あまちゃん 第70-72回★さらば北三陸--能年ちゃんナレーション開始

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    連続テレビ小説「あまちゃん」第70-72回(6月20-22日)

    70話。
    スナックリアスから帰ってきた春子が、天野家で待機していたユイ(橋本愛)ちゃんに「お父さん帰ったよ。疲れちゃったんだって。」

    ユイ「そうですか、しょうがないなぁ」
    土曜日にまとめて感想書いてるから振り返って思うんですけど、足立先生(平泉成)が疲れて帰ったという時点で彼が病で倒れる気配をそれとなく臭わせていたのかもしれないですねぇ。

    で、2階で話し合いを始めたアキ(能年玲奈)と春子(小泉今日子)

    アキ「ここでしゃべったよねぇ、アイドルのこと。」
    80年代アイドルの系譜を熱く語ったあの日のこと・・・。

    春子はあの時の話しについて「東京なんか行かなきゃよかった。アイドルになんか憧れてバッカみたい。人生やり直したいって、そういう話しだからねぇ!」

    さらに「ママね、あんたが東京行くの反対しない。韓流スターの追っかけになるとか、なでしこジャパンに入るとか。もう全然OK。ガールズバーで働きたいとかでも全然OK。アイドル以外にだったら何に憧れても全然良い。それぐらいアイドルは駄目。許さない。

    アキ「なんで?」

    春子「不幸になるからよ。」
    アキ「やってみなきゃ分かんねぇべ。」

    春子「分かるの!! 純粋な気持ち弄ばれて、利用されて、消費されて、心が折れる。水口も、その社長の太巻って人も誰も、決して手を差し伸べてくれない。そういう世界なのよ。」

    一連の春子の発言からすると、春子(有村架純)は東京で”ひどいこと”になった様子がうかがえます


    ラジカセからオーディションのテープを取り出したアキは「おらがアイドルになりてぇって思ったのは、ママの歌聴いた時なんだよ」「かっこよかった。ご飯作ってるママや、洗濯物干してるママも好ぎだけど、歌ってるママは最高だど思った。」

    さらにアキは鈴鹿ひろ美の「潮騒のメモリー♪」もよかったとしながらも「おら、ママの歌の方が好ぎだ。先に聴いたからかもしんねぇが、ママの歌の方が本物だって思った。」と邪気のない表情で語り掛けます。

    春子(小泉今日子)がアイドルとして初めて認められた瞬間かも・・・。

    鈴鹿ひろ美に優っていると認めてくれたのは娘だけだけど、それでも春子は報われたんじゃないかな・・・。

    ボソッと「ありがと」と答えた春子の目に少しだけ浮かんだ涙がかすかに光ります。
    娘がアイドルを目指すことに20000%反対だった心が揺れはじめた??

    春子(小泉今日子)の脳裏には『君でもスターだよ。』で白いワンピの春子(有村架純)が笑顔を浮かべて歌った姿が浮かびます。

    有村架純ちゃんのシャレにならないほど可愛らしい笑顔には、「夢」を信じて疑わない春子の希望に満ちた心の中が映しだされています。

    純粋な気持ちを弄ばれて、利用されて、消費されて、心が折れて不幸になるなんて欠片も思っていない春子(有村架純)です。
    −◆−

    心が揺れ始めて心が整理できない春子(小泉今日子)は、夏(宮本信子)さんに助け舟を求めて階下へ行き「どうしたらいいか、わかんないよ。」と布団の中の夏さんに呟きかけます。

    なかなか返事をしない夏ばっばは、25年前と同じく寝たふりを決め込むのかと思いましたが逡巡ののち起き出してきました。

    春子「アイドルになるんだって。どうしたらいいと思う?」

    アキがアイドルになりたいのは夏ばっばも承知してることなのに、わざわざ「アイドルになるんだって」と口にしたのは、春子自身がアイドルに憧れて悩んでいた時に「アイドルになりたいの。どうしたらいいと思う?」と夏さんに相談して、答えが欲しかったことが現れてるのかな・・・。。

