ガリレオ(第2シーズン)第2話★川口春奈の振り子ダウジングを解明せよ
- 2013.04.23 Tuesday
- 11:58
- フジTV系ドラマ、番組
今回も視聴率20%超え!
じぇ、じぇ、じぇ、じぇー。
剛力の『月9・モドキ』の貧相さからすると随分と華があって安心感もある『ガリレオ』だけど、初回22%、今回20.5%という視聴率は取り過ぎみたいな気がしないでもないなぁ。
”マトモな月9”への渇望感が数字を高めたのだとしたら、ある意味《剛力効果》かな・・・。
−◆−
さて、今回はひとり暮らしの老婦人・野平さんが自宅で殺害され仏壇の奥に隠してあった3000万円相当の金の延べ棒が奪われていた強盗殺人事件。
床に落ちた目覚まし時計が10時2分で止まっていた。
遺体発見当日、女子高生・真瀬加奈子(川口春奈)が水晶の振り子・ミズガミサマの導きで被害者宅から数百メートル離れた場所にあるゴミ集積箱で彼女の飼い犬・クリちゃんの死骸を発見。
クリちゃんの体内からは農薬が検出されており、牙には人間のものと思われる血液が付着・・・。
事件の概要はそんな感じ。
−◆−
飼い犬が栗林(渡辺いっけい)の中学のときのあだ名と同じ”クリちゃん”だったことが笑わせてくれました。
岸谷(吉高由里子)が「クリちゃんは誰かれ構わず吠えかかる雑種のバカ犬でした。」と湯川(福山雅治)に説明。
湯川「クリちゃんは大事なときには何の役にも立たなかったのか?」
「バカ」だの「何の役にも立たない」だの、栗林を揶揄するようなセリフ連発で可笑しい。
さらには、「刑事の勘」で真瀬加奈子ちゃんは何かを知っている思うという岸谷に対して栗林が「出た、刑事の勘。非論理的な刑事の勘ですよ。」とツッコミを入れますと、岸谷は「バカ犬は黙ってて。」
ドラマじゃなかったらおよそ許しがたい強烈な発言。
言った方の吉高由里子のキャラもなかなかですが、言われた側の栗林(渡辺いっけい)は、『古畑任三郎』の今泉(西村雅彦)の域に達してきましたですねぇ。
で、栗林を”いじる”役回りとしては、真面目でまっとうな内海(柴咲コウ)よりは辛辣で高飛車な岸谷(吉高由里子)の方が周波数があってる印象。
先輩刑事・太田川(澤部佑)をいじる岸谷(吉高由里子)も悪くない。
(前シリーズの品川祐は雰囲気がよくなかったし・・・)
ただし、肝心の湯川(福山雅治)とヒロインの関係性という観点からすると、仄かな恋愛感情が垣間見える内海(柴咲コウ)の方がワクワクさせてくれますよね。
−◆−
岸谷(吉高由里子)は湯川(福山雅治)に加奈子(川口春奈)が水晶の振り子の指し示す方に進んでいってクリちゃんの死骸に行き着いた経緯を説明。
湯川「彼女が行った行為はダウジングだ。」「1889年、アイルランドのウォーターフォード・ベーコン製造所で井戸を掘るために雇ったダウザーが、地下24mから30mの間に水脈があると断言した。そしてそこを掘るとそのとおり毎時1万9千リットルもの地下水が噴き出してきたんだ。」「1967年、ベトナム戦争ではアメリカ海兵隊が地雷発見法としてダウジングを採用。その効果は絶大で地雷による犠牲者の数は飛躍的に減少したんだ。」
なんだか『都市伝説の女』みたいになってきました・・・。
岸谷が独特のテンションで「じゃあ、ダウジングは本物じゃない!」
岸谷、まさかクスリとか呑んでないだろうなぁ・・・。
パワーストーン 天然石 ペンデユラム ダウジング クリスタル│ペンデュラム ペンジュラム ダウ... |
