最高の離婚 第6話★尾野真千子の体温はプライバシー!?
- 2013.02.15 Friday
- 12:16
- フジTV系ドラマ、番組
39度台の発熱の結夏(尾野真千子)が、なぜかフリーター淳之介(窪田正孝)にクリーニング店の店番を依頼。
店番についてノウハウを教え終わった光生(瑛太)に淳之介が「大丈夫ですか、結夏さん?」
光生はすまし顔で「結夏さんは、大丈夫ですよ。」
淳之介「熱、何度あります?」
光生「何度あるかっていうのは、まあプライバシーのことなんでね。まあ、別に他人が心配するほどのことじゃないんで。」
結夏に気のある淳之介への”微妙な対抗心”が滲む光生(瑛太)が、体温が「プライバシー」だとして淳之介をあしらおうとする可笑しさが堪らない(^▽^)
そもそも、咳をして肋骨に響く光生(瑛太)の様子だけでも、なんか面白いから「瑛太恐るべし」であります。
−◆−
クリーニング店で仕事を終え、光生(瑛太)とともにマンションまで荷物運びしてきた淳之介(窪田正孝)は、寝室で寝込んでいる結夏(尾野真千子)が気になる様子なのですが、光生(瑛太)は結構必死になって追い出しにかかっています。
そこに結夏が現れて「何やってんの、早く上がんなよ。晩ご飯食べてくでしょ?」と淳之介に晩ご飯を食べていくように誘います。
淳之介「いいんすか?」
それまで追い出そうとしていた光生(瑛太)が態度を一変させて親しげに淳之介の肩を叩きながら「当たり前だよ。食べていくでしょ。」「今、誘ったっしょ?」
結夏に対して、自分を「良い人」「懐の深い人間」に見せようとしてる??
−◆−
結夏(尾野真千子)が淳之介を誘いましたが、晩ご飯の料理を作るのは光生(瑛太)。
ネギを刻む包丁が怖いな・・・。
食事が始まって、EXILEやファンモンの話題を持ち出した淳之介(窪田正孝)。
光生「FUNKY MONKEY BABYS、震え上がるほどカッコいいネーミングですね。」
一事が万事この調子でツンツンしてる。
結夏が文句を言うと、光生は「音楽を通して交流してただけだけど・・。」と屁理屈で応酬。
思春期の中学生か!
淳之介が言及した『SLAMDUNK』の名言にも大人げなくケチをつける光生。
自分は単純だと卑下する淳之介に結夏(尾野真千子)が「あなたはそのまんまでイイの。素直で真っすぐに生きている方が、周りを幸せにするんだから。頭がいいとか、知識が有るとかより、人を元気にできることの方がよっぽど価値がある。」
淳之介に言ってるけど、言葉の矛先は光生(瑛太)に向いてるね。
−◆−
そんな結夏の言葉にやり込められた光生は、驚くべき方法で逆襲を開始。
光生(瑛太)がこしらえた餃子を淳之介が絶賛し、結夏も「この人の作る餃子はホントおいしいの。」と素直に褒めます。
ところが光生は「餃子の見た目って”サナギ”に似てるよね。 サナギってあの殻の中で幼虫から蝶になるでしょ。あれね、いったん中でスープ状になってるんだよ。一度ドロドロの液状になって、その中から、蝶に、変わっていくんだよ。」と、思いっきり気色の悪い例え話を披露して少しドヤ顔。
生理的不快感を伴う蘊蓄で逆襲を果たした光生は、自室の納戸に引きこもりました・・・。
拗ねてます。
人に元気を与えるEXILEが好きな淳之介(窪田正孝)と、虫オタク的な知識で人から元気を吸い取りそうな光生(瑛太)のギャップ感がオモロイ!!!
−◆−
淳之介が帰って行った後、光生(瑛太)は「心が広くて素晴らしい人だよね。良いんじゃないかな、すごく。」「男らしくて、明るくて、誠実そうで、優しそうで、子供にも好かれそうだし。」「彼といると、すごく楽しい気分になれる。」などと結夏に褒め言葉を並べまくります。
さらには「ひとこと言ってあげればよかったかな。彼女をよろしくお願いします的な・・。」
自分を懐の深い大人に見せる演出をしてる光生(瑛太)は、かえって心の中が透けて見えて子供っぽい。
瑛太、オモロイ!!
