最高の離婚 第11話(終)★結夏(尾野真千子)のカレーはカブトムシの味
- 2013.03.22 Friday
- 14:00
- フジTV系ドラマ、番組
結論は、光生(瑛太)&結夏(尾野真千子)と灯里(真木よう子)&諒(綾野剛)が”元サヤ”で軟着陸。
畳み込む起伏の凄さが面白さの一要素だったけど、最終回はマイルドで温もりのある幕引きでした。
新横浜から目黒川まで歩いて帰る光生(瑛太)&結夏(尾野真千子)・・・なかでも尾野真千子がフニャっとしちゃってて、アハハなどと笑ってる姿が良い感じ。
全般に、結夏ってキャラは、どことなくじゃりン子チエを大人にして小綺麗にしたようなイメージがあって、関西人には堪らない魅力でした。
『カーネーション』糸子に次ぐ当たり役!!
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結夏(尾野真千子)から『人妻誘惑温泉』の面接・オーディションのことを聞いた光生(瑛太)は「こないだ女優って言ってたの、あれの、それのことか!」「駄目、駄目、駄目、駄目、駄目、駄目、絶対駄目、それ行ったら駄目。」と速射砲状態。
「その温泉は絶対に入ったら駄目な温泉です。温泉行ってタオル外すんだよ。外すってことはミカン剥かれた状態だよ。電車の中でカバー無しで本読んで、何読んでるか分かられた状態だよ。」
光生がいう「カバー無しで本を読む」云々、気持ちよく分かるわぁ。
ごく普通に”湊かなえ”や”百田尚樹”を読んでいたとしても、カバー無しだと脳の中を覗かれてるというか、裸で外を歩くような気持ちになるもの・・・。
こういう神経が細かい人間の心理を突いたリアリティが『最高の離婚』では際立つんですよねぇ。
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急遽TUTAYAに行って、DVD『人妻誘惑温泉』を借りてきた光生(瑛太)は息を弾ませながら「そこには世界同時展開で想像を超えたモノがあるからね!」
目に力が無く、けだるそうにしている結夏(尾野真千子)は「離婚して、こういう仕事始める人 普通に居るって。普通にゴロゴロ居るって。」
オノマチさんのこの表情が何とも言えない。
感情表現が巧い!!
AV出演を制止しようとしている光生に「何の権限があってそういうこと言ってんの。」(うちのバカなATOKが「何の顕現があって」と変換しよる〜〜)「あなたと私は他人なの、タオル外そうとミカンいつでも食べれる状態になろうと、あたしが決めたことなの。あなたに関係ないの、口出される筋合い無いの、権限ないの!」
結夏は感情が整理できなくて、変な脳内物質が湧いてるわ。
「私とあなたは、あの日たまたま会って、不安で、なんとなくそうなって、いつの間にか結婚して、それだけなの。あの時会わなければ、いまでの他人のままだったの。」
結婚式で初めて相手の顔を見たなんて昔のケースは別にして、出会いが無ければ何も生まれないのは結夏と光生に限ったことでは無いぞ!!
