あまちゃん 第108回★バースデー・オブ・エレファント、スリーJプロダクション
- 2013.08.03 Saturday
- 13:11
- NHKドラマ・番組
威勢の良いことを言ったものの、何もしていない春子がテレビを観ています。
小さな鳥が映っていて<巣立ちの時期、親鳥は特に神経質になります。巣の周りを飛び回り、敵が居ないかどうかパトロールを繰り返します。>
なるほど、いまの春子とアキみたいな・・・。
ぐだ〜〜っとしてる春子が「家事でもすっか。」
基本、正宗(尾美としのり)が家事をしてたけど、暇すぎて家事でもすることにする様子。
だら〜〜っとした感じが、怖いほどナチュラルなキョンキョン。
−◆−
アキは純喫茶『アイドル』でアルバイトをしています。
背広を着ていないカジュアルな水口(松田龍平)が客で来ていて「懐かしいなぁ、原宿なんて。バンドやってた頃を思い出すなぁ。」
アキ・ナレーション<水口さんはブラックコーヒーを一口すすりました、なんだか自分に酔っているような感じでした。>
水口「ベース弾いてた。バースデー・オブ・エレファントってバンドで。」
アキ「象の誕生日ですね。」
水口「もっと深い意味あるんだけどね。」
『THEE MICHELLE GUN ELEPHANT』の曲が、松田龍平と小泉今日子が共に出演している映画『青い春』で使われていて、『THEE MICHELLE GUN ELEPHANT』解散後にベースのチバユウスケらが参加したバント『The Birthday』を足したネーミングであろうと思われ、また宮藤官九郎、ピエール瀧、チバユウスケは”PUFFY”に楽曲提供しているという共通項・・・まだ深い意味がある??
「薄汚れたシンデレラ」「プロジェクトA」「バースデー・オブ・エレファント」など、連日の小ネタ挿入。
クドカンには、油断もすきもならねえべ。
−◆−
バンド時代に太巻に声をかけられたところから話しを始めた水口。
アキは心のなかで<どういうつもりだ? 仕事サボって退屈なヒストリーなんか語りやがって。あ〜退屈だ、お客さんこねえかなぁ。>
心の中での毒舌、面白すぎ!!
作り笑顔も可笑しい!!
画面が斜めってるのも面白い!!
『純と愛』の純(夏菜)も、やたらめったら心の中で喋りまくっていた・・・あっちは極端に”可愛げのないヒロイン”だったなぁ。
−◆−
アキ「水口さん、太巻さんに伝言伝えてくれましたか。」と、絶対にGMTをデビューさせて欲しいと土下座した件を確認。
あ、今思い出した!
アキが思いっきり土下座してたけど、あれ、もしかしてクドカン脚本の映画『謝罪の王様』が土下座をテーマにした漫画『どげせん』をパクってると言って作者のRINが「宮藤官九郎を殴りたい」とツイートした騒動を意識しての土下座シーンだったのかも・・・??
クドカン、やるなぁ・・・。
で、水口が太巻に楯突いて「天野の代わりはいません!」と言っちゃったことをアキに説明します。
また画面が斜めってアキ「じぇじぇじぇ」
水口「正反対なこと言ってしまった。」
アキ「何してんだよう、ガキの使いじゃあるめえし。」
今度は声に出して毒舌!!!
春子のDNAかぁ!!
アキ(能年玲奈)ちゃん面白すぎるべ!!
なんで一言一言が面白いの!!
クドカン、隙間ゼロ!!
−◆−
水口が太巻に意見しちゃった顛末が回想されます。
アキに対する評価をめぐって「社長、勘が鈍ったんじゃないですか。」と水口。
最高権力者に反抗した水口は、中国や北朝鮮だったら「強制労働収容所」送りだべ。
太巻「天野が居なかったらGMTは絶対に売れないんだな。」「面白れえ、じゃあ俺が売ってやるよGMT。俺が本気出したら1万じゃすまない。10万枚売ってやるよ。」「お前ごときが俺にビジネス語るだのさ。目にもの見せてくれるわ!!!」
この「目にもの見せてくれるわ」にも元ネタあるの??
画面は純喫茶『アイドル』に戻って、アキが「水口さんは、どうするんだ。」
水口「う〜〜ん、社長に頭下げるのはプライドが許さないし、会社やめる度胸もないしな。」
半沢直樹(堺雅人)みたいにキャラが濃くない水口は、太巻に「倍返し」「10倍返し」したりはしない模様。
−◆−
「おら、ママを信じてもうちょっとこっちで頑張る。」と語るアキ。
水口は「できるよアキちゃんなら、いつもアキちゃんの周りには自然と人が集まってきて、みんな自然と笑顔になる。それって才能というか、ほんとうの意味でアイドルとしての資質があると思うんだ。」
アキ「うん、うん」
水口「アイドルって、自分でなったり宣言したりするものじゃなくて・・」
アキ「うん」
水口「周りに集まってる人間がアイドルにしていくんじゃないかなぁ。」
アキ「うん」
水口は一生懸命に話して、アキが「うん」と頷いてるのかとおもいきや、アキはいつの間にか携帯電話で通話しながら相手の言葉に「うん」と返事してただけでしたーーー!!
ちょっと変わった子を相手にけっこうマジに語り続けた水口、お気の毒!?
