家族ゲーム 第2回★不愉快〜画鋲からスタンガンまでエスカレートするイジメ

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    家族ゲーム 第2回
    「弟が家庭教師の犬になる!」


    陰湿で執拗なイジメを、これでもかと描いた第2話は”不愉快”でした。
    極端で毒のある内容は、小生には社会派志向には見えず、”話題性狙い”に見えちゃいます。

    小生は、平素はドラマはドラマだと割り切り、天海祐希主演『女王の教室』(05年)について肯定派と批判派に分かれたときには<あくまでフィクション。「鬼教師」がスーパーナチュラルな設定であること、意図的に刺激的な演出であることに気づいてドラマを楽しめばいいことです。 この程度の内容で「問題提起」だとも思わないし、「不愉快」だとも思わない。>とブログに書いたのですが、櫻井版『家族ゲーム』については生理的な不快感を覚えます。

    『女王の教室』もけっこうエグかったのに、櫻井版『家族ゲーム』と何が違うのかなぁ・・・。
    −◆−

    「新しい朝が来た、希望の朝〜だ♪」
    朝から沼田家に来ている吉本(櫻井翔)が妙なテンションでラジオ体操しております。

    吉本というエキセントリックな奇人を表現するための小さな場面なのだとは思いますが、吉本荒野の中にどうしても”平素の櫻井翔君”が透けて見えちゃって、演出側が意図してるような吉本荒野像になりきっていないように感じます。

    むしろ変なテンションでのラジオ体操が滑稽にさえ見えてしまいました。

    年齢とかと無関係に考えますと、阿部寛、堺雅人、瑛太あたりなら吉本の狂気を見事に演じてくれる気がするなぁ・・・。
    おなじジャニーズ事務所なら風間俊介かな・・・。

    ついでになりますが「新しい朝が来た、希望の朝〜だ♪」という『ラジオ体操の歌』は、映画『GANTZ』で使われていたときの方が遥かにエッジが効いていた。
    −◆−

    茂之(浦上晟周)「ホントに1週間学校に行ったら辞めてくれるんですね?」

    吉本「けど、できなかったらペナルティーだよ。1日でも休んだら俺の犬になってもらう。言いなりになるってことだよ。」

    『ガリレオ』で岸谷(吉高由里子)は栗林(渡辺いっけい)を
    バカ犬呼ばわりしてたなぁ。(特に関係ございません。)


    吉本が茂之を引き連れて登校。
    学校に向かう際の坂道が、なんとなく阿須田家へと向かう坂道を連想させますが、学校に向かって下っていく『家族ゲーム』と、家に向かって登っていくイメージが印象に残っている『家政婦のミタ』ではベクトルが真逆なのかな・・・。
    −◆−

    イジメが原因で引きこもっていた茂之(浦上晟周)が久々に登校すると、さっそくイジメの洗礼。
    押しピンを山ほど貼り付けた椅子に座るよう仕向けられて臀部から出血・・・。

    イジメ・グループの山尾が茂之(浦上晟周)のせいで携帯が壊れたとイチャモンをつけて3万円を要求したり・・・。

    帰宅後、吉本(櫻井翔)が一日に受けたイジメをレポートにまとめるよう茂之に命じますと、「教室に入ると、机に死ねと書かれていました」「椅子には画鋲がビッシリと貼られていました」「画鋲を剥がそうとしたら先生が来たので仕方なく椅子に座ったらお尻が血だらけになりました」「休み時間にはカバンをボール代わりに回し投げされて窓の外に捨てられました」「昼食の時、弁当の中に泥を入れられました」「掃除の時トイレの水を掛けられました」などなど、執拗なイジメの数々を列記して音読・・・。

    携帯が壊れたと言って金銭を要求するなんてのは反社会勢力っぽいし、たえまなくイジメ続ける執拗さにも反吐が出そうです。
    −◆−

    イジメ・グループによって廃工場に連れてこられた茂之(浦上晟周)。

    壊れた携帯の弁済について山尾が「面白い返済方法教わったから。1発1円な。」

    パンチやキックが一発1円。
    一発殴って「1円の返済オメデトウ。残り2万1999発。」
    イジメグループが笑い声。
    次の一発で「はぁい、これで2円の返済。」

    やっぱり反吐が出そうなほど不愉快な場面。

    病んだ社会や病んだ家庭を描くための手法が病んでいる感じさえ・・・。
    −◆−

    帰宅してきた茂之(浦上晟周)の服を強引に脱がした吉本(櫻井翔)。

    茂之の背中はアザだらけ。
    母・佳代子(鈴木保奈美)が「誰にやられたの、教えなさい。」

    吉本が割って入って「教えてどうなるんですか。相手の名前が分かったら学校に連絡するんですか。それで先生に注意してもらうんですか。そしたらその生徒は二度といじめなくなるんですかねえ。」

    吉本(櫻井翔)が言うように注意したぐらいで改心するような連中ではないだろうけど、常識的には学校や関係機関、時と場合によっては警察や弁護士にも連絡した方が得策だで・・・。

