あまちゃん 第43回★小泉今日子『潮騒のメモリー(2)』三途の川のマーメイド

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    連続テレビ小説「あまちゃん」第43回(5月20日)

    再び遠洋漁業に旅立つ忠兵衛(蟹江敬三)さんは、記念撮影でも「これが最後かも・・」云々と覚悟を口にし、夏(宮本信子)には「おらのことは、死んだと思ってけろ。」

    孫のアキ(能年玲奈)は飾り気無しに「死ぬなよ、じいちゃん。」と言って、手首のミサンガを掲げます。
    まるで少年みたいです。

    忠兵衛(蟹江敬三)さんも「おう。」と応じてミサンガとミサンガをタッチ。

    17歳にもなると言葉にオブラートを被せて「死ぬなよ」なんて直接的な言葉は回避するか、あるいは臆して何も言えないのが普通だと思うけど、心が無垢なアキだから祖父への思いが子供みたいにストレートな言葉となって口に出ちゃう。

    大人になると考えすぎて言えなくなってしまうことを口に出来る天然少女アキの透明な心が眩しいわ。
    −◆−

    正宗(尾美としのり)も入れてもらって家族5人で集合写真を撮影。
    真ん中が忠兵衛(蟹江敬三)ではなく、夏(宮本信子)さんなのが良いね。

    で、なぜかこの前の送別会での春子(小泉今日子)のカラオケが回想されて『潮騒のメモリー』のしっとりしたメロディが流れはじめます。

    「置いていくのね、さよならも言わずに 再び会うための約束もしないで〜♪ 北へ行くのね、ここも北なのに 寒さこらえて波止場で待つわ〜♪」

    相変わらず、「さよなら」「北へ」「寒さこらえて」「波止場」など歌謡曲の匂いがする単語が並んでるのが面白いんだけど、特に「北へ行くのね、ここも北なのに」って可笑しいね。

    「潮騒のメモリー 私はギター Aマイナーのアルペジオ〜〜優しく〜〜〜♪」

    なるほど、この曲もアルペジオ的な演奏が付いてるからガサガサした感じのない懐かしく思えるメロディが染みてくるのかぁ・・・。

    「来てよ その火を 飛び越えて 夜空に書いた アイムソーリー♪ 来てよ その川 乗り越えて 三途の川のマーメード 友達少ないマーメード マーメード 好きよ〜♪」

    『潮騒のメモリー』に被せて海辺の忠兵衛さんや、家族と触れあう忠兵衛さんがカラオケ映像みたいにずっと映っていて、そこに「三途の川のマーメード」だものなぁ。

    「死んだと思ってけろ」と言ってる人に三途の川って・・・。
    我らが竜じい(井上竜夫)のギャグでもあるまいし(^o^)

    娘夫婦と孫娘にも出会えた上に船の上が最適の居場所であるという信念を完結させて船出する忠兵衛(蟹江敬三)は、ある意味”三途の川”を前向きに渡るようなものなのかな・・・。

    良い人生を完成させた人にとっては、”三途の川”はネガティブなモノじゃない!?


    で、土曜日の『潮騒のメモリー』も良かったけど、今日の『潮騒のメモリー』も一段としっとりしてキョンキョンの声が甘く染みてきたわぁ・・・。

    『なんてたってアイドル』『学園天国』みたいなアップテンポの曲もイイけど、やっぱり『木枯しに抱かれて』や『潮騒のメモリー』(代表曲入りさせてしまった)みたいな曲も良いねぇ。

    とにかく、『潮騒のメモリー』を巧いこと忠兵衛さんの船出にフィットさせたと感心しきり。
    −◆−

    『潮騒のメモリー』が終わって、エピソードが切り替わり。
    絶妙のスイッチング。

    駅の待合室でユイ(橋本愛)が種市先輩(福士蒼汰)を待ち構えていて「種市先輩に話があるんです。」とキツイ目を向けます。

    種市「ずぶん(自分)に?」
    ユイ「そう、自分に。 アキちゃんのことどう思ってるんですか?」

    種市「ん、まぁ、頑張ってんなぁと思う。」

    ユイは「出たよ。頑張るって言葉、大っ嫌いなんです私!!」と声を荒げます。
    出たよ、冷静ユイちゃんのプチ暴走。
    意外性の女子高生!

    煮え切らない種市先輩の周囲をグルグル回りながら「頑張るってことは、つまり報われていないってことでしょ! 頑張ってるアキちゃんを見て、先輩は頑張ってるなぁ、と思うだけ?」と追及するユイ(橋本愛)ちゃん。

    逆回りしはじめたユイちゃんは「頑張ってるからどうなの、好きなの嫌いなの、どっち!!!」

    種市「いや、お前ぇに関係ねぇだろ。」

    ユイ「あります。だって、うちらJJガールズだもん。アキちゃんと私は”一蓮たくお”なんです。」
    賢そうなユイ(橋本愛)ちゃんの四字熟語ミスが面白い!!

    たまたま通りかかったヒロシ(小池徹平)が「一蓮托生だべ。」と訂正。

    ユイは「出たよ、立ち聞き。」と逆ギレ!?

    種市先輩に向き直って「アキちゃんは先輩のこと好きなんです。それなのに気づかないふりして『頑張ってるなぁ』なんて、そんなの残酷だと思う。失礼します。」


    アキの恋路にまつわるこの場面は、橋本愛ちゃんの魅力が際立ちました。

    ただ可愛い、ただ綺麗なのではなくて、種市先輩をキッと睨みつけるときの目だとか、振り返ったときの表情だとか仕草や表情の一つ一つがシャープで、声の出し方や声質も良い!!!