そんなこんなで、震災当日の二人の出会いからを思い出す光生(瑛太)。
大らかな感じの結夏が「私、大事なことはだいたい富士山から教わりました。富士山見て育った人はみんな大らかです、フフフフ」
この笑い方にオノマチさんの演技力が象徴されてる。
巧い。
屋台のたこ焼き屋のオジサン(時任三郎!)が「ふたりは恋人同士かな? お似合いだよ。」
なんか嬉しそうな二人。
そんなことを思い起こしながら光生(瑛太)は「好きになるときは、理由とか原因とか無くて、当たり前みたいにそうなって、当たり前みたいになると甘えてしまって、どうして好きだったかまた分からなくなって・・・結夏が居るのは当たり前だと思ってたから、普通だと思ってたから、全然大丈夫なんだと思ってたから、安心してたから、当たり前で、だけど、作るのは難しくて、壊れるのは簡単で、いつ居なくなってもおかしくない人と、一緒に暮らしてる。いつ無くなってもおかしくない時間を過ごしてる。いつ別れが来てもおかしくないのに、好きだってことを忘れて生きている。まあ、短くまとめると、大切な人だと思ってます。」
むむ、光生が一歩踏み込んだぞ。
結夏「勝手なこと言って。」
光生「もう、遅いとは思ってるんで。」
結夏「遅いとは思わないけど。まあ、言ってること分かるし。」
おもむろに『人妻誘惑温泉』のDVDを食卓に置いた光生が「権限は無いと思うんだけど、これはやめて欲しい。」
結夏が「うん。」とコクリ。
光生「はぁーー、ヨカッタ、ヨカッタ、ヨカッタぁ。」と笑顔になります。
結夏にも笑顔。
これで和解の道が開けたかと思いましたが、光生がジャケットを脱ぐと秋葉アイドル『でんぱ組.inc』がプリントされたTシャツを着ていて、結夏(尾野真千子)が化学反応しちゃいます。
結夏はさらに”でんぱ組グッズ”やら、ランボーが肩にかけてる銃弾一杯のベルトみたいになった蛍光スティックを発見。
光生は慌てて「今認知されてて、日本のアイドル文化はね、世界に認められてて・・・」と理屈を並べはじめます。
結夏「そうやって『世界は』とか言って風呂敷広げる男、鬱陶しい。」
光生「男の趣味認めないとこは女の悪いとこじゃないの!」
結夏「すぐ『女は』とか言って!」
(我が家のバカなATOKは「すぐ女は都会って」と誤変換!?)
口喧嘩が続き、光生が苦々しげに「DVDだって戻さないで直接その辺に置いてあるし、それ言うと細かいだの小さいだの言うし。」
結夏「だって小さいんだもの、思いやりが無いんだもん。」
光生「なにかっちゃぁ、思いやりだよ! 自分の失敗棚に上げて誤魔化す魔法の言葉。」
結夏「その言い方、その言い方が嫌だって言ってんの!」
オノマチさんのその言い方が上手いのだ!!
せっかく雪解けかと思ったのに、思いっきり気まずく暗いムードになっちゃった。
−◆−
翌日、河口湖に引っ込む亜以子(八千草薫)さんを迎えに父・修一(山崎一)が車でやって来ました。
姉・智世(市川実和子)が車を洗うのを手伝おうとして雑巾でボンネットを磨いてると、光生と同タイプでハーバート色のLavenhamキルティング・ジャケットを着た父・修一(山崎一)が大慌てで制止。
「おい、おい、おい、それ雑巾だろ。雑巾なんかで拭いたら車は傷が付くじゃないの。」
神経質、細かい!!
光生(瑛太)の性格は父から受け継いでるわ。
結夏が「お疲れさまです。」と父・修一(山崎一)に声をかけます。
すると修一は「疲れてないよ、どこ見て疲れたと思ったのかな?」と理詰めに聞き返します。
この理屈っぽさは、光生より上手(うわて)かも。
『金魚カフェ』に入って3人でテーブルを囲むと父・修一(山崎一)が「カーナビってのは何であんなにバカなんだ。次の角を右です。込んでるのは見りゃ分かる。俺はその先まで行って曲がってやったよ。確実に俺の判断の方が15分早かった。あいつ謝りもしない。しれっとした顔であいつ到着時間短縮してくるからね、それ俺のお陰だろ、お前の手柄かぁ!」と身振り手振りも加えて独演会!!
光生の2倍面倒くさいぞ!!
光生と結夏が、父・修一に離婚したことを告げますと、修一は泡を食って亜以子(八千草薫)さんの所に駆けていって「えらいことになった。」と泣いてる。
父・修一は光生に「お前、大事な娘さんにこんなことして、茶畑に埋められるぞ。」
お父さん、いちいちオモロイ。
二人が話し合ったことだとして理解を示す亜以子(八千草薫)さんに、父・修一は「世知辛い東京砂漠じゃ認められるかもしれませんけどね、山梨と静岡ではこんな離婚認められませんよ。」と述べた上で、結夏の実家に行って両家で会議を行うと宣言。
さっそく出て行った父・修一。
残った光生(瑛太)が「なんか言ってよ、目からウロコ落ちるようなこと。」と亜以子(八千草薫)さんにアドバイスを求めます。
しかし亜以子(八千草薫)さんは「おばあちゃん、80年生きてきて目からウロコなんて落ちません。」
このドラマは、隅々までセリフが平凡じゃ無いのが良い!!
