あまちゃん 第106-107回★田口トモロヲ『プロジェクトA』に出てきた「A・Hさん」がキレる
- 2013.08.02 Friday
- 14:04
- NHKドラマ・番組
第106話
GMT5が『地元に帰ろう』をレコーディング。
地元に帰ろう 地元で会おう あなたの故郷 私のぉ地元 地元 地元 地元に帰ろう♪
好きです 先輩 覚えてますか♪
朝礼で倒れた私 都会では 先輩 訛ってますか♪
ディレクターからはOKが出たんだけど、現場監督状態のモンスター・ステージママ春子(小泉今日子)が「アキ以外はOKです。」とダメ出し。
アキ・パートの「私のぉ」という部分のメロディが違うと指摘。
アキが「私の〜♪」
そんな様子を見て河島(マギー)が「天野のお母さんって、音楽畑の人?」
元歌手志望で鈴鹿ひろ美の影武者だったなんてことは口が裂けても言えない水口(松田龍平)は「スナックのママさんです。」
スナックのママさんがレコーディングスタジオに闖入してたら騒ぎになりそうなものだけど、春子の貫禄・存在感に圧倒されて現状追認。
どっかり腰を下ろして、スタジオの主みたいになってアキの「私の〜♪」をチェックしている春子はうんざり顔で「それじゃあ、お墓のまで泣くやつになるでしょぉ。」
秋川雅史ほど巧くないけど。
コントロール・ルームの卓上マイクのスイッチを鉛筆のお尻でオンオフする春子は業界人っぽいなぁ!?
スタジオのアキが「私の〜♪」
コントロール・ルームの春子が「お墓の〜前で♪」とつなげちゃった。
春子「こんな簡単なこともできないなら田舎帰んなさぁい!」
アキ「はい!」
春子「ダメよ帰っちゃ。」
母には弱いアキは「どっちやねん!」とツッコむこともできません。
−◆−
「私の〜♪」だけで30回もやりなおしたことを夏ばっば(宮本信子)に電話してるアキ。
大事件が起きていると言う”夏ばっば”が本人に変わるといってユイ(橋本愛)ちゃんと電話を代わりました。
ソフト・ヤンキーのユイ「あのね、ユイ、海女やることにしたの。今年の夏 潜ってみようと思うの。」
アキ「じぇじぇじぇじぇじぇ。」
弥生(渡辺えり)さんが電話を変わって「アキがいなくなって1年、高校生海女も頑張っちゃいるが、やっぱりカリカリカリカリ・・・」
美寿々(美保純)さんが引き継いで「やっぱりカリスマがいねえと駄目だっちゅう話をしてたら、ユイちゃんが食いついてきたんだぁ・・・」
絣半纏の海女姿のユイ(橋本愛)ちゃんをセンターにしたポスターを刷ったら、さっそく盗まれているらしいから、地元では未だにユイ(橋本愛)ちゃんはアイドルってことかな?
大吉「今年の夏は熱いぞう!」
弥生さん「やっぱりおめえ、ジェジェジェ、ジェラシーだべ。」
ん??
ここで「ジェラシー」が出てくるのって、前後との脈絡が不明!?
この前の《薄汚いシンデレラ》みたいな、クドカンの仕掛けか??
小生が思いつく『ジェラシー』といえば、井上陽水の曲くらいで、《どうやら僕等は海に来ているらしい ハンドバックの とめがねがはずれて 化粧が散らばる 波がそれを 海の底へ引き込む ジェラシー 愛の言葉は愛の裏側》という歌詞----《波がそれを 海の底へ引き込む》という部分がどことなく不吉な予感を呼び起こす。
大吉の「今年の”夏”」というセリフと「ジェラシー」つながると・・・考え過ぎかな。
で、アキ「いいのがユイちゃん、無理してねえが?」
ユイちゃん「してないっていったら嘘になるけど、でも、ちょっとぐらい無理しないと変わっていけないし。」
アキのそばに来た種市先輩(福士蒼汰)が耳を近づけてくると、アキが怖い顔して睨みつけます。
夏は帰ってくるのかと聞かれたアキが「まだ分がんね。」
ユイ「一緒に潜りたかったんだけど、忙しもんね。」
ユイちゃんの口ぶりからすると、自分を差し置いてアイドル活動を始めているアキへの嫉妬とかは消え失せた感じ。
相変わらずアキの周りをウロウロしている種市先輩に「なんですか?」と冷たい言葉を浴びせるアキ。
種市先輩は「中でみんなが待ってるから」とごまかしいてますが、ユイちゃんにつながってる電話に興味津々。
アキ「んだな、お互い頑張っぺ。ちょっと待って、変わります。」
勢いよく種市先輩が寄ってきて電話を変わり「もしもしユイか?」
「ユイじゃねえよ、種市この野郎!」
出たーーー!
