ガリレオ(第2シーズン)第6話★吉高由里子が風呂でもだえながらIt's very very scientific
- 2013.05.21 Tuesday
- 12:34
- フジTV系ドラマ、番組
初回からずっと”事件部分”が冴えないと言い続けてきましたが、今回は更に一層、冴えのない『ガリレオ2』でした。
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岸谷(吉高由里子)が、NTC製作所の主任研究員・野木祐子(夏川結衣)が主催する山歩きのイベントに参加して山ガールデビュー。
で、参加者の一人・篠田真希(遊井亮子)が、中から鍵のかかった部屋にこもったまま夕食の時間になっても姿を現さず、その後、夜が更けてからベランダの窓が開いていて篠田真希の姿が消えていたため捜索願を出したところ、川に転落死していた。
で、地元山梨県警は自殺として処理するのですが、岸谷(吉高由里子)は刑事の勘と女の勘で他殺の可能性を確信した様子。
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ゼミ生相手にオモチャのジェットコースターみたいな器具で超伝導の実験をして見せている湯川(福山雅治)の研究室に岸谷(吉高由里子)がいつの間にか潜り込んでいて、あろうことか「うらやましいなぁ。そんなふうに毎日遊んで生きていけたらいいよねぇ。」と不規則発言。
授業妨害でありまして、ゼミ生には迷惑千万、失礼千万。
『空飛ぶ広報室』の鷺坂室長(柴田恭兵)なら「一番の問題は、ゼミ生や湯川先生の時間を無駄にしたことだ。それは相手を粗末にしているってコトだ。」と岸谷(吉高由里子)を叱るに違いないのだけど、残念なことに『ガリレオ2』では草薙(北村一輝)の出番が無くて岸谷(吉高由里子)を叱りつけられない。
湯川のゼミを邪魔した岸谷(吉高由里子)は、「湯川先生、1件だけいいですか?」と強引に話を切り出し、湯川のノートPCを勝手に操作してNTC製作所の研究員・野木祐子を検索してページを表示。
その上で野木祐子が山歩きのイベントを自分で企画しそれに参加した女友達を谷底に突き落としたと示唆する岸谷は「しかもこれはある意味密室殺人でもあるんです。亡くなったのは33歳の女性。警察は自殺だとみています。でも私は彼女が殺したと思っています。科学的な根拠があるんです。」
要するに、事件について湯川に相談に乗って貰いたいのかな・・・。
今回の最初の疑問なんだけど、この時点ではまだ天才物理学者でしか解決できないような超常的な要素が有るわけでも無いのに、どうして岸谷が湯川に相談したのか、必然性が見当たらない。
自殺として処理するには引っかかる部分があって、それを地道に解き明かしていきたいのなら、湯川の研究室に来るより、警視庁特命係の杉下右京警部を訪ねていった方が正解じゃないか・・・。
あるいは”潜入探偵トカゲ”さんにNTC製作所の天井裏に潜り込んで貰ってファイバーカメラで様子をチェックして貰う方が手っ取り早いかも・・・。
要するに、事件が起きたこの段階では『湯川マター』じゃ無いように思えちゃうのであります。
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岸谷がノートPCを手にして湯川に説明していると、湯川は「美人だ。」
岸谷「こういうタイプが好きなわけ、先生たちは。もう40ですよこの人。」
『ラストシンデレラ』を見てみろよ、だって女性が大好きな三浦春馬はアラフォー篠原涼子と交際中なんだから、40歳をバカにしてはいけないのだ。
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岸谷は渡すまいと必死にPCを引っぱり返していて、子供の喧嘩みたいな有様。
PCが落下してHDDがお釈迦になりはしないかと冷や汗が出るわ。
湯川が長身を活かして上から手を伸ばし、岸谷からPCを取り上げて蓋をピシャッとスライドさせますと、タブレットタイプになってディスプレーに映ってる野木祐子(夏川結衣)に湯川が注目・・・・OP曲へ。
PCの奪い合いシーンは、もしかすると福山雅治がCMしてる「東芝dynabook」のステマになってるの??
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湯川(福山雅治)が岸谷(吉高由里子)とともに事件があった山とペンションを訪ねています。
余程興味深い現象でも起きていなければ食いつかないはずの湯川が、どうして今回は易々と現場に足を運ぶ気になったんだろうか??
岸谷が盛んに口にしていた「科学的根拠」という、たった5文字のフレーズに興味を覚えたの???