    《親身になって踏み込んでこない親》という設定だから、こういう空虚な会話になるのだけど、どうもシックリきません。

    学校に連絡したのに事なかれ主義の教師が取り合わなかったという段取りを入れた方が、多少なりとも《作り物感》が薄まるんじゃないですかね。
    −◆−

    『黒の女教師』みたいに「課外授業」だと言う吉本(櫻井翔)は、くだんの廃工場に茂之(浦上晟周)を連れて行き、イジメを跳ね返す「闘う意志」を身につけるように命じます。

    「体で覚えるんだ。」として頭突きや殴打を加えて、逆襲するよう促します。

    茂之「どうしてこんなコトしなきゃいけないんだよ。だいたいアンタが来なければこんな思いしなくて済んだんだよ!」と叫びちらしますが、吉本(櫻井翔)は取り合いません。

    逆に「ずっと前からお前は負け犬だっただろ。家に引きこもってれば何かが変わると思ったか、時間がたてば全てが解決すると思ったか、甘いんだよ。イジメは続くぞ、お前が死ぬまでな。

    ある意味、茂之を”鼓舞”する意味合いもあるのかもしれないけど、もしも小生が子供の頃に「死ぬまでイジメは続く」なんて言われたら絶望しちゃうだろうと思ってしまい、また反吐が出そうです。

    (不愉快さを狙ってるのだとしたら、制作側は成功してますわ。)
    −◆−

    イジメ再発について会話する沼田夫妻。

    父・一茂(板尾創路)が「そんなにひどいのか?」

    母・佳代子(鈴木保奈美)は「転校も考えた方がいいかもしれませんね。」

    父・一茂「オイオイ簡単に言うなよ、新築だぞ、そんな簡単に引っ越せるわけないだろう。」

    『幽かな彼女』では、霧澤副校長(真矢みき)が校則を守らない生徒の親に対して公立中学なのに懲罰的な意味合いでの転校を持ち出し、『家族ゲーム』では悪質なイジメという特別な事情があって教育委員会が転校を認めるはずなのに、新築住宅の校区から離れられないような会話をしてる。

    リアルな世界はこれと真反対で、『幽かな彼女』では転校を持ち出せないし、『家族ゲーム』では転校を視野に入れても不思議じゃないケースなんだけどなぁ・・・。

    双方共にドラマを面白くしたいがために世の中の仕組みをねじ曲げちゃっておりますね。
    (制度的なことを理解した上で、あえて捻じ曲げてると信じたい・・・制度を単純に勘違いしてるのだったら痛いもの)
    −◆−

    一度は吉本(櫻井翔)が授けた逆襲作戦が成功してイジメを逃れた茂之(浦上晟周)。

    ところが、吉本はイジメ・グループの山尾らに入れ知恵したようで、イジメがエスカレートしてしまい、茂之にスタンガンを何度も何度も当て続け、ほとんど拷問の世界です。

    グアンタナモ収容所か!!

    またまた反吐が出そうな場面でした。
    −◆−

    スタンガンによるイジメでまた引きこもろうとしている茂之(浦上晟周)を無理矢理学校まで引きずっていく吉本(櫻井翔)。

    校門前で逃げようとした茂之でしたが、吉本に捕まっちゃいます。

    茂之「やめろよ、行きたくないんだよ、死にたくないんだよ。先生の言うとおりだよ、俺が死ぬまで終わんないんだよ! 何で俺ばっかりこんな目に遭わなきゃいけないんだよ。」と悲嘆の声・・・。

    吉本「死ぬのが怖いか?」
    茂之「死にたくないです!」

    吉本「それでいい。死を意識して初めて生きている実感が湧く。生きている実感があって初めて人に優しくなれる。お前はよくやったよ”ご褒美”やらないとな。」

    何かを達成したようなことを言うな!!
    小生は阪神淡路大震災で生まれて初めて「死」を意識し、おそらく東日本大震災の被災者の方々も同じように「死」を意識されたんだと思うんですね。

    震災に思いを馳せたならば、わざわざ死を意識なんかしたくないです。

    だから、吉本のセリフに一片の真理が含まれているとしても不愉快です。
    −◆−

    吉本(櫻井翔)が言った”ご褒美”とは、クラスメイトが茂之をイジメられなくなるようにすることでした。

    クラスに乗り込んだ吉本(櫻井翔)が「突然ですが、今日は彼の気持ちを代弁しに来ました。茂之くんは今度いじめられたら自殺します。」「飛び降りにしようか首つりにしようか悩んでいるところです。」

    ざわめく生徒達一人一人に茂之の『遺書』を配った吉本は「もし、茂之君をいじめたら、この遺書を自宅に残して死にます。」

    イジメグループではない優等生っぽい生徒が「僕たちはいじめてません。」
    吉本は「でも そのイジメを黙認してたんだろ!!!」と怒声を浴びせて黙らせちゃいます。

    知ってて知らんぷりの連中への警告については共感できました。

    イジメ・グループの山尾らについては、スタンガンでイジメるところを録画した映像を見せつけて「お前らも立派な犯罪者だ。こいつらのイジメを見て見ぬふりをしていたお前らもみんな共犯だ!」

