家族ゲーム 第8話★吉本(櫻井翔)のメガホン攻撃で沼田家崩壊!?
- 2013.06.06 Thursday
- 12:55
- フジTV系ドラマ、番組
一茂(板尾創路)の部下・勝野(内田滋)が8月の早期退職者の退職手当支払いの会計処理を進めていますと、一茂が「オレがやっておこうか。」
個人経営の零細企業ならまだしも、一部上場企業の人事部課長たる一茂(板尾創路)が個別の事務作業を部下の代わりにやってくれるって、なんて優しい上司でしょうか!?
で、他の社員が帰ったあと、一人残った一茂(板尾創路)がパソコンで退職手当支払いデータをいじっており、データの最後に一行加えて、「沼田一茂 10,000,000円」と入力。
前回、佳代子(鈴木保奈美)1000万円の損失を彼女の父・泰彦が補填すると申し出たのに、「借金は私が何とかしてみせます。」と断った一茂(板尾創路)は、退職金支払いで不正経理を行い会社の金をネコババして佳代子が作った1千万円の借金を返す算段。
よりによって自分の名前を書き加えて口座に入金しちゃおうという『稚拙すぎるプラン』なんですけど、勝野が「無事に振込が完了しました。」と一茂に報告。
一部上場企業とは思えない、杜撰なチェック体制でありますね。(あくまでドラマだから・・・)
ついでだから先に進めちゃいますと、後日不正が発覚しちゃいます。
(あの幼稚な手法では見つかって当然で、むしろ、一旦支払いが通っちゃったことが不思議なくらいです。・・・・あくまでドラマだから。)
小部屋に連れてこられている一茂(板尾創路)は「いつから分かってたんだ?」と勝野(内田滋)に問いかけます。
ニヤニヤしている勝野は「別件でお貸ししたデータを確認していたときです。上手くやりましたよね。リストラ社員の退職金を水増しして1,000万かすめ取るなんて。」
このセリフの感じからすると、勝野は不正を知りながら、一茂(板尾創路)をドツボに落としてやろうと考えて「振り込み」まで済ませちゃった感じですかね。
だから、「上手くやりましたよね・・・」云々と言いながら、腹の中では「下手な手口」だと嘲笑してるんですよ、きっと。
前回、一茂(板尾創路)が勝野に対して「いつまでも半人前じゃ困るんだよ。お前の首なんかないつでも切れるんだぞ。」なんてことを言い放って、いかにも恨みを買いそうなフラグが上がってましたからねぇ・・・。
いわゆる『身から出た錆』ですわ。
で、一茂(板尾創路)は「俺はどうなる?」と勝野に問います。
一茂ってアホですね。
前回リストラのターゲットになった社員に「あの件が公になれば退職金どころじゃなくなりますよ。」と恫喝めいた言葉を浴びせていた人事部課長・一茂(板尾創路)なんだから、不正経理に対する処遇は自分が一番よく分かってるでしょうに・・・。
案の定、勝野は「クビですよ。当然でしょ、これ横領ですから。全額返済すれば穏便に済ませてくれるそうです。感謝してくださいよ。」と、当局への告発だけは見送ることを示唆。
江頭2:50は、午前9時から夕方6時過ぎまで「約9時間の事情聴取」の挙げ句、書類送検されるのに、1000万円横領の一茂(板尾創路)は告発もされない・・・・。
なんだかんだいって、経理のチェックが杜撰であることが明るみに出たら、会社の信用が著しく傷つくから告発しないってことでしょう。組織の論理ですわ。
ニヤニヤ顔が不快な男・勝野(内田滋)は「半人前だと思っていた部下に首を切られるのはどんな気分ですか?」
やっぱり前回の一茂の言葉で、勝野(内田滋)を敵に回す羽目になったようです。
事態が飲み込めていないのか、一茂は「いい気になるなよ。俺はまた這い上がってみせる。」と反抗の姿勢。
勝田はどこ吹く風で「退社は今日付けです。退職金はありません。」
途端にオロオロしはじめた一茂「ちょっと待ってくれ。せめて今月だけ。」
(「退職手当だけは」と懇願するなら分かるんだけど、「せめて今月だけ。」ってセリフは意味がよく分からないです???)
