『八重の桜』第10回「池田屋事件」★会津藩お預かりの武装原理主義者集団

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    『八重の桜』第10回「池田屋事件」

    震災2年。復興祈念。風化厳禁。
    −◆−

    京都の会津藩で覚馬(西島秀俊)が活き活きと塾生に講義。

    西島秀俊のキレのあるセリフ回しが気持ちいい。

    覚馬(西島秀俊)は教育の重要性を知ってるから、京都で新島襄(オダギリジョー)と出会ったときに無碍な態度を取らないんだろうな・・・。

    まだまだ先だけど・・・。

    で、幕命によって上洛した佐久間象山(奥田瑛二)が洋学所訪問。

    覚馬に「止まった歯車を回し、時を前に進めるのだ。朝廷に開国を説くのだ。」

    佐久間象山役に奥田瑛二を当てたのは正解やわぁ。
    志は高いけど、恬淡として欲や執着心とは無縁な雰囲気が凄く良い。

    現代の政治の仕事は、被災地で止まった歯車を回し、時を前に進めること。

    民主党退場で少しは回るが良くなったようだけど、オールジャパンで被災地を復興させなきゃ。
    「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」と謳われた憲法第二十五条の精神を遵守する義務があります。
    −◆−

    照姫(稲森いずみ)の右筆に選ばれた時尾(貫地谷しほり)の登城を控えて、八重(綾瀬はるか)と薙刀の稽古。
    なかなか激しい打ち合い。

    八重と時尾が互いの友情を確かめ合ってると、二人が果たし合いをしてると思い込んだユキ(剛力)が甲冑に身を包んで道場に闖入してきて「喧嘩はなりませぬ。仲良しの2人が争ってはなりませぬ。」

    甲冑姿で町中を走ってきたとは、とんだピエロです。
    実力者を揃えた真面目なドラマにあって、ユキ(剛力)だけが完全の浮いてます。

    架空の人物では無いのですが、オスカープロモーション枠で剛力彩芽を押しこむために、脚本家さんが無理してユキ(剛力)を突っ込んでるような違和感・異物感。

    ユキ(剛力)の勘違いに女子3名で笑い合うのですが、あろうことかユキ(剛力)は得意の《わたし可愛いでしょ・スマイル》を浮かべちゃいます。

    綾瀬はるかと貫地谷しほりの芝居とは質が違っています。
    芝居じゃ無く、剛力彩芽の癖やね。

    オスカープロモーションのビジネススタイル、苦手。
    −◆−

    会津藩主・松平容保(綾野剛)は、“八月十八日の政変"で失脚した長州藩士らが都に潜伏してテロを計画してるのではと危惧して、一橋慶喜(小泉孝太郎)と面会。

    田中土佐(佐藤B作)らからの情勢分析を聞いたあと、慶喜が「会津殿は、年初よりの病のため守護職辞任を願い出たと聞くが。」

    たしかに顔色が芳しくない容保が「十分な働きができぬのでは、かえって不忠になるますゆえ。」

    しかし慶喜は「それは心得違いじゃ。養生しながらでも勤められるがよい。何しろ貴公は、帝のご信任がことのほか厚い。」「辞められては余も困る。会津の力添えがなくては都はとても治めきれぬ。共に命を捨てる覚悟で都をお守り致そうぞ。」と、奥歯が浮くようなことを言います。

    裏表が無い人間では無さそうな気配で、つかみどころの無い人物!?
    −◆−

    会津では尚之助(長谷川博己)がゲベールの3倍は早く撃てる新式銃の試作に成功してるのですが、採用を藩に願い出られずやや焦ってる様子で「仕官などどうでもよいと思ってきました。でもそれは覚馬さんがいればこそで・・・。」

    心は会津に有っても、脱藩浪士のままの立場であることが色んな所に影響します。

    で、鉄砲実験中の爆発で顔にすすが付いてチャップリンの髭みたいになってる八重(綾瀬はるか)は、縁談が不調に・・・。

    (鼻の下が真っ黒でも、甲冑を着て道場に来た古書店の店主よりは100倍可愛いのに・・・。)

    煤で汚れた顔の綾瀬はるかは、今週の『萌えポイント』でもありました。
    −◆−

    新選組が、尊攘派の志士で梅田雲浜の弟子にあたる長州間者・古高俊太郎(花城紳一)を捕縛。

    新選組が”グアンタナモ収容所”どころではない拷問を加えて自白させまたところによると、強風の日を選んで御所に火を放ち、帝を長州へ連れ去ろうとするものだった様子。

    計画には中川宮の幽閉や京都守護職・松平容保らの殺害も含まれていたようです。

    会津藩では不逞浪士どもを一掃するよい機会だという意見も出ますが、秋月悌次郎(北村有起哉)が「ここはまず一橋様と京都所司代に知らせて兵を集め、一斉に捕り物にかかるべきかと存じまする。手勢を増やし取り囲んで穏便に捕縛するのが得策にごぜえます。斬り合いとなれば浪士どもは捨て身となりそれこそ町に火を放つやもしれませぬ。」と冷静な判断。

    北村有起哉は味が出てるなぁ・・・。

    容保(綾野剛)は秋月の意見を踏まえ新撰組の急襲作戦は採用せず「一橋公と所司代に使者を立てる。新選組は祇園会所から共に出動するよう下知せよ。」

    今週は綾野剛の出番が少なめやなぁ・・・。
    −◆−

    池田屋周辺で会津勢らの到着を待ちながら張り込みを続けてる新撰組の面々でしたが、「ぐずぐずしていては取り逃がすぞ。」と待ちきれなくなって池田屋に踏み込みます。

    近藤勇(神尾佑)が「会津藩お預かり新選組である!」
    いちいち会津言うな!!