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富士宮に向かう途中で光生の母・清恵(浅茅陽子)が合流。
(浅茅陽子さんを、久しぶりに見た。)
清恵はフロントガラスを叩いてから、ドアを開けて「結夏さん、久しぶりぃ。」
父・修一(山崎一)はフロントガラスに付いた清恵の掌紋に過敏な反応を見せ、慌てて運転席から外に出てガラスを拭き拭き・・・。
デスクのガラスに人の指紋が付くと、一々拭きとる小生の上司を思い出しちゃう。
車に乗った清恵を見て「うわ〜〜、土禁、土禁!!」と父・修一(山崎一)。
面倒くさいことにマイカーは土足厳禁。
ウチみたいに雨の日に試合をしたドロドロのサッカー少年が乗り込むなんてことがあったら、父・修一(山崎一)は気を失うな・・・。
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富士宮の星野家に到着。
光生の母・清恵「結夏ちゃん、顔も見たくない感じなの?」
義母・慶子(大島蓉子)は光生に「同じ空気吸いたくないの?」
両家の母、ざっくりしてる。
義母・慶子(大島蓉子)は「羨ましいわ、離婚できて。」
母・清恵「悩むことないわよぉ、男なんてね、捨てたってすぐ、また生えてくるから。」
父・修一「キノコみたいに言うな!」
可笑しい!!
会話に結夏の兄・健二(小林正寛)が入ってきて悪気無く「富士山御覧になりましたか?」
光生の父・修一「うち河口湖ですから、毎日見てます。」
健彦(ガッツ石松)「山梨側ですよね。富士山はやっぱり正面の静岡側から見た方が・・・」
山梨vs静岡!!!
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離婚の話しの筈が、なぜか宴会。
カラオケもはじまり”タンバリン”や”マラカス”で賑やかです。
我が家にはタンバリンもマラカスも無いけど、星野家では常備品!!
盛り上がる兄・健二が「ザキハマファミリー最高。ザキハマ!ザキハマ!ザキハマ!」
思いっきり田舎の暑苦しさと人情が溢れてくる星野家の広い座敷。
良くも悪くも都会ではあり得ない!!
ウチの親戚も星野系で、お通夜でも賑やかに飲んだくれるもんなぁ・・・。
で、父・修一は調子に乗って飲み過ぎてトイレでゲボ・・・。
酔っ払ったガッツは、光生(瑛太)に纏わり付いてきて「役所に紙を出せば夫婦だ、家族は紙を出しても出来ない。」
ガッツ、なかなかシブいことを言う。
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宴会が続いていて、カラオケを歌わされる光生(瑛太)は沢田研二の「君をのせて」
「風に向いながら〜皮の靴をはいて〜肩と肩をぶつけながら 遠い道を歩く 僕の地図はやぶれ くれる人もいない〜〜 だから僕ら 肩を抱いて 二人だけで〜歩く〜〜 君の〜こころ ・・・Ahhhh! 君をのせて夜の海を渡る船になろう〜〜♪」
瑛太の透明感があって哀愁をまとった声にはムードがあるわ!!