岸谷「立証してください。あの子がやったことを科学的に解明してもらわないと私報告書が書けないんです。貝塚北署じゃみんな私のことを”○○ちゃん”って。」
山口百恵が『美・サイレント』のサビ部分で「あなたの○○が欲しいのです〜♪」と思わせぶりに口だけ動かした時みたいであります。
この○○という空白部分は、オカルト・・・・岸谷は署内でオカルトちゃんと呼ばれはじめたのです。
んんん、前回エピソードだけでオカルトちゃんってのは唐突な気がしないでもないかな・・・。
タカビーちゃんとか、そういう印象の方が強いもの。
(オカルトちゃんというのは、『仮面ライダーフォーゼ』の友子=志保だとか、そういう感じじゃないのかな・・・。)
−◆−
監察医アイザックと太田川(澤部佑)と岸谷(吉高由里子)で事件を検討。
アイザックが解剖したところ、時計が止まっていた10時頃より数時間前に亡くなっていたと言います。
岸谷は推理を働かせ、犯人は二度来たと結論づけます。
野平さんを殺害し犬に殺虫剤入りの餌をやっていったん帰り、犬に吠えられなくなった夜にゆっくり物色したというのが岸谷の言い分。
太田川(澤部佑)が、なぜか犬になりきって四つん這いで事件を再現してみせる小ギャグ入り場面。
太田川「じゃあ何でわざわざ犬を運んで捨てたんだよ?」
アイザック「その犬をどうして女の子が見つけちゃったんでしょう?」
答えられない岸谷と太田川がまた口喧嘩状態に・・・。
アイザック「私の推理を言ってもいいですか。犯人は真瀬加奈子ですね。犬の死骸がどこにあるか、それは犯人しか知り得ない事実ですね。」
小生は、この場面は割かし「痛い」シーンだったと思いました。
加奈子(川口春奈)の振り子によるダウジングを立証しようと考えるより、加奈子が最初から犬の死骸の場所を知っていたと疑う方が自然ですもの・・・。
野平さんの第一発見者ではないけど、クリちゃんの第一発見者である加奈子(川口春奈)に対して注意を払わないなんて警察として外しすぎじゃないかな・・・。
アイザックが言い出すまで捜査担当者が誰もそこに思い至らないなんて不自然。
とはいえ、湯川をはじめとするキャラクター達が雰囲気でもってツッコミどころをカバーしちゃうから『ガリレオ』は許せちゃうんでしょうかねぇ・・・。
−◆−
加奈子(川口春奈)を呼び寄せてダウジングの検証実験。
「あ」から五十音が並ぶ紙の上で振り子をかざして、一文字ずつぞって真犯人の名前を探り当てるコックリさん的なことを加奈子にさせてる。
湯川(福山雅治)はプレデターが使ってる照準器の赤いレーザー光みたいなやつを加奈子に当てて、彼女の動きを精密に測定。
(レーザー光を照射しているロボットアームみたいな機械を見ると、東野圭吾の『ブルータスの心臓』の工業用ロボットを思い出しちゃった。)
「か」で振り子が反応した直後、湯川は「僕が立てた仮説はおそらく実証できるはずだ。もういい実験は終了だ。」
しかし岸谷はコックリさんを続けさせて真犯人の名前を探っちゃいました。
で、岸谷は相棒(?)の太田川(澤部佑)とともに「門パン」こと門松パン店に向かいます。
太田川「何でそいつが犯人なんだよ?」「令状もなしに逮捕すんのか?」
岸谷「振り子が教えてくれたのよ。」
想像と憶測だけで事件を解決する篠川栞子(剛力)よりも無茶苦茶かも・・・。
ところが、パン屋さんにいくと門松が慌てふためいて逃げようとするから犯人だと丸わかり。
身柄確保!!
信じる者は救われる!?
