満島ひかり「Woman」第3回★パッツン 二階堂ふみ、ちくわ炒飯、てんとうむし人間、ガラスの仮面

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    満島ひかり「Woman」第3回
    「母であること。そして娘でいること」


    痛々しさや重苦しさが ほんの少しだけど和らいだ気がしました。
    重すぎるという声が反映してのことか、最初からこういうプランで進んでいるのか??
    −◆−

    ナマケモノさんこと健太郎(小林薫)がカンカン帽など昭和ファッションでオシャレしてこっそり出かけようとしています。

    紗千(田中裕子)に見つかって「安孫子さんのところで将棋さそうと思って。」と弁解。
    紗千「安孫子さん痛風で入院でしょ。」

    将棋盤を持って見舞いに行くのだとまた弁解。

    紗千「ついでにね、安孫子さんの奥さんにこれ返しといて。『ガラスの仮面』の1巻から25巻まで。帰りに26巻から49巻まで借りてきて。」(50巻は発売が延期)

    まさかあの紗千の口から『ガラスの仮面』が出てくるとは思わなかったので意外性と面白さがあったなぁ・・・。

    ただの小ネタではなく、もしかすると演じることの物語である『ガラスの仮面』を持ちだしたのは、脚本家・坂元裕二が何か意味付けしてる?
    紗千は本音を隠して薄情な母を演じてるとか・・・?

    クドカンが小ネタと仕掛けを挟むのと同じような感覚。(陰と陽の差はあるけど)

    で、健太郎(小林薫)が本当に向かった先は小春(満島ひかり)のアパート。
    将棋盤と『ガラスの仮面』25冊を抱え、アパートの階段で腰を痛めて難渋してるところに望海(鈴木梨央)が帰ってきました。

    健太郎「遊びに来ました。」
    望海は「宿題あるの。」といってスルー。

    健太郎「とりあえず部屋に上げてもらえませんかね。」
    望海「あのね、知らない人は駄目な約束なの。」

    健太郎「知らない人じゃないよねぇ。」
    望海「知ってるけどお家の人じゃ無いでしょ。そこは望海が応用してるの。」

    『最高の離婚』の可笑しい会話を思い起こさせる脚本家・坂元裕二。

    このあと小春(満島ひかり)が帰ってきて部屋に上げてもらい、うつぶせになって腰を養生。

    望海がマッサージと称して背中に乗ってドッスンしたりノリノリでふざけたりするんだけど、普段は家に男の人が居ないから嬉しいのかな・・・。

    小春が作った《ちくわ炒飯》を食べながら、中学時代に、パンツの中にザリガニを入れる競争で、友人の牧田君の”たまたま”をハサミで挟んだザリガニがブーラン ブーランした逸話などを丁寧語で披露する健太郎。

    望海、大ウケ。

    子供相手にも丁寧語で話しかける健太郎(小林薫)の風変わりな佇まいと、チビ八重・鈴木梨央ちゃんの可愛らしさが相まって、過去2話になかった一息付ける場面。

    生活が厳しいことを象徴する《ちくわ炒飯》が出てきても、小林薫さんが重苦しさを中和しちゃいました。(今度一度《ちくわ炒飯》作ってみよかな)

    子供が寝た後、将棋をさす小春と健太郎。
    健太郎は、忙しいときは子供を預からせてと懇願。

    居住まいを正し、畳に手をついて「僕はもうそろそろみんな仲良く暮らしたいんですよ。許しがたい気持ちは分かります。だけどね、このまま10年、また20年経つのは悲しいわ。どうしたって、親子なんだから。無理矢理でも、いやいやでも、見た目だけでも、仲良く暮らした方が良いと思うんですよ。この子たちのためにもね。だから、どうかお願いします。」