電話の相手は磯野先生(皆川猿時)でした!!
いつの間にユイちゃんから変わってたの!?
磯野先生、おいしいなぁ!!!
この電話の場面、種市先輩にアキが冷たかったのは、種市先輩がユイちゃんと会話するのが嫌だったからかな??
まだ種市先輩のことを好きっぽいアキの、それこそジェラシー??
で、モノローグ < ユイちゃんが海女やるなんて。誰よりも都会さ憧れていた、あのユイちゃんが。>
真面目ボブカットのユイちゃんが「アイドルになりた〜い!!」と叫んだシーンが回想されます。
<そして、自然が好きで海が好きで海女になりたかったおらがなぜか東京でアイドルやってる。>
皮肉な運命に思いを致すアキ。
−◆−
密着取材を受けている太巻(古田新太)がスタジオにやってきて『地元に帰ろう』のチェック。
曲が流れ始めましたが、雑誌の袋とじを開けようと必死のパッチの太巻。
雑誌の表紙と袋とじは、一見すると”壇蜜”だけど、正体は小蜜こと副島美咲。
こういう”遊び”が面白いなぁ・・・。
袋とじに気を取られまくりの太巻が「あ、ゴメン聞いてなかった、もう1回。」
得意の腕組みをしながら聞き終えた太巻が「普通だな。よくも悪くもないということだ。」
素朴さが売りなんだと擁護する水口ですが、「素朴と言ってない、普通といったんだ。」と不快そうに言います。
逆らえない水口は「すみません。」
GMTの歌が面白くないという太巻は「ユーザーはそういうものに金は落とさないぜ〜〜、もっとクレバーだぜ〜〜。」と、どことなくスギちゃんみたいな口調。
要は、ダイワハウスのCMで役所広司が監督(古田新太)から面白くないとダメ出しされてるのと同じようなことかな・・・。(GMTは一応は踊ってるのに)
上海出張が控えているという太巻は、録り直す時間がないので「太巻マジック」だと言って上着を脱ぎました。(マジックの太字じゃないよ)
−◆−
正宗(尾美としのり)のマンションに届いていたCDに気づいた春子がこれを再生。
何やらお怒りの様子で、107話へ・・・・。
107話
太巻への密着取材は『プロジェクトA』という番組。
ナレーター<その日録った音源を聞いた太巻の反応は、厳しかった>
あらま、田口トモロヲさん!!
本物かよ!!
『ドクターX〜外科医・大門未知子』も本物の田口トモロヲがナレーターだったし、『プロジェクトX』は根強いなぁ。
『プロジェクトA』に、GMTの歌を「普通だな。よくも悪くもないということだよ」云々と評する太巻が映っています。
田口トモロヲ<太巻の目に鋭い光が宿った。クリエーターの目だ。>
ドキュメンタリー風に太巻のクローズアップ。
<楽曲に命が吹きこまれ、変化していく。まさに太巻マジックだった。>
場面は、まさに『プロジェクトX』だった。
田口トモロヲ<数日後、ちょっとしたトラブルが発生する。>
太巻によるレッスンが行われている奈落に現れた迫力満点の女性がCDをテーブルに叩きつけ、「これ撮り直してください。」
顔にはボカシが入り、声はボイスチェンジャーで芹那が風邪を引いたような感じに加工されてる。
田口トモロヲ<『地元に帰ろう』のラフミックスを聞いたメンバーの保護者の一人がクレームをつけてきたのだ。>
ボカシがかかった春子の横に『A・Hさん』とスーパーが入ってる!!
究極の「ごっこ遊び」みたいでオモロイ!!
「だって、こんなのうちの娘の声じゃないもの!」
ボイスチェンジャーで加工された声だから、やや迫力が失せてるけど、春子十分怖い!!!
−◆−
春子が太巻に「ロボットみたいな、宇宙人みたいな声よ! 何かやったでしょ、機械で。」
CDプレーヤーから「ねえ君はもう 友達じゃない 友達より大事な人秘密の涙は無しにしよう 何時までも側にいてね My Friend♪」と、編集しまくりのロボットみたいな音声が流れます・・・。
春子が《機械で加工したロボットみたいな声》について触れるから、ついついこの歌詞が思い浮かんじゃった・・・単なる聞き間違いです。
太巻は馬鹿に敷いたように笑い声を上げ、河島(マギー)がPerfumeを例にあげて太巻をフォロー。
太巻「最初聞いた時に普通だったから、ちょっといじっただけじゃないか。」
春子「なんで?」
太巻「だって、面白くない。」
春子「売れるためなら、何をやってもいいってことですか?」
オスカープロモーションにも言ってやれ!!