    女優としての可能性を凄く感じさせますよね。
    だから演出家さんや宮藤官九郎も、橋本愛ちゃんに意外性のある場面を演じさせるような気がします。


    なのに、週刊誌が雑音を掻き鳴らして、こういう才能有る「17歳」を摘み取ろうとするのが
    ”さもしい”です。

    別にヤクザの男と交際してたわけじゃなく、単なる職場恋愛ではないか!!
    17歳の女子と言えば、民法では婚姻が可能なんだぞ!!

    大の大人が「出る杭を打つ」ようなことばかりしていたら、スキャンダルが無くて、ギャラが安くて、現場で文句一つ言わず、自分の演技プランも持たないまま唯々諾々と仕事ををこなす使い易いけど魅力も薄いタレント(例えば剛力彩芽)だけが生き残って、ドラマや映画が益々味気なくなっちゃう。

    レポーターも、いちいち落合モトキとLineしてますかとか、アホな質問するな!!!

    ついつい週刊誌に腹が立って話が逸れてしまったではないか・・・。
    −◆−

    話を戻して、涼しげな顔で居残りテストのアキ(能年玲奈)・・・。

    磯野先生(皆川猿時)「どんだ天野、自信あるか?」

    アキは頭を掻き掻きして「えっと〜〜〜、がぁんばりました。」と晴れ晴れした表情。

    「頑張ってる」というフレーズでユイちゃんが種市先輩を責め立てていたとは露ほども知らないで・・・

    磯野先生が「どれどれ・・・」とアキの答案をチェック。

    赤ペンを持って「はい、駄目、駄目、駄目、駄目、駄目、駄目、駄目、駄目、だ〜、だ〜、だ〜・・・3点!
    皆川猿時さん、居るだけで可笑しい。

    アキ「じぇ、じぇじぇじぇ〜」と、悲嘆とショックの『じぇ』

    磯野先生「でも、頑張ってるお前ぇが大好きだぁ。でも3点だぁ、お疲れ。」

    種市先輩から「頑張ってるお前ぇが大好きだ」って言われたいのにね。
    −◆−

    スナック・リアスで座敷童状態だった水口琢磨(松田龍平)が居ることに気づいた春子(小泉今日子)が「怪しい・・・だって勉さんの弟子でしょ、バカじゃあるまいし。」

    不躾さが可笑しいわぁ。

    春子は、さっそくキムタクみたいに「ミズタク」と省略。
    キョンキョンの挙動が面白いなぁ。

    騒いでる大人に文句を言いながらスナックリアスで勉強してるアキ(能年玲奈)に水口が「ねぇねぇ、アキちゃんは資格を取って将来どうしたいの?」と話しかけてきました。

    アキ「分かんね。年中海さ潜りてから資格取るだげだ。」

    水口「でも君、ネットで凄い人気だよね。テレビも出たんでしょ、フツーに可愛いし。まだ17歳だろ、まだまだ知らない世界があるわけじゃんか、君自身、無限の可能性を秘めてる訳じゃんか。」

    アキ「なんだこいつ!? 言ってることさっぱり分がんね!?」
    時々遠慮無しにズケズケと発言するアキちゃんの無邪気さがオモロイ!!

    スナックの大人たちが水口にツッコミを入れはじめると、水口は「ただ、普通に可愛いのに勿体ないと思って・・・」と釈明。

    母・春子(小泉今日子)がこれに反応し「普通に可愛いって何よ! 普通に可愛いって言われて喜ぶ親が居ると思う? 親はね、異常に可愛いと思ってんのよ。」

    キョンキョンをキャストしたのは正解だわぁ。

    それにしても、前はアキに対して「あんたみたいなブスはアイドルになれるわけない・・・」なんてことを言ってたけど、「我が子は異常に可愛い」というのが『親の本心』なんやろうね。

    特に、子供が思春期にさしかかってもアキ(能年玲奈)ぐらい純真無垢だと異常に可愛いと思えるわ。
    −◆−

    水口が磨いていた琥珀に虫が入っていたと言ってゴミ箱にポイ。

    水口、『ジュラシック・パーク』観てないな!!!

    長年琥珀堀りをしてきた勉(塩見三省)さんは、琥珀の中の蟻に「じぇーーー!」

    そんな琥珀騒動ではありましたが、水口がアキに話しかけてきたあたりに、先日の弥生さんの「八戸のスパイ」発言や、晴子の「怪しい・・」という言葉がまんざら外れていない気配が漂いはじめております。


    以上、今回も充実の『あまちゃん』でした。

    出る杭を打とうする”卑しい大人”に橋本愛ちゃんが潰されないように「JJガールズ」を応援するべ!!



    【 17:20追記 】
    なんとなく「潮騒のメモリー♪」って部分が頭に残って、キョンキョンの歌声が耳から離れない。
    こんな歌に久しぶりに巡り会ったかも・・・。

    『あまちゃん』が「潮騒のメモリー」で凄く盛り上がって、これは『アマノミクス』か!?




    ◇◆◇ 「あまちゃん」感想 ◇◆◇
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      • ドラマ@見取り八段・実0段
      • 2013/05/20 6:39 PM

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