    健太郎話しに口を挟まず、黙って耳を傾けているときの満島ひかりの演技が良いわぁ。

    片膝付いて座ってるだけでセリフも動きもないんだけど、表情、特に目の動きだけで えもしれぬ雰囲気を醸し出しちゃうから凄い。
    −◆−

    小春が骨髄検査。
    健太郎が望海と陸を預かって”ごっこ遊び”をしてるところに紗千(田中裕子)が帰宅。

    健太郎が配達で出て行って、紗千と望海と陸が残されて、紗千は子供らをほぼ無視。

    たまたま子供らがお絵かきしてる部屋の白熱電灯が切れたので紗千が取り替えようとして「熱チっ!」

    望海がリュックからタオルを出して紗千に手渡します。

    紗千は「最近の子供は媚びるのが巧いね。」と嫌味。
    そんなこと言っても、子供に通じるかどうか分かんないのに・・・。
    素直じゃないオバハンです。

    電灯がともると望海が「ありがとう。」
    良い子やなぁ・・・チビ八重ちゃん可愛い!

    さすがの紗千も、ほんの少しだけ微笑み。
    素直じゃないからすぐに表情を隠しましたけど、それでも望海が描いた絵をジッと見つめます。

    気配を感じた望海が「てんとうむし人間でしょ、てんとうむしウサギ、てんとうむし蛇でしょ、てんとうむしザリガニ・・」と自分の絵を解説。

    発想が自由でシュール!!

    紗千は無視して窓ふきを始めますが、おもわず「フッ。」とかすかな微笑み。
    いくら無視しても孫だもの・・・。
    −◆−

    不仲な夫婦の砂川良祐(三浦貴大)と藍子(谷村美月)

    良祐がまたまた「母親のくせに。」

    藍子「分かったの。子供の犠牲になるのが母親なんじゃない。男の犠牲にされる人を母親って呼ぶんだって・・。あなたが舜祐を育てて。」

    夫婦二人の子供なのに、押しつけあうように揉めてる・・・。
    子供不在の大人の喧嘩。

    困窮に耐えながら身を削り100%母親であろうとして自分を追い詰める小春には「あなたが育てて」という相手も居ない。

    お金とパートナーは有しても愛情のない砂川夫婦と、お金もパートナーも無い代わりに我が子への深い愛情だけは有してる小春(満島ひかり)は対照的。
    −◆−

    小春が帰ってきましたら、望海(鈴木梨央)と陸(盒勤)は木で出来てる風呂に食いついて入浴。

    紗千が準備した浴衣に着替えた望海は嬉しそう。

    しかし小春と紗千は剣呑なムード。
    健太郎(小林薫)が緊張感を緩めるべく「望海ちゃんお腹すいたよね。ご飯食べてって。」

    食べたいものを問われた望海が《ちくわ炒飯》を所望。

    紗千が《ちくわ炒飯》を作りますと、これを口にした望海が「母さんのと同じ味するよ。」
    長く絶縁状態が続きわだかまっていても親子で同じ味の《ちくわ炒飯》。

    健太郎「やっぱりそうか、そういうことか。やっぱりそうだよね。」

    このセリフも、坂元裕二・脚本のリズムや個性を感じます。
    個性がなくグダグダの脚本が多い中、クドカンと坂元裕二は別次元。
    −◆−

    栞(二階堂ふみ)がちくわを食べない話しになって、偏食は無い方がいいと言う健太郎に紗千(田中裕子)が「無理してちくわ食べる理由がないでしょ。」と絡んできます。

    そんなこんなで健太郎が小春に同意を求めて、小春が「はい」と相槌。

    すると紗千が「何であなたが口出すの、うちの娘のことに。」と不快感表明。

    小春も栞も自分の娘なのに、栞だけを《うちの娘》だと線引きしてみせちゃってる。

    小春が「口出してません。」と反論すると紗千がまた反論の繰り返し。


    挙げ句の果てには紗千が「私が産んで育てたのよ。二人でご飯食べて二人でお風呂入って、子守歌 唄ってたの。だけどこの子が懐いたのは、たまにしか帰ってこないくせに気まぐれに甘やかす方の男だった。」と恨みがましく思いを吐き出します。