光生(瑛太)と目が合った結夏(尾野真千子)がニコリ。
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宴会も一段落。
ガッツが掃除をして準備していた部屋で、タンスに衣類を詰め直している結夏(尾野真千子)。
光生にむかって「まいったなぁ、結局大根の収穫とか手伝わされるんだろうな。」
(ここでいう「大根」って、月9の古書店主とか、CMに出ていた佐々木希とかのことじゃなく、あくまでも野菜の大根のことである。)
で、明日仕事だから電車で帰るという光生(瑛太)が星野家を出ようと廊下を歩いていると、光生の両親が揉めています。
母・清恵(浅茅陽子)が「あああ!! うるさいないちいちいちいち細かいこと」と大声。
父・修一(山崎一)が「海老触った手で俺の携帯触っただろ!」
オモロイ。
清恵「小さい男ね! 思いやりが無いんだねぇ」
修一「出た、思いやり、自分の失敗を誤魔化すための魔法の言葉。」
濱崎家男子のDNA恐るべし!!
廊下を進むと今度は結夏の両親が揉めています。
義母・慶子(大島蓉子)「この泥棒が!」
ガッツ「男がプリンに書いてある名前いちいち読めるか!!」
小さいことで喧嘩してる!!
ああ見えて、健彦(ガッツ石松)がプリンを盗み食いするのも笑える・・・。
健彦(ガッツ石松)「出て行け〜〜!」
慶子「出てくのはあんたの方よ、離婚よ離婚!!」
これが日常。
清恵(浅茅陽子)が言ってたとおりで、離婚届を出すか出さないかだけの差ですわ。
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駅に向かう光生の後を追った結夏(尾野真千子)。
モッズコートとデニムとブーツのオノマチさん、衣装が似合ってる。
駅までただ歩くシーンは、ろくにセリフも無いんだけど、なんか雰囲気がある。
駅について結夏もホームに・・・。
彼女が部屋の鍵を返そうと手渡す度に、光生がわざと受け損ねて落とすこと2回。
鍵を受け取ると完全に終わりそうで、逡巡があるんだろうな・・・。
柔らかいピアノのBGMが”クラウドアトラス六重奏”みたいに流れていて、二人の微妙な心情に重なり合います。
良い感じです。
ついに電車が発車しそうになって、なんだか結夏に視線を合わせられなくてぎこちない態度をしている光生は、扉が閉まる寸前に結夏を引っぱって電車に引き込みました。
言葉が浮かばないのか、光生「あ、」
結夏「うん」
光生「ああ」
結夏「うん」
そして光生が「ああ!」と大きな声を出して結夏の注意を逸らして、その瞬間結夏の唇にチュッっと光生。
中学生みたいなチュッ。
光生「ハハハハ」
結夏「フフフ」
意味のある言葉は全然ないんだけど、何とも言えない車両内の雰囲気。
結夏「駄目な夫婦だね。」
光生「駄目な夫婦だね。」
互いに自分たちを”夫婦”だと表現したね。
光生「ま、いっか。」
結夏「ま、いっか。」
エヘヘと笑うオノマチさんがまた良い!!
−◆−
所持金が尽きて、新横浜から歩いて帰ることになった光生(瑛太)と結夏(尾野真千子)
所要時間3,4時間。
地震の日と同じ。
楽しげに歩く結夏が「インディー・ジョーンズ見たことあるよ、誰だっけ主人公の名前?」
(『おしん』の主人公は誰だと聞くようなものである。)
光生「インディー・ジョーンズだよ。」
結夏「パイレーツ・オブ・カリビアーンのイカの人誰だっけ」
光生「タコの人だよ。」
結夏「分かんないよ”3”しか見たこと無いから。」
光生「なんで”1”も”2”も見ないで”3”だけ見るの。」
他愛の無い話を続けながら、結夏(尾野真千子)が『罪と罰』の中巻を読まずに感動したという顛末や、片付けの本『収納上手奥様』が2冊あっって片付かないことなどを思い出してる光生。
途中、缶コーヒーで乾杯。
結夏「アハハハ、ヒヒヒヒ」
意味も無く高揚してる結夏(尾野真千子)の演技が凄く良い。
他愛の無い話の究極は・・・。
結夏「あのね、朝起きたら口の中にカブトムシ居たこと有るの。」
光生「そのエピソードで分かるのは、虫より君の恐ろしさだ!」
脚本家さんは、どうすれば『カブトムシ・エピソード』なんてのを思いつくのか!!
結夏だったら有りそうに思えちゃうから凄すぎる!!!