アキが水口に携帯を差し出します。
ユイちゃんかと期待しましたが、相手は勉(塩見三省)さん。
行き詰まってる水口に「来い。今すぐ来い。深夜バスで来い!!!」と今まででサイコーに声を張り上げた勉さん。
さらに「おらが死んでも琥珀が待ってるからな。8500万年前からお前のこと待ってるぞ。」
うっ・・・東日本大震災のことがあるから「おらが死んでも・・」なんてセリフを聞くと余計なことを考えちゃう。
勉さんが犠牲になるんじゃないかって・・・。
で、ユイちゃんが手を伸ばして電話を変わってほしそうな素振り。
水口と話がしたいのかと思ったら、あにはからんや「もしもし、アキちゃんにかわって。」とバッサリ。
今回の水口は、すっかり女子の弄ばれてるねぇ・・・。
クビになったアキにユイちゃんは「大丈夫だよ。アキちゃんと一緒にいると、だれでも笑顔になれるもん。だからアキちゃんの周りには自然と人が集まってくるんだよ。それってアイドルの基本じゃん。」
アキ「くーー」と泣き声。
ユイちゃん「どこにいても、なにをしてても、アキちゃんはアイドルだよ。ユイが言うんだから間違いないよ。」
「ありがとう! ありがとう! ユイちゃん。」
<水口さんには申し訳ないけど、同じ言葉でもユイちゃんに言われたほうがずっと心に響くもんです。>
ホントに水口さんに申し訳ないわ。
けども、この時の能年ちゃんの表情がイイわ!!
またまた引き合いに出すけど『純と愛』の純(夏菜)が「みんなが笑顔になる夢の国」を作るんだと言い続けていたのにドラマ世界も視聴者も笑顔になれなかったことと、多くの人を惹きつけて本当に笑顔になれる『あまちゃん』では天と地ほどの差。
「心の声」とか「笑顔」とかの共通項を踏まえると、クドカンが遊川和彦氏の『純と愛』を意識して間逆なモノをこしらえてるのかと思うほどです。
−◆−
<だけど、おらの日常は相変わらずパッとしません。北三陸や上野の喧騒がまるで前世の記憶のように感じられ、もうずっとここに座ってたみたいに、地味で暗くて向上心も協調性も個性も華も無いパッとしない子だったみたいに、ただただ静かに時が流れていました。>
能年ちゃんの語りは決して立て板に水って感じじゃないのに「素朴で温かくて味のある語りやなぁ。」って思えちゃうから不思議。
月9『ビブリア古書堂の事件手帖』の冒頭で剛力彩芽が「想像してみてください・・・」云々と語り始めるだけで気持ちが萎えそうになったのとを比べると、印象に大きな差があります。
正宗のマンションでは、みんなが無言でバラバラに過ごしていて、春子も無言でサヤエンドウを剥いております。
サヤエンドウの一つが『ロード・オブ・ザ・リング』の指輪みたいにスローモーションで床に落ちて音を立てます。
このサヤエンドウ落下にも元ネタがあるのかなぁ・・??
春子「あ〜〜〜 あ〜〜!怖い! 何やってるんだろう私。」
タブレットにつながったヘッドホンをしてるアキが「ママ?」
春子「駄目じゃん。家事なんかやってちゃ駄目じゃん。豆剥いてる場合じゃ無いじゃん。怖い怖い、危ない、危ない、危ない。」
(一連のセリフ、韻を踏んでいてリズム感抜群!)
思いっきりスイッチが入った春子が括っていた髪を解いて「ねえ、会社作ろうか。プロダクション。3人で事務所作ろ。」
アキが所属タレントで自分は社長だという春子。
正宗「パパは?」
春子「運転手」
運転手でも、春子のそばに要られる分、大吉さんよりは良いんじゃない。
で、事務所名は『スリーJプロダクション』
じぇじぇじぇの「3J」(‘ jjj ’)/
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いつものように『予告編』が面白い。
アキ(能年玲奈)ちゃんと種市先輩(福士蒼汰)が顔を近づけて!?!?
アキが種市先輩に「おらと・・」
その時、フレームの外に誰かが来たようで、アキと種市先輩が同じ方向に視線を向ける・・・。
フジの昼ドラだったらユイちゃんが来て修羅場になるかもしれないけど、こっちは朝ドラだからどうなる、どうなる!!!
思わせぶりな予告編にワクワク!!
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ドラマの外では有村架純ちゃんとHey!Say!JUMP岡本圭人のキス写真が流出・・・どうして”自撮り写真”が流れるの??
アメリカ国家安全保障局 の情報収集問題みたいに、何者かが有村架純ちゃんのキス写真を吸い上げた!?
とにもかくにも、クランクアップのニュースが流れて、『あまちゃん』の無い日がやって来ることを思うだけで寂しくなってしまう今日このごろであります。
◇◆◇ 「あまちゃん」感想 ◇◆◇
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★「スタジオパーク」皆川猿時
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★「スタジオパーク」皆川猿時
◇◆◇ 大河ドラマ『八重の桜』感想 ◇◆◇
第30回「再起への道」 第29回「鶴ヶ城開城」 第28回「自慢の娘」
第27回「包囲網を突破せよ」 第26回「八重、決戦の時」
第25回「白虎隊出陣」 第24回「二本松少年隊の悲劇」
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