    殺到する新撰組が「容赦無用!」と斬り込んでまさに血風状態。

    激しく壮烈な斬り合いで命のやりとりするも、新撰組が圧倒。

    肥後勤王党の総師であり倒幕派の宮部鼎蔵(宮内敦士)が、迫る新撰組隊士に「ぬしたちは大義が分からんとか!」と怒声を浴びせながら、ここまでと壮絶な自刃。

    けっこう長尺でハードな殺陣になりました。

    黒谷の会津本陣に新撰組突入の連絡が入り、出陣するも時すでに遅し。

    池田屋に到着した秋月(北村有起哉)に土方歳三(村上淳)が「今ご到着ですか、勝負は既に決しました。会津の皆様には捕り縄でもご用意下され。」と嫌味を垂れます。

    「会津藩お預かり」とは名ばかりで、すでに制御不能!!

    覚馬が検分しますと、池田屋は死屍累々の惨状。

    吉田松陰(小栗旬)と親交を結び、自身も面識のある宮部鼎蔵(宮内敦士)の遺骸を見つけた覚馬(西島秀俊)は感情が高ぶり「肥後の宮部さんじゃねえか! なじょしてこった事に・・・にしら、なぜ勝手なまねを?」と近藤勇に詰問。

    血気にはやってる新撰組に迂闊に声をかけるのは怖そうやけど、気が短い覚馬は理不尽な出来事を目の当たりにして問いたださずには居られない様子。

    返り血で赤く染まった近藤勇が悠然と「我らも命懸けでござる。お手前らのように悠然と構えていては敵に逃げられる。」

    その時、倒れていた浪士が虫の息で刀を振り上げ覚馬の後方から襲いかかってきます。

    斎藤一(降谷建志)が抜き身一閃、浪士を斬り倒し、覚馬を振り返って「隙だらけだ。」

    このセリフ、覚馬一人に向けられたのでは無く、会津の政治全体に向けられた言葉のような気もするなぁ・・・。

    徳川宗家を守る、帝を守ることに専心して、会津藩の背後を狙うモノへの警戒を失念していて政局上の隙だらけって感じ・・・・。

    頼母(西田敏行)だけは隙を作らないように目が行き届いてるけど、蟄居謹慎の身だし・・・。

    で、当の頼母(西田敏行)は、会津で「新選組はやりすぎる。これで会津は敵持ちになった。」と的確な分析。

    官兵衛(中村獅童)に「藩士の次男、三男の中から腕に覚えのある者を選び一緒に京に連れていけ。にしが指揮を執れ。ここまで来たら兵力を増やすしか会津を守る手だてはねえ。」
    −◆−

    <事態は頼母の予想を上回る早さで展開していった。長州藩は1,000人を超す大軍を率いて上洛。京を包囲するかのように陣を敷いたのである。>

    この状況下、再び松平容保(綾野剛)と一橋慶喜(小泉孝太郎)が会談。

    慶喜(小泉孝太郎)がソフトランディングを口にしますが、容保(綾野剛)は「叡慮に反する振る舞い武力にて一掃すべきと存じまする。」とキッパリ。

    慶喜はこれに反論しはじめ「ことさらに武力討伐を言い立てるは長州の恨みを恐れるあまりか? 池田屋では”会津配下の者”どもが要らざる斬り合いをした。長州が押し上ってきたのはその恨みを晴らすためとも思えるが。」と、会津元凶論を口にします。

