ビブリア古書堂の事件手帖 第10話★怪盗・智恵子(安田成美)には華がある
- 2013.03.19 Tuesday
- 15:01
- フジTV系ドラマ、番組
若い人にとっては「江戸川コナン」の元になった江戸川乱歩ってことみたいですが、我々世代にとっては「エドガー・アラン・ポー」からとった江戸川乱歩であります。
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今週も、「想像してみて下さい・・・」と拙いナレーションから始まると思っていたら、男の人の声で「君に手紙を書くのはおそらくこれが最後になるだろう・・・」と、意表を突いて鹿山明(須永慶)の手紙から始まった。
役者らしい朗々たる声とハッキリした発声・滑舌!!
いつものオープニング・ナレーションの100倍上手い・・・などと、毎回毎回、剛力彩芽の演技力へのクレームばかり思いついちゃって話になりません。
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「古書に関する特別な相談がある」と連絡を受けた美人のはずの店主・栞子(剛力彩芽)が来城慶子(高樹澪)が暮らす洋館に・・・。
イルマ隊長、お久しぶり!!
で、彼女は病気によって声帯切除したそうで妹・邦代(松田美由紀)が付き添って栞子(剛力)たちと会話。
豪邸内の書庫に案内されると、そこには乱歩の著書をはじめ、乱歩の作品が掲載された雑誌のバックナンバーからグッズまで揃ってる。
霊能力者・栞子(剛力)は書庫を一目見ただけで「私の知るかぎりで乱歩の生前に出版した大人向けの著書は全て揃っているようです。」と断定。
さすがだ、凄いぞ栞子!!
(受賞コレクター・剛力彩芽は「日本映画批評家大賞 新人賞」「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー」「ベストレザーニスト2012」「ベストキャラクター賞」「メガネ ベストドレッサー賞 特別賞」「VOGUE JAPAN Women of the Year 2012」「ベストドレッサー賞」「ベストビューティストアワード」「ジュエリーベストドレッサー賞」などの記念品を揃えまくってる。 ”メガネ ベストドレッサー”のくせに栞子役でメガネをかけたことも無いから不思議であります。)
稀覯本も扱うビブリア古書堂が店内に明かり取りから日光を取り込んでいて、本を傷めてることがいつも気になってるんだけど、貴重なコレクションを所蔵しているこの大書庫も窓からさんさんと日光が入り込んでいて、とても大切な本を保存する気があるとは思えない造り・・・。
でも、どれほどセットがインチキ臭くてもテレビ的な映り方が優先だから仕方ない。
霞んだ空気に日が差してできる紗がかかったような映像で、ヒロインの容姿を克服することが重要なのだ。
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そのコレクションは昨年のクリスマスに死去した慶子の夫のものだが、ある条件が解決されれば、「ビブリア古書堂」に売ってもよいと言う。
その条件とは、洋館にあるでっかい金庫の暗号を解くことだった。
旧日本軍の金庫なんだそうな。
普通の発想なら、古本屋を呼ぶより『猿ロック』のサル(市原隼人) を呼ぶか、『鍵のかかった部屋』の榎本(大野智)を呼んだ方が話が早いと思うけど、なにしろ『ビブリア古書堂の事件手帖』だから無理筋でも仕方ない。
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慶子(高樹澪)を妾にして豪勢な別宅で囲っていた鹿山明(須永慶)が去年のクリスマスに事故で亡くなったさいに「1915」というダイイング・メッセージを雪の上に残してた。
消えなくてヨカッタね。
で、栞子(剛力)は、「乱歩の探偵作家としてのスタート地点は『火縄銃』を書いた年。つまり1915年だということです。鹿山さんが書き残したのはおそらくダイヤルナンバーの数字だったのではないでしょうか。」と超絶霊感推理を発動!!!
デビュー作が、かの『二銭銅貨』ではなく、乱歩が大学生のときすでに書いていた『火縄銃』だったという蘊蓄は興味深かった。
でも、金庫をあける為の番号探しはたいしたことがなくて、結局は『金庫の鍵が必要』だという筋には肩すかしを食らったというか、柔道で巴投げを食らったような気分。
(小生が何か見落としてる??)
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ええい面倒くさい、大した内容は無いから話を終盤まで飛ばしちゃおう・・・。
栞子(剛力彩芽)が「この『魔法人形』は光文社版ですがポプラ社版では『悪魔人形』なんです。」
小生は40年ほど前にポプラ社を読んだ口なので、「『魔法人形』って?」って感じだったんですが、そういう事情なんやね・・・。
「光文社版」各冊に1枚ついている引換券3枚でBDバッチが1つもらえたことなどはスルーして話が進み、栞子(剛力彩芽)は、ソファに隠された少年探偵団手帳について霊視したり、なんだかんだで直美(横山めぐみ)が「鍵はこの中よ。」と小箱を差し出します。
箱を開くともぬけの殻。
栞子(剛力彩芽)が霊感を働かせて「母です。母が先にこの場所を見つけて持ち出したんです。」とスローテンポで呟きます。
画面には闊達な智恵子(安田成美)が、してやったりと言わんばかりの御機嫌で外を歩いてる様子が映り・・・。
怪盗・智恵子(安田成美)かよ!?
完結編へ続く・・・。
気乗りせずに野次馬根性で見てるせいか、「ダイイング・メッセージ」「少年探偵団手帳」「BDバッジ」とかがミステリ的に必然性のあるガジェットだったのかどうか理解できないまま智恵子(安田成美)が”鍵”を持ってっちゃった印象・・・。
ミステリとして帳尻あってる??
(「ジャムの瓶」「びしょ濡れの死体」「誕生日」「瀬田さんと大場」「隼人君の病気」「お姉ちゃんの幽霊」が伏線や仕掛けとなって絡み合い、印象的なエピソードになった相棒 Eleven 第18話「BIRTHDAY」と好対照。)
一番キツイのは、ヒロインより智恵子(安田成美)の方がオーラがあることかな・・・。
安田成美と剛力彩芽が同じ画面に収まってると、「華」の有る無しというか、「オーラ」の差が際立ってどうしようもない。
安田成美、ちょっとはヒロインに遠慮してあげたらいいのに。
これだったら篠川智恵子(安田成美)が主演のドラマを見たくなるじゃないの・・・。
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あと、慶子(高樹澪)、邦代(松田美由紀)、直美(横山めぐみ)の三人が、微妙に色分けできないというか、キャラがクッキリしない気がしたのも本気で見ていないせいかな・・・。
とにかく、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズが大好きだった子供の頃の事を思うと、今回のネタには気を引かれそうなものなのに、一向に集中力を維持できませんでした。
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以上、ヒロインをはじめ、BGMからセットまで何から何まで好みに合わない『ビブリア古書堂の事件手帖』第10話を見た野次馬的テキトー感想。
栞子の極度に内向的な性格を、もったりしたセリフ回しと生気の無い目で表現してる剛力彩芽の演技に辟易。
北鎌倉の匂いも全然しない・・・花粉症で鼻が詰まってるから!?。
この程度で視聴率が二桁有るのが不思議で仕方ない。
これなら、相葉君と多部ちゃんの『ラストホープ』が月9でもヨカッタ気がするけど、仮に企画が入れ替わっていたとしてもオスカープロモーションのゴリ押し営業で多部ちゃんの役に剛力彩芽を押しこんでいただろうから結果は同じか・・・。
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第7回「将軍の首」 第6回「会津の決意」 第5回「松陰の遺言」
第4回「妖霊星」 第3回「蹴散らして前へ」
第2回「やむにやまれぬ心」 第1回「ならぬことはならぬ」
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