素朴さだけでは弱いから、テクノとかハウスとか近代的ギミックを付加した旨を理路整然と述べる太巻。
春子は「要するに奇をてらったってわけね。」
太巻「バッサリだな。」
本人たちの了承を予め得たのかを問題視する春子。
なんか、モンスター化してるぞ。
春子さん、少し変かも。
春子「アキはどう思う!」
アキ「おら、何か変な感じって思った。」
河島がアキの発言を咎めますと、春子が「ここでは誰も社長に意見できないんだぁ。私、こういうの大っ嫌い。」
だって、毛沢東か金日成みたいに写真が飾られてるし、衣装代の支払いは太巻の財布から現金もらって支払うし、ここは《太巻民主主義人民共和国》なんだべ。
春子「CDはこれでいいとして、歌番組どうすんの太巻さん、得意のクチパクですか、冗談じゃない! うちの娘を鈴鹿ひろ美と一緒にしないで。」と、ヤバすぎることを口にしちゃいました。
脳内にノルアドレナリン出まくりかぁ!?
太巻は『プロジェクトA』のスタッフに「今の絶対使うなよ。」と口止め。
春子に向き直り「かなわんなぁ。素人が土足で現場にズカズカ入ってきて、偉そうに。」とえげつない関西弁で逆襲開始の太巻。
太巻「慈善事業ちゃいまんねん。商売やってまんねん。どうせ売れんのに要らん金 使いたないねん。」
目の前でのこんな発言を聞いたしおり(松岡茉優)が「どうせ売れん?」
太巻「売れへんよ君らは。はっきり言うてGMTは企画倒れ。そやから こうやっれテレビつこうて回収できるとこから回収しとんねん。」
水口(松田龍平)の表情が曇りまくってます。
太巻「君らみたいなもんな、デビュー出来るだけでもありがたいと、せめて親御さんには思てもらわんとな。」
タクシーで正宗(森岡龍)をビビらせた時に続いてまた関西弁!!
我が関西のイメージが悪なるがな!!
アキが魔物でも見るような目つきで太巻を見つめています。
春子「帰るよアキ。どうせクビなんでしょ。」
太巻「どうして俺の邪魔ばかりするんだ。君は。」
これまで描かれている以上に、過去になにか色々あったの?
春子「こっちのセリフよ。どこまで器ちっちゃいの。普通にやって、普通に売れるもん作りなさいよ。」
影武者みたいな手を使わずに、まっとうに歌を売れとう言う意味?
これって、単純に「非道な男・太巻」と「恨みがましい女・春子」って構図なの??
『あまちゃん』らしくない暗い話??
で、春子(有村架純)のレコーディングを見つめる純朴そうな若き日の太巻が回想されます。
−◆−
アキを引き止めるGMTメンバー。
アキが春子に「どうしても行かなきゃダメか? ここで、みんなとやっていくわけにはいかねえのか?」
答えない春子に「分かってる。駄目なんだな。分かってる。」
春子「ごめんね。あんたが私の娘じゃなかったらこういう形でも良いかもしれない。でも、ママ嫌なの。どうしても許せないの。」
アキが頷いて薄い笑みを浮かべ「しょうがねえ。ここさ来る前から、おらママの娘だ。」
会津武士みたいなアキちゃん。
水口に「こんどこそ、おら、辞めます。お世話になりました。」
さらに「太巻さんにも伝えてけろ。おら今日でやめるが頼みがある。GMTのデビューは取り消さねえでけろ。おらのせいでみんながデビューできねえのは困る。悲しい! 頼む、みんなを見捨てねえでやってけろ。早く奈落から外さ出してやってけろ!」
アキが「頼む、このとおりだ。GMTデビューさせてやってけろ。」と水口に土下座。
いよいよ『八重の桜』みたいなノリになってきた!?
短く逡巡してから「分かった。伝えておく。」と水口。
アキ(能年玲奈)を引き止めたい気持ちがあの逡巡につながったのかな・・・。
アキ「絶対だぞ。」
出退札を窓口に置いて立ち去るアキ。
−◆−
太巻と河島が慌ただしげに話し合ってます。
アキの後釜を選定してるようです。
アキを見送った水口がやってくると、河島が「急いで天野の代わりを見つけないと。」
水口「天野の代わりはいません!」とキッパリ。
オフィス・ハートフルの将軍様、首領様である太巻に楯突いちゃう!?
太巻が水口を見つめます。
−◆−
上野の街を歩きながら春子が「ママがあんたのこと絶対アイドルにしてあげるからね。」
アキ「うん。」
春子はEDO劇場を憎々しげに見上げて「クビにしたこと、後悔させてやるんだから。」
アキ「うん。」
次回へ続く・・・・。
『あまちゃん』第106-107回は、なにやら春子(小泉今日子)の復讐物語みたいになって、太巻と春子のことを理解するのが難しかったです。
クドカンに翻弄されて、読み解けない〜〜。
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