あまちゃん 第54回★アメ横女学園芸能コースのデビュー曲『涙目セプテンバー』は60万枚

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    連続テレビ小説「あまちゃん」第54回

    2階のアキの部屋で水口(松田龍平)の怪しい動きと太巻きこと”荒巻太一(古田新太)”についてユイ(橋本愛)ちゃんが報告。

    雑誌に荒巻太一(古田新太)の記事が出ていて、アキがつらつらと音読開始。
    「芸能プロダクション・ハートフル代表取締役荒巻太一氏。昨年はアイドルグループ『アメ横女学園芸能コース』を売り出し、自ら作詞したデビュー曲『涙目セプテンバー』は60万枚のセールスを記録。セカンドスングル(標準語=シングル)『空回りオクトーバー』のカップリング『肌寒いノベンバー』はドラマの主題歌にもなり、『暦の上ではディセンバー』で・・・」

    ちょっと野暮ったい秋元康って感じの人物なのね。
    曲名がいちいち微妙なのも笑える〜〜〜。


    で、ユイちゃん業を煮やして「全部読むの? 全部読まなくてもピンとくるでしょう。」

    可愛らしい天然顔で、アキちゃん「何が??」

    端整な顔立ちのユイちゃんは噛んで含めるように「水口さんがなぜ荒巻さんの名前を口にしたか??」

    全然ピンと来ないアキに「スカウトマンだからよ!!」とユイちゃん。

    ユイ(橋本愛)ちゃんが回答を口にしてもなおピンとこないアキは、解けない数学の問題を前にした受験生みたいな顔で「スカウトマン?」

    10才以上の日本人で今この状況に気づいていないのは恐らくアキちゃんだけです。

    ユイ「荒巻太一の事務所の社員、私たちをスカウトに来たのよ。」
    アキは無邪気に「いやいや、あの人は勉さんの弟子の琥珀マニアだべ。」

    ユイは「その設定自体が怪しいじゃん。」
    10才以上の日本人の約8割は、水口(松田龍平)が登場したときから怪しい設定の登場人物だと思ってた、

    ユイ「わしたちに近づくために勉さんを利用したんじゃないの。」

    疑うことを知らない純情娘・アキは「エヘヘヘ、そんなバカな。」と、取り合いません。
    (お座敷列車が終わってもこの『精神的な凸凹コンビ』は良い取り合わせであります。)

    ユイは「あの人、こんな風に言ってたよ。」と電話するポーズを作って「二人ともキャラは良いんで、問題は歌ですね。歌唱力が・・・」

    このあまり似ていないモノマネに極度に反応したアキが
    「そりゃ、怪しすぎっぺ!!!」

    アキちゃん、オモロイぞ!!(書いたのはクドカンだから、おもろいぞクドカン!)

    クールなユイちゃんが声高に「でしょう、でしょう!」

    ユイ「どうする」
    アキ「どうも、しねぇ。」「おらには関係ねぇ。」

    ユイ「そっか、お座敷列車で引退したんだもんね。」

    海女に専念するというアキに「もったいないと思わない?」とユイ(橋本愛)ちゃん。

    もともと芸能界やアイドルには興味が無かったと言うアキちゃんですが、お座敷列車の記念写真を手に「でも、楽しかったな。」

    回想シーンで「来てよ その火を 飛び越えて〜♪ 砂に書いた アイ ミス ユー♪ 来てよ タクシーつかまえて♪」

    部屋のカメラが戻ると、高校の制服姿で二人が振りをつけながら「波打ち際の マーメイド 早生まれの マーメイド♪」
    (もしかすると海女のアキが”波打ち際のマーメイド”で、1月生まれの橋本愛ちゃんが”早生まれのマーメイド”なのかなぁ・・・。)

    アキちゃんも楽しかったと言いますけど、小生も笑顔満載の『お座敷列車』の風景は楽しかった。
    『潮騒のメモリー』という曲も思いっきり楽しいし・・・。

    バカバカしい部分と昭和のツボを押さえた部分がない交ぜになった歌詞も楽しいし、小室哲哉以降のせわしない歌とは違う80年代のテンポと昭和アイドルっぽい”ヌルめ”の振り付けが良い塩梅で楽しいです。
    −◆−