    さらに紗千は参観日の作文で<大人になったらお父さんみたいな小説家になりたい。>と小春が書いていたことにも触れて「私みたいにはなりたくなかったの。いいけどね、あの男は小説家なんかじゃなかった。」


    小春は「父は不器用な人だったんだと思います。仕事も転々として社会から見たらダメな人だったのかもしれません。でも、私にはずっといいお父さんでいてくれました。」「苦労して育ててくれたから。1人で育ててくれたから。大切なお父さんです。」云々と反論。

    いよいよ対立がエスカレートし始めたので健太郎が割って入って「僕が高村さんの家族をこわしたんだ。僕が、小春ちゃんからお母さんを奪ったんだ。」

    小春「どうしてですか?」
    健太郎「さっちゃんが、幸せそうじゃなかったから。」

    健太郎(小林薫)が”憎めない男”だからセーフなんだけど、普通は小春が健太郎を恨んでも当然ですよね・・・。
    −◆−

    帰宅して話しに聞き耳を立てていた栞(二階堂ふみ)が介入してきます。

    「ウチのお父さん、あなたからお母さん取ってないです。お父さんはお母さんのこと助けただけで。あなたの父親の暴力から。」「おじさんから聞いたの。この人の父親、毎日殴ったり蹴ったりしてさ。お母さん、前歯何本も折られて差し歯なんですけど。」

    抑えた口調で淡々と述べるんだけど、その内容は激烈。

    「お母さんが家族捨てたとか言ってますけど、あなたがそんな可哀想なお母さんを捨てたんだし。あなたがそんな人間のクズみたいな男を選んだんじゃないんですか? どういうつもりでお母さんにああいうこと言うの。」

    静かな迫力!

    「死んだ人のことをキレイな思い出にして、生きている人間傷つけて。」「あなたの結婚相手だって、痴漢して、それで死んだんだし。」

    自分の両親を庇って、死んだ信(小栗旬)のことまで持ちだして容赦なく小春を攻撃する栞の言葉の全てにインパクトがあった。

    ミスター・スポックみたいに前髪パッツンで、時に小春を睨みつけ、時に目を泳がせながら言葉を連ねた二階堂ふみの芝居にもインパクトがあったわぁ。

    この子、なんか凄いな・・・。
    −◆−

    で、小春(満島ひかり)は栞に逆襲しないんです。

    ありきたりに「そんなの嘘よ!!」とか言い返さないからこの脚本は良いわ。

    小春は黙って子供の荷物をまとめて帰り支度。

    玄関口から家の奥に目をやった小春(満島ひかり)が「ありがとうございました。」
    視線の先には紗千(田中裕子)。

    小春「炒飯、おいしかったです。」「植杉さん、ありがとうございました。」
    実母だけど、あくまでも植杉さん。

    背を向けたまま小春の言葉を聞いてる紗千。


    紗千との言葉の応酬、栞に責められたこと、小春は全部呑み込んで帰って行きました。
    −◆−

    満島ひかりの演技に、田中裕子、小林薫を足して、さらには”二階堂ふみ”までが異彩を放った『Woman』第3回。

    映画のような質感。
    井之頭五郎っぽく感想を述べると「手応え充分、ううん、これはイケる。」

    完璧ってワケじゃないし、『ショムニ』みたいなエンタメ色は皆無だけど、気迫を感じる大人のドラマです。
    −◆−

    『SUMMER NUDE』『救命病棟24時5』『スターマン・この星の恋』につづいて『ショムニ』も第2話の視聴率がガタッと落ちちゃってフジテレビは冷や汗かな??(株主総会が済んだ後で良かったね)

