幽かな彼女 第2回★香奈(未来穂香)とワルキューレ
- 2013.04.17 Wednesday
- 11:43
- フジTV系ドラマ、番組
幽かな彼女 第2回
中学生にも経済格差!?
中学生にも経済格差!?
3年2組の岡本香奈(未来穂香)は、小学校でイジメを受けていた過去があって、中学ではイジメを避けようとして女子グループのリーダー的存在で父親は政治家で母親はPTA会長という京塚りさ(山本舞香)たちと行動を共にしてるんだけど、私物没収を契機に”りさ”から圧力を受けることになって、それを暁(香取慎吾)がクリアしてあげるというエピソード・・・。
(簡単にまとめすぎると身も蓋もないね)
3本放映された『GTOスペシャル』ほど粗雑な学園モノではないけど、かといって凄く惹きつけられるモノもないかなぁ・・・。
『鈴木先生』にも出ていた”未来穂香”ちゃんに魅力を感じられたのが今回の救いだったような・・・。
でも、うちの子は幽霊が居るという設定や前田敦子が出ていることが気に入ってるようで「『鴨、京都へ行く。』なんかやめて『幽かな彼女』を9時から放映したら良いのに・・・。」と申しております。
お子様向き??
−◆−
暁(香取慎吾)とアカネ(杏)が、現在の学校教育のあり方について語る学校教育研究家・後藤田法子(ふせえり)の映像を鑑賞してる。
男性教師が生徒に注意して肩に手を置いたケースを差して、後藤田が「はい これで体罰確定です。」
体罰への過剰反応を軽いノリで誇張して見せたシーン・・・。
平成25年3月13日付け文科省通知に示された『学校教育法第11条に規定する児童生徒の懲戒・体罰等に関する参考事例』でいうと、肩に手を掛けたぐらいはセーフじゃないか---などと、目くじらを立てて見るようなドラマじゃないのは承知してるけど、おふざけやデフォルメのレベルが何となく中途半端・・・。
「セクハラ」だの「監禁」だのを示した後藤田のケーススタディを見終えた暁(香取慎吾)がアカネ(杏)に「あれが今の教師と生徒の現実です。」などとしみじみ語っちゃいます。
後藤田のレクチャーみたいなのをバカバカしくやるなら徹底的にやればいいのに、暁(香取慎吾)がマジっぽく語っちゃうからやっぱり中途半端です・・・。
『鈴木先生』的にとことん突き詰めて考えるか、この前の『リーガル・ハイSP』の古美門(堺雅人)みたいに極端な言動をさせるかしたほうがドラマ的にはエッジが立つと思うなぁ。
−◆−
引力無視で天井に座って会話してる幽霊のアカネ(杏)や吉岡(佐藤二朗)に「ゴキブリか」と暁(香取慎吾)がツッコミを入れます。
小生なら、ゴキブリではなく「コウモリかよ!」ってツッコむけどなぁ・・・。
でね、杏と佐藤二朗を上手く使えばもっと面白くなると思いません??
アカネ(杏)の言葉で暁(香取慎吾)が背中を押される程度では勿体ない。
今回だったら、幽霊ならではの能力で”りさ(山本舞香)”をビビらせるようなイタズラをするとか、もう少し行動的な幽霊にした方が杏と佐藤二朗が”生きてくる”と思うんだけどなぁ・・・。
せっかくの杏と佐藤二朗が死んでます。(幽霊だもの)
−◆−
りさの母親でPTA会長の麗子(宮地雅子)が、娘が香水を没収されたことにクレームをつけに弁護士同行でやって来ました。
母・麗子「娘に謝罪をしてください。でないとそれなりの対応を考えることになりますけど。」
オバハン不快感抜群!!
