『八重の桜』第30回「再起への道」★土方歳三、あっという間に戦死--雑い場面やなぁ!

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    『八重の桜』第30回「再起への道」

    アメリカに渡った新島(オダギリジョー)が、「明治」のスタートに感慨を覚えながらも、戊辰戦争終結後のさらなる内戦への危惧も・・・。

    最近は視聴率的に不吉だと言われているオダギリジョーが久しぶりの顔見せ。
    −◆−

    尚之助(長谷川博己)に砲術を習った縁があって、米沢藩の内藤新一郎が八重(綾瀬はるか)たちを離れに逗留させています。

    八重が糊口を凌ぐために反物売り。
    敗戦後の苦労でもう少しやつれているかと思いきや、気持ちが整理できたのか、穏やかで良い顔をしてる・・・っていうか、”綾瀬はるか”がなんだか綺麗。

    設定的には山本家の女子たちは困窮してるはずなのに、演出としては綾瀬はるかを可愛く映しちゃってる。

    母・佐久(風吹ジュン)も痩せ衰え始めてるってことになってる筈なんだけどなぁ・・・。


    で、反物の行商をしていて知り合った千代という戦争未亡人の求めに応じて、息子・長治郎の剣術指南をする八重。

    夫の敵を討ちたいという千代が八重に鉄砲を習いたいというのですが、八重は「今はその時でねぇ。」とやんわり拒否。

    すると千代が感情露わに文句を言うのですが、やや激し方が唐突だった気がしたなぁ。

    その後、千代を預かってる田村屋宗右衛門(及川いぞう)が”「会津会津と念仏のように唱えてるけども、そだな国はもうとっくに潰れてなくなった。いつまで武士の奥方づらをしている。わしが拾って囲い者にしてやったんだべ。食い詰めて首くくるしかなかった賊徒の親子が!」”と吐き捨てます。

    会津を愚弄されてキレた八重が、得物を手にして田村屋に襲いかかり、千代が止めなければ田村屋を殺してしまうところでした。

    戦後の八重や会津の女たちの暮らしぶりを描くためのエピソードでしたが、作り手が意図しているほど女たちの苦難が伝わってきたようには思えませんでした。

    どことなくエピソードが雑ですわ。
    −◆−

    会津を気の毒に思ったものなどもいたんでしょう、助命嘆願により松平容保(綾野剛)は死一等を減じられ、新政府軍は代わりに首謀者の首を差し出すよう要求。

    萱野権兵衛(柳沢慎吾)が斬首されることになり、大蔵(玉山鉄二)と平馬(池内博之)が容保の親書を手に白袴の萱野を訪れます。

    照姫からの文まで届いて感涙の萱野。
    恨み言一つ言わず、潔く刑に処される萱野・・・・。

    本質的には戦争を主導した平馬(池内博之)が公職から身を引いたことで、戊辰戦争・会津戦争に関する一応の総括をしたことになるのかもしれないけど、終戦直後の悔恨や怒りや悲しみが描かれること無く、鶴ケ城開城からの6ヶ月間をスルーしたこともあって何か物足りなさを感じさせる展開。

    もう少し松平容保(綾野剛)の心象風景を手厚く描けないものか??


    あと、一身に戦争責任を背負って斬首される重い顛末なのに、平素はギャグをかまして軽いノリの”芸風”で知られる柳沢慎吾ゆえに場面の重厚感が薄いような気もしちゃいました。

    これは柳沢慎吾ご本人がどうのこうのではなく、配役をした側の問題ですかね。
    −◆−

    箱館では、列藩同盟の生き残りと新政府軍が激しく交戦。

    土方歳三(村上淳)が現れたかと思おうと、いきなり被弾して戦死!

    なんじゃ、この酷い扱いは!?
    これダイジェスト版かぁ!?


    命のポイ捨てみたいな描き方しかできないのなら、あえて土方を登場させずにナレーションベースで戦死を語ればいいんじゃないの??

    どうも『八重の桜』では中野竹子(黒木メイサ)や権八(松重豊)さんをはじめ、登場人物の死からの何らかの”余韻”が漂わないのが致命的な欠点の一つじゃないでしょうかねぇ?