あるいは、野木祐子が理系のNTC製作所の主任研究員であることが湯川の心を動かしたんだろうか???????
なんか第2シーズンは、そのへんのことは酷く大雑把だからスルーしておいた方が無難やね。
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くだんのペンションは、ベッドに入れ替えをしていて使える部屋は1室しか無いそうで、湯川と岸谷はセミダブルでお泊まり!?
これが内海(柴咲コウ)だったら、湯川との恋模様も絡んでワクワクドキドキ出来たのになぁ・・・。
宿泊室に入った湯川は、上着を脱いで「さあ岸谷君。」
なんだかドギマギしてる岸谷(吉高由里子)が後すさり、背中が壁に付きます。
急にホラーっぽくなって湯川が迫り来ると、岸谷は両腕を胸の前で交差させて身を守りながら「はっ、はっ、中島君。」
岸谷が帝都大学在学中にバレンタインチョコを渡して振られた法学部の中島君に救いを求めちゃった!!
ついに湯川が手を伸ばし・・・・岸谷の後ろにかかっていたハンガーを取りました。チャン、チャン。
何じゃこのシーンは!?
本来の『ガリレオ』が持ってるはずの雰囲気を台無しにしちゃったような・・・・。
で、湯川は知り合いの別荘に泊まることになっていて、同室でのお泊まりは回避。
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岸谷(吉高由里子)が事件が起きた日のことを湯川(福山雅治)に順を追って説明。
風呂場で現任しながら会話する二人。
食事の後、最初にお風呂に入ったふりをした野木が、その20分間の間に外に出て被害者・篠田さんを誘い出したと主張する岸谷に「そこまで彼女を疑うということはよほどの根拠があるんだろうな。しかも科学的な。」と湯川。
黒っぽいスーツで湯の入っていない浴槽に身を沈めている岸谷は「科学的です。It's very very scientific あはぁ〜。」と、なぜかエロく身もだえ。
意味不明!!
『蛇とピアス』では無いのだぞ!!!
今週も吉高由里子はこの場面なんかで多くの視聴者から反感を買ってしまったんだろうなぁ。
でも、これ吉高のアドリブなら彼女が責められても仕方ないけど、脚本や演出の問題だものなぁ・・・。
そもそも、柴咲コウから吉高由里子にキャストを変更したのも業界事情なのであって、別に吉高由里子が自分から割り込んできたわけでも無いわけで、『ガリレオ』がつまらなくなった主犯は吉高由里子ではないわ。
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引き続いて吉高が当時の状況を説明する中で、野木祐子(夏川結衣)が一番風呂で、気持ちよくて寝てしまいそうだったと言っていたにもかかわらず、岸谷が風呂に入ったときに腕に気泡が出来たことを語ります。
湯川「それはおかしい。」
岸谷「小学生のころだかに本で読んだんです。お風呂に入って体に泡が付くのは最初に入った人だけだって。」
湯川が『過飽和』について解説。
いまのところ科学っぽいネタは、風呂に入って吉高の体に泡が付いたことだけかも・・・・
これで野木祐子(夏川結衣)が嘘をつかなければならない理由があったと認定した湯川(福山雅治)は「早速実験開始だ。仮説は実証して初めて真実となる。」
風呂の窓から外に出て、被害者を呼び出して道志川に架かる野原吊橋から突き落とし、その後ペンションに戻る時間を計って、野木祐子が不在だった20分で犯行が可能だったかを実験した湯川。
タイムオーバーーーーー。
20分では無理でした。
物理の実験ではなく、体力測定みたいなくだりになっちゃいました。
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今週の『御大層な装置』シリーズはNTC製作所の研究施設。
吉高と湯川がデッカい3Dメガネみたいなゴーグルをつけていたけど、別に意味が無かったような・・・。
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湯川が高級家具のショールーム『Minotti Court』に岸谷(吉高由里子)を呼び出します。
「素材や機能性は革新的な現代技術が応用されているがデザインはミッドセンチュリーモダン。まさに伝統と現代性が完璧なバランスで共存している作品だ。そしてこの曲線。Minottiのクラフトマンシップが見事に表現されている。実に素晴らしい。」
身振り手振りを加えて超高級家具を異様に賞賛する湯川はまさに変人・・・っていうか変!!!
岸谷という変な女刑事よりも、更に上を行く”変人”でであることを際立たせようとして、ただ男前な変なオジサンになってしまった??
