最高の離婚 第8話★真木よう子、加湿器を買う。
- 2013.03.06 Wednesday
- 12:30
- フジTV系ドラマ、番組
光生(瑛太)の部屋に転がり込んでる諒(綾野剛)・・・二人の噛み合わない会話が可笑しい。
迷惑げな光生が「友達んとこ泊まればいいでしょ。」
諒「そう思ってここに。」
光生「友達だったかな?」
カリカリしてる光生(瑛太)と、部屋に居る猫みたいに掴み所のないる諒(綾野剛)とのアンバランスさが理屈抜きに笑えるわぁ。
光生「この際、正直言いますけどうち元妻出てったんですよ。今、僕一人なんで。」
諒「ちょうどよかったです。」
神経質男と無神経男!?
諒(綾野剛)が靴下を脱いでることを見つけて目くじらを立てる光生(瑛太)。
極度の潔癖症の人って、他人が自室で靴下脱ぐのが嫌なんだそうですねぇ。
で、光生は「うち何で離婚したかご存じですか? 僕が神経質だからです。ものすごく細かくて、うるさいからです。」と自らの性格を解説して、無神経な諒(綾野剛)の存在が迷惑であることを表明。
ところが諒は「大丈夫です。ボク神経質なのは 気にならないんで。」
性格が真反対で逆に息が合ってるかも・・・。
これら冒頭のツカミの場面、終始クスクス笑えましたです。
−◆−
いつもの歯科医院で光生(瑛太)がまた自分の生活ぶりをペラペラ・・・。
人生を映画に例えて「『レ・ミゼラブル』って映画見ましたか?僕は見てないですけどね、離婚してたから。」
中野美奈子アナの現地レポートの凄まじさが話題になった『第85回アカデミー賞』でアン・ハサウェイが助演女優賞に輝いた『レ・ミゼラブル』だぁ〜〜。
話し相手はヘリウム女・菜那(芹那)だと思ったら、菜那は「寿」で辞めたそうで、新しい歯科衛生士・穂香(22股交際アイドル・谷一歩)だった!!
芹那の方が良かった。
−◆−
光生(瑛太)の部屋に、葬儀で東京に来ていた結夏の父・健彦(ガッツ石松)が立ち寄りました。
まだ離婚のことは話しいていないので、ヤバい感じ・・・。
ガッツ石松のボケと親父ギャグのてんこ盛り。
瑛太&綾野剛とガッツ石松が同じヒト=ホモサピエンスだとは思えない!!
スーツケースの鍵を捨てちゃったという義父・健彦(ガッツ石松)が「パジャマ貸してくれる?」
ここまではギリセーフだったけど、パンツを貸してと言われた光生(瑛太)はパンツの貸し借りが生理的に無理で「買ってきます。」
しかし細かいことは気にしない義父・健彦(ガッツ石松)は「いや、もったいないもったいない。光生君のでいいよ。」
結夏(尾野真千子)は、こういう遺伝子を引き継いじゃったんやね。
その後、風呂に入ってる健彦(ガッツ石松)に呼ばれた光生(瑛太)が扉を開けると、義父が歯ブラシを咥えて湯船に浸かってる。
うっ、洗面所に立ててあった歯ブラシを勝手に使ってるんや!!
これは超・神経質な光生(瑛太)でなくてもドン引きするぞ。
昨年11月、『さんま御殿』で「大雑把な女と神経質な女」というテーマの放送があって、お笑い芸人の北陽・虻川美穂子が大雑把エピソードで《お風呂に浸かりながら歯磨きをして、浴槽の湯をコップですくい、「ブクブク、ペーッ」と”うがい”をしていた。》という話しを披露してたのを思い出しちゃった。
浴槽のお湯で”うがい”をしないだけ健彦(ガッツ石松)の方が常識的かも・・・。
−◆−
そんな義父・健彦(ガッツ石松)の希望でスカイツリー観光。
(小生は50年余の人生で、東京タワーさえまだ行ってない。)
スカイツリーでノリノリの健彦(ガッツ石松)が光生(瑛太)とプリクラ。
例の『目を大きくしてくれる機能』が機能して、健彦「何だこれ?」
でね、3月1日の『朝ズバ』を見ていたら、JR吉祥寺駅近くの路上で、17歳のルーマニア国籍の少年に刺殺された女性の顔写真が映ったんだけど、どう見ても「目が大きく補正されたプリクラ写真」なんです。
酷い強盗殺人事件で、こんな写真を使うテレビ局は不謹慎という言葉を知らないのだろうか??