民間人副校長の霧澤(真矢みき)が「お話はよくわかりました。ご意見を要約しますと、お嬢さんは法的根拠がなければ常識的なルールを守ることができず、適切な指導に対して全く反省する気もなく、お母様と弁護士を送り込めば学校が言うことを聞くだろうと考えて泣きついた、つまり逆ギレしたということですね。」と丁寧だけどキツい言葉を返します。
いかにも真矢みきって感じ・・・。
さらに霧澤副校長は「わが校は規則を曲げることはできませんし、京塚さんもそれに従うことができないようなので、双方にとって最善の解決策は”転校”だと思います・・・。」
いつもはゴリ押しが通用したのに副校長から反撃されて泡を食らってる母・麗子が苦し紛れに「あなたも黙ってないで何とか言いなさい!」と弁護士を叱責。
弁護士は「法律の専門家として申し上げますが・・・。」
これを遮るように霧澤副校長が「結構です。私はこれでも元弁護士ですから。」
京塚麗子が連れてきた弁護士のオッサンは役に立たないヤツやねぇ。
古美門(堺雅人)なら設置者である世田谷区を相手に裁判を起こして1億円ふんだくれたかもしれないのになぁ・・・。
公立中学なのに「特別な事情があると教育委員会が認めるようなケース」ではなく、懲戒的な意味合いで学校側から転校を誘導するような発言をしたんだから、弁護士は霧澤副校長にツッコミを入れなくっちゃ・・・・。
弁護士としてボンクラにも程があるぞ!!
それはそれとして、理不尽なクレーマーがギャフンと言わされたことは気持ちが良い・・・。
−◆−
上述しましたように、母子家庭で経済的な余裕がない岡本香奈(未来穂香)がイジメを受けた過去のせいでいびつな友人関係を構築していたことが今回の話しの軸でありまして、香奈が「みじめだよね貧乏って。」などと述べる場面もありました。
アベノミクスで突然『格差社会』が改善されたわけでもないのですが、いまさら「中学生にも経済格差!?」などと銘打ったエピソードを作っても新鮮味に欠る気がしました。
またアカネ(杏)が「今の学校がどういう場所なのか見たときも、ここに来た先生たちの話を聞いていたときも、どこにも信頼がないんです。子供たちは先生のことを信じていないし先生も子供たちのことを信じていない。」と述べましたけど、このセリフも新鮮味が希薄。
過去20年で言い尽くされたようなことしか出てこないことに物足りなさを感じます。
−◆−
暁(香取慎吾)が憎まれ役になることを承知で策を打って香奈(未来穂香)を助けてあげました。
で、霧澤副校長(真矢みき)が行った”教師の評価を書かせるアンケート”に香奈は「いい先生だと思う」と記載。
生徒の問題をクリアしていく度に、最初は信用されていない担任が生徒の心をつかんでいく古典的なパターンですねぇ・・・。
学園モノの宿命というか・・・仕方ないんでしょうね。
−◆−
霧澤副校長(真矢みき)が「今の教育現場には信頼という概念が失われています。学校と教師は生徒と保護者のモラルの低下を主張しますし、生徒と保護者は学校と教師の質の低下をやり玉に挙げていますから。
まあ鶏が先か卵が先かの話ですから。」
アカネ(杏)が言ってたのと似たセリフ!?
校長が「まあニワトリが先か卵が先かの話ですから。」
霧澤副校長「親子丼にして食べてしまえば一緒です。」
親子丼発言も、アカネ(杏)が先にしてた。
親子丼発言聞いていぶかしげにする校長に「昔、ある人が言ってました。」と霧澤副校長。
この”ある人”ってのは生前のアカネ(杏)なんでしょうね。
アカネが死んだ時期が分からないから、霧澤副校長の娘なんだか同僚なんだか、あるいは先輩や上司だったのかも分かんないけど、とにかくお知り合いみたいでありますね。
−◆−
さて、こんな感じの『幽かな彼女』第2話でしたが、影が薄い幽霊よりも更に影が薄かったのが前田敦子とKis-My-Ft2北山宏光・・・。
は、無関心教師だと思えた暁(香取慎吾)が香奈(未来穂香)を助けた直後に千穂(前田敦子)が「なんだ、メンドクセーじゃん、あいつ。」と小声で悪態をついたセリフだけが、かろうじて目立った程度かなぁ。
他は居ても居なくても同じみたいな感じ。
何言ってるか分からんし・・・。
(公立中学の教師のくせに足をむき出してるのは目立つ----長澤まさみか!!)
Kis-My北山は、前田敦子以上に影が薄くて《香取慎吾のオマケ》って感じがありありして気の毒なほどです。
彼の場合はジャニーズ事務所所属とは言うものの”容姿的”に惜しいタイプだから、三枚目に徹するとか「路線」を決めてあげた方が良いかも・・・。
−◆−
そんなこんなで、満足度は必ずしも高くないけど、同時間帯のNHK『第二楽章』が地味すぎて気を引かれなかったから『幽かな彼女』に踏みとどまることに・・・。
漫画の”まる子”は永遠に大きくならないけど、森迫永依ちゃんは大きくなったねぇ。
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