で、光生は結夏に新しい男が出来たことを祝して「おめでとう。」
結夏「ありがとう。」
顔が寂しげ・・・。
−◆−
早朝。ジョギングしてる灯里(真木よう子)と出会った光生(瑛太)が「元気ですか?」「大丈夫ですか そんなジョギングとかして。」
婚姻届の証人の話なんかまるで無かったかのような灯里は”その場かけ足”のまま「濱崎さんの中ではジョギングは異常なことかもしれませんけど。」「濱崎さん、昔言ってましたよね。 いちいち元気かどうか聞いてくる人が鬱陶しい。元気がないのが普通の状態の人間もいるんだ。ちょうどよく元気なく生きてるのに、元気なことが当たり前みたいに聞いてくるなって、昔言ってましたよね?」
光生「覚えてないですけど言いそうです。」
このやりとりも、光生(瑛太)の理屈っぽさがあらわれていて可笑しいわぁ。
足も止めずに、けんもほろろの灯里(真木よう子)の態度も、面白い。
−◆−
同じ朝、バイクを引きとリに来た淳之介(窪田正孝)と開店準備の結夏(尾野真千子)が顔を合わせます。
結夏「昨日ありがとね。」
淳之介「熱大丈夫なんですか?」
結夏「全快。」
39度台でも、彼女なら一日で治しちゃいそうだものなぁ・・・。
で、徹夜でバイトしてたという淳之介(窪田正孝)を部屋で寝させてあげる結夏(尾野真千子)。
結夏を見舞いに来た亜以子(八千草薫)さんが、パジャマ姿でベッドで寝てる淳之介(窪田正孝)を発見。
そして「あいつは あいつは かわいい 年下の男の子♪」と鼻歌交じりに風呂から上がってきた結夏(尾野真千子)と遭遇。
ビックリこいた結夏が「あのう。寝室はご覧になられましたでしょうか?」
亜以子さん「はい。」
結夏「何か おりましたか?」
亜以子さん「年下の男の子。」
ベッドにパジャマ男では、そりゃ、勘違いするよなぁ・・・。
亜以子さんは差し入れを手に持って「お邪魔いたしました。」
怒ってるわ。
あ〜らら、そういう浮気女だと思われちゃった・・・。
−◆−
インドアのクライミングジムで光生(瑛太)と歯科衛生士・菜那(芹那)が会っています。
光生の天の邪鬼な話を聞いていた菜那が「面倒くさいですね。」
光生「知ってます。」
菜那「自分がめんどくさくならないんですか?」
光生「正直、面倒くさいです。初めて自分をめんどくさいと思ったのは幼稚園のときです。かれこれ四半世紀ですから、いまさら直るとは思えませんし。」
幼稚園で自分が面倒くさいヤツだと自覚してたってのが笑える。
菜那「わたし濱崎さんの面倒くさいところ好きですよ。」
その後、二人で歩いている内にラブホの前を通りがかってしまい、「違います!」と慌て始める光生(瑛太)。
意図的に、ラブホまで来た訳じゃないと釈明する光生は「ただ粛々と通り抜けます。」とラブホをスルーしようとします。
しかしヘリウム声の菜那は「通り抜けなくていいんじゃないですか。入っちゃえば。」
笑って誤魔化す光生(瑛太)に「私的にさっき告白したつもりだったんで。どうですか?」と菜那(芹那)。
光生「考えときます。」
ここで考えとくって、変なかわし方。
菜那「拒否ですか?」
光生、再び「考えときます。」
流石に「女に恥をかかせるつもり」などと昭和っぽいことは口にしない菜那(芹那)は「さっきから違う人のこと考えてますよね?」「分かりました。ラーメン食べて、帰ります。」と走って行っちゃいました。
−◆−
菜那(芹那)とすれ違いで諒(綾野剛)と明希(遊井亮子)が現れました。
3人で喫茶店に入って、明希の演説があって、光生は「どうするんすか奥さん? 紺野さんと。」
出ました旧姓呼び。
諒「別れません。紺野じゃないです。上原です。」
こっちは婚姻届出してないのに『上原』に拘ってる。
光生「紺野さんショックでショックで、ジョギングしてるんですよ!」
ショックでジョギングっていう瑛太の言い回しがかなり面白い
光生にとってジョギングというものは、そんなに異常なものなのだ!!