    春子の過去の思いも重なったセリフなんだと思いました。

    夏ばっぱ(宮本信子)は「行かせてやったらいいべ。」と答えましたけど、いつもの凜とした態度ではなくどこか落ち着きがないような気がしました。

    春子「私も行きたかったけど。」「どうしてアキには甘いの、孫だから? 娘のことは突き放したけど、孫のことは守るんだ・・・。」

    アキの事を相談してるのではなく、25年前の春子と夏さんのことを精算するための会話へと変貌しています。

    答えに窮する夏ばっばは「なしてだべなぁぁ?」
    やはりいつもとは様子が違います。

    夏ばっば「やっぱし、あん時のことが引っかかってるんだベな。地元のために娘を犠牲にしたこと、後悔してんだべな。」
    後悔・負い目・罪悪感がない交ぜになってしまい、春子と目を合わせることも出来ない夏ばっば(宮本信子)。

    そんは母親を目の当たりにした春子(小泉今日子)は「ちょちょ、やめてよ」と戸惑いを見せ、松雪泰子的な憂い顔になります。

    夏ばっば「あの晩、おめぇは本気で訴えかけてきた。おらも本気で答えるべきだった。『大事な娘を欲の皮の突っ張った大人たちの犠牲にしたくねぇ。』って、市長や組合長さ、啖呵切るべきだった。」と痛恨の表情。

    春子の頬には涙。
    急にスピンかけられても泣かない春子が涙。

    「そのことを、ずぅっと、ずぅっと悔やんでたから、お前ぇの顔見んのが辛かった。すまなかったな春子。25年かかった・・・このとおりだ。許してけろぉ。」と、頭を下げる夏ばっば。

    春子「お母さん。顔上げてよ、お母さん」

    長いくびきから解放された夏ばっばは、しみじみと「すっとしたぁぁぁ。やっと言えたべ。」

    人生経験豊富な”夏ばっば”が四半世紀ため込んできたものを吐き出す「25年かかった」「スっとしたぁ」というセリフを、若干42歳のクドカンが、これだけ情感を込めて書き上げちゃうのは凄い!!

    2013年春ドラマでも散見された「青臭い脚本」や「薄っぺらい脚本」「説得力の無い脚本」とは大きな力量の差を感じさせます。

    勝手な想像でしかないけど、クドカンは読書だとか映画・舞台・音楽などなど様々な芸術に触れて、いっぱい人生を疑似体験するなどして感性が豊かになり抽斗も増えているから奥深いセリフや物語が書けちゃうのかも・・・。
    −◆−

    71話。

    春子と夏ばっばが話してる間に寝ちゃってるアキ。(子供みたいで可愛らしい)
    その横で春子が何やら手紙をしたためております。

    で、気配を感じて目が覚めたアキに「大丈夫。ママに任しといて。駅長も、組合長も、観光協会も、ママが説得してあげる」と春子・・・アイドルOK。

    寝ぼけてたアキは3秒ほど理解に時間を掛けてから「じぇ!!! いいのママ? 行っていいの?」

    小さく頷く春子に、小学生みたいに純真な笑顔を輝かせたアキが抱きつき「やったぁ〜〜〜!」

    春子「こんな大騒ぎして出ていくんだから、ちゃんと本気でやんなきゃ駄目だよ。0か10しかないからね。」

    アキ「うん、100頑張る!」

    かつての春子(有村架純)は結果として「0」だったんだろうか??

    もしかして「0」でも「10」でもない、なにか中途半端な時期を過ごしたことを悔いて、アキに「0か10しかない」と言ったのかも・・・分かんないけどね。
    −◆−

