『八重の桜』第23回「会津を救え」★怖すぎる世良修蔵(小沢仁志)、酒池肉林が命取り!?
- 2013.06.10 Monday
- 17:43
- NHKドラマ・番組
仙台の奥羽鎮撫使宿舎。
説明しがたいワイルドな髪型でVシネマ顔の奥羽鎮撫参謀・世良修蔵(小沢仁志)がクソ偉そうにしています。
世良(小沢仁志)が酒焼けした声で「奥羽の賊徒は奥羽に討たせる。それが総督のお考えじゃ。」
黒田節で出てきそうな三升の大杯に手ずから酒をじゃぶじゃぶ注ぐと桜の花びらが杯に落ちてきました。
杯に桜の花びらという風流な出来事ですが、ショッカーの大幹部でもチビリそうな悪人顔・世良(小沢仁志)だとゴミが落ちてきたような雰囲気。
世良(小沢仁志)が「今頃満開か、なんもかんも遅れた土地よ。」とネガティブ発言。
(夜明けは東京より東北の方がはやいぞ!!!)
洗面器一杯分ほどの酒を一気に飲み干して大杯を投げ捨てるワイルドな世良(小沢仁志)が、唐突に立ち上がって「陸奥に 桜狩りして思うかな 花散らぬ間に 軍せばやと」と荒々しい歌を詠んじゃいます。
花が散る前に会津を討っちゃえって感じですかね。
で、戦功で成り上がってきた世良(小沢仁志)が、はやく会津を討つようと仙台藩主に偉そうな態度で指示を出し「僻遠の地の国主など、早う手柄でも立てんにゃ、朝臣の列には加われんそ。」とVシネマ顔で睨みつけます。
朝臣の列には加われないってことは、朝敵にしちゃうぞって脅し??
なんと横暴な!!!
ナレーション<東北一円を戦乱に巻き込む地獄の使者であった。>
まさに世良修蔵(小沢仁志)には『地獄の使者』というフレーズがピッタリ!!!
怖すぎる小沢仁志、ものすごく印象強い!!!
−◆−
引きこもり状態のうら(長谷川京子)を”黒河内道場”に連れ出して薙刀でメンタルヘルスに務めた八重(綾瀬はるか)は「わたすは信じてんだ。兄様はきっど生きてる。いつかまた会っから。」と力づけます。
後々のことを考えると、罪作りだったかも・・・。
で、毎度申し上げておりますが、年間50話もあるから黒河内道場のシーンみたいなのが入ってくるんだと思いますが、盛り上がりつつある物語からテンポを殺いでる気がします。
中野竹子(黒木メイサ)と黙礼するなんてのは、全く不要だと思いませんか??
−◆−
松平容保(綾野剛)のもと、西郷頼母(西田敏行)、佐川官兵衛(中村獅童)や新撰組が加わって軍議。
この前ふと思ったのだけど、鳥羽伏見の戦いや大坂から慶喜に連れられて海路江戸に逃げたときも含めて、綾野剛の出番が少ない気がして仕方ない。
会津が政局に翻弄されて戊辰戦争になだれ込んでいく経緯において、容保(綾野剛)が悔いたり悩んだり怒ったり、色々な感情が渦巻く見せ場があって当然だと思うのに、案外と松平容保について淡白に話が進んでる。
これって、邪推だけど綾野剛のスケジュールをどれだけ押さえられてるかとかの業界事情が影響していて、仕方なく出番を減らしてるんじゃないの???
最初の頃は、綾野剛が主役かと思うような回もあったのに、戊辰戦争という大きな出来事を前にして出番が減ってるって変でしょ!?
どうなんでしょうか??
−◆−
三郎の月命日で時尾(貫地谷しほり)が社に手を合わせています。
そこに斎藤一(降谷建志)がやってきて、「オレも弔いたい人が居るんだ。」と、ともに供養したいと申し出ます。
斎藤が弔うのは斬首された近藤勇(神尾佑)・・・。
ちゅうことで、時尾(貫地谷しほり)と斎藤(降谷建志)が出会っちゃいました。
ある意味、うら(長谷川京子)とは真逆の運命なのかな?
−◆−
奥羽列藩が奥羽鎮撫総督・九条道孝(河原健二)に対して会津への寛大な処置を懇願する文書を提出。
世良修蔵(小沢仁志)が嘆願書をつかみ取り「今更何を言うか!!!」と怒声。
場が凍り付きます。
鬼の形相の世良修蔵(小沢仁志)は、伊達慶邦らに迫っていき「容保は天下に入れざる大罪人。謝罪しようが恭順しようが首は打つ! このようなものを持ってくる前に、賊徒の首を獲ってまいれ!!!!」と狂乱の仕草で喚き倒します!!
こいつ覚醒剤かなんかを頭に注射してるんちゃうか!!
ヤバすぎるわ。放送コードギリギリの危ない雰囲気!!!
