ガリレオ(第2シーズン)第3話★大島優子「耳鳴り事件」で吉高のお尻に穴が開く
- 2013.04.30 Tuesday
- 11:31
- フジTV系ドラマ、番組
吉高由里子のキャラに目が慣れてきたのか、タカビーでツンケンした感じが希釈されてきた印象。
吉高由里子は”女刑事役”だという縛りや迷いを捨てて、自分でキャラを走らせはじめたのかな・・・。
初回に見せた感じの悪い”高飛車女”から”不思議・小悪魔”に変容してるかも??
(制作側も、岸谷の人物造形を固めきれていなかった!?)
その分、相対的に湯川(福山雅治)の存在はやや薄まり、逆に吉高との絡みが可笑しい栗林(渡辺いっけい)は存在感を増してる。
テレビ版における”湯川&内海”の『ガリレオ』は、良くも悪くも濃厚な”吉高”の『ガリレオ』に変貌しつつあるかも・・・。
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岸谷(吉高由里子)の大学時代の薙刀部の先輩・白井冴子(陽月華)が自殺。
告別式に参列した岸谷(吉高由里子)は、不倫相手のデータ復旧サービス会社社長・早見(近江谷太朗)に捨てられたことが自殺原因だと同窓生から聞かされます。
(早見と白井冴子の不倫場面は、下ネタドラマ『ラストシンデレラ』ならもう少しお色気サービスするだろうなぁ・・・。)
で、焼香した早見(近江谷太朗)がそそくさと帰ろうとしていたら異変発生。
頭を抱えるようにして「誰だ!? エッ? 白井君。やめろ。うわぁ〜〜!」と叫んで走り去っていきました。
で、翌朝、東京湾に浮いている早見の遺体が発見されて、自殺と判断されてる。
(ウクレレ漫談の牧伸二さんが丸子橋から飛び降りたというニュースが報じられたその日に・・・思いっきりタイミングが悪い。)
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早見の自殺で現場に行ってた岸谷(吉高由里子)がニュースに映っていることに気づいた永遠の助手・栗林(渡辺いっけい)が「神妙な顔しちゃって。テレビカメラ意識して猫かぶってんですよ。メス猫が。」と悪態をついております。
メス猫とは、なかなか”言い得て妙”でありますね。
湯川(福山雅治)がテレビを消しちゃうと栗林は「何で消すんですか。今ならどんなに悪口言っても生意気な口答えされないのに。」
湯川の微妙な態度にたいして「人間が小っちゃいなぁって思ってます?」
湯川「そこまでは。」
栗林「いいです、僕も思いましたから今。でも僕はそんな僕を肯定したい。小っちゃな自分を認めちゃえば、ストレスもたまらな〜〜い。」
前にも書いたけど、第2シーズンの栗林は『古畑任三郎』の今泉(西村雅彦)並みに面白い。
内海(柴咲コウ)から岸谷(吉高由里子)に交代したことで、一番美味しいのは栗林(渡辺いっけい)ですねぇ。
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岸谷(吉高由里子)が先輩・太田川(澤部佑)を引き連れて、自殺した早見が経営し、白井冴子が勤めていたペンマックス社を訪ねます。
小栗旬のNEXT INNOVATIONを少し会社っぽくした感じのオフィスで、営業部の加山(宮本大誠)から話を聞くべく待っていたときに、湯川から岸谷に電話がかかってきて「トロっとしている料理といえば何だろう。学生に分子の動粘性率を料理を使って説明したいんだが、適当なものが思いつかなくてね。」
おい湯川、少々電話代は高く付くかもしれないけどオクラホマで『X−ファイル』っぽいことをしている内海(柴咲コウ)に電話してやれよ・・・。
電話の最中に加山(宮本大誠)がオフィスで錯乱し始めて「やめてくれ! 黙れって言ってんだろ! 俺は関係ないじゃないか白井君!」などと叫んでモノを投げるなど手がつけられなくなりました。
岸谷(吉高由里子)が制止に入ると、あろうことかカッターナイフで岸谷のお尻をブスリ。
尻から血が出て仰天した岸谷が「お尻に穴が・・。穴がお尻に・・・。」と大声を上げ、電話ごしに湯川も《お尻の穴発言》を耳にしちゃいます。
今回のサブタイトルは『尻穴る-さされる-』とかに変えても良いかもしれない。
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ケツを刺された岸谷(吉高由里子)の病室に同窓生・由加里と聡子が見舞いに来ております。
岸谷「お尻丸出しにして縫われたのよ。」
由加里「美砂には辛いかもね。男慣れしてないから。」
聡子「美砂は恋愛経験ゼロだから。」
岸谷「ゼロじゃないから。」
由加里「ああ、いたいた。法学部の中島君。」
岸谷は、バレンタインにチョコ渡して振られたんだそうです。
プライドの高い岸谷(吉高由里子)も、恋愛は苦手なのかぁ・・・。
聡子「美砂ってさ普段は誰が相手でもずけずけ物言うくせに好きになった男の前じゃ人が変わるよね。」
由加里「変わる変わる。もうさしゃべり方が遠回しになってすごいもう何言ってるか全然分かんない。」
「もうやめて!」と身体をよじった岸谷は傷の痛みで悶絶!?