−◆−
その後、橋の上で光生(瑛太)と諒(綾野剛)が灯里(真木よう子)が帰ってくるのを待ってる様子。
二人の前をさっさと行きすぎる灯里が他人に挨拶するような口調で「こんばんは。」
どんだけスルーやねん!!
光生が後を追い「紺野さん。話したいことがあるって。彼が・・・」
このまま、光生の部屋に二人を連れてきて、結夏(尾野真千子)も入れて話し合い・・・。
乾杯したものの、変な雰囲気が漂う中、結夏(尾野真千子)が「”鮭冬葉”食べたことあります?」
光生がチェックして「2011年10月3日。1年半前に賞味期限切れてるんですけど。」
平気の平左の結夏は「乾き物だし。」と取り合いません。
光生は神経質そうに「16カ月だよ。ちょっと弱ったハムスターだったら死んでしまう期間だよ。」
神経質vs大雑把、可笑しい!!
あろうことか暗い雰囲気だった諒(綾野剛)が灯里(真木よう子)までもが”鮭冬葉”を美味そうに食べ始めました。
”賞味期限切れ”に激しく反応している光生は「何、この野武士軍団。何でもありですか?」と、三人を非難。
−◆−
ビールを少しこぼして、ティッシュで拭き取った結夏(尾野真千子)に「ティッシュ2枚必要かな、それだけ拭くのに??」と細かいツッコミを入れる光生。
さすが神経質!!
うちの子が安易にティッシュを使うとき、小生も”お布巾”を使えば良いのにと思うことがあるから、光生のことをバカに出来ない・・・。
で、グビグビとビールを飲んで早くも酔い始めている灯里(真木よう子)が「面倒くさいな。」と光生の振る舞いに悪態。
前回の方言話しまくりの灯里に続いて、新しい灯里が出てきたか!?
面倒くさいと言われたことで騒ぎ始めた光生のことを諒(綾野剛)は面倒くさそうに「うるさいなぁ」
光生(瑛太)の部屋なのに、光生だけアウェイ状態!?
光生は「上原さんちのお話をするために、今・・・」
ほろ酔い加減の灯里が「濱崎さんには関係ないじゃないですかぁ。」と光生を責めます。
光生「関係ない関係ないって言ってたら、社会が成り立たないでしょ。」
光生だけが浮いてる感じが面白い!!
−◆−
光生が「上原さんの奥さんが・・がこういう状況になってるのに。ジョギングとかしてるんですよ。」
結夏「それはあなたの中で、ジョギングが無いだけのことでしょ。」
スーツのままの光生が「元気がないから元気ぶったことするんだよ。病んだ都会人がジョギングするんだよ。」と、インドア・文化系人間の持論展開。
さらに光生は「紺野さんはジョギングとかする人じゃないし。部屋で本とか読むタイプだし。」と訳知り顔で話します。
しかし灯里(真木よう子)は「偏見です。わたしは普通です。第一おわったことだし。」
諒「終わってないし。」
灯里「終わりました。」
4人の会話が錯綜し始めます。
テンポが良いです。
灯里「謝って済むことじゃないし。」
諒「じゃあどうすればいい?」
灯里「どうすればいいとかじゃないし、どうもしなくていいし、話し合いたくもないし。」
この前までは「主人、悪気はないから。何か無意識っていうか。」などと浮気を知りつつ赦していた灯里(真木よう子)とは別人のように、とりつく島もありません。
心の奥に仕舞い込んでいたものが出ちゃっております。
帰ろうとする灯里(真木よう子)の腕を掴んで引き留める諒(綾野剛)。
灯里「触らないでって言ったでしょ! 他の人に触った手で触らないで。」
おとなしくて受け身だった灯里と、キツイ方言の灯里と、酔っ払った灯里では、ほぼ多重人格!?
−◆−
人の家での修羅場は続いています。
灯里の援護射撃を始めた結夏(尾野真千子)が「どうなんですか?」
大人に叱られた子供みたいな諒(綾野剛)は「あまり考えてないっていうか・・・。」
ボルテージが上がってきた結夏「考えもせずに結婚しようって言って考えもせずにだましてたってこと?」
熱くなりすぎた結夏を制止しようとして、光生(瑛太)が「あのさ、ここんちの家族のことは、ここんちのことなんだから、君には関係ないでしょ。」と口を挟みます。
「関係ない」と口にした灯里を非難した光生が、同じように「関係ない」と言っております。
さすがに灯里が「自分が話せって言っておいて・・・」などと文句。
−◆−
能弁な光生に呆れた灯里が「死ねばいいんじゃない。」
死ねば発言、出た〜〜!!