    トントン拍子で話は進み、芸能事務所『ハートフル』との契約も完了。

    豪華夕食を家族で食べている足立家ではユイ(橋本愛)ちゃんが嫁入り前みたいに家族に感謝の挨拶。

    「ごちそうさま。」と早々に席を立つ父・功(平泉成)は「なぁんか頭痛くて・・・。」

    ここでもクドカンはお父さんが倒れちゃう伏線を敷いてたのね・・・。
    −◆−

    アキがいよいよ出発。
    駅まで見送りの海女クラブの面々。

    弥生(渡辺えり)さんが、プロレス黄金期の人間発電所こと”ブルーノ・サンマルチノ”のベアハッグ並みのパワーで力強くアキを抱きしめます。

    「お前ぇは”北の海女”の精神ば受け継いだんだから、胸張って堂々とやれ! 負けんなよアキ!」

    弥生(渡辺えり)さんが腕を放した途端に、アキは弥生さんの腹の圧力を受けて椅子にドスン。

    弥生さんが今度はミサンガをアキの手首に・・・。
    アキ「痛ぇ! 痛ぇ! 血が止まる!」

    ”騒音ばばあ”で今は”人間発電所”状態の弥生さんは妙に真剣顔で「力の加減などできねぇべ」

    北三陸編を彩った《ばばあ》たちともお別れかと思うと淋しいベ。

    北三陸の時間の流れかたや、ギスギスしたところのない弥生(渡辺えり)さんや大吉(杉本哲太)たちが凄く良い感じなので、『東京編』に移行するのが怖いわ。


    アキも不安だろうけど、《あま中年》の小生も不安なのだ!!
    −◆−

    72話。
    貸し切り臨時列車に乗り込んだアキと春子。

    出発前の時間を利用して春子が「ちゃんと水口さんの言うこと聞いて・・・」などと、あれやこれやと語っておりますが、アキ(能年玲奈)は妙に無反応。

    よくよく見ると席に座ったアキは小学3年生みたいな可愛らしい顔で泣き始めていて「行きたぐねぇ〜〜〜。ママ、東京さ行きたぐねぇ〜。」

    このあどけない感じがアキちゃんらしさやなぁ・・。

    アイドルになりたい気持ちと、ユイちゃんとの友情と、東京へのアレルギーがごっちゃごちゃになってる。
    あどけないなりに、色々考えてる。

    少しだけ落ちついたアキは「じゃあね、夏ばっばと仲良くね。けんかしないでね。」

    流れる涙を”北の海女の鉢巻き”で拭いてます。
    東京に行ってから涙を拭くように夏ばっば(宮本信子)からもらったのに、早くも使っちゃった。

    春子がモジモジしながらアキに手紙を手渡して「これ、あとで読んでね。」

    アキのナレーション<それは、私の知らない母の人生を綴った手紙でした。>

    春子の手紙は『東京編』に繋がる大事なアイテム・・・。

    で、来週からナレーション交代だと思っていたのに、もう能年ちゃんがナレーションしはじめちゃった。

    宮本信子さんの職人技のナレーションから、初々しい能年ちゃんに交代。

    『北三陸編』がフェイドアウトし、『東京編』がフェイドインしてきたような造りです。
    (クドカンは土曜日での区切りに拘らないから『北三陸編』『東京編』も微妙にクロスフェード)
    −◆−

    電車の窓からアキが「私変わった? 1年前と随分変わった?」

    ホームの春子は「変わってないよアキは、昔も今も地味で暗くて向上心も協調性も存在感も個性も華も無いパッとしない子だけど、みんなに好かれたね! こっちに来てみんなに好かれた。あんたじゃなくて、みんなが変わったんだよ。自信持ちなさい、あんがいそれは凄いことなんだからね。いってらっしゃい。」

    春子の吹っ切れた笑顔を見ると、一番変わったのは春子か持って思わせました。


    電車が動き始め、窓から身を乗り出し、駅舎とかに腕をぶつけて大怪我しないかと心配するほど手を振り続けるアキ。

    けっこう危険でクレームがつきかねない場面だけど、アキが「みんなに好かれた」ように、このドラマも「みんなに好かれた」から変なケチがつかないんだろうなぁ。

    ”某ゴリ押しタレント”は「好かれていない」せいで、YouTubeにアップされたデビュー曲「友達より大事な人のPVが酷評コメントで炎上状態だものねぇ・・・。(炎上も話題集めのための計算だという説もあるけど・・・)

    とにかくアキ(能年玲奈)のみんなに好かれる憎めない性格は神懸かり的です。
    −◆−

    アキを見送って喫茶リアスに帰ってきた春子。

    店の壁に貼られている県会議員・足立功(平泉成)のポスターが妙に目につくのは気のせい??