勝野はそんな一茂に「また這い上がってみせる? できるわけねえだろ。あんたみたいなポンコツ、誰が雇うかよ。」と憎々しげに言い放ちました。
嫌いな上司に仕える世間のサラリーマンなら、一度はこう言うセリフを吐きたいと思いますよね。
小生は、「ポンコツ」の他にも、「ゴマすり茶坊主!!」「手柄横取りのボケナス!!」などと言ってやりたいヤツがいたものなぁ・・・。
こうしてリストラ請負人・沼田一茂(板尾創路)は、『自業自得』でクビになったのであります。
犯罪を後押しする訳では無いですけど、最後の一行に「沼田一茂 10,000,000円」では、手口が粗末すぎました。もう少し巧妙な手口を考えなきゃ・・・。
もしこれが警察沙汰になってたら、この程度の事件でも岸谷は湯川に相談したかもしれんなぁ、「横領る-パクる-」とかサブタイトルつけたりして・・・。
江頭の事件も岸谷なら湯川の研究室に足を運んで「脱衣る-みせる」とかサブタイトルを付けちゃうかもしれない。(捜査一課は関係ない!!)
−◆−
話は前後しますが、ホームサウナで会話する一茂(板尾創路)と吉本荒野(櫻井翔)。
一茂「だいたい君、大げさなんだよ。家族が崩壊するとかさ。そんな簡単に家族の絆が失われるわけないでしょ。」
吉本「ですよねえ。絆があればの話ですけど。」
この場面でも一茂はバカ丸出し。
妻・佳代子(鈴木保奈美)との関係が冷え切っていて、真希(忽那汐里)に「もっともっと前からずっと冷めきってたんだ。」なんてことを話す状態で、さらに佳代子が借金をこさえて手首を切ろうとする有様で、よくもまあ「簡単に家族の絆が失われるわけない。」なんて暢気なことを言えるのは、鈍感なんて代物じゃないわ。
阿須田恵一(長谷川博己)さんも優柔不断でテキトーな父親だったけど、沼田一茂(板尾創路)はそれ以上の暗愚の人ですね。
−◆−
面倒くさいので端折りますと、慎一(神木隆之介)は真希(忽那汐里)のことや飛鳥(北原里英)や万引き写真であれやこれや・・・。
出番少なめの茂之(浦上晟周)は虐める側にまわって山尾(西本銀二郎)の腹を殴りつけたり・・・。
そして、泥酔した一茂(板尾創路)が帰宅してきて吉本荒野(櫻井翔)と佳代子(鈴木保奈美)とともにムカツクほど広いリビングに勢揃い。
櫻井翔君が佳代子(鈴木保奈美)が最初に株で損を出したときに補填した100万円を返せと言い出します。
一茂(板尾創路)は「家族のため」に会社の金に手を出してクビになったと告げて、100万円は待って欲しいと言います。
デッカい家を売れば1000万円ぐらいは余裕で都合出来たのに、本当にバカな男です。
櫻井翔君は、ややふっくらした顔で「ハハハハ、最後の最後までやってくれますねえ。ハハハハハ。」
8話まで見ても、いまだに櫻井翔君に馴染めない〜〜〜。
この前の『ガリレオ2』で、何かに取り憑かれたような狂気の女優を演じた”蒼井優”のレベルまでは求めないけど・・・。
そもそも櫻井翔君と吉本荒野という人物像がフィットしてるのかどうか・・・。
好みの問題なんでしょうけども、小生はもう少しシャープな空恐ろしさが欲しいな。
−◆−
勢揃いのシーンは続きます。
吉本荒野(櫻井翔)「せっかく色々世話してやったのに、結局なに一つ学習しない。ホント救いようのない家族だな。」「まだ気付きませんか?」
櫻井翔君はメガホンを取り出し、大仰な仕草で「では、結果発表〜〜〜。」
このメガホンの場面は”不条理感”が出たら気を惹かれると思うけど、空疎な作り物感がキツくて”ドン引き”でした。
メガホン男・櫻井翔君は「さて皆さん。僕が仕掛けたトラップにどれだけ引っ掛かったのでしょうか?」
もはや、ますだおかだ岡田と同じ”スベリ臭”がする櫻井翔君。
「まずは〜〜〜〜〜浅海舞香。」と切り出した陽気な櫻井君は、浅海舞香(忽那汐里)と一茂(板尾創路)の出会いは仕込みだったことを明かし「じゃなきゃ、あんな都合よくラブホに誘う会話盗聴したり、キスの写真撮れるワケないじゃないですかあぁ。」
メガホン男・櫻井君がクルクル回りながら「そして最後は〜〜〜〜〜〜立花真希!」
もう最後かよ!!