    そして慶喜は「会津の戦にはつきあえぬ。」と捨て台詞。

    慶喜が去ったあと、田中土佐(佐藤B作)が「命を捨てて共に都を守ろうど仰せになったお方が、どの口であのような事を?」と嘆きます。

    どの口でって・・・鳩山元首相、菅元首相とかも同じ口。

    容保(綾野剛)は無念の様子を浮かべ「我らは会津のために働いてきたのではないのじゃ。この事、主上だけはお分かり下さるはず。」

    だって宸翰と御製を賜ったんだもの・・・。
    でも、政治の世界は容保(綾野剛)が思うほど真っ直ぐじゃない。
    −◆−

    会津ではいよいよ尚之助(長谷川博己)が焦燥感に駆られているようで、新式銃を撃ちまくり。

    尚之助「3倍の早さで撃つ事ができれば、兵が3倍いるのと同じだ。こんなたやすい算術がなぜ分からんのだ。」

    ”目玉のお巡りさん”ほど撃ちまくる尚之助に、八重(綾瀬はるか)が「もうやめてくなんしょ。銃身が熱くなって危ねえ。」

    もし壇密が「銃身が熱くなって」などと言ってたら、エロい想像をしたかもしれないけど、この場面での鉄砲はそういう隠喩ではありません。

    藩のお役所仕事に「ろくに評議もなさらずにお取り下げだ、分からず屋どもが!」といつもは優しい尚之助が立腹してます。

    八重「兄様も同じでした。何を言っても聞いて頂けず、禁足のご処分も受けやした。会津は頑固でたやすくは動かねえげんじょ、諦めてはなりませぬ。」と真剣顔。

    そして「認めて頂けるまで何度でも何度でも作り直すべ。私がずっとお手伝い致しやす。」と言葉を加えた八重。

    私がずっとって、そんなこと言ったら尚之助(長谷川博己)はその気になるわ・・・。
    −◆−

    八重がなんとなく尚之助と良い感じになりつつあるころ、箱館の外国人居留地では一人の若者がひそかに日本を脱出しようとしていた。

    出ました新島七五三太(のちの襄:オダギリジョー)
    戊辰戦争が終わって京都に舞台が移るまで出番ないと思ってたけど、顔見せがあったのね。

    <後の新島襄が単身アメリカへ渡る旅の始まりであった。>


    以上、地上波ではWBCの裏番組だった『八重の桜』第10話。

    「八重の波瀾万丈の生涯」がどう描かれるのか楽しみなんだけど、一方で「会津藩の運命」についても興味深いので、逆に集中しきれない部分もあるかな・・・。

    あと、予備知識無しに見る分には、幕末の政治情勢における諸侯の立ち位置とかが錯綜していて見所が何処にあるのか分かりにくいかも・・・。
    −◆−

    震災2年を迎えて、西田敏行さんが特別番組に顔を出されてるのを拝見しました。

    西田敏行さんが、被災地への思いを抑制的だけど熱の籠もった言葉でお話になる姿に心動かされます。













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    • 2020.02.27 Thursday
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      新選組暴発。 第十話『池田屋事件』ネタバレです。 NHK大河ドラマ「八重の桜」オリジナル・サウンドトラック I坂本龍一 | 中島ノブユキ commmons by G-Tools
      • 三毛猫《sannkeneko》の気ままにドラマ
      • 2013/03/16 4:24 PM
      幕末に暗殺しあってた人達って凄いよね。 闇の中でしょ。 提灯も持たずにどうやって追ったり刀振り回してたの。NINJYAなの? さて今日は大イベントの池田屋です。 あの爆発音は死人出るだろう...
      • 青いblog
      • 2013/03/13 6:37 PM
      右筆に選ばれなかったことで自らの役目を理解した八重は、持ち込まれる縁談なぞどこ吹く風で尚之助と2人で新式の銃の開発に明け暮れる毎日。 その頃京では新選組が過激派の浪士た ...
      • 宴の痕
      • 2013/03/12 9:08 PM
      第九話「八月の動乱」はこちら。 前回の視聴率は15.1%。正解。やはりWBCの影
      • 事務職員へのこの1冊
      • 2013/03/12 8:52 PM
      第14代将軍の継承問題に端を発した幕府の政争は黒船来航という外圧によって右往左往したのである。 その結果、江戸と京という二つの政治の中心を生んでしまう。 幕府が京の治安を維持するために出動させた軍が会津藩兵であり、将軍の上洛親衛隊としたのが浪士組である。
      • キッドのブログinココログ
      • 2013/03/12 2:27 PM
      「池田屋事件」 第10回の視聴率は、前回の15.1%より更に下がって、12.6%
      • ショコラの日記帳・別館
      • 2013/03/12 1:21 PM
      「池田屋事件」第10回の視聴率は、前回の15.1%より更に下がって、12.6%(関東)でした。このドラマの最低視聴率ですが、きっと裏のWBC・「日本×オランダ」戦に食われてしまったの...
      • ショコラの日記帳
      • 2013/03/12 1:20 PM
      大河ドラマ「八重の桜」第10話は八重は時尾と最後のナギガタ稽古に励んできた。その中で八重に縁談が持ち込まれるも結局破談となり八重に縁が無い。しかし尚之助と共に新式洋銃 ...
      • オールマイティにコメンテート
      • 2013/03/12 6:23 AM
      池田屋事件
      • 悠雅的生活
      • 2013/03/12 12:41 AM
      幕末のひとつの転換点である1864年。念願の洋学所を開いた覚馬のもとに、佐久間象山がやってくる。開国を説くためにやってきたというが、目立つ振る舞いで覚馬をやきもきさせ ...
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      • 2013/03/11 7:02 PM
      八重(綾瀬はるか)の親友・時尾(貫地谷しほり)が、照姫(稲森いずみ)の右筆として 城に上がることになり、残された八重には縁談が持ち込まれるようになる。 八重は尚之助(長谷川博己)とともに新式洋...
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