    で、自分の時は見送りもなかったと25年前のことを振り返る春子(小泉今日子)。

    ところが勉(塩見三省)さんが「お母さん、いたんだよあの日。夏さんちゃんと見送りしてたんだよ。」

    夏ばっば(宮本信子)が、北鉄から見える浜で大漁旗を振っていた様子を勉さんが説明。

    騒音ばばあ「なして黙ってた勉さん!」

    勉さん「『誰にも言うなよ』って夏さんにワカメもらったから。」
    菅原「それで25年もか!?」

    ワカメで25年も口をつぐむ勉さんは、北三陸で一番 律儀!!


    呆然となった春子は「ずっと恨んでた。もしもあの時笑顔でお母さんが送り出してくれていたら、どんなに気が楽なんだろうって。」


    電車で大吉(東出昌大)が春子(有村架純)に話しかけたせいで、「頑張れ〜〜春子〜〜〜、行ってこぉい!!」と鉄橋に向かって旗を振ってる夏さんを見ることが出来なかったことに思い至った大吉(杉本哲太)は「大吉、お前はバカか!! 大吉、バカ、この!!」と思いっきり自分で自分を責めています。
    −◆−

    電車のアキが窓の外を見て「じぇじぇじぇ!」

    鉄橋の下の浜で旗を振る夏ばっば(宮本信子)。

    いつものOP曲がBGMになって流れ始めます。
    これって東京編のオープニングを表してる??

    夏ばっば「バンザァ〜〜イ」
    アキ「元気でね、行ってくからねぇ〜〜〜。」
    夏ばっば「辛くなったら帰えって来いよ〜〜〜。」

    あの時、春子(有村架純)も浜の夏さんに気づいていたら・・・。
    春子が不憫になってきた・・・。
    −◆−

    次の駅に尋常ない雰囲気のユイ(橋本愛)とヒロシ(小池徹平)が・・・。

    電車が停車するとユイがアキに「ごめん行けなくなった。でもすぐ追いかけるから先行ってて。」

    父・功(平泉成)が倒れたことを説明するヒロシ。

    声に力が無いユイが「ゴメンねアキちゃん。」
    アキは「そしたらおらも行ぐのやめるから。」

    ユイは「駄目!それは駄目!アキちゃんは行って。」と言ってアキの手を握りしめます。

    アキは電車のドアが閉まる寸前に、ユイちゃんの東京行きの切符を手渡します。

    閉まった扉に縋り付き泣きながら「必ず行くからね!」とユイ。

    「すぐ行くからね。すぐ行くからね。待っててね〜〜。」と泣きじゃくり、最後は言葉にならないほど・・・。

    「待っててね」という言葉には、先に走って欲しくないというユイのライバル意識も混じってるかな・・・。


    走り去る北鉄の中からアキが見つめるユイ(橋本愛)が段々小さくなっていきます。

    ユイちゃんの黒地に水玉模様のブラウスは、「黒」が悲しい気持ち、「水玉」が涙を表してるように見えました。

    出発寸前に「行きたぐねぇ〜〜〜。ママ、東京さ行きたぐねぇ〜。」と泣いたアキが東京に向けてスタートし、あれほど東京に行きたかったユイちゃんがアキを見送るという『北三陸編』の切ないラスト。
    −◆−

    次週の予告編

    能年ちゃんが暗い口調で<上京したアキは初日から過酷な試練を受けまくります。帰りたい。不意打ちの自己紹介、揺るぎない階級制度、綺麗な劇場、奈落と呼ばれる吹きだまり。自己紹介、自己紹介に次ぐ自己紹介。ユイちゃん大事件です。以上。>

    早々に東京で埋没して地味で暗くて存在感も個性も華も無いパッとしない声になっちゃった??
    都会の嫌な部分が一気に押し寄せてくるようなナレーションでした。


    予告編の最後で、『君でもスターだよ。』で歌い終えた笑顔の春子(有村架純)の頭上のくす玉が割れてる。
    10週抜き??

    とうとうドキドキの『東京編』に突入です。













    ・ふるさと納税〜総務省HP

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    • 2020.07.16 Thursday
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      • ディレクターの目線blog@FC2
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      • 2013/06/22 4:04 PM
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      • ドラマ@見取り八段・実0段
      • 2013/06/22 2:03 PM

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