    恐らく『オー、マイ・ダッド!!』も・・・。



    ◇◆◇ 満島ひかり『Woman』感想 ◇◆◇
    #11(終)  #10 #9 #8 #7 #6 #5 #4 #2 #1


    ◇◆◇ 「半沢直樹」 感想 ◇◆◇
    #8 #7 #6 #5 #4 #3 #2 #1








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      由季の家から逃げ出した望海を見つけてくれたのが栞だった。小春が駆けつけて、おねえちゃんと呼ばれて、察した。 やっと家に連れ帰り、由季が机の上の信の写真を見つけてなんで亡くなったのかと聞いた。小春は、子供たちの顔をスポンジで水拭きしながら、いつもと同じ
      • まぁ、お茶でも
      • 2013/07/21 9:37 PM
      脚本の坂元さんが実は腰痛持ちとか?「最高の離婚」でも光生@瑛太がぎっくり腰になってましたよね。
      • エリのささやき
      • 2013/07/20 11:56 PM
      骨髄検査に15000円か…。 少ないお給料の中から、日々の生活費を切り詰めて、暑い夏にクーラーも無しで頑張ってる小春にとっては痛い出費。 でも病で倒れたら、これでは済まない…なんて言われたら、受けるし...
      • ドラマ de りんりん
      • 2013/07/20 12:22 AM
      「Woman」第3話は小春は迷子になった望海を迎えに行った先で栞に「お姉ちゃん」と呼ばれてどう言葉を返して良いのかわからなかった。そんな中後日健太郎が小春のアパートを訪れて ...
      • オールマイティにコメンテート
      • 2013/07/19 11:28 PM
      母であること。そして娘でいること 視聴率は 11.4%・・・前回(11.3)より
      • ドラ☆カフェ
      • 2013/07/19 6:20 PM
      公式サイト 由季(臼田あさ美)の家から東京に帰ってこようとして迷子になった望海(
      • 昼寝の時間
      • 2013/07/18 9:56 PM
      『母であること。そして娘でいること』
      • ぐ〜たらにっき
      • 2013/07/18 7:44 PM
      『Woman』第3話/ おばあちゃんバージョン
      • 僕らのドラマ
      • 2013/07/18 6:49 PM
      第3話「母であること。そして娘でいること」 2013年7月17日放送 由季(臼田あさ美)の家から東京に帰ってこようとして迷子になった望海(鈴木梨央)を迎えに行った小春(満島ひかり)。 彼女はそこで、同じく望海を迎えに来た栞(二階堂ふみ)と初めて会うことになる
      • ドラマハンティングP2G
      • 2013/07/18 5:46 PM
      あなたがいい父親だと思っていた人は人間のクズで、それで死んだ人のことを キレイな思い出にして生きている。 人間傷つけて、そういうのって「あぁ星がキレイだな」って言いながら足元の花踏みまくってる ...
      • ドラマ@見取り八段・実0段
      • 2013/07/18 3:13 PM
      紗千の母性が分からないんですよねぇ。。。『あまちゃん』で春子が言ってたように、「どんなに辛い事も全部親のせいにして乗り越えて来た」って娘の気持ちは理解できても…逆も然り?母親が娘に対して吐く言葉が、恨みつらみに聞こえ、夫からDVを受けていた真実を知って
      • 美容師は見た…
      • 2013/07/18 1:42 PM
      し〜ちゃん爆弾、すんごい威力! ●~~~~~~~i_( ̄ー ̄*)点火OK 彼女が爆弾発言する以前は、やれピアノのお稽古をサボってただの 入院しても見舞いに来なかっただのと、自分の都合ばかりを主張するさっちゃんに 腹が立ったし、あぁ言えばこう言うで、何て可愛げのない母
      • あるがまま・・・
      • 2013/07/18 1:16 PM
      日テレ・『ショムニ2013』(公式) 第2話(15分拡大)『恋バナいじりで大騒動早くも仲間割れ』の感想。 40分間なら納得できる! 第1話の感想で、前作のファンならお約束な前半部分を、私が...
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