見た目も中身も、ここ数年の大河ドラマで最もヤバイ登場人物!!!
−◆−
地獄の使者・世良修蔵(小沢仁志)が、福島の宿屋「金沢屋」で女を山ほど集めて踊らせて酒をかっくらっております。
女を品定めして、選んだ女を肩に担ぎ上げて上座に連れて行って脇に侍らせる始末。
一人で酒池肉林!!!
無茶苦茶!!!
ベロンベロンの世良修蔵(小沢仁志)は、接待係の福島藩士たちに何か芸をするよう言いつけたり、セクハラとパワハラのし放題!!
仙台藩士・姉歯武之進が、都の総督府に宛てに送った「奥羽、皆敵とみて討つべし。」等と書かれたた世良修蔵による密書を入手して、くだんの宿屋にやって来ました。
これを見た福島藩士・遠藤条之助らは「成り上がりの下郎が、もはや許せねぇ。」「やるか・・」
で、夜半、部屋のすぐ外で庭に向けてもの凄い勢いで立ち小便をしている世良修蔵(小沢仁志)。
布団では遊女が眠っております。
その部屋に藩士5名が突入。
目覚めた遊女がすかさず世良修蔵(小沢仁志)の刀を奪ってナイスプレー!!!
しかし世良修蔵(小沢仁志)は、どこからともなく短銃を取り出して藩士らに銃口を向け、引き金を引きました!!
ところが弾が入ってなかったのは不発だったのか、弾が発射されることなく藩士たちと揉み合いに・・・。
(寝床でピストル使っちゃったから・・・って下ネタか!!)
刀にパンチで応戦していた地獄の使者・世良修蔵(小沢仁志)でしたが、流石に丸腰ではかなわず、刀を振り降ろされて首がゴロリン・・・(ゴロリンはテレビでは映りませんでしたけど)。
仮面ライダーウイザードでも手こずりそうな相手でしたが、福島藩士たちが成敗し、ついに大河ドラマ史上「最悪・最凶の男」の命運が尽きました。
−◆−
新政府軍に白河を落とされた会津は、長岡に救援を要請。
ひそかにガトリング砲(ゴムゴムではありません)を購入していた長岡は薩長土肥に対抗することを決定し、越後5藩がまとまって奥州25藩と同盟締結。
31藩による『奥羽越列藩同盟』が成立。
略して『OUE31』(アイドルみたいに略さなくて良い)
−◆−
薩摩に囚われて髭ボウボウの覚馬(西島秀俊)は、「どこで間違ったんだ、会津は。いや、俺はどこで間違った? 象山塾で、都で、長崎で、世界を観ようとしてきた。 10年後、100年後に続く豊かな道を探すはずだったのに、会津は今、滅びの道を進んでいる・・・。」と涙を流して嘆きの声・・・。
そのとき幻影を見た覚馬(西島秀俊)。
幻影のなかで処刑される松陰が「立ち上がれ! 天朝も幕府も藩もいらん! ただ、身一つで立ち上がればよい。立ち上がれ!」
覚馬がはたと気付き「そうが。まだある! 俺に出来ることが、まだ一つだけ。」
後の京都での活動に繋がる『気付き』だったのでしょうか?
西島秀俊、熱演でした。
−◆−
”日新館”で負傷兵を遅くまで看護し続けている八重(綾瀬はるか)に、古川春英(小市慢太郎)が「八重さんたちは、もうそろそろ」と帰宅を促します。
ゴリ押し看護師・ユキ(剛力彩芽)が瞬時に「ハイ」と良い返事。
しかし真剣に患者の身になって看護してる八重(綾瀬はるか)は「いえ、もうちっと・・」
ユキ(剛力彩芽)は帰れ! 家に帰ってキウイでもランチパックでも食べといて。
で、予告編・・・「二本松は敵に寝返って生き延びるより同盟の信義を貫く道を選ぶ!!」
苛烈な戦場に二本松少年隊・・・予告編だけでもう泣きそう。
−◆−
以上、『八重の桜』第23回でした。
もちろん世良修蔵(小沢仁志)のインパクトは強烈でしたが、一番頭に残るのは「どこで間違ったんだ、会津は。いや、俺はどこで間違った?」と自問する覚馬(西島秀俊)の言葉。
いつ間違ったのか、どこで間違ったのか、誰が間違ったのか、考えたらキリが無さそうな命題でした。
政治判断は誤ったとしても、人として間違ったことはしなかったのかもしれないし・・・。
(民主党は「間違った」と考えず「失敗した」と思ってるような気がするなぁ。)
◇◆◇ 大河ドラマ『八重の桜』感想 ◇◆◇
第28回「自慢の娘」 第27回「包囲網を突破せよ」
第26回「八重、決戦の時」 第25回「白虎隊出陣」
第24回「二本松少年隊の悲劇」 第22回「弟のかたき」
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