『八重の桜』第13回「鉄砲と花嫁」★白無垢の八重(綾瀬はるか)さん綺麗
- 2013.04.01 Monday
- 11:28
- NHKドラマ・番組
「池田屋事件」の責任をとらされて公用方を解任された秋月悌次郎(北村有起哉)が山本家を訪ね、角場で八重(綾瀬はるか)の鉄砲の腕に感心しきり・・・。
秋月「これを川崎殿が一人で作られたのか?」「これなら会津でなくとも高く腕を買うところはいくらでもあんべ。」
京都に残っている覚馬(西島秀俊)から「川崎殿が会津から離れる事を望むならよそで働けるよう力添えをよろしく」と託されていたから出た言葉です。
覚馬は、新式銃の採用もままならない頑固な会津藩に、仕官叶わぬまま尚之助(長谷川博己)をとどめ置くことを案じているようです。
秋月「川崎殿がどんだけ力を尽くしても それに見合うだけの地位を得る事は難しかんべ。それでも会津にとどまる事よしとするか・・・。覚馬さんから2人への言伝てだ、もう遠慮も気兼ねも要らねえ、己を生かす道は己の考えで決めてもらいてえと。」
暗殺された佐久間象山(奥田瑛二)のことにも話しが及んだので、象山の「何かを始めようとすれば、何もしないやつらが必ず邪魔をする。蹴散らして前へ進め!」という言葉が回想されました。
何度聞いても、”その通り”だと唸ってしまう言葉です。
職場にも邪魔をする者がいるし、社会全体でも変革を拒み既得権益にしがみついて必ず邪魔をする抵抗勢力がいますからねぇ・・・。
−◆−
秋月経由での覚馬の言葉で、八重(綾瀬はるか)と尚之助(長谷川博己)の心が揺れ動いてる。
八重(綾瀬はるか)は”お裁縫教室”でボーッとしてしまい、縫い物を着物に縫い付けてしまって、ユキ(剛力彩芽)から「八重ねえ様くっついてる!」と指摘されちゃいます。
『月9』最終回でリーマン・ショック的な視聴率下落(これこそ、フジテレビにとってはブラックマンデー!!)を招いた、歴史に残るデフレタレント・剛力彩芽にチェックを入れられるようでは、八重さん最悪です。
(「視聴率的疫病神」の剛力彩芽が出演してるだけで縁起が悪いし・・・)
即ち、そのくらい尚之助(長谷川博己)のことで思い悩んでいたと言うことであります。
ちなみに、ゴリゴリ剛力彩芽は、知的で透き通るような美人の篠川栞子(剛力彩芽)を演じるよりは、垢抜けない田舎娘が似合ってる・・・。
ただし、日向ユキ(14歳くらいかな?)は、曲がりなりにも会津藩士・日向左衛門(四百石)の娘なんだから、もう少し垢抜けていても良い気がするなぁ。
なんとなく、この時代のヒエラルキーに当てはめると武家の娘ではなく百姓の娘みたいな雰囲気が漂っています。(剛力彩芽の演技力の問題?)
−◆−
八重(綾瀬はるか)が角場に帰ると、尚之助(長谷川博己)が新式銃を披露。
尚之助「筒の内側に螺旋の溝を彫りました。ずっと命中しやすくなったはずです。」
的に目がけてズドンと発射。
見事命中!!
尚之助が力強く「よっし!!」
本日、一番印象的なセリフは、この「よっし!!」でした。
新式銃の完成で覚悟と決意が固まり色んな思いがこもって思わず声に力が入った尚之助(長谷川博己)は、いつものフラットな尚之助と違いましたものね。
で、尚之助は「夫婦になりましょう。私の妻になって下さい。お父上にお許しを頂きました。八重さん一緒になりましょう。」「・・・八重さんにふさわしい男ではないと思っていました。ですから一度は縁談をお断りしたのですが、これ(新式銃)を作る事ができた。日本で最も進んだ銃だと自負しています。たとえ生涯浪人でもこの腕があれば生きていける。」
会津藩士ではないから非正規雇用的な存在である尚之助が、鉄砲のスキルを完成させて求婚する自信が生まれた。
八重は「ならぬのです。尚之助様を会津に縛りつけてはなんねぇのです。兄様の文が来た時から私はそう思っていやした。いつでも、どこにでも旅立っていいのです。やりてえ事をおやりになって頂きてえのです。」と、自分の感情よりも理屈を優先させた返事。
こんなことを考え込んで理性と感情の間で揺れていたから、裁縫でボーッとしてたんやねぇ。
しかし尚之助が「私はここで生きたい。八重さんと共に会津で生きたいんです。妻になって下さい。」
八重、承諾。
父・山本権八(松重豊)と母・佐久(風吹ジュン)は、ようやく八重がOKして安堵と喜びで溢れております。
−◆−
ナレーション<そのころ会津から遠く離れた大坂の地で一つの出会いが歴史の歯車を大きく動かそうとしていた。>
西郷吉之助(吉川晃司)が勝海舟(生瀬勝久)を訪ねて「征討令が下って2か月もたつっちゅうのに幕府はぐずぐずと時を無駄にしちょいもす。どげんしたらよかかと・・」「亡き先君に申しつかりもした、国事に迷った時は勝先生をお訪ねせよと。」とアドバイスを求めます。
先君・島津斉彬(高橋英樹)の申し伝え・・・(『篤姫』じゃない!)
