「ビブリア古書堂の事件手帖」第5話★万引き犯は乃木坂46だよ〜時計じかけのオレンジ
- 2013.02.12 Tuesday
- 12:29
- フジTV系ドラマ、番組
剛力彩芽の、如何にもって感じのモノローグ<本や映画が子供たちに与える心理的影響は非常に大きいとよくいわれます。名作といわれる文学作品の中にも過激な暴力描写や性描写を含むものは数多く存在していますが、それを読んで共感した子供はいずれ同じような行動を取りかねない。そう考えることは果たして正しいのでしょうか?>
この問題提起は、聖桜女学館の教員・杉浦(阿南敦子)の考え方に繋がっていただけで、結衣(森迫永依)にまつわるエピソードとは噛み合っていないような・・・。
『時計じかけのオレンジ』についても、本や映画の影響力についてではなく、21章目が削除されていた「旧版」と、第21章を含む「完全版」の蘊蓄がメインだったでしょ。
だから、まことしやかだけどドラマの中身とは微妙にズレてる冒頭モノローグに得心がいかないわ・・・。
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さて、長い黒髪が美しい美人店主・篠川栞子(剛力彩芽)が、書籍を寄贈するため聖桜女学館を訪問。
(あんなお嬢さん学校風の立派な私学だから、寄贈なんてして欲しくないんじゃないかな。)
教員・杉浦(阿南敦子)が無表情に数冊の本を栞子(剛力彩芽)に返し「こちらの本は、中学生が読むには不適切だと思われます。大変申し訳ないのですがご遠慮させていただきます。」
教員・杉浦の態度が慇懃なのは、やっぱり本の寄贈を歓迎してないんじゃない?
美人店主・栞子(剛力彩芽)は「どれも文学的に大変評価の高い作品ばかりです。性描写や暴力描写が・・・」と持論を主張しようとします。
寄贈だという割に、栞子は押しつけがましいわ。
教員・杉浦は栞子に”ゴリ押し”される前に機先を制して「本が子供に与える影響というのは想像以上に大きいんです。」と畳みかけました。

感想文にあるように、芸能事務所のゴリ押しでテレビに出続けても、本当の人気者になったことにはならないという話しでした。(ちがう?)
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ビブリア古書堂では、小菅奈緒(水野絵梨奈)が、中学生の妹・結衣(森迫永依)がCDを8枚も万引きして捕まり、学校を停学になっていることや、先日書いた読書感想文が学校で問題視され母親が呼び出される羽目になったと五浦(AKIRA)たちに悩みを明かしています。
これが、”偶然”にも教員・杉浦(阿南敦子)が美人店主・栞子(剛力彩芽)に話していた問題の感想文だったのです。
偶然にも程がありますけど、そんなことを言っては話が前に進みません。
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結衣(森迫永依)は、自らCDショップに万引きしたと名乗り出たらしいのだけど、美人店主・栞子(剛力彩芽)は結衣の犯行ではないと、いつもの”超・推理”を展開しはじめ「ダウンタウンレコードでCDを万引したのは田辺さんです。」と断言。
真犯人は田辺美鈴(生田絵梨花・乃木坂46)なのに、どうして結衣(森迫永依)は、してもいない万引きをしたと名乗り出たのか・・・。
それは例の感想文が原因でした。
栞子「実は、先ほど岩谷小学校へ行ってきました。田辺さんが読み聞かせに行くというので絵本を貸してさしあげたんですが、そのときに図書室で読書感想文の文集を見つけたんです。」「田辺さんは前回の読み聞かせを行った際に偶然文集を見つけたんでしょう。そしてその中に結衣さんが書いたものとまったく同じ感想文が載っていることに気付いたんです。」
田辺美鈴が”偶然”見つけた文集のなかに、結衣(森迫永依)が書いた『時計じかけのオレンジ』の感想文と同じものを”偶然”見つけたということを、美人店主・栞子(剛力彩芽)も”偶然”発見した・・・。
ここだけでも偶然の三乗!?
今回は『偶然』が怖いほど連なってドラマが成立しています。
ラッキーですね。
田辺美鈴は、感想文が盗作であることを黙っててあげるから、代わりに万引の罪をかぶるように結衣(森迫永依)に持ちかけ、結衣はその取引に応じたのだと美人店主・栞子(剛力彩芽)が推理を披露!!!