櫻井君「不思議だと思わなかった? たまたまホームページで知り合った管理人が親父の浮気相手だったなんて。」と述べた上で、心中事件もでっち上げだったことを明かし「薄々感づいていたんだろ? 立花真希が俺と繋がってるんじゃないかって。でも君は信じたかった、裏切られたくなかった。胸がキュンとなったり締め付けられるように苦しかったり・・・。」
ラリってるみたいに大はしゃぎの櫻井君は「ヒヒヒ ホホホホホ…、いいねえ〜〜〜〜ヘヘヘヘヘ。」
蒼井優の狂気の演技とは随分タイプが違います。
好みの問題ですが、小生はもの凄く寒いです。
裸でスキーしてるような寒さです。
殴りかかっていった慎一(神木隆之介)ですが、不自然なほど見事にパンチが外れてしまい、逆に吉本荒野(櫻井翔)にストマックブローを食らって悶絶。
吉本荒野(櫻井翔)は腹を抱えて「ハハハハハハ〜〜〜、ヒャハハハハハハ〜〜〜〜。」と、妖怪みたいな声で大笑い。
佳代子(鈴木保奈美)や一茂(板尾創路)の不始末をあげつらい「ホント、どこまで崩壊させれば気が済むんだよ!」
シリアスな口調になった吉本(櫻井翔)が「この最悪の結末はあんたたち自身が招いたんだ。沼田家は壊れるべくして壊れたんだよ。」
一茂「お前の目的は、いったい何だ。」
櫻井君「もちろん茂之君と慎一君の教育です。家庭崩壊はその環境づくりの一環です。」
一茂がクビだと騒ぎ出して、櫻井翔君が「それでは皆さん。さようなら〜!」と去って行きました。
−◆−
吉本荒野が出て行った後、内輪もめを始める沼田家の面々。
株売買のことを責める一茂(板尾創路)に、佳代子(鈴木保奈美)が「怒鳴らないでください。」
すると一茂は「何でも言い合えるのが 家族だろ!」
どの口で言うてるねん!!
水増し請求して水商売の女に貢いでいたことを責め始めた佳代子(鈴木保奈美)に「あれは仕事のつきあいで仕方なく・・・」と一茂(板尾創路)。
佳代子が、何でも仕事のせいにすることを糾弾すると、一茂は「こっちの苦労も知らないで、俺たちはなぁ外で戦ってるんだ。身を粉にして汗水垂らして働いてるんだ。家族を養うために頑張ってるんだよう。」「オレだって、居心地の良い家なら毎日すぐに帰ってくるよ!」と、やや古典的なロジックで反撃。
これに佳代子は「外で働くのがそんなに偉いの? だったら言わせて貰いますけど、家とその半径数キロの狭い世界に閉じ込められた主婦の苦労が貴方に分かる? 家事と子供の面倒に追われる日々がどんなに過酷で大変か!!」と、こちらも古典的なロジックで反撃。
それぞれの言葉に一理あるかもしれないけど、「高度経済成長期のモーレツ社員」と「専業主婦」が主張を戦わせてるような昭和のドラマみたいな口論です。
だいたい、こんなセレブな家で暮らしていて「家とその半径数キロの狭い世界に閉じ込められ・・」と言われても、今一つ説得力に欠けるぞ。
慎一(神木隆之介)も参戦する羽目になり、万引きのことやあれやこれやで口論になり、挙げ句の果てには「だったらもっと親らしいことしてみろよ!」と、これまた古典的フレーズ!!