結夏は「別れてよかった。」
灯里(真木よう子)と諒(綾野剛)の話し合いの場を設けてただけなのに、いつの間にか光生(瑛太)が被告状態!!
−◆−
謝り倒しても1ミリたりとも許してもらえない諒(綾野剛)が「今度浮気したら俺のオチンチン切っていいから。切っていいから別れないでください。」
植木ばさみ、怖いぞ。
灯里は冷めた感じで「じゃあ今切る。今切りたいんだけど、今切っていい?」
諒がズボンを下ろし始めて「どうぞ。」
結夏(尾野真千子)が割って入り制止。
第三者が居なきゃ、灯里は切ってたぞ。
−◆−
灯里が投げやりな感じで「悲しいとかじゃないの。苦しいとかじゃないの。だって負けてるんだもん。浮気はやめてとか、嘘はやめてとか、負けてる方は正しいことばっかり言って責めちゃうんだよ。正しいことしか言えなくなるんだよ。正しいことしか言えなくなると自分がバカみたいに思えるんだよ。」と、だんだん語気を強めます。
むむ、酔った灯里は哲学的!?
これに同調した結夏(尾野真千子)が「分かる。バカみたいで恥ずかしくて、当たり前なことを言ってる自分が馬鹿馬鹿しくなるんだよ。」
灯里「うん。」
結夏「男が、あんたたちが、子供だからだよ。」
灯里「うん。」
結夏「男が子供だから女はこうなるの。妻って結局、鬼嫁になるか、泣く嫁になるかの2択しかないんだよ。」
女性軍、完全合体かぁ!!
たしかに光生(瑛太)も諒(綾野剛)も、子供みたいなところがあった。
淳之介(窪田正孝)に対抗してツンツンしてた光生(瑛太)は思春期の子供みたいだったし、叱られてる諒(綾野剛)は子供の顔になってるし・・・。
−◆−
結夏「馬鹿馬鹿しい、夫婦なんて茶番だよ。」
子供っぽい光生に気持ちが通じなくて失望の極致かい??
やさぐれちゃった灯里は「結婚なんかするからこんなことになるのよ。一人で生きて、一人で暮らせばいいのよ。」
お通夜のような雰囲気に・・・。
お通夜状態の3人とは相反して感情が高ぶってきた光生(瑛太)が「駄目だよ。駄目でしょ。そういうこと言ってたら駄目でしょ。そういうこと言ったら。そういうこと言ってたら、大概ここにいる全員、誰も幸せになれないでしょ! そんなんじゃ、そんなんじゃ、ファンキーでモンキーなファミリーズになれないよ!!」
神経質で理屈っぽい光生が、ファンキーでモンキーなファミリーズと観念的な主張!!
ここで、桑田佳祐のイントロが流れ初め、エンディング・ダンス開始。
じっとこっちを見る瑛太、可笑しい。
−◆−
サナギ、ジョギングなど、体温プライバシー、面倒くさい、賞味期限切れの鮭冬葉、などなど、クスクス笑えた『最高の離婚』第6話。
会話の言葉の選び方や、会話のテンポなど、作り込まれた人物造形など独特の魅力に溢れています。
さらには演者の力量が光り、とても面白いドラマになっています。
瑛太とオノマチさん、凄すぎ!!
真木よう子と綾野剛も、とても良い!!!
◇◆◇ 連ドラなど感想 ◇◆◇
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★「書店員ミチルの身の上話」第10回(終)感想>>
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★仮面ライダーウィザード第26話感想 >>
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◆映画「クラウドアトラス」感想
◇◆◇ 大河ドラマ『八重の桜』感想 ◇◆◇
★第10回「池田屋事件」
第9回「八月の動乱」 第8回「ままならぬ思い」
第7回「将軍の首」 第6回「会津の決意」 第5回「松陰の遺言」
第4回「妖霊星」 第3回「蹴散らして前へ」
第2回「やむにやまれぬ心」 第1回「ならぬことはならぬ」
★第10回「池田屋事件」
第9回「八月の動乱」 第8回「ままならぬ思い」
第7回「将軍の首」 第6回「会津の決意」 第5回「松陰の遺言」
第4回「妖霊星」 第3回「蹴散らして前へ」
第2回「やむにやまれぬ心」 第1回「ならぬことはならぬ」
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