ガリレオ(第2シーズン)第4話★阪神・能見より年俸が高かった柳沢(田辺誠一)
- 2013.05.07 Tuesday
- 11:44
- フジTV系ドラマ、番組
「ハハハハ さっぱり分からない。」
前回あたりから見せ始めた「定型ボケ」。
強引に協力を求める湯川が「断るなら今後一切君とは接触しない。」というと、高ビーな岸谷が態度を一変させて「喜んで。」と愛想笑いを浮かべるパターンも定型化するのかな?
独特のムードを持つ吉高と湯川(福山雅治)のコンビネーションは鉄板だわ。
ただ、「吉高と湯川」よりも「岸谷と栗林(渡辺いっけい)」の絡みの方が面白味は強いと思うんだけど、今回は栗林(渡辺いっけい)の出番がいつもより一層少なめで、岸谷とのコンビ芸でくすぐられる場面も少なかった。
第2シーズンは事件の謎解き部分が《淡白》になってしまっているので、吉高由里子を軸にした会話の可笑しさまでが薄まってしまうと面白味が半減してしまいます。
今回が、まさにそのパターンだったような・・・。
−◆−
一度は住んでみたいような立派な屋敷が火事。
燃えるのなんのって・・・。
今回は事件が少し派手な絵面になるかと期待しちゃうほど良く燃えてました。
燃えた割には案外と原形をとどめている焼け跡からは、現役復帰を目指している元プロ野球選手の柳沢(田辺誠一)の妻・妙子(中田有紀)の遺体。
現場検証に来た岸谷(吉高由里子)は遺体はすでに司法解剖に回されたと言われてるのに「じゃあ死体はもうここにはないのね?」「ホントにないのね?」と重ねて確認。
ああ見えて、焼死体が怖いらしい。
前回も同じコトを思ったけど、初回に登場したときのプライドが高くて高飛車でイラッとくる人物造形からすると、ずいぶんとキャラが変更されてますね。
初回の岸谷だったら、焼死体を踏んづけてでも現場検証しそうな勢いだったのにね。
まあ、キャラが良い方向に変化するのはそれはそれで結構なことです。
−◆−
妻・妙子(中田有紀)の死因は一酸化炭素中毒死。
出火元は物置にあったストーブ(小池徹平---ヒロシのことではない)だと思われる。
表に停めてあった妙子の車の中には、誰かへのプレゼントと思われる置き時計が入った紙袋が残されていた。
で、夫・柳沢(田辺誠一)から話を聞くと、妻が浮気をしていたことなどを証言。
これで柳沢(田辺誠一)にも動機があることが分かって犯行を疑ったのですが、火事があったとき柳沢は湯川と一緒にいたとしてアリバイ成立。
練習パートナーの宗田捕手(古田敦也)が、湯川(福山雅治)に柳沢の投球の分析を依頼し、物理学的見地から全盛期のピッチングを取り戻そうとしていたのでした。
CG映画を作る時みたいに、柳沢投手(田辺誠一)をモーションキャプチャーと反射マーカーによって解析。
ボールにも反射マーカーをつけてスライダーとかを投げさせてます。
日本の球とアメリカの球で縫い目の高さが違うだけでも微妙に差が出るのに、あれだけボールから”突起”が出たら通常の投球とは条件が変わりすぎるでしょうに・・・。
ボールの重さだって変わるし・・・。
天才物理学者・湯川がそんなことを気にせずに投球を分析してるのは少々『雑』な感じがするけど、天才物理学者だからボールにイボイボが付いていてもキチンと計算できるってコトかな・・・。
−◆−
そんなこんなで、岸谷(吉高由里子)から事件について聞かされた湯川(福山雅治)は「出火原因を突き止める。」
現場に行って検分。
岸谷「私が考えるに不倫相手は嫉妬深いやつよ。奥さんがなかなか旦那と別れないことに腹を立ててここに来た。そしてこの写真を見てかっとなった、何でまだ旦那の写真を飾ってるんだって。そういう不倫のルールも分からない陰湿なやつが放火なんかするのよ。」
脚本家が作り上げた「岸谷」という登場人物は、今やすっかり吉高に呑み込まれてしまって、吉高カラーが全開であります。
その後、湯川が岸谷と現場付近を歩いていると、勝手に開いたり閉まったりするマンションの自動ドアと遭遇。
幽霊アカネ(杏)がマンションに出入りしてるのか!?
しかし番組が違うので、湯川(福山雅治)は考え事を開始。
デケデケデケ♪とお馴染みの『vs. 〜知覚と快楽の螺旋〜』が流れはじめて、マンション前のタイル貼りの地べたに方程式を落書きしまくり。
え?
もう分かっちゃったの?
時計を見たらまだ21:20・・・早っ!
−◆−
研究室で湯川が実演して解説したところによると、幹線道路を走るドラック由来であろう電波法で禁じられている違法な高出力無線機による25W150メガヘルツの電波によって、ストーブに点火させる電子回路システムが起動してしまったとのこと。
そんなん、危ないやん。
違法電波だとは言え、危険性があるならこのタイプのストーブは「お客様へのお願いです。○○年製造の○○型ストーブは、無線電波で着火して死亡事故に至るおそれがあります。」云々とCMや新聞広告を打って「回収・リコール」しないと、あちこちで同じ悲劇が繰り返される・・・。
しかし放送時間の都合もあるからメーカーのことはスルーしてドラマは進みます。
−◆−
出火原因は解決しちゃいましたが、柳沢投手(田辺誠一)を復活させる湯川の取り組みは解決しません。
分析結果によると、ほぼ全盛期に戻っているのに、宗田捕手(古田敦也)は「こんなボールじゃプロのバッター通用しませんよ。」「だいたいボールに気持ちが全然乗ってないんだよ。」
メンタル面の問題で元のピッチングが出来ない柳沢投手は、現役に拘るコト反対していた妻が居なくなって野球に集中できる状況なのに、それが出来ないのだと湯川に嘆きます。
そして「俺たちが結婚したのはね、俺が初めて2桁勝利をあげた年でした。年棒は2億を超えてた。妙子にしてみれば、人もうらやむ玉の輿ですよ。」と柳沢投手。
初めて2桁勝利を挙げた投手に2億円も払ったのは何処の球団や!?