    で、この戦いに参加していた頼母(西田敏行)は「わしは生きる。わしらの会津を踏み潰してったやつらが、どんな世の中つくんのか、この目で見届けてやる。」と生き続ける道を選んで官軍に下りました。
    −◆−

    藩の再興が許さされ、最果ての陸奥の国に3万石の所領が与えられます。
    新たな判明は「斗南藩」

    大蔵が藩士に「北辺の地に強国をつくる。反撃の狼煙を上げんのはその時だ。」と宣言。

    この決定に至る経緯・・・誰がどういう動きをして新政府に藩の再興を許させたのか、色々な駆け引きが有ったんだと思うんだけど、そのあたりのことはスルー。

    江戸・東京での政治的な動きには、ヒロイン八重(綾瀬はるか)を絡ませることができないからスルーなのかな・・・。

    綾瀬はるかの出番が少なくて苦戦したから、八重が出ないエピソードに時間を割けない??
    −◆−

    米沢にやって来た大蔵が「斗南藩」の件を報告。

    祝いだとして佐久(風吹ジュン)が料理を振る舞います。
    食材が不十分ななか、佐久さんが作った『まめぶ汁』・・・それは安部ちゃんだべ。

    佐久さんが作ったのは『こづゆ』

    大蔵たちがしみじみと「うめえなぁ。」

    大蔵は辞去する際に八重に「斗南に来ねえか?」

    従来説のように籠城戦前に尚之助と八重が離縁していたら、幼馴染で八重に想いを寄せていた大蔵(玉山鉄二)が「斗南に来ねえか?」と述べた言葉にもっと深い意味が出てくるんだと思いますが、大蔵の密かな思い・・・春子を20年も待ち続けた大吉みたいな一途な思いは描けませんでした。
    −◆−

    京都の覚馬(西島秀俊)が、時栄(谷村美月)の甲斐甲斐しいお世話を受けています。

    うら(長谷川京子)さん・・・次回決断。
    −◆−

    大雑把だけど、こんな感じの『八重の桜』第30話でした。

    新島襄のアメリカ、八重の米沢、大蔵たちが謹慎していた東京、土方が戦死した函館、覚馬の京都。

    概ね『5元中継』だったせいで、いわゆる「薄く広く」って感じで一つ一つのエピソードの掘り下げが物足りず、登場人物それぞれの心の中が色濃く描かれたようには見えませんでした。

    ぶつ切りのエピソードを雑に繋いだだけみたいで、散漫でもありました。

    綾瀬はるかの”澄んだ涙”だけでは、脚本や演出の弱点を補いきれません。

    先々大丈夫なのか、心配です。






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      まずは、アメリカは ボストンにいる 新島襄 です。密航したのは、えっと・・・第10回「池田屋事件」の回だったのですね。5年前、八重さんはまだ尚之助さんと結婚していなかった頃。大きく変わりましたよね、日本は・・・。
      • 風のうわさ
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      • 2013/07/31 8:40 PM
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      • オールマイティにコメンテート
      • 2013/07/30 6:28 AM
      新しい藩名は、斗南… 詳細レビューはφ(.. ) http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201307280003/ 【送料無料】NHK大河ドラマ「八重の桜」オリジナル・サウンドトラック II [ 坂本龍一 | 中島ノ...価格:3,150円(税込、送料込)
      • 日々“是”精進! ver.F
      • 2013/07/30 5:50 AM
      寝ても覚めても変わらぬ気持ちでただただ惜しいと思う・・・誠実そのものであったその名は歴史に残るとしても・・・。 和歌に堪能であった松平照姫が会津戦争の責を負って自刃した萱野権兵衛長修に贈った歌と言われる。 大東亜戦争に敗れた東条英機首相を連想させる刑死
      • キッドのブログinココログ
      • 2013/07/30 3:36 AM
      尚之助(長谷川博己)は捕虜となり、八重(綾瀬はるか)たちは、米沢藩の知人の家に 身を寄せる。 八重は食いぶちを稼ぐため、反物の行商に励むが、やせ衰えていく佐久(風吹ジュン)のことが 気にかかる...
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