武井咲の「お天気お姉さん」第2話★ブロッケン現象とニオス湖災害と
- 2013.04.20 Saturday
- 11:54
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お天気お姉さん 第2話
「魔のブロッケン現象 男は2度殺される!?」
「魔のブロッケン現象 男は2度殺される!?」
前回も書いたけど、最近低迷していた武井咲が『アスコーマーチ〜明日香工業高校物語』以来、久しぶりに彼女の素材を活かせている感じ。
薄メイクで黒装束の武井咲は、『Wの悲劇』や『東京全力少女』の武井咲よりシックリきます。
また、大倉忠義と佐々木蔵之介がサラッとしているのもドラマをスッキリさせる要素。
ドラマ全体として、肩のこらない深夜枠・B級ドラマ(良い意味で)の喉ごしの良さがあります。
期待度が低い分、ハードル低めで観てるせいかな・・・。
(『雲の階段』の重苦しさなんかは、疲労に繋がるもの)
−◆−
天気予報コーナーで屋外に居る晴子(武井咲)に、スタジオから女子アナ・茜(佐々木希)が「爆弾低気圧女と呼ばれてるの知ってますかぁ?」
晴子(武井咲)は「お前は爆弾大根役者じゃ!」---なんてことは一言も口にせず、茜を無視して天気予報を進行。
で、晴子は飛行機雲を見つけて翌日雨になると予報。
飛行機雲ががなかなか消えないケースでは、「翌日には雨」になるというのは小生が子供の頃(昭和40年頃)にはよく聞いたなぁ。
遠くにある踏切のカンカンカンという警告音が良く聞こえるときは「雨が近い」とか、民間伝承的な気性蘊蓄が色々ありましたよね。
だから、晴子(武井咲)は天才気象予報士と呼ばれるほどには大したことは言ってないんだけど、なんとなく安倍晴子という存在がドラマ世界に溶け込んじゃってる・・・。
都市伝説オタクを標榜しながら、イマひとつマニアックな感じがなかった『都市伝説の女』の美脚刑事・月子(長澤まさみ)よりも違和感が少ないです。
−◆−
紳士服テーラーの主人・小竹勇太郎・65歳(堀内正美)が車の中で練炭自殺した事件。
堀内正美さん、セリフ少ない・・・。
小竹が自殺した朝、33歳年下の妻・菜々(黒川芽以)と小竹勇太郎は妙霊峠近くのパワースポットに行き、「永遠の愛に包まれる」と言い伝えのある光の輪を見てきたのだという。(若妻をゲットした爺ィの冥土の土産じゃ〜〜!)
青木刑事(大倉忠義)らが事件性の有無を調査。
テーラーの経理担当・氷川秋雄(二階堂智)からの聞き込みなどから小竹勇太郎が会社の金を横領し、浮気相手に貢いでいたのではないかという疑惑が浮上。
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壇密が経営する『蜜の味』で青木刑事(大倉忠義)と監察医・三雲(佐々木蔵之介)が事件について話していると、晴子(武井咲)が光の輪に食いついて翌日現地調査に行くことに。
晴子によると光の輪はブロッケン現象だと・・・。
科学離れといわれる現代では聞かなくなったけど、これまた小生が子供の頃にはよく聞いたフレーズだったような・・・。
ついでにマジンガーZの”ブロッケン伯爵”も思い出しちゃった。(普通はキン肉マンのブロッケンJrを思い出す?)