−◆−
婚姻届を役所に出した日を思い出しながら歩いてるうちに、たこ焼き屋の屋台を見つけて結夏が「タコ焼き食べたい」
なんと震災の日のオジサン(時任三郎)の屋台です。
結夏が顔を輝かせ「私たちはじめてあった日にオジサンのたこ焼き食べたんです。そして二人ともあの時凄くほっとしたんです。」
光生も「それから仲良くなったんです、おじさんのお陰で」
オジサン(時任三郎)「あそう、じゃあ恋人同士になったの。」
たしかに一度離婚した夫婦ではなく、つきあい始めた恋人に見えるもんなぁ・・・。
二人「夫婦になりました。」
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光生(瑛太)と結夏(尾野真千子)が出会った当初、カバと鯨と軍隊蟻の中で一番強いのは何かなどと話していたことや、余震がきて、光生が「提案なんですけど手を繋ぎませんか」と切り出したことなどを思い起こしています。
3,4時間の行程で色々な思い出が頭をよぎったあと、ベッドで並んでる灯里(真木よう子)諒(綾野剛)の場面が入って、灯里が「思い出が増えていくのが家族なんだと思う。」
光生(瑛太)と結夏(尾野真千子)には、口喧嘩も含めてあれやこれやの思い出があるから家族なんだということが描かれたのかな・・・。
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ようやく目黒川にかかるいつもの橋に到着し、結夏が「イェーイ、ハハハ、アハハ」と両手をバンザイ。
オノマチさん、ナチュラルで良い!!!
自宅に帰ると、行方不明だった猫ちゃん2匹が帰ってきていて、光生が「死んだかと思ったぁ〜〜」と嬉し泣き!!
結夏と抱き合って喜んでます。
猫も含めて家族再会で家族を再開ですね。
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諒(綾野剛)がご老人を相手に早朝のいつもの世間話。
「最近オーラが無くなったと生徒から言われるんですよ。家内に話したらそれは良いことよっていわれたんで、まあ良いかなって思ってるんですけどね。」
子供が生まれる日が待ち遠しくて(うちのバカなATOKは「子供が生まれる比嘉待ち遠しくて」と誤変換)仕方ない様子で足をバタバタさせ「いまから待ち遠しくてニヤニヤしちゃうんですけどぉ、でもどうやら女の子みたいで、凄く心配じゃ無いですか、だって悪い男っていっぱい居るでしょう。そういう連中から娘を守る方法を今一生懸命考えてます。」
お前が一番危ないぞ!!
しかし、無邪気に語る綾野剛の表情が可愛らしい。
−◆−
ジムでは灯里(真木よう子)がヨガをしながら「まだ不安があるけど、何かが変わっていく実感があるって言うか・・・いままでずっと自分探してるってところあったけど、そういうのもういいっかなぁって。そんなことより誰かのために生きるとか・・・主人と子供のことを思いながら、ずっと納豆食べてて・・・。」とお仲間に一方的に話しかけてます。
凄く良い表情してます。
諒への愛情が無いとか言ってたけど、良い方向みたいです。
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”ひとり・うどん”してる結夏(尾野真千子)が店長に向かって勝手に話し続けています。
「旦那には内緒ですけど、今料理教室通ってるんです。結構楽しいんですけど、一つ分かったのは料理は上手になるかもしれないけど、作る気持ちは育たないですね。」
作る気持ちは育たないってのがオモロイし、真理を突いてるかも・・・。
結夏「カレーを旦那が美味しいって食べたんですけど、ハハハ、カブトムシと同じ味がしました。」
カブトムシの味って、どんな味!?
オモロ過ぎる!!