巨人の天敵でホームランまで打ちやがった阪神・能見は、昨年で3度目の二桁勝利を挙げた実績があってもまだ1億2千万円だから、柳沢投手の2億円は破格じゃないの・・・。
SBの摂津みたいに中継ぎで毎年70試合も投げて実績を積んでから先発に転向して2桁勝ったのかな・・・。
しかし、あの摂津でも初めて2桁勝った翌年は2億に届かなかったから、やはり柳沢投手(田辺誠一)の2億円は貰いすぎって感じ。
脚本家さん、1億円にしておいた方がまだリアルだったかも。
−◆−
小生が重箱の隅をつついてる間も柳沢投手は不倫への恨み辛みを語り続けておりました。
カウンセラー状態のは湯川「そもそも奥さんの不倫が事実かどうか分かりません。」
頑なな柳沢投手は「じゃあ、あの置き時計は何なんですか。妙子がこの車に残していた置き時計です。不倫相手へのプレゼントに決まってるでしょ。」
湯川「でも相手はそれを受け取らなかった。」
こんな会話をしているうちに柳沢投手が乗っている車に錆が生じていることに気づいた湯川。
そして今度は柳沢投手のファンだという少年・翔平君が現れて「柳沢さんは絶対復活するって僕信じてます。」
この子が近づいてきたとき湯川は「近づくな!」
論理的ではない子供が近づくと蕁麻疹が出る湯川・・・。
これも柳沢投手と同様に湯川のメンタルの問題なのに、自分の問題は解決できないのだから天才も人の子でありますね。
−◆−
車の錆が強アルカリ性の薬剤によるものだと推測した湯川は、「調べてくれないなら今後一切君とは接触しない。」として岸谷(吉高)に調査を強要。
調査の結果、横浜のホテルで誤ってスプリンクラーを作動させてしまい、駐車場の車に水成膜泡消火薬剤がかかったことが判明します。
湯川「火事で亡くなった日、柳沢妙子さんはこのホテルにいた。」
岸谷「何で湯川先生が・・」
湯川「柳沢さんが奥さんの不倫相手が気になって野球に身が入らないというなら真実を明らかにするしかないだろ。」「メンタルなどという曖昧なもので僕の実験が邪魔されるのは納得できない。」
岸谷「うーわ、私以上に自己中。」「物理学者に不倫相手を見つけだすことなんてできんの?」
湯川「後は置き時計だけだ。」
『柳沢投手復活実験』を完了させたいが為に、自分の手で不倫相手を見つけちゃおうとするアプローチは、いつもの湯川と何かが微妙に違う感じがするなぁ・・・。
天才物理学者も、吉高の強烈な個性に調子を狂わされてるのか!?
−◆−
問題の置き時計の謎についても湯川が解き明かします。
台湾では置き時計を人に贈ることは人の死を見届けることと繋がるタブーなので、相手が受け取りを拒否したのだろうと推論。
湯川がホテルで聞いた話を総合すると、柳沢の妻・妙子(中田有紀)は裕福な台湾人男性とホテルで会っていた。
当の台湾人男性・陽と柳沢投手(田辺誠一)を引き合わせた湯川は、妻・妙子が日本の球界でチャンスがなかったとしても台湾のリーグでもう一度プレーできる道を用意してあげたいと考えて台湾球界とのパイプのある陽さんに相談していたことを解説。
要するに、奥さんは不倫どころか柳沢投手のことを支えようと陰で奮闘していたさなかに、心身の疲れから眠り込んだときに不運にもストーブ着火事故が起きて亡くなったという結論。
これで柳沢投手のメンタルの問題も解決されて、入団テストを受けることに。
陰で骨を折ってくれていた妻・妙子を疑った自分を許せなかったり、その妻が亡くなってしまったことでの喪失感に苛まれたりして、余計にメンタル面で不安定になる可能性も有るけど、柳沢投手はサッパリしちゃってキレの良いスライダーを投げ込んだ・・・。
(この一点を持って『曲球る』でありました。)
柳沢投手は妻の献身に報いようとして気持ちを切り替え、力を発揮できたってコトかな・・・。
(妻の死についての割り切りがアッサリしすぎてる気がしないでもない)
−◆−
というわけで『ガリレオ2nd』第4話は、放火犯も居ないし不倫相手も居ないし、柳沢投手も復調したしメデタシメデタシo(^o^)o
事件ではなく、事故と人情話でした。
(今回のエピソードより、剛力彩芽が月9ヒロインだったコトの方が大事故だった気がしちゃう・・・)
セカンドシーズンは、総じて”事件部分”に物足りなさを感じています。
ストーブに勝手に火が付いた点について、もっと不可思議な雰囲気をまとっていたら、『物理学 VS 非科学的な事象』という構図がクッキリして湯川の値打ちが出るのになぁ・・・。
今回のストーリーなんてのは、福山雅治と吉高が出てる『ガリレオ』だからOKなんだけど、昨年の『東野圭吾ミステリーズ』の1エピソードだったら物足りなさを指摘されるような・・・。
素人のピッチングフォームは美しくないし・・・。
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