『八重の桜』第29回「鶴ヶ城開城」★土足の板垣退助(加藤雅也) イメージ悪っ!

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    『八重の桜』第29回「鶴ヶ城開城」

    山川大蔵の妻・登勢(白羽ゆり)が、砲弾の爆発を阻止しようとして吹き飛ばされて、そのまま臨終。

    そこに、城下に出撃するも激しい砲撃に晒されて敗走してきた健次郎(勝地涼)が駆けつけます。

    大蔵(玉山鉄二)はそんな健次郎を殴り飛ばし「なぜ討ち死にしなかった。なじょして帰ってきた! 女でさえ命を落どしてる!!」

    妻を失った怒りや悲しみ、不利な籠城戦での焦燥感が、彼岸獅子舞わせながら入城するという離れ業を演じた頭脳派・大蔵の心をかき乱しているのか・・・・。

    挙げ句の果てには健次郎に切腹を命じます。

    身体を投げ出して健次郎の自害を制止する母・艶(秋吉久美子)が「もう十分じゃ!これ以上死ぬことはねぇ!」

    艶さんの身近なところだけでも登勢や中野竹子(黒木メイサ)や神保雪子(芦名星)が亡くなり、白虎隊や西郷千恵(宮崎美子)たち、田中土佐(佐藤B作)や神保内蔵助(津嘉山正種)らも鬼籍に入ってしまった死者でいっぱいの会津だから・・・。

    山川大蔵が”武士の美学”を貫くなら、妻の死にもうろたえず、兵力が足りない状況では貴重な戦力である健次郎を活かすような人物像にして欲しかったなぁ・・・・。


    で、この切腹騒動を見つめていた容保(綾野剛)が秋月(北村有起哉)に何かを伝えようとしています。
    −◆−

    何千発もの砲弾がガミラスの遊星爆弾のように鶴ヶ城に降り注ぎます。
    夜になっても心理的圧力を加えるためか砲撃は止みません。

    八重「崩れねえのが不思議なくれえだなし。」

    尚之助(長谷川博己)が「会津は打たれ強い。私は、国とは そこに住む人の事だと思っています。会津は、八重さん、あなたは強い」

    八重は「そんなら 尚之助様も、すっかり 会津のお国の人だ。」

    尚之助がアキ(能年玲奈)ちゃんみたいに訛りを吸収して「んだなし」

    離縁は歴史的に避けられませんから、この場面は離縁前の二人を際立たせる場面になってるのかな・・・。
    −◆−

    秋月が夜陰に乗じて密かに城を出ようとするところを目撃する八重。

    そのまま尾行して合流したようで、森の中を秋月と二人で進んでいきます。

    木陰で身を潜めた八重が「どごへ行がれんですが?」

    秋月は「大事なお役目だ。一度城を出る。」として密命を帯びていることだけを説明し「儂が戻るまで決して無茶はならんぞ。死んではならん。」

    敵兵に発見され、秋月は走って行きます。
    八重はスナイパーと化して現れる敵を次から次へと撃ち抜きます。

    幕末のジャンヌ・ダルクと言うより、幕末のランボーみたいな雰囲気さえ漂わせています。
    −◆−

    鶴ヶ城では容保(綾野剛)が照姫(稲森いずみ)に「儂が愚かなばかりに、何もかも戦で燃やしてしまった。代々築き上げてきた会津の誇りまでも汚した己が許せぬ。」

    忠義に生きる容保は、政治に弱かったから、それを愚かと言えばそうなのかもしれないなぁ・・・。

    それにしても、赤い陣羽織と烏帽子の綾野剛は、汗や埃で汚れていても背筋が通っていて絵になりますねぇ。
    −◆−

    頭部の傷から流血の斎藤一(降谷建志)。

    彼を見かけた時尾(貫地谷しほり)が傷に布を当てていますと、また砲弾がドッカン。

    斎藤一「そなたは砲撃が恐ろしくはないのか?」

    時尾は質問には答えず斎藤一の目をじっと見つめて「ありがとなし。会津のために 戦ってくれて。」

    ごくシンプルなこのセリフにウルっときちゃった。

    で、斎藤一と時尾の距離がほんの少し近づいた・・・。

    あと、血と埃で汚れている降谷建志のビジュアルが良い。
    −◆−

    土佐藩陣所に駆け込んだ秋月は、殴る蹴るの暴行を受けながらも必死でこらえて容保(綾野剛)からの降伏の意向を伝えようとします。

    ようやく現れた板垣退助(加藤雅也)に降伏嘆願。

    そういう役どころだから仕方がないんだけど、加藤雅也イメージ悪い。板垣退助イメージ悪い。
    −◆−

    糧食確保のために決死隊として城を出ていた山本権八(松重豊)は、敵弾を受けて板に乗せられて帰ってきました。

    八重や佐久(風吹ジュン)に見守られながら「八重、にしはワシの誇りだ。皆を守れ」と呟いて息を引き取りました。

    秋月が「帰るまで死ぬな」と八重に言ってましたが、権八さんは降伏直前に命を落としてしまいました。
    降伏して城を開けると分かっていたら、決死隊として米を確保しに行かずとも済んだのに・・・。

    前回の『自慢の娘』から続いた《権八(松重豊)さんエピソード》は悲しい結末。

    でも、脚本的にちょっと物足りない感じもする《権八さんエピソード》だったかなぁ・・・。
    −◆−

    秋月が今にも倒れそうになりながらも「開門せよー、開門せよー。」と叫びながら城に帰ってきました。

    降伏が受け入れられた。

    翌日、降伏を伝えるべく容保(綾野剛)が藩士たちの前に現れました。
    土間に手をついてひれ伏す藩士たち・・・。

    八重(綾瀬はるか)の姿も・・・。
    歴史的な事実は知らないけど、この場に八重が並んでるのが妙に浮いてる気がするなぁ・・・。

    容保は「ワシが至らぬばかりに、長きに渡り塗炭の苦しみを味あわせた。罪は一身に我にある。この上はこの一命をもって会津を皆の行く末を守る。何があっても、生き延びよ。最後の軍命じゃ。生きよ!」

    綾野剛、渾身の演技!!