被害者の尊厳や、事件の重大性に対して無神経にも程がある。
被害者はプリクラ写真で顔出しさる一方で、容疑者は17歳の少年だからか名前も写真も出てこない。
まったく本末転倒の極致でムカムカします。
−◆−
ドラマに戻って・・・。
スカイツリーで突然しんみりし始めた義父・健彦(ガッツ石松)は、初めて結夏から光生(瑛太)の話を聞かされた日のことを話しだします。
結夏(尾野真千子)が健彦(ガッツ石松)に「あの人には、あの人なりのいいところがあるの。光生さんはあれなの、他人の不幸を自分の不幸のように嘆き悲しみ、他人の幸福を自分の幸福のように喜ぶことのできる人なの。」と言ったんだそうです。
健彦に結婚をOK牧場してもらうために、こんなことを言ったんでしょうねぇ。
健彦は光生に「最近分かった。孫がビデオを見ててな。あんとき、結夏が言ったあんたの話、あれな『映画ドラえもん・のび太の結婚前夜』で言ってたやつの”丸パクリ”だ。しずかちゃんのパパがしずかちゃんに言ったやつそのまんまだ。」
マリッジブルーになったしずかちゃんに、パパさんが「のび太くんという男は、他人の不幸を自分の不幸のように心から嘆き悲しみ、他人の幸福を自分の幸福のように心から喜ぶことの青年であり、人間にとって一番大切な物事を、きちんと兼ね備えている人だ。」と語りかけた部分を結夏(尾野真千子)がパクったようです。
あの名セリフを”丸パクリ”したという話しが可笑しくって・・・。
娘を持つ親としては、可笑しさと共に「この前まで一緒に風呂入ってた子が、もうよその男と結婚してんだもんな。」というガッツ石松のセリフが胸に染みたり・・・。
−◆−
光生(瑛太)が灯里(真木よう子)と金魚カフェに・・・。
離婚したてで実家の店に元カノを連れて行く光生(瑛太)って、恋愛感覚は神経質じゃ無いのか!?
店に入った途端にヘリウム声で「濱崎さん。」
歯科衛生士・菜那(芹那)が男と二人で食事していて、光生と灯里をテーブルに誘います。
これは偶然じゃなくて、菜那(芹那)はここが光生の実家の店だと知ったうえで来てる気がするなぁ。
灯里(真木よう子)が自己紹介すると、菜那(芹那)が屈託無く「紺野さんですよね、旦那さんに浮気されたのって。」「濱崎さんと大学のころ付き合ってて。」「笹塚でしたっけ、同じアパートで同棲してて。」「わたし、濱崎さんの奥さんより、紺野さんに嫉妬してたんですよ。濱崎さんが本当に好きなのは、あなただと思うから。」
真木よう子の困惑顔が魅力的!!
他人にプライバシーを喋りまくってたことがバレた光生(瑛太)はバツが悪いだろうなぁ・・・。
一通り余計なことを話しきった菜那(芹那)は「何か私変な空気にしちゃいました?」と言って、婚約者と共に店から去って行きました。
ラブホ前で光生(瑛太)の拒否られた形になったことを根に持って、難儀な発言をしていったのか!?
婚約者も、普通なら気ぃ悪いやろ・・・。
しかし、芹那は妙に活き活きしてたなぁ・・・。
−◆−
亜以子(八千草薫)さんが不審な行動。
光生(瑛太)が尾行すると、なんと亜以子(八千草薫)さんはDDTプロレスリングの会場で結夏(尾野真千子)と待ち合わせしてた。
二人は仲良く『DDT!Ko-D無差別級選手権試合』を観戦。
HARASHIMA選手vs飯伏幸太選手?
華麗なダイビング・ボディプレスが決まった!!