カッターでケツを刺されたよりも、『蛇にピアス』での入れ墨やら舌ピアスやらの方が余程痛そうな気がするなぁ・・・。
そんなことはさておき、女子3名の会話で岸谷(吉高由里子)が恋に不器用なことが示されて、今後の岸谷と湯川の関係の伏線にでもなるのかな・・・。
それではやっぱり内海(柴咲コウ)が可哀想な気がするから、岸谷(吉高由里子)は実は栗林(渡辺いっけい)に恋するってのは・・・無いわなぁ。
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岸谷が若い男の医者に尻の傷をチェックされていた直後に湯川(福山雅治)が病室にやって来ました。
岸谷「いつからそこに?」
湯川にお尻を見られたと思ってる??
なぜかお見舞いとして”お尻”っぽい桃を4個持ってきた湯川は「尻はただの筋肉だ。重要な臓器は何もない。」と、ミスター・スポックみたいなテンション。
岸谷は「先生、これは呪いです。早見社長、加山さん、そして私。みんな白井先輩に呪われたんです。わたし学生時代生意気だってにらまれてましたから。きっとまた犠牲者が出ます。」
尻を刺され、呪いを信じてる時点で、初回に示された《高学歴で自信家で高飛車なエリート》というキャラは崩壊してますよね。
初回のツンツンしたキャラにはイラッとしたから、性格付けが変わった方が見易いです。
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退院した岸谷が研究室に赴き、”呪い”について湯川や栗林と会話。
湯川「1922年11月4日。イギリスの考古学者ハワード・カーター率いる調査隊は”王家の谷”でツタンカーメンの墓を発見し黄金のマスクを見つけた。しかしその後調査隊のメンバーは次々と謎の死を遂げていった。もちろん科学的考察は行われた。その謎はいまだ解明できていない。」
むむ、『都市伝説の女』みたいになってきた・・・。
お天気お姉さん(武井咲)だったら、エジプトの気象から致死性のカビが生える湿度だとかを考察しちゃうかな・・・。
しかし長澤まさみにも武井咲にも出番はなく、岸谷(吉高由里子)が「つまり呪いはあるってこと!?」
湯川「物理学者としてはどんな特異な現象でも呪いなどという非科学的な説明では納得できない。現象には必ず理由がある。」と決めゼリフ。
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岸谷が湯川同席でペンマックス社の社員を全員面談。
小中行秀(松尾論)らの後、脇坂睦美(大島優子)の順番が来ました。
睦美は、出社すると虫が頭の中を飛び回っているような不快な耳鳴りに見舞われると証言。
さらには「次は私です。白井さんに呪い殺される。」
大島を呪うとしたら、仲が悪いと言われている篠田麻里子か、はたまた前田敦子がフライングゲットなのか!?