    極めつけは「こんど茂之がいじめに遭ったらお前らの人生台無しにしてやるからな。」


    自殺を仄めかしてクラスメイトを抑え込んだ吉本(櫻井翔)。
    まんざらでもなさそうな茂之(浦上晟周)。

    人をイジメたら自殺に追い込んでしまう可能性があることを生徒達が知ることは意味のあることだけど、自殺を武器にして圧倒しちゃう手法はあまり愉快なものじゃありませんでした。
    −◆−

    イジメ問題がネタになった学校を扱うドラマを色々見てきたけど、今回ほど胸が悪い思いをするのはレアケースです。

    繰り返しになるけど『女王の教室』のエグさを客観的に見て楽しめたのに、『家族ゲーム』では情緒が反応して胸が悪くなるのは何でだろうか・・・。


    吉本に櫻井君を充てているキャスティングに対する疑問もさることながら、物語全体から滲む悪趣味な雰囲気がそこはかとなく感じ悪かったです。

    昨今は、後味が悪くて嫌な感じがするミステリが『イヤミス』というジャンルになってジワッと流行ってるようですが、そういう意味ではこのドラマは『イヤドラ』として世間の耳目を集めたいのかな・・・。
    −◆−

    一茂(板尾創路)舞香(忽那汐里)のあれやこれやがありましたが、あそこまで手を広げて1クールで着地点までたどり着けるのか不安。

    茂之(浦上晟周)だけを取ってみても、「イジメ問題」と「受験問題」の両方がのしかかってくるわけでしょ。

    家族問題、イジメ問題、受験問題に、例の「幻」が絡む吉本(櫻井翔)の過去までが錯綜しちゃうんですもの・・・。

    これを整理して見事に収斂させたら大したもんですけどねぇ・・・どうなるんでしょうかね。




    ◇◆◇ 「あまちゃん」感想 ◇◆◇
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    • 2017.09.19 Tuesday
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      いいねぇ! 一見優しげ、無害そうに見える家庭教師が 「お前らの人生、台無しにしてやる」 と宣言する場面ではぞくぞくしてしまいました(>▽<) そうですよ、自殺してから遺書 ...
      • ドラマでポン
      • 2013/04/27 3:28 AM
      ホントに1週間学校に行ったら辞めてくれるんですね? 辞めるって言ってるでしょ。けど・・  1日でも休んだら俺の犬になってもらう。 いいなりになるってことだよ。ワン♪ そんな交換条件のもと学校へ...
      • shaberiba
      • 2013/04/26 9:08 PM
      視聴率は 13.7%・・・前回(12.0)より 弟が家庭教師の犬になる!
      • ドラ☆カフェ
      • 2013/04/26 8:56 PM
      #02「弟が家庭教師の犬になる!」2013年4月24日  吉本荒野(櫻井翔)は、沼田茂之(浦上晟周)が一週間続けて学校に通ったら家庭教師を辞めると約束。翌日、吉本は茂之の行動を監視するためか、早朝から沼田家に顔を出した。佳代子(鈴木保奈美)は、一刻も早く吉本を
      • ドラマハンティングP2G
      • 2013/04/25 5:07 PM
      幼子が母親に殺されて埋められる世界である。 すぐそこにある危機は本人にとっては死ぬか生きるかの瀬戸際なのである。 死んだ方がマシだと思うほどの人生もなく消えて行く命。 認知症の母親はそういうニュースを見るとつぶやく。 「こんな母親、ぶち殺してやりたいわ」
      • キッドのブログinココログ
      • 2013/04/25 4:37 PM
       ちょっとおもしろくなってきたかな・・・次回も見てみたいかも。 吉本荒野(と名乗っている男)が、今ある常識を破壊しながら歩いていく姿を見てみたいと思ったぞ。 そして、沼 ...
      • トリ猫家族
      • 2013/04/25 4:28 PM
      家庭教師の、吉本荒野(櫻井翔)、「いいね〜ぇ」を口癖に、証拠写真をパシャパシャ撮りながら、怪演! 行動も、逐一、意表を突きまくりです 依頼主の沼田ファミリーも全員が、どっかクレイジーな感じで、一見、イイコの長男、神木龍之介(クセモノ役も似合う!)、
      • のほほん便り
      • 2013/04/25 3:11 PM
      『弟が家庭教師の犬になる!』
      • ぐ〜たらにっき
      • 2013/04/25 12:30 PM
      今はやりの「友達親子」ってあるじゃないですか。 あれって体のいい育児放棄だと思いません? 子供のことが可愛くてしかたがない。 だから彼らの世界には深入りをせず、外から温かく見守る。 でも、そ...
      • ドラマ@見取り八段・実0段
      • 2013/04/25 12:20 PM
      フジテレビのドラマ『家族ゲーム』(公式)の第2話『弟が家庭教師の犬になる!』の感想。なお、森田芳光監督・松田優作主演映画『家族ゲーム(1983)』、と長渕剛主演ドラマ(1983)は鑑賞済。 初回は...
      • ディレクターの目線blog@FC2
      • 2013/04/25 12:17 PM

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