−◆−
足に犬にかまれた跡はあるし、金塊などの証拠も出てきて、パン屋の門松が犯人確定。
しかし、水晶の振り子とコックリさんが犯人逮捕の決め手では立つ瀬がなくて「助けてください。私このままじゃ週刊誌に書かれちゃう。女子高生の振り子に頼って犯人見つけた貝塚北署のオカルト刑事って。」と湯川に泣きつきます。
立証できるという湯川は金属製の支え棒に水晶と同じ重さの重りをつけた振り子で実験開始。
パっと見では支え棒は揺れていないのに、振り子が回り始めます。
「実は微妙な振動をリズミカルに加えてるんです。」と切り出した湯川が”共振現象”について説明し、さらには潜在意識が筋肉に働き掛ける”不覚筋動”のことを説明。
要するに、加奈子(川口春奈)は門松が犬の死骸を捨てるところを目撃していたのだけど「みんなが大好きなカドパンのおじちゃんが強盗殺人の犯人だなんて信じたくなかった。」という意識が働いたために門松の名を口にできず、「私はこのまま進んでいいの?」って振り子に意思確認しながら犬の死骸を発見して見せたというのが事の真相でした。
事件について岸谷が一通りの説明を終えると湯川(福山雅治)は「もういいかな。僕はこれからランダム振り子の周期運動と電磁波の量子状態について分析するんだ。用件が済んだら速やかに帰ってほしい。」
内海には言わなさそうなコッキリした言い方です。
岸谷「まだまとめは終わってません。それじゃ報告書 書けないんですけど。」
湯川(福山雅治)の言葉をメモを取ろうとするもカバンのなかから見つけ出せずに焦っている岸谷が「ちょっと待って。」と言って湯川に超接近し、腕に身体を寄せるような体勢に・・・。
湯川は一瞬止まりましたが、またマイペースで「基礎的な力学の知識は・・・」などと話し始めます。
あの一瞬の湯川の静止はなんだったの?
岸谷の小悪魔的なものに心が吸い寄せられた!?
ゲルマニウムの内海はどうする!?
(湯川と同じ帝都大学法学部出身で、相当の学力があって自信満々なはずの岸谷が、メモを取らないと報告書が書けない女だってのは”人物造形”としてこれでいいの?)
−◆−
概ね、こんな感じだった『ガリレオ2』第2話。
個性の強い吉高刑事には少し慣れたんだけど、肝心の謎解き部分がファーズとシーズンに比べてキレが無いような・・・。
ファーズとシーズンで「人体発火」や「幽体離脱」を実証的かつ派手に再現してみせた展開と比べると、大沢たかおの「送念=マイクロウエーブ」、川口春奈の「振り子=不覚筋動」ともに、不可解な出来事の謎解き部分に関する面白味が薄まってるように感じます。
キャラが濃い吉高由里子の印象が強すぎて、相対的に謎解き部分を薄く感じるせいかな・・・。
(最初の映像化に当たって原作『探偵ガリレオ』『予知夢』には居ない”内海”を登場させた作業より、映像化以降の原作に加わった内海を岸谷に置き換える作業の方が難しい??)
湯川=福山雅治という軸が不動だから絶対的な安心感はありますけど、ストーリーが微妙に浮ついてるかも・・・。
とはいえ、『ダブルス〜二人の刑事』『潜入探偵トカゲ』『TAKE FIVE』なんかよりは、やっぱり全体として落ち着きがありますね。
BGMひとつをとっても、耳に馴染んでるし・・・。
◇◆◇ 連ドラなど感想 ◇◆◇
★空飛ぶ広報室 第9話 >>
★仮面ライダーウィザード第39話感想 >>
★「35歳の高校生」第9話 >>
★ラスト・シンデレラ 第9話 感想>>
★「家族ゲーム」第8話 感想>>
★NHKドラマ「ラジオ」女川の某ちゃんに感涙>>
★空飛ぶ広報室 第9話 >>
★仮面ライダーウィザード第39話感想 >>
★「35歳の高校生」第9話 >>
★ラスト・シンデレラ 第9話 感想>>
★「家族ゲーム」第8話 感想>>
★NHKドラマ「ラジオ」女川の某ちゃんに感涙>>
◇◆◇ 「あまちゃん」感想 ◇◆◇
#61-62(6/10,11) #60(6/8) #59(6/7) #58(6/6)
#57(6/5) #55-56(6/3-4) #54(6/1) #53(5/31)
#52(5/30) #51(5/29) #50(5/28) #49(5/27)
#61-62(6/10,11) #60(6/8) #59(6/7) #58(6/6)
#57(6/5) #55-56(6/3-4) #54(6/1) #53(5/31)
#52(5/30) #51(5/29) #50(5/28) #49(5/27)
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
- フジTV系ドラマ、番組
- trackbacks(16)
- -
- -
- -