    どうしていいか分からない藩士が声一つ出せないなか、八重が「恐れながら、お殿様は間違っておいでです。」

    んん・・・八重の立場で差し出がましい気もするけど、素直にセリフを聞くべしか・・・。

    八重「何があってもお殿様には生きていただかねばなりませぬ。私は何度考えてもわからねえ。天子様のため、公方様のため尽くしてきた会津が、なじょして逆賊と呼ばれねばならねえのか。会津の者なら皆 知ってる! 悔しくてたまんねえ。」

    まったく同感であります。

    八重「死んだ皆様は、会津の誇りを守るために命を使ったのです。どうかそれを無駄にしねえでくだせぇ。本当は日本中に言いてえ。会津は逆賊ではねえ。だけんじょ、それを証明できんのは殿様しかいねえのです。だから何があっても生きて下せえまし。」

    なかなかの見せ場!!!

    素直に綾瀬はるかのセリフに聞き惚れながらも、一方で八重が主張を述べることが《講談・英雄談》のようなデフォルメした作り話に思えてしまう側面も。

    八重の出番が少なくても物足りないし、八重が前に出すぎても引っかかりを感じちゃうから、我ながら天の邪鬼です。
    −◆−

    鶴ヶ城を明け渡す直前。

    二葉(市川実日子)ら女性たちが総掛かりで城の廊下を拭き掃除。

    幼い山川咲(愛川あおい)が明け渡すのにどうして掃除をするのかと尋ねますと、二葉は「戦に負けても誇りは失っちゃなんねえ。きれいに渡さねば会津のおなごの恥だ。」

    初回なんかで出てきた《什の掟》など、会津の美徳・ポリシーはこのドラマの魅力になると思ったんですが、こういう部分が描かれる機会が案外少なかったですね。

    で、藩士や女たちが立ち去った鶴ヶ城に土足で入城してきた板垣(加藤雅也)ら新政府軍。

    やっぱり板垣イメージ悪っ!!

    廊下を少し進んでから、ようやく廊下に埃一つ落ちていないことに気づいた板垣・・・。

    振り返ると新政府軍の足跡。
    −◆−

    猪苗代の謹慎所へ行かされることになった藩士達。

    そのなかに山本三郎だと言って八重が混じっています。
    いよいよ猪苗代に向かう直前、尚之助(長谷川博己)が女が混じってると大声を上げます。

    「私も一緒に戦いやした。大砲だって私のこの手で・・。私はあなたのお味方も殺しやした。」などと、柄の悪い新政府軍兵士に主張する八重でしたが、藩士達と引き離されます。

    猪苗代に連れて行かれて会津藩士が殺される可能性もあったため、八重(綾瀬はるか)をどうしても引き離したかったのでしょう。

    猪苗代に向かう夫に「尚之助様! 尚之助様!」と叫ぶ八重・・・。
    これが・・・・。
    −◆−

    荒れ放題の城下でうちひしがれ、涙する八重。

    その時、日が差してきました。
    壊れた屋根越しに明るい外を見上げると、鶴ヶ城本丸。

    八重「そんじも空は・・・・変わらねえのか。」



    『ちびまる子ちゃん』ならキートン 山田が「後半へ続く」と言いそうな区切りの場面。

    惨憺たる有様の会津に一条の光が差したこの場面は、ちょっぴり『平清盛』っぽいかな・・・。

    本来的には降伏の無念や、父・山本権八(松重豊)、弟・三郎(工藤阿須加)を亡くした悲痛な思い、夫・尚之助がどうなるか分からない不安、消息不明の兄・覚馬への憂慮など、陰鬱な気持ちが心を占めると思うのだけど、視聴率も好調だとは言えないからトーンが暗くなりすぎないように調整したラストシーンだったかな・・・。


    容保(綾野剛)に物申した場面と同じく、悪くはないのだけど作りすぎてる気がしたシーンでした。



    というわけで、『八重の桜』第29話はこんな感じでした。







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      • 風のうわさ
      • 2013/07/22 10:24 PM
      大河ドラマ「八重の桜」。第29回、鶴ヶ城開城。 会津戦争終結。ついに、会津藩は降伏を決意します。 ドラマの節目となった第29回。
      • センゴク雑記
      • 2013/07/22 10:05 PM
      鶴ヶ城開城
      • 悠雅的生活
      • 2013/07/22 9:48 PM
      新政府軍の総攻撃で、一日に二千発の砲弾を撃ち込まれていた鶴ヶ城の天守閣は今にも崩れ落ちそうな状態になっていた。 それでも戦おうとする家臣を見た容保は降伏を決意、秋月を ...
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      • 2013/07/22 9:05 PM
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      • 虎哲徒然日記
      • 2013/07/22 8:35 PM
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      • ドラマ@見取り八段・実0段
      • 2013/07/22 5:05 PM
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      • 日々“是”精進! ver.F
      • 2013/07/22 4:29 PM

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