繰り返しになるけど、飛行機雲のこともブロッケン現象のことも、決して専門性が高いわけでもないと思うんだけど、安倍晴子はそれなりに設定に溶け込んでる。
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現地調査をしていると、村人は”妖怪うだる”が悪さをしていると三雲(佐々木蔵之介)に示唆。
森の中を調査していた青木刑事が変調を期して気を失うようにして倒れちゃったものだから、いよいよ三雲は”妖怪うだる”の存在を信じてお祓いを提案。
佐々木蔵之介、良い味出てる・・・。
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帰京した晴子(武井咲)は”気象図書館”で蔵書を当たっております。
やがて彼女は1986年のカメルーン・ニオス湖災害に辿り着きます。
湖水中に封じ込められていた二酸化炭素が発泡して大気中に放出されたため、20km 圏内にいた住民約1700人が犠牲になったのです。
これは都市伝説や作り話ではなく実話だから凄い。
犠牲者には誠に恐縮だけど、興味を引かれる出来事です。
で、晴子(武井咲)は再び妙霊峠に一人で向かいました。
黒装束とガスマスク。
炭坑のカナリアの代わりに手にはカンテラ・・・酸素が薄くなったら火が消えるからヤバいことが分かる。
彼女の予想通り火が消えて、酸素濃度が低いことが判明。
フィールドワークの結果を総合して、晴子(武井咲)は青木刑事(大倉忠義)が倒れた原因を二酸化炭素中毒と断定。
さらには小竹勇太郎(堀内正美)は「二度殺された」として他殺説を開陳し、現地から採取してきた土を三雲(佐々木蔵之介)に手渡して行っちゃいました。
この前の『ガリレオ』では、湯川(福山雅治)が調査結果をまとめたレジュメだけを渡して済ませようとした際に岸谷(吉高由里子)が「先生が説明してください。考えた人に説明してもらわないと捜査できません。」と文句を言ってたけど、青木と三雲は文句も言いません。
−◆−
三雲(佐々木蔵之介)が成分分析した結果、現地には産廃が違法に持ち込まれていたことが判明。
そのせいで有機物の腐敗が進むなどして高濃度の腐食性二酸化炭素が発生したのでした。
(小生が高濃度の加齢臭を発生させていないか分析してくれないかなぁ・・・。)
で、小竹勇太郎が亡くなった事件への晴子(武井咲)の見立てによると、若妻・菜々(黒川芽以)と経理担当・氷川(二階堂智)が結託して山の中で小竹を殺す予定で居たら、たまたま二酸化炭素で小竹が倒れたため、計画変更して意識を失ってる小竹を東京に連れ帰り、練炭自殺に見せかけて殺害したとのこと。
氷川(二階堂智)は証拠はないと主張。
推測と想像だけで事件モドキの出来事を解決する篠川栞子(剛力彩芽)みたいに思われちゃっています。
しかし、安楽椅子探偵の栞子(剛力彩芽)と違って現地調査を行った晴子(武井咲)の強みが発揮されます。
なんと、二酸化炭素発生現場に氷川(二階堂智)のカフスが落ちていて、晴子(武井咲)が拾って持ち帰っていたため、氷川が彼の地に行っていたことがバレちゃったのです。
追い込まれた氷川は晴子を差して「この人、なんなんですか!」
晴子「気象予報士です。」
この場合は自己紹介してもOKだけど、昨日の『潜入探偵トカゲ』で刑事かと問われた織部(松田翔太)が「いえ、潜入探偵です。」と身分を明かしちゃったのはイケてなかったなぁ・・・。
身分を隠し通せよトカゲ!!
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氷川(二階堂智)が山に行ったことは、高速の料金所の映像で青木刑事(大倉忠義)も確認していました。
事件解決後、青木刑事が多くの映像から氷川の顔を見つけ出したことに興味を示した晴子(武井咲)。
青木は、一度見た顔は忘れないのだと説明。
晴子「それは凄いです。」
トカゲ(松田翔太)の超人的な映像記憶能力や、ATARU(中居正広)のサヴァン症候群による能力よりは地味だけど、青木刑事(大倉忠義)もかなりのSPECを持ってる?
で、日本のNシステムやオービスはどの程度か知らないけど、9.11以降のアメリカだったら、”顔認識システム”で割り出したりできるんやろうなぁ・・・。
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ツインテールになって天気予報してる晴子(武井咲)。
テレビ画面に向かって「いいねぇ、いいよう、実に良い。」と三雲(佐々木蔵之介)。
佐々木蔵之介は中心人物ではないんだけど、彼が居なかったら味気ないかもしれんなぁ・・・。
大倉忠義と佐々木蔵之介をキャストしたのは正解だった気がします。
−◆−
というわけで、大した謎解きでもなく凄いトリビアでもないけど、気軽に観るドラマとしては『ビブリア古書堂の事件手帖』より見易いです。
『信長のシェフ』と同様、凄いドラマじゃないんだけど、なんとなく観ちゃえてしまうドラマです。
武井咲は、このドラマのお陰で”崖っぷち”で踏みとどまれるかも・・・。
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