−◆−
いつもの歯科でいつものように話をしてる光生(瑛太)が『自分改造計画』について呟いてます。
自分を”がさつ”にするための計画なんだそうで「DVDあるじゃないですか、あれを読み取り側を下にしてテーブルに直に置くんですよ。うわっ、おれ今がさつなことしてる、って。その点、ウチの家内は師範クラスですよ。ポテトチップ食べた手で普通にDVD掴みますからね、憧れますね、もはや神の所業ですよ。家内のがさつさは2倍になったし、ボクの我慢も2倍になって4倍辛いです。」
「結婚て拷問だと思ってましたけど、違いました。結婚は食物連鎖です。妻が虎ならボクは鹿。妻がアリクイならボクは蟻。妻が蜂でボクは蜂蜜ですね。最終的には草ですよ。黙って食べられるの待つだけ。あーーつらい。4倍つらい。」
瑛太、最後まで良い味を出し続けてる!!
ちなみに新しい歯科衛生士・穂香(22股交際アイドル・谷一歩)は出番無し。
芹那の方が良かったもんね。
−◆−
4人の”勝手語り”に続いて、今回は亜以子(八千草薫)さんも・・・。
ラウンジのカウンターで「色んな人が居て・・だから面白いのよ人生って。」
で、今回のエンディングはダンス無し。
桑田さんの歌をバックに目黒川の町が映って、淳之介(窪田正孝)が居たり、ミニスカの女子に目が釘付けの諒(綾野剛)が居たり・・・。
灯里(真木よう子)が現れて諒の耳を引っぱって「何見てんのよ」
ミニスカ女子の行き先では菜那(芹那)が結婚式。
菜那(芹那)が振り返った先に光生(瑛太)がいて、菜那がウインク。
おばあちゃんから”ほうとう”が届いて、「今夜、4人でぜひ」と光生(瑛太)結夏(尾野真千子)灯里(真木よう子)諒(綾野剛)が夕食の約束。
再び歯科医院に画面が戻って、光生「言い忘れてました。最近自分の中で変わったなと思うとこがあるんですよ。ハマザキって呼ばれても返事することにしました。よく考えたら、どっちでもいいなかって。」
・・・・THE END・・・・
−◆−
以上、『最高の離婚』最終回でした。
脚本の巧さと、瑛太、尾野真千子、真木よう子、綾野剛の役者力が相まって最高のドラマでした。
TBS『サマーレスキュー〜天空の診療所〜』なんかと違ってオノマチさんの味を巧く引き出したのが際立っていたし、真木よう子も『遅咲きのヒマワリ』より断然良かった・・・。
存在感や演技力のある役者さんでも、下手なドラマだと活きてこないんですねぇ。
その点、『最高の離婚』はサイコーでした。
あと瑛太は言わずもがな。
『極北ラプソディー』の感想でも書いたけど凄い充実ぶり。
綾野剛のブレークも、裏付けがあることがよく分かりました。
出演者も作り手も、みんなお見事でした!!
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まったく『最高の離婚』とは関係なく、新たなカップルの話なんだけど・・・。
堺雅人と菅野美穂の「大奥婚」の話や、仲里依紗と中尾明慶の「時をかける婚」の話題を耳にすると、彼ら達にも『最高の離婚』みたいな波瀾万丈なことが待っていそうな気がしたりして・・・。
◇◆◇ 連ドラなど感想 ◇◆◇
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★瑛太のNHK「極北ラプソディ」後編
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◆映画「ストロベリーナイト」
◆映画「クラウドアトラス」感想
◇◆◇ 大河ドラマ『八重の桜』感想 ◇◆◇
第12回「蛤御門の戦い」 第11回「守護職を討て!」
第10回「池田屋事件」 第9回「八月の動乱」 第8回「ままならぬ思い」
第7回「将軍の首」 第6回「会津の決意」 第5回「松陰の遺言」
第4回「妖霊星」 第3回「蹴散らして前へ」
第2回「やむにやまれぬ心」 第1回「ならぬことはならぬ」
第12回「蛤御門の戦い」 第11回「守護職を討て!」
第10回「池田屋事件」 第9回「八月の動乱」 第8回「ままならぬ思い」
第7回「将軍の首」 第6回「会津の決意」 第5回「松陰の遺言」
第4回「妖霊星」 第3回「蹴散らして前へ」
第2回「やむにやまれぬ心」 第1回「ならぬことはならぬ」
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