こっそり会場に入った光生(瑛太)が、悪役に捕まって”場外乱闘”に巻き込まれるうちに入江茂弘選手や男色ディーノ選手らが入り交じって大混乱。
やがて光生(瑛太)がリング上に押しこまれ、最後は高木三四郎らしき選手に持ち上げられてファイヤーマンズキャリー状態になってジタバタ・・・。
ああ、笑える〜〜〜。
瑛太は『まほろ駅前番外地』では覆面レスラーとしてリングに上がり、『最高の離婚』でもリングに上がる羽目になっちゃった・・・。
同じクールに2回プロレスってなかなか無いぞ。
−◆−
プロレスから帰ってきて、暗ーい雰囲気でで会話する光生(瑛太)と結夏(尾野真千子)。
話題名途切れがちで、沈黙状態になりかけたので結夏が「『レ・ミゼラブル』よかったな。」と口を開きます。
光生は「見てないよ。離婚してたから。」
歯科で話してたのと同じ理屈・・・。
光生「色々見逃してるよ。」
結夏「見逃してるよね、ダイオウイカとか。」
こういう小ネタに弱いんですう。
を離婚のどさくさでNHKの”ダイオウイカ”見逃してるってのに、くすぐられちゃう。
で、帰り際の結夏に「幸せになってください。」と改まった様子で言う光生。
結夏も他人行儀に「はい。分かりました。」
−◆−
「幸せになってください。」と言われたことを亜以子(八千草薫)さんに話す結夏は「最大級の別れの言葉ですよね。」
光生は、どこまで意識してあんなセリフを口にしたんかなぁ・・・。
年長者として結夏を諭す亜以子(八千草薫)さんは「夫婦は別れたら終わりと思ったら大間違いよ。婚姻届が結婚の始まりのように離婚届は離婚の始まりなの。立ち直るには時間かかるわ。」
自分も離婚経験のある亜以子さんの言葉、深いなぁ・・・。
−◆−
さて、あれやこれや色々ありましたが、いよいよ終盤20分の『光生(瑛太)&灯里(真木よう子)劇場』に突入です。
横断歩道で光生(瑛太)を見つけて、ボーッとしてる彼の顔をのぞき込む真木よう子の表情や仕草だけで普通の男はイチコロだわ。
真木よう子の独特の魅力と色香!!!
夜、一緒に食事をとることになって、自宅で服をチェックしてる灯里(真木よう子)。
服を気にしてる時点で、気持ちがときめいてる??
(紫のスカート可愛い)
そして同棲していた笹塚で待ち合わせして昔懐かしい定食屋さんで食事。
食後、同棲していたアパートを見に行って、外階段を降りながら灯里(真木よう子)が「今日、青森に帰る切符買おうかなって思ったんです。でも駄目駄目って思って。加湿器にしたんです。1万4,900円出して。」
青森行きの切符代と同じ値段の加湿器。
光生「僕も加湿器買おうかな?」
灯里「濱崎さんも、弱ってるんですか?」
マネになるからパン焼き器にしようかという光生に灯里が「加湿器でいいんじゃない。」
真木よう子の口調がたまらん!!
しっとりして艶がある!!
家電でしかない「加湿器」での会話が、言葉以上に微妙な内面を表していてこの脚本、良い。
−◆−
光生(瑛太)が階段でメガネが落ちて割れちゃいます。
今どき、ガラスのレンズかい!!
メガネの無い光生(瑛太)の顔をしげしげと眺めた灯里(真木よう子)が「光生君だ。」
光生「えっ?」
灯里「眼鏡しない方がいいよ。」「ない方が好きだけど。」「うん、好き。」
またまた真木よう子の口調がたまりません!!
彼女の言葉・声を間近で聴いたら、男は脳内でドーパミン出まくりだで!!