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湯川(福山雅治)は耳鳴りの正体を明かすべく考察を開始。
大勢の中の一人にだけ音を聞かせることができる超指向性スピーカーが原因ではないことを示すために岸谷(吉高由里子)を無響室に連れて行ったり・・・。
無響室はテレビ的には絵面が良いけど、岸谷が「こんなの時間の無駄でしょ!」と言ったとおり無駄と言えば無駄な場面かな・・・。
で、岸谷(吉高由里子)が監察医・アイザックが幻聴の原因としてあげた諸々の要素を話し始め、”強電磁場”(関係ないけど”超電磁ロボコン・バトラーV”を思い起こすなぁ)に触れたとき湯川が反応して、いつもの「デケデケデケ♪」のBGM。
湯川のスイッチが入って方程式書きまくり。
(『ガリレオ』が高視聴率を取る”方程式”が分かればフジテレビは苦労しないのに・・・)
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湯川が作成した耳鳴りをモニターする装置を睦美(大島優子)の耳の後ろに装着。
(AKBの”クチパク”がバレない装置ってのも湯川なら作れないかな・・・)
岸谷(吉高由里子)と太田川(澤部佑)が貸植木の業者に変装してペンマックス社に潜入して見張っていますと睦美の耳鳴り発生。
太田川(澤部佑)が耳鳴りの音を大口径スピーカーで増幅してオフィスに向けてガンガン鳴らしちゃいます。
こうすれば、睦美(大島優子)に耳鳴り攻撃をしている犯人が慌てて他者とは違う振る舞いをするだろうという作戦だったようで、小中行秀(松尾論)が小さな装置をあたふたといじってる様子を岸谷(吉高由里子)が発見し、太田川と挟み撃ちにして確保。
キャスト的に、松尾論が怪しいことは分かっていたけど、まあイイっか。
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研究室で湯川が解説するところによると、電磁波を音に合わせたパルス波形にして照射すれば頭部との相互作用で照射された人間にだけ音が聞こえる《フレイ効果》というものなんだそうです。
(『みんな!エスパーだよ!』の夏帆だったら、変な機械を使わなくても声が届いちゃうのになぁ・・・届きすぎて困る。)
さらには、耳鳴りに聞こえていた音を解析したところ、「小中行秀を愛している」「あなたは小中行秀を愛している」という言葉が埋め込まれていて、サブリミナル効果で睦美(大島優子)の潜在意識に暗示をかけようとしていたことも判明。
なんかキモいなぁ。
(1日中、剛力彩芽出演のCMが流れまくるのも、もしかしたら「剛力彩芽は人気者です」というサブリミナル効果になっていたりして・・・逆効果だけど。)
で、湯川は「分からない。ここまでのものを作れる人間がなぜこんな非論理的なことを。しかも脇坂睦美さんにだけ。」
男前なうえに賢すぎる湯川には、モテない男の恋愛感情が理解できないのかな・・・。
「泣きたくって 楽しくって 幸せの答え 導き出す方程式 探求中 恋のチカラここにある♪」なのに、恋の方程式は湯川に解けない!?
今度の主題歌は『恋の魔力』やし・・・。
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小中行秀(松尾論)がサブリミナルまで使って睦美(大島優子)の心を自分に向けようとした行為について岸谷は「私、分かるような気がします。」
湯川が訝しげにすると、岸谷は「あるじゃないですか、普通のコトはハッキリ口に出せても、好きとかそういうことになってくると遠回しでまどろっこしい言い方しかできないっていうか。」「居るるでしょ、普段はストレートにものが言えても恋愛とか絡んでくると、急に不器用になっちゃう人。」
そういう感情が理解できない様子の湯川にイラついた岸谷が「何で、何で、呪いの声の正体も耳鳴りの正体も全部わかっちゃう人が、何でこんなこと分かんないの。普通のことでしょ、神様は信じてなくても縁結びの神様にはお参りしちゃったりするじゃない。B型とO型が相性がいいっていわれたら、うまくいくかもなんて期待しちゃったりするでしょ?」
すると湯川は「君は、中島君のことを言ってるのか?」
あちゃ〜〜、病室で由加里や聡子が話していた《中島君にフラれたエピソード》を廊下で聞いてたのかぁ!?
(湯川は女子が3人も居る病室には恥ずかしくて入れなかったりして・・・。)
恥ずかしい過去を知られていた岸谷は「どうして知ってんの、何で知ってんのよ!」
いよいよ”吉高”がキャラ全開です。
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さて、今回の小中行秀(松尾論)の犯行は、刑法的にはどうなるんやろか・・・。
《フレイ効果》を用いて二人の人間を自殺に追い込んだんだけど、直接手を下したわけじゃないでしょ。
だから殺人罪に問うのは難しいんじゃないのかなぁ・・・。
自殺教唆になるかどうかも微妙じゃない??
古美門(堺雅人)が弁護士についたら無罪にしてしまいそうな気がしないでもないもの。
大島優子へのサブリミナル・パルス照射も、傷害罪に当たるのか、ストーカー規制法にあたるのか・・・。
この事件は解決してからの方が難しいような気がした『ガリレオ2』第3話でした。
今回も、謎解きよりも岸谷(吉高由里子)たち登場人物の面白さの方が先行したようでした。
事件が軸だった第1シーズンとは趣が違い、サイケデリックとも言える「吉高色」が強いエピソードになってるような仕上がりです。
女子会で生ビールを乾杯なんかされたら、いよいよ吉高カラーだもの・・・。
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