千「私を母親だと思ってるの!?」
    短い間があいてから「はい。」と小春。


    おそらくサブタイトルの『生きるための嘘、我が子のために』と直接的につながっているであろうシーン。

    紗千のネチッとした問いかけに、淡々と、事務的に返事する小春の姿が印象的。


    で、紗千が折れて同居を認めますが、信(小栗旬)の遺品や写真などを一切持ち込まないことが条件。

    信と関係あるものを栞(二階堂ふみ)が目にすることを怖れたんでしょうねえ。


    小春は「わかりました。」とあっさり条件を飲みましたが、死別した今もなお信のことを一途に愛し続けている小春には断腸の思いのはず。

    だけど、望海と陸のために無条件降伏。
    母の強い愛情。


    満島ひかりの女優としての資質が際立つとともに、なんとも言えない雰囲気を醸し出してる田中裕子の年季の入った芝居も凄い。

    小林薫も加えたこの3人の演技だけでも見る価値がある。
    −◆−

    こうして不本意かもしれない同居が始まってしばらくしたある日、

    台所でバタリと倒れた小春。
    これを目にした紗千(田中裕子)の体が反射的に動きました・・・。

    場面が少し飛んで、お粥を作った紗千が眠っている小春のもとに行って、小春の顔に触れ頭を撫でるように手を動かします。

    気づいた小春が目を覚ますと、紗千がハッと身を離します。

    倒れた小春を”普通の母親”のように気遣った紗千。
    そんな姿を小春に見られたくなかった??

    小春に冷淡な素振りばかり見せてるけど、紗千は母親としての心を押し隠してるのか??

    小春を捨てたという罪の意識と、栞(二階堂ふみ)への気遣いが、小春への無機質な態度につながってるのか??

    深いぞ、これは。
    −◆−

    健太郎(小林薫)が望海(鈴木梨央)と陸(盒勤)を連れて遊びに出ました。

    健太郎が居眠りしている間に、陸の帽子が水辺に落ちて、望海が拾いに行こうとします。

    栞が現れて「危ない。」
    栞が水辺まで行って帽子を拾い、望海の手首あたりを掴んで水辺から離れます。

    これって、信(小栗旬)が駅のホームから落ちたように、望海が目の前で水の中に落ちることを栞(二階堂ふみ)が怖れたんでしょうねぇ。

    望海の手首を掴んで安全を確保したのは、信(小栗旬)の手首を掴んで「痴漢です!」とウソを言ってそれが事故死につながった時と「生と死」が真逆。

    遠回しだけど象徴的なシーン。

    このドラマ、やっぱり深いな。
    −◆−

    以上、印象に残った場面をかいつまんだんだけど、この他にはかつて植杉家を訪ねた信(小栗旬)が忘れていったというマフラーが「謎」。

    小春は見たことがないらしくて、マフラーが入っていた紙袋に印刷されていた店名と電話番号を手がかりに問い合わせを入れて、何やら意味不明な反応があって・・・。


    小春は、由季(臼田あさ美)に言われて信(小栗旬)の痴漢容疑と事故死の真相に思いを馳せ始めていたし・・・。

    真実に近づけば、栞(二階堂ふみ)に行き着く??
    そして骨髄移植が絡んでくる??

    いろんなことが深く交錯していて一筋縄では行かない物語。

    今回は比較的平穏ではあったけど先々へのいろんな予感をほのめかすエピソード。

    目で見るのではなく、心で見て肌で感じるドラマ。
    花巻(伊勢志摩)さんの言葉を借りると「ま、分かるやつだけ分かればいい。」って感じの味わい深さ。


    「親子の確執」「親の愛情」など人間の情動に関する書き込みがリアルでシブいわ『Woman』

    良いわ、満島ひかり。


    ◇◆◇ 満島ひかり『Woman』感想 ◇◆◇
    #11(終)  #10 #9 #8 #7  #5 #4 #3 #2 #1


    ◇◆◇ 「半沢直樹」 感想 ◇◆◇
    #8 #7 #6 #5 #4 #3 #2 #1








    ・ふるさと納税〜総務省HP



    JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

    スポンサーサイト

    • 2020.03.28 Saturday
    • -
    0
      • -
      • -
      • -
      • -
      • -