まるで見てきたようなことを言うなぁ・・・。
田辺美鈴が小学校で文集を見つけたであろうことも、二人が取引したことも栞子の『想像・推測』でしかない気がするけど、今週もたまたま正解でした。
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奈緒(水野絵梨奈)が妹・結衣(まる子)に「万引犯にされるくらいなら、感想文 写しましたって言っちゃえばいいじゃん!」と当然の指摘。
結衣は「そんなのできないよ! 万引なんかより人の作文を盗む方がずっとずっと恥ずかしい! 盗作したなんて思われるくらいなら停学になっても退学になってもいいの!!!」と必死で反論。
本来なら、ここいらで『作品が児童生徒に与える影響』に関する冒頭の問題提起と絡むと良いと思うんですけど、角度が違うようですねぇ。
で、万引きより盗作が恥ずかしいという感性や善悪の基準については人それぞれなんでしょうけども、少なくとも万引きが軽微な罪だという間違ったメッセージにならないようにしなきゃイカンですね。
小売店さん・・・特に書店は万引き被害が深刻なんでしょ。
万引き被害額は年間4500億円程度だとされていて、書店は全国で約190億円の被害だという推計値もあるんだもの・・・。
だから、田辺美鈴(生田絵梨花)はもとより、万引きより盗作が恥ずかしいという結衣(森迫永依)に猛省を促したいわ!!
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凶悪事件が解決された後、美人店主・栞子(剛力彩芽)がためらいがちに「わたし・・五浦さんに謝らなきゃいけないことが。」
言いにくいことを少し口ごもるように切り出す剛力彩芽の演技が巧くない・・・残念。
こういうところで演技力が出ちゃう。
で、栞子が明かしたのは、結衣(森迫永依)が盗作した感想文は、栞子が小学生の時に書いたっものだったってこと・・・。
結衣が書いた感想文だと皆が思っていたときに藤波店長(鈴木浩介)らが「中学生でこれじゃ先々どんな大人になるか、心配されても無理ないよ」などと反応していたので、栞子は自分が小学生の時に書いたと言い出せなかったようです。

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最後の場面。
雨の階段で尾行者が「ゴリ押し天誅!!」と叫びながら栞子(剛力彩芽)にキックを浴びせ、栞子は階段落ち。
いくらオスカープロモーションのやり方がえげつないと言っても、暴力は駄目!!
雨の場面は、やっぱり映画版『ストロベリーナイト』が良い。
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今週の発声練習。
毎回、剛力彩芽のサ行、タ行の発声にツッコミを入れてるけど、今週は「そしてゆるやかな楽章になりそして美しい最終楽章の合唱がこれから来る」ってセリフがヤバかった。
「楽章」だけでも言いにくそうな剛力彩芽は、「最終楽章」で地獄の苦しみを味わってた。
(高校の放送部や演劇部のレベルがあれば、剛力彩芽が苦労してる部分が耳に付くはず。)
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先週の『VS嵐』でもビブリア古書堂チームは、剛力彩芽が一人で目立とうとして高橋克実、鈴木浩介、田中圭ら先輩俳優がが霞んで気の毒でしたけど、今回は少しだけ鈴木浩介、田中圭のセリフが増えましたかねぇ??
鈴木浩介のキャラは捨て置くには勿体ないですものねぇ・・・。
あと、聖桜女学館の校内、紗がかかった映像にしたかったのか、「北京の空気」みたいに霞んでいましたねぇ。
いくらなんでも、紗かけすぎじゃないの??
というわけで、志田(高橋克実)の親父ギャグ「悪ぃ〜ね ディートリヒ。(マレーネ・ディートリッヒ)」が一番可笑しかった「ビブリア古書堂の事件手帖」第5話でした。
(本当は、アントニイ・バージェスの『わたしたちは書いたものを削除することはできる。しかし書かなかったことにすることはできない。』って言葉が一番でした。)
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◆映画「ストロベリーナイト」
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第7回「将軍の首」 第6回「会津の決意」 第5回「松陰の遺言」 第4回「妖霊星」
第3回「蹴散らして前へ」 第2回「やむにやまれぬ心」
第1回「ならぬことはならぬ」
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