灯里「光生君、奇麗な顔してるし、黙ってればカッコイイのにさ自分で気付いてないしさ。基本自分のイイところにに気付いてないよね。まっ、そこがイイとこだけど。」
「灯里だってさ、黙ってればおとなしく見えんのに。」
紺野さんだとか、上原さんなどと呼んでいたのに、昔に戻って下の名前で「灯里」と呼んじゃってます。
−◆−
その後、光生(瑛太)と灯里(真木よう子)は『居酒屋・一休』へ・・・。
凄くナチュラルな会話が延々と・・・。
カメラワークが凄い。
柱だとか間仕切りだとかが画面に映り込んで、その向こうに二人が映ったり・・・。
自分が店に居て、二人をチラチラ見てるような気分になります。
またあるときは高い位置から思いっきり引きの映像で、店の端っこのテーブルの二人が画面真ん中に小さく映ったり・・・。
『居酒屋・一休』の内装の雰囲気と相まって良い感じ・・・。
以前、JUDY AND MARYの『クラシック』で揉めた二人でしたが、光生(瑛太)が「あれから結構聴いてるんだよね。『クラシック』以外でも結構好きな曲あるよ。」
灯里の中での不動の1位『クラシック』に続く2位の曲を言い当てるという光生(瑛太)が『イロトリドリノセカイ』だと・・・。
俯いて短い沈黙のあと灯里(真木よう子)が「やだな。当てられるの。」
くどいようですが、またもや真木よう子の仕草が堪らない!!
男心をくすぐるなぁ。
−◆−
会話してる内にヘアスタイルの話題になって、光生(瑛太)が「美容室苦手なんだよ。」
亜以子(八千草薫)さんと一緒やね。
「切ってあげよっか、今度。」などと言って光生の髪を触って顔と顔が真正面に来て、ハッとする結夏(尾野真千子)。
深刻な感じになっちゃった灯里(真木よう子)は「すごくさみしい。一人なんだなって思う。一人で死ぬのかなとかまで思う。誰でもいいからここにいてって思う。」
膝を抱えるようにして「変な話だけどさ誰とでも寝る女の人っているじゃない。何かの弾みで、そういう人になっちゃうんじゃないかなって思うときある。誰でもいい。誰でもいいからって。」
「駄目だよ。」
灯里に左手に自分の手を添えた光生。
「じゃあ、光生君がいい。」
灯里は光生の手を握りかえしてる??
光生が複雑顔で「寂しいからってそういうこと・・。」
灯里「いいじゃん、1回寝てみよ。取りあえず寝てみよ。」
投げやりになって言ってる??
本気愛??
−◆−
エンディングダンスの前、一瞬のシーン。
百均で偶然であった様子の結夏(尾野真千子)と諒(綾野剛)がどこかの店の前で激しくキス!!!
糸子と周防さん!!!!!!
なんじゃこりゃ〜〜!!!
で、桑田佳祐が現れてYin Yangを・・・。
−◆−
以上、『最高の離婚』第8話。
コメディからややこしいラブストーリーまで振幅が大きい!!
良い意味で起伏が凄い。
良い意味で何処に連れて行かれるか分からない!!
(駄目脚本の『シェアハウスの恋人』も何処に向かってるのか分からないけど、意味が違う。)
瑛太、尾野真千子、真木よう子、綾野剛が持っている魅力が圧倒的だし、監督さんたちがその魅力の引き出す演出力も圧倒的に上手い。
隅から隅まで良くできていて、「プロレス・ネタ」や「映画ネタ」でマニア心までくすぐってくる。
たとえば役所広司と古田新太の『大和ハウスCM』に本編ドラマが負けてるケースも見受けますが、『最高の離婚』は負けてない。
褒め言葉しか思いつきません。
◇◆◇ 連ドラなど感想 ◇◆◇
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◇◆◇ 大河ドラマ『八重の桜』感想 ◇◆◇
★第11回「守護職を討て!」 ★第10回「池田屋事件」
第9回「八月の動乱」 第8回「ままならぬ思い」
第7回「将軍の首」 第6回「会津の決意」 第5回「松陰の遺言」
第4回「妖霊星」 第3回「蹴散らして前へ」
第2回「やむにやまれぬ心」 第1回「ならぬことはならぬ」
★第11回「守護職を討て!」 ★第10回「池田屋事件」
第9回「八月の動乱」 第8回「ままならぬ思い」
第7回「将軍の首」 第6回「会津の決意」 第5回「松陰の遺言」
第4回「妖霊星」 第3回「蹴散らして前へ」
第2回「やむにやまれぬ心」 第1回「ならぬことはならぬ」
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