腹を立てた一茂は「お前たちが生活できるのは誰のおかげだと思ってんだ。」と、くどいようだけど古典的フレーズで言い返します。
見事に手垢の付いたフレーズが並び、新しい視点や切り口が欠如しているセリフばっかり・・・。
今度は茂之(浦上晟周)が参戦し「ず〜っと俺のことクズ扱いして、ちょっと成績が上がったら手のひら返して・・・どうせ会社でもそんな風だったんだろ、だからクビになったんだよ。」と一茂(板尾創路)を蔑みます。
一茂「うるさい。どいつもこいつも好き勝手言いやがって! だいたいな、お前の教育がなってないからこういうことになるんだよ!」「家を守るのは妻の仕事だ。」
あちゃ〜〜、昭和を通り越して江戸時代みたいな古典的ロジックが出ちゃった〜〜。
ここまで徹底的に古くさいセリフばかり出てくるってのは、脚本家さんが意図してやってるの???
家族なんてのは普遍的なものだから、時代が変わっても根本は変わらないのかもしれないけど、カビが生えたようなセリフばかりが並んで、全くと言っていいほど新しい視野が入らないのはキツいなぁ。
−◆−
家族4人での口論の果てに、茂之(浦上晟周)が嫌気が差したように「こんな家族だったから吉本荒野に潰されたんだろ!」
ついに佳代子(鈴木保奈美)はタガがはすれたのか、食器を床に落として割り始めます。
お菊さんか!!
一茂(板尾創路)はわざわざ部屋からゴルフクラブを持ってきて、袖ヶ浜の『海女カフェ』にあるのと同じぐらい大きい液晶テレビを壊し(ナイスショット!!)たり、壁を打ち据えたりし始めます。
慎一(神木隆之介)はボードの上の置物を床に払い落としたり、写真や表彰状を切り出しナイフで切り刻んだり・・・。
茂之(浦上晟周)はペンキを持ってきて撒き散らしたり壁や冷蔵庫に落書きをし始めたり・・・。
壁のボードまで剥がれたりしてるから、ほんの少しですけど『あまちゃん』で漁協を”海女カフェ”に改修してるような絵面で、すっかり『大改造!!劇的ビフォーアフター』状態。
まあ、まだ家族4人がモノにストレスをぶつけて幸いでしたね。
一茂(板尾創路)がゴルフクラブで家族を襲ったり、慎一(神木隆之介)がナイフで次々と家族を刺していていたら惨劇でしたから・・・。
で、あくる日になっても家族の間には会話ひとつなく、家の中も散らかったまま誰ひとり片付けようともしない・・・沼田家は完全に崩壊。
−◆−
デッカいスーツケースを手にした櫻井翔君と真希(忽那汐里)が出会っています。
立ち去っていく櫻井君に真希が「お元気で。また会えますよね、田子先生。」
櫻井君「オレは吉本荒野だ。」
真希「私には、中学校に居た頃からずっと田子雄大先生ですよ。」
櫻井君は黙って立ち去り、真希(忽那汐里)が「さようなら。」
次回へ続く。
−◆−
以上『家族ゲーム』第8話でした。
家族4人が家を無茶苦茶にした場面を見ていると、なんとなく『家政婦のミタ』で、投げやりになった忽那汐里ちゃんが母の遺品や仏壇を全部燃やすようミタ(松嶋菜々子)に命じたエピソードや、「私を殺して。」と命じてミタが包丁で忽那汐里ちゃんに襲いかかったエピソードなどを連想しました。
父・恵一(長谷川博己)さんの浮気が元で家族が崩壊しそうになった阿須田でしたからね・・・。
ただ連想はするけど、『家政婦のミタ』のようにグイグイと吸い寄せられる魅力は櫻井版『家族ゲーム』には感じられません。
せっかく『女王の教室』のエキスと『家政婦のミタ』のエキスを混ぜ合わせて『家族ゲーム』という題名で放送してるのに、視聴率があと一伸びしない・・・・湯川(福山雅治)なら「結果には必ず原因がある」と言いそうですが、8話平均で12.55%にとどまってる原因は一体???
なんだかんだいっても、どういうオチを用意してくれてるのかで全てが決まる感じですかね。
(脚本の「青さ」と「粗さ」が目に付くので、納得できる結末に辿り着けるのかどうか・・・・。)
◇◆◇ 連ドラなど感想 ◇◆◇
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