長州を潰すことについて勝は「そんな戦、幕府にはためになるかしれねえが日本のためにはなりませんよ。」
その上で共和政治について持ち出し「諸侯諸藩がそろって会議を開き国の舵取りをする。肝要なのは己や藩の利害を超え公論でもって国を動かす事です。」
勝は「幕府はもう熟し過ぎた柿みたいなもんですよ。」といって、いつのまにか手に持っていた熟柿をぐしゃっと潰します。
甘くて美味しい頃やのに勿体ないなぁ・・・。
西郷は「分かいもした。たった今おいは目が覚めもした。天下のために何をすべきかはっきりと分かいもした。あいがとごわした。」
西郷(吉川晃司)の飲み込みの速さや決断の早さには驚くばかりで、ややあっさりした場面ではありましたが、吉川晃司は凄く良い感じ。
『モニカ』を唄っていた頃が夢幻のように感じちゃう。
で、西郷(吉川晃司)が戦争を避けて長州を恭順させる方向で動いたために長州攻めが中止となり、会津藩は徐々に微妙な立場へと追いやられる羽目に・・・。
江戸の老中たちも「京都守護職ごときが将軍の進退に口を挟むとは僭越至極」などと容保(綾野剛)への反発(嫉妬)が広がりはじめてる。
朝廷に対して最も忠義深い行動をしていたのに、幕末政治に翻弄されはじめている会津藩。
真面目より、世渡り上手が得をする??
−◆−
嫁入りはきまった八重ですが、居候の尚之助(長谷川博己)が相手なので『嫁入り行列』をしたら、いきなり実家に出戻りすることになっちゃいます。
『嫁入り行列』できないことを権八(松重豊)さんは不憫に思ってる感じで、自分でも少し残念そう・・・。
この話しを聞いた頼母(西田敏行)が名案を思いつきます。
秋月(北村有起哉)邸から『嫁入り行列』をさせて山本家に向かわせるのです。
『嫁入り行列』の当日。
なぜか秋月邸ではユキ(剛力彩芽)が秋月家の人間みたいな顔をして入り込んでいます。
八重の幼なじみだとはいえ、ユキが一人だけ秋月家に来てるのは、なんとなく腑に落ちない。
(剛力彩芽に出番を作るために無理してる??)
剛力とは逆に、秋月悌次郎を演じる北村有起哉は良い感じ。
さすがに、この手の役はバッチリ巧い。
秋月が会津に帰ってきてることを、うまく活かした場面でした。
で、白無垢・綿帽子の八重(綾瀬はるか)さん綺麗です〜〜。
−◆−
以上、『八重の桜』第13回でした。
出来映えには文句はないのですが、すこし悠長な流れになっているから今回と次回を足して1話でも良いかも・・・。(50話もあるから、どうしても緩くなる)
”結婚話”はハイライトなのかハイライトでないのかエッジが立ってない感じがしないでもないし、幕間劇と伏線話が間に挟まって、すこし散漫・・・。
50話通しての”起承転結”は計算されているのだとは思うけど、各話ごとにも”序破急”が欲しいな。
それと『純と愛』みたいに濃すぎると疲れ果てちゃうけど、今回の『八重の桜』はもう少し濃くても良いかも。
(それに、感想を書く分には”名言・名セリフ”がもうちっと散りばめられてると助かるんだけどなぁ・・・。)
−◆−
ついでに・・・NHMスペシャル時代劇、東山紀之版『大岡越前』について・・。
最近の大河は地毛にカツラを乗せて生え際がリアルに見えるようにするなど、かなりリアリティを追い求めてますが、『大岡越前』は国仲涼子の日本髪をはじめ「如何にもカツラ」って感じなんです。
これが変に新鮮だったり、昭和の時代劇を思い出して懐かしかったり・・・。
テーマ曲もオリジナルを由紀さおりのスキャットでカバーしたり、昭和への懐古が滲む作品。
で、面白いかどうかと言うと、すこし退屈で眠くなりました。(残念)
◇◆◇ 大河ドラマ『八重の桜』感想 ◇◆◇
第12回「蛤御門の戦い」 第11回「守護職を討て!」
第10回「池田屋事件」 第9回「八月の動乱」 第8回「ままならぬ思い」
第7回「将軍の首」 第6回「会津の決意」 第5回「松陰の遺言」
第4回「妖霊星」 第3回「蹴散らして前へ」
第2回「やむにやまれぬ心」 第1回「ならぬことはならぬ」
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◇◆◇ 連ドラなど感想 ◇◆◇
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