    海女クラブのミーティングが行われています。

    新参者のアキ(能年玲奈)にかつ枝(木野花)さんが「素朴で愛嬌たっぷりのおばちゃんたちが、酒の力借りてどす黒い欲望をさらけ出す会合さぁ。」

    弥生(渡辺えり)さん「かなり下世話な話しもするが、居るなら居ろ。」

    この二人のセリフなんてテキトーに流してミーティングに進んでも良いのに、クドカンはキッチリ笑いを詰め込んだうえに、かつ枝(木野花)さんや弥生(渡辺えり)さんたちの存在感を際立たせちゃうから凄いわ。

    野球なら『一球入魂』だけど、脚本の場合は『一行入魂』って感じ。

    で、海女のおばちゃんたちはウニで得た儲けの取り分についての組合交渉っぽい話になったり、下世話に黒い欲望をさらけ出しておりましたが、ふとしたことからアキが袖ヶ浜に観光客向けの『海女カフェ』を設けてはと提案。

    早速、アキちゃん(能年玲奈)が先頭に立っておばちゃんたち一同が観光協会の事務所に押しかけ、『海女カフェ』設置の申し入れ!!

    ”地味で暗くて向上心も協調性も存在感も個性も華も無いパッとしない子だった”と春子(小泉今日子)に言わしめたアキ(能年玲奈)が、積極的かつ建設的な行動を見せるようになっております。

    今週は、失恋から海女カフェを先導するまでの大変化!!
    素晴らしい成長ぶりではありませんか!!

    −◆−

    週末に一日駅長を続けているユイ(橋本愛)ちゃんが喫茶リアスに入ってきました。

    カウンターの中には春子(小泉今日子)が居て、客は水口(松田龍平)一人だけ。

    水口を目にしたユイちゃんは、彼が太巻きに「母親のガードが固くて、なまってる子の・・・」と電話していたことを思い出しています。

    アキの部屋で水口の口調を真似たとき、ユイちゃんはこの部分はスルーしてたね。
    ユイちゃんはまたまた微妙にアキ(能年玲奈)に嫉妬して、意図して言わなかったのかな・・・。

    春子「ユイちゃんも大変だよね、相変わらず凄い人気じゃん。」
    待合室にはユイちゃんファンがワンサカ・・・。

    ユイちゃん「でも今だけですから、こんな辺鄙な町の現役女子高生っていう希少価値込みの人気ですから・・・東京行ったら私ぐらいのレベル、ざらに居ますから。」と、冷めた口調。

    水口に聞かせてる感じかな。

    ところが、5秒ほど黙り込んだユイちゃんが突然声を荒げてカウンターをドンと叩いて立ち上がり「って言うか、なんなんですかぁ!!!」と水口(松田龍平)を睨みつけました。

    突然スイッチが入るユイちゃん(橋本愛)の”キレ芸”大好きよ!!

    「こないだから隠れてコソコソ写真撮ったり、急に話しかけたり!! ・・何が目的なんですか。」
    橋本愛ちゃんに痺れる〜〜。

    夏さんナレーション<この男の存在が、その後のアキとユイの運命を左右することをまだ誰も知りません。>
    −◆−

    こうして『あまちゃん』第9週は終わりました。

    土曜日が「潮騒のメモリー♪」だろうという予想は見事に外され、クドカンに良い意味で翻弄されましたが、アキ(能年玲奈)とユイ(橋本愛)の心模様と『お座敷列車』の楽しさは絶品でした。

    あまりに今の『あまちゃん』が居心地が良いもんですから、北三陸を舞台にしたエピソードから離れがたいものが有り、東京編へと向かう流れが心配になってきます。
    −◆−

    余談・・・。
    我が子の運動会で『あまちゃん』のOP曲がかかりました。
    「きっとつかうやろな・・」とは思ってましたが、耳にすると楽しい気分が倍増でした。



    ◇◆◇ 「あまちゃん」感想 ◇◆◇
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