      この記事のトラックバックURL
      トラックバック
      生きるための嘘、我が子のために 視聴率は 14.7%・・・前回(12.6)より
      • ドラ☆カフェ
      • 2013/08/16 10:42 AM
      信さんの手紙!?�(`□´/)/ ナニィィイイイ!! 小春にあてたらしい手紙が何故そこに保管してあるのか? そしてどんな内容なのか? ロッヂ長兵衛に向かう車中で、お父さんと旅行に行くみたいで照れると満面の笑みの 望海見てると、何だか逆に不安になった
      • あるがまま・・・
      • 2013/08/10 2:43 PM
      公式サイト 自身の病状の悪化を自覚した小春(満島ひかり)は、望海(鈴木梨央)と陸
      • 昼寝の時間
      • 2013/08/10 2:04 AM
      陸は目覚めて母の小春がいないことに気付き、望海を起こした。空を眺めている小春を廊下で見つけた。空がきれいだと言ったがいつもと同じだと望海に言われた。 沢村医師に、妻は、小春と同じ病気で死にました。僕の骨髄では、ダメだった。そういわれさらにお母さんはお
      • まぁ、お茶でも
      • 2013/08/10 12:28 AM
      「生きるための嘘、我が子のために」 今日も暑いです。 横浜は最高気温34℃との予
      • ショコラの日記帳・別館
      • 2013/08/09 9:51 PM
      子供たちの為に、『生』への覚悟を決めた小春…。 自分に何かあった時、子供たちには安全な場所へ置いておきたい。 手段を選ばずウソをついてまで、紗千のところでお世話になることにした…と、小春は心の中で...
      • ドラマ de りんりん
      • 2013/08/09 9:33 PM
      「どんなに嫌いで憎んでる相手でも、適応する時はします。 どんなに愛情があっても、しない時はしないのと同じように」 澤村医師子供たちのために生きる覚悟をした小春。母親に病気の話をするしないとか、骨髄移植が適合するかどうかより、もし自分が倒れた時、そこに
      • 美容師は見た…
      • 2013/08/09 4:57 PM
      日テレ『Woman』(公式) 第6話『生きるための嘘、我が子のために』の感想。 状況より人物を描いて欲しい… 話が進んだようで、進んでないようで。これまで「主人公が不幸過ぎて観るのが辛い...
      • ディレクターの目線blog@FC2
      • 2013/08/09 2:59 PM
      「Woman」第6話は小春は自身の病気を治療するために治療費を確保するために暮らしたくない紗千の実家に住む事を苦渋の選択で決める。紗千には病気の事を一切言わず嘘をついてここ ...
      • オールマイティにコメンテート
      • 2013/08/09 6:23 AM
      闇の中の地球は大循環を行っている。 太陽熱によって海水は昇天し雲海となり降雨して山の水となり流水して川となる。 その川の辺で人間は生きている。 水が海に帰るように・・・人の命もまた塵となっていく。 人の中には血が流れ、血は母から子へと流れていく。 姉と妹
      • キッドのブログinココログ
      • 2013/08/09 12:17 AM
      『生きるための嘘、我が子のために』
      • ぐ〜たらにっき
      • 2013/08/08 8:23 PM
      第6話「生きるための嘘、我が子のために」 2013年8月7日放送 自身の病状の悪化を自覚した小春(満島ひかり)は、望海(鈴木梨央)と陸(?橋來)を連れて植杉家へ向かい、一緒に住まわせてほしいと紗千(田中裕子)に頼み込む。 病気のことは告げずに、ひたすら懇願す
      • ドラマハンティングP2G
      • 2013/08/08 4:51 PM
      ずっとこうなんでしょうね。 私達は昔、娘と母だったけど。 今は別々の…。 別々の場所で生きている2人の母親だから。 お互いのこと一番に思うことは、もうないんでしょうね。 Woman 第6話  ...
      • ドラマ@見取り八段・実0段
      • 2013/08/08 4:06 PM

      calendar

      S M T W T F S
      1234567
      891011121314
      15161718192021
      22232425262728
      293031    
      << March 2020 >>

      プロフィ-ル

      最近の記事

      過去記事(プルダウン)

      ショップ

      新ドラマQ

      Rakuten

      スポンサード リンク


      カテゴリー


      スポンサード リンク

      忍者アド


      楽天

      recent trackback

      リンク

      search this site.

      others

      レバレッジ

      PR

      mobile

      qrcode

      powered

      無料ブログ作成サービス JUGEM
      QLOOKアクセス解析 ドラマQ

      Rakuten