高級家具に我が物顔で腰掛けて、岸谷が入手した野木祐子(夏川結衣)の人事プロフィールを手に取る湯川。
『量子ドットを用いた量子コヒーレンスの制御』という研究テーマが目に入り、黙って思索の世界に入っていった湯川がスイッチオン。
BGMで『vs.2013〜知覚と快楽の螺旋〜』が流れはじめると、黒い高級ガラスデスクにキャンドルで計算式を書きまくりはじめました。
乗用車が買える価格の家具に落書きをはじめたので岸谷は真っ青。
湯川、やりすぎると110番されるぞ。
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もう面倒くさいので端折りますが、野木祐子(夏川結衣)が手がけていたコヒーレンス何とかという研究はホログラムに応用する技術なんだそうで、ペンションの窓にクレセント鍵がかかっているように見えるホログラムシールをガラスに貼り付けておき、岸谷に幻影であるクレセント鍵を見せて密室に見せかけていたというのが湯川(福山雅治)の見立て。
それだったら、別に高級ガラステーブルに計算式を書かなくてもヨカッタのに・・・と全国からツッコミも声が上がったに違いない。
で、岸谷(吉高由里子)が一人で野木祐子(夏川結衣)の研究所に出向いて湯川の推理を聞かせますと、野木祐子は「やっぱり悪いことはできないわね。きっと私がどうして篠田さんを殺したのかも分かってるんでしょ。」と、あっさり自白。
岸谷はまだ物証は手に入れてなかったから、野木祐子が簡単に自白してくれて超ラッキー!!!
めでたし、めでたし。(今一つ納得感が無いなぁ・・・)
結果的に、貝塚北署の管轄外の事件に、確たる根拠も無く湯川を付き合わせた岸谷のお手柄と言うことですかね。
ちなみにウチの子は、今回の事件なら毛利小五郎でも解決できたと言っております。(麻酔針でコナン君に眠らされた小五郎では無く、生の毛利小五郎)
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話しは相前後しますけど、高級ブティックで贅沢な買い物をしてる野木祐子(夏川結衣)のくだりは、事件解決となにか繋がってましたか??
何か描き込み不足じゃないのかなぁ??
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過去の『ガリレオ』は、起きた事件に物理学者が食いつくような要素があるから湯川が乗り出すのが基本パターンだったのに、今回は研究者・野木祐子が絡んだ『密室事件』で、結果的にたまたま”量子コヒーレンス”だのと物理学的な要素が出てきただけ・・・・。
なんか、結果と原因の順序が逆みたいな部分があって、シックリこない。
湯川の存在が際立つ設定になってない。
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やっぱり変人物理学者という湯川のキャラを活かすためには、常識人である内海(柴咲コウ)がバディじゃなきゃバランスが取れないような・・。
変人物理学者と不思議ちゃんのコンビって、ボケとボケが漫才コンビを組むようなもんでしょ。
いっそのこと上田(阿部寛)と山田(仲間由紀恵)の『TRICK』みたいに全編が不条理的なコメディタッチになってるなら、変わった者同士でも良いんでしょうけど・・・。
それでも上田(阿部寛)と山田(仲間由紀恵)でさえ”恋の要素”が入ってるのに、内海(柴咲コウ)のことがあるから岸谷と湯川には恋の要素を取り入れられないし・・・。
結局、柴咲コウから吉高由里子に交代させた業界事情が『ガリレオ』を駄目にした主犯だわ。
そもそも『ガリレオ』の原点は、内海さえ居なくて、草薙と湯川なんだもの・・・。
仮に視聴率が40%あったとしても、『ガリレオ(第2シーズン)』のミステリとして欠落してる部分や、脚本の拙さを小生は見過ごすことが出来ません。
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次週は、長澤まさみの『都市伝説の女』でも出てきた”カラス天狗”
『お天気お姉さん』や『都市伝説の女』より圧倒的にクオリティが高くなきゃ『ガリレオ』である意味が無いよ〜〜。
▼∇▼ ガリレオ(第2シーズン)感想 ▼∇▼
★ガリレオXX 内海薫最後の事件
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#6「偽装う」 #5「念波る」 #4「曲球る」
#3「心聴る」 #2「指標す」 #1「幻惑す」
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★仮面ライダーウィザード第40話感想 >>
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第23回「会津を救え」 第22回「弟のかたき」 第21回「敗戦の責任」
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